知多半島ツーリングの見どころを解説！どんなルートがおすすめ？

知多半島では手軽に充実したシーサイドツーリングを楽しめます。

愛知県の南西部にあって名古屋からのアクセスがよく、半島を縦断する有料道路を使えば南端まで1時間弱です。メインルートは半島を1周する国道で、絶景の海沿いをサクッと走れます。周辺には南端やセントレアを中心にランチ・カフェ・観光の見どころも多いです。

知多半島ツーリングの最大の見どころはのどかなシーサイドロードです。メインルートの国道247号線は南端区間で爽快な海沿いや昔ながらの漁師町が楽しめます。知多半島内を走る国道247号線は全線片側1車線で路面状態もよくて手軽に走れる道であり、夏を除けば交通量も少ないです。

知多半島ツーリングではおいしい海鮮グルメも大きな見どころです。知多半島は愛知県で指折りの漁場で、あさり・シャコ・ちりめんじゃこ・タコなどがよく獲れます。浜焼きや海鮮丼、タコの姿焼きや名物エビフライなどを食べる海鮮グルメツーリングが人気です。

知多半島には快走できる農道もあり、内陸の丘陵地帯を気軽に流せるコースとして人気です。知多市～南端をつなぐルートで、知多満作道・味覚の道・ふるさとロード・すいせんロードと名前を変えて続きます。ルートがやや複雑で慣れないと難しいですが、散策しながら走るのも楽しいエリアです。

道中で海はほぼ望めませんが、南岸に着いてようやく目にする海景色には大きな感動があります。

野間埼灯台は愛知県で最初に造られた灯台で、南端エリアを代表する絶景スポットです。岬ではなく砂浜の隣に建つめずらしい灯台で、国道247号線の道路脇にあって気軽に立ち寄れます。真っ白な灯台と周りのヤシの木がリゾート感にあふれていて、フォトスポットとして人気です。

羽豆岬（はずみさき）は知多半島南端の師崎にある岬で、三河湾と伊勢湾を望む絶景スポットです。神社と展望台があり、道路に面した赤い大鳥居はおすすめのバイクフォトスポットで、鳥居越しに伊勢神宮のある三重県が見えます。県道7号線～羽豆岬までの海岸道路もあわせておすすめで、短いですが絶景です。

チッタナポリは南知多町の東岸にあるリゾートマンションで、イタリア風の真っ白な建物が写真映えする絶景スポットです。敷地内の道路も見どころで、ヤシの木が並ぶリゾート風の景色や、三河湾に注ぐようなカーブもあります。道路以外は私有地ですので立入禁止ですし、道路をとおる際も迷惑にならないように注意しましょう。

南知多大井の裏道はゆるやかな坂道の先に三河湾を望む穴場の絶景スポットです。ファミリーマート南知多大井店から西へ500メートルほど裏道を進んで東を見ると三河湾や渥美半島が見えます。周囲の畑とおだやかな三河湾が知多半島らしいのどかな眺めであり、外せないバイクフォトスポットです。

常滑りんくうビーチは中部国際空港セントレアの対岸にある人工海浜で、白浜や飛行機を望む絶景スポットです。バイク用の駐車場は無料でトイレも近くにあるため、休憩がてらに立ち寄れます。りんくうエリアの海沿いの道は開放的で気持ちがよく、道路脇でヤシの木や飛び立つ飛行機を背景にバイクを撮るのも人気です。

半田赤レンガ建物は半田市の国道247号線沿いにあるレトロな絶景スポットです。戦前の5大ビールの1つであるカブトビールの製造工場として、明治時代に建てられました。歴史を感じさせる重厚な建物で、背景にしてバイクの写真を撮るのが人気です。専用の無料駐車場とトイレもあるため、休憩もかねて立ち寄れます。 

ちたの竹林は知多市旭公園の北駐車場の西隣にある小径で、静かで風情のある絶景スポットです。京都の嵐山の竹林をほうふつさせる小径が100メートルほど続いており、短いですが幻想的な景色を楽しめます。写真映えするスポットであり、入口付近でバイクと一緒に写真に収めるのが人気です。

まるは食堂旅館は愛知県南西部に複数の店舗を持つ大人気の海鮮定食屋です。愛知名物のエビフライがおいしいと有名なお店で、大きなエビフライは知多半島きっての名物グルメとして愛されています。南知多豊浜本店は国道247号線が海沿いを走る区間にあり、知多半島ツーリングの定番のランチスポットです。

魚太郎は美浜町の東岸にある海鮮ランチの人気店で、海鮮市場と3つの飲食エリアの複合施設です。海鮮の丼ぶり・定食・屋台のほか、予約なしで設備を借りて楽しめる浜焼きバーベキューがあります。

魚太郎は国道247号線の海が見える区間にあって、景色も楽しめます。広い無料駐車場がありますが、お昼どきは混むため早めの時間がおすすめです。

ぽんかふぇは南知多町の東岸にあるポン菓子専門店で、ライダーに人気のカフェです。店長がモトクロス選手だったことから、お店にはライダーが楽しめる要素が詰まっています。店内にはバイク雑誌や模型がありますし、海辺の駐車場にはバイクが映える撮影スポットまで作られており必見です。

