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リゾートしらかみで日本海の絶景を堪能!沿線の観光スポットもご紹介!

リゾートしらかみで日本海の絶景を堪能!沿線の観光スポットもご紹介!

青森県と秋田県にまたがる津軽西海岸沿いを走る五能線の観光列車リゾートしらかみで、絶景の日本海を展望しながら「列車に乗る旅」を楽しみませんか?五能線沿線の魅力あふれる観光スポットやリゾートしらかみが停車する駅周辺の見どころなどをご紹介します。

目次 [表示]

五能線の観光列車リゾートしらかみの魅力

Photo by woinary

津軽西海岸沿いを走るローカル路線・五能線が観光客の人気を集めています。日本海の絶景を車窓から楽しめるだけでなく、沿線には白神山地や十二湖をはじめとした魅力あふれる見どころがいっぱい。観光列車のリゾートしらかみに乗って、見どころ巡りをしてみましょう!

リゾートしらかみに乗りましょう!

リゾートしらかみとは

リゾートしらかみは上り、下り3往復が運行されています。下りは秋田が始発で、1、5号が青森行、3号が弘前行、上りは青森発が2、4号、弘前発が6号で、いずれも秋田行となっています。時刻表は下の表のとおりです。(2019年3月10日改正ダイヤ)

リゾートしらかみ(下り)
列車名 秋田 東能代 深浦 鰺ヶ沢 五所川原 弘前着 青森着
1号 8:20 9:19 10:58 11:44 12:09 12:48 13:29
3号 10:51 11:54 13:35 14:38 15:10 15:49  
5号 13:52 14:55 16:39 17:53 18:18 18:58 19:40
 
リゾートしらかみ(上り)
列車名 青森 弘前 五所川原 鰺ヶ沢 深浦 東能代着 秋田着
2号 8:09 8:48 9:28 9:55 11:02 12:21 13:27
4号 13:51 14:30 15:10 15:36 16:39 17:59 18:56
6号   16:06 16:46 17:13 18:22 19:42 20:41
このほかの五能線内停車駅→能代、あきた白神、岩館、十二湖、ウェスパ椿山、千畳敷(通過列車あり)、陸奥森田、木造、陸奥鶴田、板柳、藤崎、川部

乗車券のほかに指定券が必要

リゾートしらかみは全車指定席なので、乗車券の他にあらかじめ指定席券を購入しておく必要があります。車内で購入することはできないので注意が必要です。なお、秋田から五能線経由の青森までの「五能線フリーパス」があり、エリア内は2日間乗り降り自由の便利な切符です。(指定席券は別途必要)

特徴ある車両

Photo by rail02000

リゾートしらかみは路線にちなみ、車両のデザインによって「橅(ぶな)」「青池」「くまげら」という愛称が付いています。「橅」は白神山地を代表するブナの木をイメージした緑の車体、「青池」は代表的な観光地・十二湖の青池のブルーをイメージした車体、「くまげら」は白神山地の野鳥・クマゲラと日本海に沈む夕日をイメージした車体となっています。

車両内ではアトラクションも

リゾートしらかみは車窓の展望を楽しめるだけでなく、沿線の郷土文化である金多豆蔵の人形芝居、津軽三味線の生演奏、津軽弁の語りべ実演といったアトラクションを楽しむことも魅力の一つです。車両によって異なりますので、詳しくはJR東日本秋田支社のホームページをご覧ください。

東日本旅客鉄道株式会社 秋田支社:五能線 リゾートしらかみの旅

リゾートしらかみで沿線の展望を楽しむ

沿線の展望①連続する日本海の絶景

リゾートしらかみの車窓展望で最大の魅力といえば日本海の絶景です。青森・弘前からだと鯵ヶ沢駅から、秋田・東能代からだと岩館駅から、列車は延々と日本海沿いに走るので車窓にくぎ付けになります。この間、日本海の展望は途切れることなく約75キロ続きます。時間帯によっては、車窓から夕日を眺めることもできます。

変化に富んだ海岸線

五能線はほとんどトンネルがなく、海岸線を縫うようにレールが敷設されています。また、海際ギリギリを走ったり、高台から海を眺めたり、同じ岩礁でも茶色っぽい岩だったり、黒っぽい岩だったりと、景観が次々と変化していくのも車窓の魅力と言えるでしょう。

