便所バチの退治・対策にかかるコスト
便所バチの対策には、予防や退治にも、退治後の再発防止対策にも、お金がかかります。予防や再発防止は、1度だけではなくは継続して行わなくてはいけません。長期的な対策は精神的にも負担を感じやすいので、専門のハウスクリーニングや駆除業者を利用するのも選択肢の1つです。
予算や状況に合わせて、ベストな対策方法を選びましょう。
殺虫剤の値段
商品名 | 内容量 | 参考価格 |
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アース製薬アースミズアブジェット | 180ml | 1100円 |
IKARI浄化槽用殺虫スプレー | 420ml | 3300円 |
株式会社イーライフ ボンフラン | 5g×10 | 748円 |
三井化学アグロ デミリン発泡錠 | 2錠×10袋 | 1348円 |
便所バチに効果的な殺虫剤には、即効性や残効性の強い殺虫剤やホルモンに作用する成長制御剤の配合された殺虫剤が販売されています。スプレータイプの殺虫剤は値段は1000〜3000円ほどです。錠剤型の殺虫剤は10錠や20錠でバラ売りもされており、値段は1000〜1500円ほどです。
身近にある物では希釈した漂白剤や70度以上の熱湯を卵や幼虫にかけるのも効果的です。
忌避剤や蜂捕獲器の値段
商品名 | 内容量 | 参考価格 |
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桐灰ハエ取りリボン | 5個入り | 420円 |
三井消毒株式会社 虫取りカレンダーシート | 10枚綴り | 1907円 |
豊栄薬品 パタリンシート | 5枚入り | 1980円 |
残効性の強い殺虫剤は、忌避剤としても効果的です。成虫にはハエ取り紙を活用できます。部屋の中や侵入経路に設置しておくとよいでしょう。小型のハエ取り紙は400円ほど、大型のタイプで2000円ほどで購入できます。
コンポストの中に巣が発生したときは、ペットボトルを縦に切り、中に餌となる生ごみを入れてぬれた新聞紙に包んで埋めておくと一晩で幼虫を捕獲できます。
便所バチの駆除・対策を業者に依頼する
便所バチの卵や幼虫の駆除を業者に依頼するのは確実な手段です。大手駆除業者では15平方メートルで基準料金が13000円ほどです。再発を防ぐためのアフターケアが必要なケースでは、1カ月ごとの定期管理が基本料金で、4000円ほどで依頼できます。
発生源や被害の規模で料金が異なるため、専門業者に調査を依頼し、見積もりをとって被害の規模と料金を確認しましょう。
便所バチは嫌われ者の実力者
便所バチは長い間、人間にとって害虫にカテゴライズされてきましたが、近年、環境問題や食糧難の問題を解決する存在の1つとして、世界中の学会や研究所の発表で取り上げられてます。
便所バチの幼虫は究極の掃除屋だった!
近年の環境問題の1つに、生ごみや廃棄食品などの問題が上げられます。便所バチの幼虫は、生ごみや有機廃棄物を餌とします。便所バチの幼虫が有機廃棄物を溶解する能力は極めて高く、人間が堆肥を作るより何倍も速く廃棄物を発酵させてしまいます。
便所バチの幼虫には、人間の出したごみを分解し、質のよい土壌として再生が可能です。
食品リサイクラーとしての便所バチ
便所バチの産業利用は世界的レベルで進められています。産業に利用される食品サイクルのシステムでは、便所バチの幼虫は、生ごみや食品廃棄物の有機廃棄物を餌として育ち、タンパク質や油脂の新たな生産物として回収されます。
便所バチの生態を利用した食品リサイクルのシステムは、アフリカやアジア圏にもすでに導入されています。
食糧難を救う便所バチ
便所バチの幼虫は、わずかな廃棄物で大量に生産できる、コストパフォーマンスのよい生産物です。高タンパク質で必須アミノ酸やカルシウムの多く含まれた便所バチの幼虫は、栄養価が高く、養殖魚やペットの餌として、海外では既に数種類のブランドが販売されています。
今後の世界的人口増加による食糧難に向けて、人間のタンパク源としての昆虫食としても期待されています。
便所バチと人間の新しい付き合い方
便所バチは、長い間、人間にとって害虫として扱われてきましたが、今では我々人間にとって、環境問題や食糧危機の問題を助けてくれる、なくてはならない存在です。
人間側が適切な衛生管理を行えば、繁殖も発生も防げます。便所バチを退治する状況になる前に、棲み分けが可能です。便所バチと人間とが、お互いに快適に暮らせる環境をつくっていきましょう。