37カフェは南知多町の西岸にあるライダースカフェで、砂浜に建つ絶景のハワイアンカフェです。国道247号線沿いにあり、広い無料駐車場があってツーリングで気軽に立ち寄れます。おしゃれなコンテナやかわいいバスが置かれていたり、海辺に降りられる場所もあったりとフォトスポットとしても人気です。

ココテラスの丘は常滑市にある国道247号線沿いの洋菓子店とレストランで、たまごにこだわったグルメを販売・提供しています。養鶏農家のオーナーが手掛けるおいしい手作り料理やスイーツが人気です。駐車場は無料で約80台ありますが、お昼どきは混むため開店にあわせて訪れるとよいでしょう。

えびせんべいの里は知多半島土産であるえびせんべいの製造工場に併設する観光スポットです。建物内では工場見学や焼き体験ができるほか、直売所で30種以上のえびせんべいを試食できます。無料でコーヒーやお茶をいただける休憩コーナーもあり、休憩スポットとしても人気です。

南知多道路の美浜インターそばにあり、無料駐車場を450台完備しています。

花ひろばは南知多町の丘陵にある広大な花畑で、1年をとおして花々を楽しめます。広域農道であるすいせんロードの沿線にあり、駐車場は無料で入園料は700円です。10月中旬～11月上旬の間は近くを走る県道280号線の南知多コスモス街道も見ごろで、あわせて楽しめます。 

やきもの散歩道は常滑の旧市街にあり、愛知県の二大陶都としての歴史を今に伝えるレトロな散策路です。窯場跡や、土管やつぼを敷き詰めた坂などが味わい深く、バイクを降りてでも散策する価値があります。陶磁器会館の駐車場がおすすめで、トイレや無料の散策マップもあって便利です。

近くには常滑名物の巨大招き猫とこにゃんがあり、バイクフォトスポットとしてあわせて人気があります。

ミツカンミュージアムは半田市にあるミツカン本社の隣に建つテーマパークです。人気の観光スポットで、ミツカンの歴史や技術などについて体験しながら学べます。見学はコースが決まっていて完全予約制であり、短い30分コースは100円です。

外観や建物前を流れる半田運河沿いの景色も見どころで、黒塗りの塀がかっこよく、バイクと撮ると絵になります。

南知多天然温泉「まるは」うめ乃湯は、まるは食堂旅館の南知多豊浜本店にある温泉です。伊勢湾を望む開放的な大浴場で体を芯から温める強塩泉が楽しめます。日帰り入浴は600円で、まるは食堂旅館の食事とあわせて楽しむのがおすすめです。

知多半島ツーリングで走りを楽しむ場合、秋～春の時期を選び西海岸をメインに走るのがおすすめです。海沿いは初夏～夏にかけて海水浴場やフェリー港を中心に混み、主要なフェリー港のある東岸のほうが西岸より混む傾向があります。東岸は南端エリアでも防波堤が高くて海が見えない区間も多いです。

西知多産業道路は白バイやオービスによる取り締まりが行われることが多く、とくに東海インター付近では注意が必要です。とばしている車も多いですが、速度を守って慎重に走行しましょう。知多半島道路・南知多道路も阿久比・武豊・美浜をはじめとするインター付近にオービスを設置していることがあります。

知多半島道路は名古屋南ジャンクション周辺での高速道路との接続が複雑で、ルートには注意が必要です。とくに伊勢湾岸自動車道との接続と、名古屋第二環状自動車道への接続が難しく、一度下道に降りる必要があります。名古屋南ジャンクション周辺はつねに渋滞していますので、前もってルートを頭に入れておきましょう。

いいとこどりプランでは有料道路で美浜まで一気に南下し、国道247号線で海沿いの南端エリアを走り、西岸を北上します。定番の絶景・グルメ・観光をひととおり楽しむプランで、走行距離は大府西インター～東海インターまでで約105キロです。

のんびり半島満喫プランでは西岸を南下し、美浜で丘陵を横切って東岸から南端エリアを回り、東岸を北上します。常滑や半田も散策しつつ、南端エリアの海辺の絶景ポイントをつないで、農道もサクッと楽しめるプランです。東海インターを起終点にしたルートで走行距離は約125キロあります。

農道快走プランは知多広域農道をひたすらに南下して、師崎で海鮮ランチを食べ、ふたたび農道を北上するコースです。常滑の高砂山公園は海とセントレアを望む絶景ポイントであり、小佐漁港そばの裏道もカーブの先に伊勢湾を望む景色を楽しめます。知多市梅が丘2丁目交差点を起終点にしたルートで走行距離は約95キロです。

愛知県の知多半島でおだやかな海沿いを走る爽快なバイクツーリングはいかがでしょうか。愛知県の2つある半島のなかでもより名古屋から近く、手軽に楽しめます。おいしい海鮮ランチやライダースカフェ、地域ならではの観光スポットもあり、比較的短いルートながら見どころが多いです。

愛知ツーリングにも欠かせないエリアで、宿泊エリアとしても人気があります。