沿線の展望②津軽平野のリンゴ畑も見どころ

弘前から鯵ヶ沢までは津軽平野を列車は走ります。この間の車窓の魅力は一面に広がるリンゴ畑です。青森県の主力農産物でもあるリンゴは、とくに津軽平野で盛んに栽培されており、秋の収穫時期には鈴なりに実ったリンゴの木々を見ることができますし、春には白い花が咲き誇ります。冬の雪が積もった姿も印象的です。

りんごの里・板柳町

津軽平野でも有数の産地で「りんごの里」を銘打っているのが板柳町。駅から車で5分の板柳町ふるさとセンターは資料館や農産物直売所など「板柳のリンゴ」に触れることができる施設です。なお、センター内のレストランと日帰り温泉は2019年6月から改修工事中となっています。

沿線の展望③魅力的な駅名のオンパレード

五能線に乗っていると旅情を誘うような魅力あふれる駅名がずらりと並んでおり、鉄道ファン垂涎の見どころ。リゾートしらかみでは通過してしまいますが、「風合瀬(かそせ)」「艫作(へなし)」「追良瀬(おいらせ)」「横磯(よこいそ)」などの無人駅は海岸にも近く、思わず途中下車したくなります。

沿線の展望④難読駅「驫木(とどろき)」の魅力

魅力的な駅名が並ぶ五能線の中でもひときわ珍しいのが難読駅でもある「驫木」です。日本海から一番近く、ホーム上から海の絶景が展望できるこの駅について、レイルウエイライターの種村直樹さんが「駅を旅する」という本でこんな風に描写しています。

ホームに面してバラックがひとつ立っている。もとより無人駅で、この小屋が駅舎兼待合室なのだけれど、表へまわってみても、駅であることを示す看板はあがっていない

種村さんが訪れたのは40年近く前ですが、駅と周辺の雰囲気はその当時とはあまり変わっていません。リゾートしらかみから普通列車に乗り換えても、訪れたくなる駅ですね。

リゾートしらかみで沿線の見どころへ

観光路線の見どころ①十二湖

十二湖は五能線沿線でも一番人気と言える観光地です。たくさんの小さな池や湖が点在しており、その中でも青池は神秘的なブルーに染められたような美しい池でリゾートしらかみの列車名にもなっています。鶏頭場の池、落口の池、中の池、王池、日暮の池、八景の池、脇壷の池など森林浴しながら巡れば、身も心もリフレッシュできるでしょう。

十二湖へはバスで

弘南バスが十二湖駅前を経由して、青池近くの奥十二湖駐車場まで出ています。リゾートしらかみの到着時間に合わせているので途中下車しやすくなっています。ただし、この路線は冬期運休ですので注意が必要です。

十二湖線【H31年4月18日~運行開始】 - 弘南バス株式会社

観光路線の見どころ②白神岳

秋田と青森の県境をはさみ、車内から見て日本海とは反対側に連なっている山々が白神山地です。ブナの原生林が手つかずのまま残されており、世界遺産(自然遺産)に登録されてから一気に注目度が高まりました。白神岳は白神山地の主峰で、標高1232メートルの山頂からの展望では、ブナの原生林や日本海の絶景が広がります。十二湖の登山口から登るのがおすすめです。

観光路線の見どころ③日本キャニオン

十二湖へ向かう途中に、白い岩肌をした山を見ることができます。これが日本キャニオンです。アメリカのグランドキャニオンを思わせるような景観から名付けられたといいます。散策道を歩けば日本キャニオンを展望できる場所もあり、ここからが一番の見どころと言えるでしょう。十二湖散策とセットして巡りたいですね。

観光路線の見どころ④千畳敷

日本海のさまざまな絶景を楽しみながらリゾートしらかみに乗っていると、千畳敷という駅に停車します。駅の目の前には広大な石畳が続く光景が見られます。江戸時代に海岸が隆起してできた景勝地で、沿線の魅力あふれる見どころの一つ。列車は15分ほど停車しますので、途中下車せずに足を踏み入れることができます。

