大阪府の面積はもう日本一狭くない？面積・人口・人口密度を比較解説！

全国の都道府県の面積を全部知らない人でも、地図を見ただけで、大阪府の大きさは小さいということがわかります。実際に、1988年まで大阪府は、日本全国で一番面積の大きさが小さい都道府県でした。現在、日本で一番狭い都道府県は香川県です。

なぜ面積の順位が入れ替わってしまったのでしょうか？本記事で、大阪府についてわかりやすく紹介します。

お笑い、お好み焼き、関西弁など、賑やかなイメージのある大阪府は商業の中心地です。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、海遊館のような、有名な観光地もたくさんあり、都道府県自体は小さいですが楽しい街です。では、大阪府の面積について詳しく見ていきましょう。

大阪府の面積は1,905平方キロメートルです。日本で一番大きな湖である琵琶湖、約3個分と同じくらいの大きさです。数字だけだとすぐに理解しにくいですが、よく知っているものと比較するとわかりやすいですね。

大阪府は、全国で2番目に小さい都道府県です。大阪府と同じくらい面積が狭い都道府県として、香川県・東京都・沖縄県・神奈川県が挙げられます。一番面積の広い都道府県の北海道は、大阪の約41倍の大きさがあります。

都道府県で面積が小さいことで有名な、大阪府と香川県。大阪府と香川県の面積のランキングの順位がなぜ入れ替わってしまったのかについては、きちんとした理由があります。では、大阪府と香川県について、詳しく見ていきましょう。

1988年、面積の一番狭い都道府県が大阪府から香川県に変わりました。国土地理院の調査により、香川県のものだと思われていた14平方キロメートルの島が削除されてしまったからです。

その後、1994年に関西国際空港が完成したことにより、大阪湾岸が埋め立てられ、大阪府の面積が増えました。このことにより、さらに香川県との面積の差が生まれることになりました。

大阪府と香川県の面積の広さは同じくらいですが、人口の多さと人口密度の割合の高さに違いがあります。大阪府の人口は多く、全国で3位、香川県の人口は少なく39位です。大阪府の人口密度は、全国で2位、香川県は11位です。

日本全国の面積ランキングワースト5は、1位は香川県、2位は大阪府、3位は東京都、4位は沖縄県、5位は神奈川県です。では、大阪府と東京都・沖縄県・神奈川県を比較し、面積・人口・人口密度を見ていきましょう。

東京都の面積の広さは全国でワースト3位で、大阪と同じく人口が多い都道府県です。そのため、人口密度の割合も高くなっています。東京都の人口は全国1位、人口密度も全国1位で、どちらも大阪府より上回っています。

沖縄県の面積の広さは、全国でワースト4位です。沖縄県の人口は全国で25位、人口密度は全国で9位です。大阪と同じく面積が小さい都道府県のため、人口が少なくても人口密度の割合が高くなり、ランキングは上位になります。

神奈川県の面積の広さは、全国でワースト5位です。神奈川県の人口は多く全国2位で、大阪府を上回り、神奈川県の人口密度は全国で3位で、大阪府を下回っています。神奈川県は人口は多いですが、面積が大阪府より大きいため、人口密度の割合は大阪府より低くなったのですね。

大阪府は市町村で構成されています。「市」が33個、「町」が9個、「村」が1個の合計43個あります。次の項目では、面積・人口・人口密度をランキング形式で記載しました。では、大阪府の市区町村の面積・人口・人口密度を見てみましょう。

大阪府の面積を市町村で大きい順に並べると、1位が大阪市、2位が堺市、3位が河内長野市、4位が高槻市、5位が能勢町となりました。1位と2位にランクインしている大阪市と堺市は政令指定都市です。そのため市内は「区」で構成されており、大阪市には区が24個、堺市には7個あります。

大阪府の人口を市町村で多い順に並べると、1位が大阪市、2位が堺市、3位が東大阪市、4位が豊中市、5位が枚方市となりました。

1990年後半から規制緩和により、大阪市内に超高層ビルが建設され、タワーマンションが増えたことで、大阪市に住む人が年々増えています。

大阪府の人口密度を市町村で割合が高い順に並べると、1位が大阪市、2位が守口市、3位が豊中市、4位が吹田市、5位が門真市となりました。大阪府の中心である大阪市には、梅田や難波などの活気のある町がたくさんあります。

面積は小さいですが、人口が多く、大阪府は活気あふれる都道府県ということがわかりましたね。さらに、香川県の面積が減ってしまったことにより、面積ランキングの順序が変わってしまったことにも驚きです。皆さんも実際に大阪府に足を運んで、大阪の活気を肌で感じてみてください！