リゾートしらかみで沿線の温泉へ

観光路線の温泉①不老ふ死温泉

日本海に突き出た黄金崎という小さな岬に、海の絶景を眺めながら入る露天風呂があります。「不老ふ死温泉」という名で、五能線沿線でも指折りの人気がある温泉です。茶褐色に濁っていて、殺菌や保温効果もバツグンといいます。リゾートしらかみ停車駅のウェスパ椿山から無料の送迎バスが運行されています。

不老ふ死温泉 公式ホームページ
不老ふ死温泉 公式ホームページ

観光路線の温泉②ウェスパ椿山

ウェスパ椿山は十二湖と深浦駅の間にある観光リゾート施設で、駅に直結しています。ゲストハウスやコテージのほか、温泉、レストラン、体験コーナーなどがあり、一日遊んで楽しむだけでなく、五能線観光の拠点にしたい施設でもあります。天然温泉は日本海の展望がよく、日帰りでの利用も可能です。

ウェスパ椿山 青森県深浦町 自然豊かなリゾート宿泊施設【公式】
青森県深浦町のウェスパ椿山は観光・旅行に人気のスポットに囲まれた、宿泊もできる自然豊かなリゾート施設です

観光路線の温泉③ハタハタ館

あきた白神駅近くにある温泉が「八森いさりび温泉ハタハタ館」です。日本海を一望できるロケーションにあり、露天風呂は舟の形をしている独特の湯船です。宿泊施設ですが、日帰り入浴を楽しむことができますので、お風呂の後にレストランで名物のハタハタ料理を味わってみてはいかがでしょうか。

八森いさりび温泉ハタハタ館
八森いさりび温泉ハタハタ館のホームページです。五能線リゾートしらかみでのご旅行の際は、ぜひお立ち寄りください。

リゾートしらかみで沿線のまちへ

五能線は途中下車が面白い!

リゾートしらかみは上り、下りで3往復しているほか、ダイヤの合間には少ないながらも普通列車が運行しています。100キロ以上の乗車券や五能線フリーパスなら途中下車ができますので、沿線の小さなまちを訪ね歩いてみるのも旅の魅力といえます。秋田発をモデルに「乗車券で途中下車」の旅をご案内しましょう。

乗車券で途中下車①能代駅~バスケのまち

東能代駅からリゾートしらかみは五能線に入ります。次の能代駅のホームにはバスケットボールのゴールが設置されていて、思わず目を向けてしまいます。能代市には高校バスケの名門・能代工業があることから、「バスケの街」としてまちおこしをしており、駅前には能代バスケミュージアムがあります。バスケファンならぜひ立ち寄りたい施設ですね。

能代バスケミュージアムのホームページ

乗車券で途中下車②岩館駅~日本海の絶景

五能線は、東能代駅からしばらくはやや内陸部を走る路線になっていますが、岩館駅に着く頃には列車の窓から日本海が見え始め、いよいよ見どころを迎えます。岩礁が続く岩館海岸は夕日の絶景ポイントとして知られています。また駅の近くには、海を人工的に仕切った「岩館海浜プール」があり、海水浴シーズンには多くの人たちでにぎわっています。

乗車券で途中下車③深浦駅~観光の町の中心

深浦駅は五能線のほぼ中間にあたります。深浦町は日本海海運を支えた北前船の寄港地として古くから知られており、最近では日本の夕陽百選にも選ばれています。歴史、自然、文化そしてグルメとさまざまな楽しみ方ができるので、途中下車してみたい駅の一つです。リゾートしらかみ号の上り、下りが午前、午後それぞれ列車交換(行き違い)します。

乗車券で途中下車④鯵ヶ沢駅~わさおが住むまち

岩館からずっと続いてきた日本海の絶景も鰺ヶ沢駅でお別れとなります。自然豊かな鰺ヶ沢では海岸や海の幸を楽しめるだけでなく、世界遺産・白神山地の雰囲気が味わえる「白神の森」があります。また、「ブサ可愛い」で一躍人気者になった「わさお」と「ちょめ」が住んでいる町でもあり、癒やされたい方はぜひ会いに行きましょう!

わさお公式 (@WASAO_official) | Twitter
The latest Tweets from わさお公式 (@WASAO_official). わさおプロジェクトが運営するわさお公式twitterアカウントです。. 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町

乗車券で途中下車⑤陸奥森田駅~つがる地球村へGO!

陸奥森田駅から車で5分の「つがる地球村」は、岩木山の麓にある自然豊かなテーマパークです。「寛ぎ」「感動」「スポーツ」「アウドドア」「遊び」の5つの国があり、日帰り温泉をはじめ、コテージ、野外円形劇場、パターゴルフ場、テニスコートなどレジャー施設がいっぱい。仲間や家族連れでゆっくりと楽しみたいですね。

つがる地球村公式ホームページ

乗車券で途中下車⑥木造駅~土偶がお出迎え

Photo by cotaro70s

木造駅の駅舎を出てから数歩歩いて振り向くと、強烈なインパクトを放つ遮光器(しゃこうき)土偶の巨大な姿が現れます。近くの亀ヶ岡遺跡から出土したこの土偶、昨今の縄文ブームの中でも独特の風貌から異彩を放つ存在になっていますね。木造では土偶をモチーフにした焼き物やお菓子などもあります。探してみてはいかがでしょうか?

乗車券で途中下車⑦五所川原駅~立佞武多(たちねぷた)のまち

五能線の中心都市である五所川原駅のホームに巨大な人形の顔(面)が置かれていて、訪れる観光客を驚かせます。3大夏祭りの青森ねぶた、弘前ねぷたと並ぶ五所川原立佞武多に使われるもので、立佞武多の高さは20メートル前後もあります。駅近くの立佞武多の館では本物が見られ、祭りの様子も映像を通して体感することができます。

立佞武多の館 -たちねぷたのやかた- :: 立佞武多情報と五所川原周辺観光情報のポータルサイト
五所川原市で毎年8月4日~8日に開催される「立佞武多祭り」と、「立佞武多の館」の情報に加え、津軽の観光情報を提供する、奥津軽のポータルサイトです。

乗車券で途中下車⑧五所川原駅~津軽鉄道に乗り換え

五所川原駅からは冬のストーブ列車でおなじみの津軽鉄道が運行しています。津軽平野のど真ん中を走るローカル路線で、途中の金木には太宰治の生家である斜陽館や津軽三味線会館といった観光名所があります。津軽弁飛び交う車内で終点の津軽中里までのんびりと、リゾートしらかみとはひと味違った列車旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

津軽鉄道 株式会社
ストーブ列車でおなじみの青森県五所川原市の鉄道会社です。

リゾートしらかみの終着駅へ

弘前で観光を楽しみましょう

弘前駅は五能線列車の始発・終着駅となります。一番の見どころは弘前公園で、現存する天守や城門は国重要文化財に指定されています。桜の名所としても有名で4月下旬から花が満開になるため、ゴールデンウイークには多くの行楽客でにぎわいます。また、弘前ねぷたの魅力をたっぷりと紹介する津軽藩ねぷた村も訪れたい観光施設。そのほか、レトロな建物群や郷土料理など観光客が楽しめるものがいっぱいあります。

青森・秋田駅に到着したら

リゾートしらかみで五能線の展望を楽しんだり、車内でくつろいだりしながら、青森駅や秋田駅で観光列車の旅行が終わります。夕方や夜の到着でしたら、青森市内や秋田市内のホテルに宿泊することをおすすめします。夜は郷土料理を味わったり、美味しい地酒を飲みながら楽しかった列車旅の余韻に浸りましょう。

まとめ

「列車に乗っているだけで、こんなに楽しい旅行ができた」と誰もが満足できるのがリゾートしらかみの魅力です。青森県や秋田県の観光旅行をお考えの皆さん、五能線をぜひプランに組み込んでみてください。

マイケルオズ
ライター

マイケルオズ

全都道府県にひとり旅に出かけた道楽オヤジです。旅先は楽しいことや感動すること、ハプニング、アクシデントの連続!。そんな経験を生かし、メジャースポットからマイナーな見どころまで、楽しくご紹介できればと思ってます。

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