日本三大カルスト「平尾台」はツーリングで絶対行くべき！日帰りでも行ける！

平尾台は福岡県北九州市にあり、県内で指折りのツーリングスポットとして知られます。南北に約6キロあり、東西に約2キロある広大なカルスト台地で、秋吉台や四国カルストと並ぶ日本三大カルストです。平尾台は日帰りのショートツーリングにぴったりですし、九州を1周するプランにもおすすめです。

平尾台はカルスト台地のめずらしい絶景の中をバイクで走れます。低山に囲まれた草原の丘に丸っこい石が羊の群れのように点在しており、台地上の眺めは別世界のようです。

メインルートは台地を縦断する県道28号線で、タイトな峠道をのぼってアクセスします。峠道は南北からのぼれますが、絶景道に直結する行橋（ゆくはし）方面からのぼるのがおすすめです。

平尾台は探検気分でのんびりと台地散策を楽しめるツーリングスポットです。台地上には県道から分岐してガードレールもない細道が伸びており、カルストの風景を肌で感じながら走れます。平尾台自然観察センターから千仏鍾乳洞へ向かう道はとくに雰囲気があり、外せないルートです。

平尾台は鍾乳洞が多いことでも有名で、冒険家気分で観光も楽しめます。

平尾台は市街地から近く、福岡県内から日帰りで手軽に楽しめます。最寄りインターは東九州自動車道の行橋と九州自動車道の小倉南で、それぞれ平尾台入口交差点まで6～7分です。小倉の中心部から平尾台までは下道で約30～40分であり、福岡市街からは九州道で1時間弱で来られます。

峠道の陸橋付近にある展望所は行橋方面からのぼったときに最初に通る絶景ポイントです。道路の脇に数台の車を停められる駐車スペースがあり、バイクを停めて開放的な眺めとともに写真を撮れます。陸橋も景色がよく、岩の目立つ草原と山肌、通ってきた下の道が見えて気持ちがよいです。

三笠台はカルスト台地を見渡す絶景の展望スポットで、周囲より小高い標高433メートルの丘から周囲を360度見渡せます。県道28号線の脇にある千貫岩駐車場にバイクを停め、ゆるい登山道を約5分登った場所です。気軽にちょっとした登山気分を味わえて、天気がよければ丘の先に行橋市街・海・山口県まで見渡せます。

見晴台は県道28号線から分岐した細道にある人気の絶景スポットです。千仏・目白鍾乳洞への分岐点にあり、千仏鍾乳洞方面のルートは山が控えていてとくに岩が目立ち、絵になります。道路の脇に駐車スペースがあるため、バイクを停めて絶景を背景に愛車の写真を撮るのが人気のスポットです。

茶ヶ床園地は見晴台から目白鍾乳洞方面に約2分進んだ場所にある絶景スポットです。北東側に山が控えていて空を近くに感じますし、南西側には草原の先に山々を望む秘境のような景色を楽しめます。駐車場・トイレ・東屋・ベンチがあり、軽食を持参してピクニックを楽しむのも人気です。

見晴台からのルートは草原を眺めながら散策を楽しめる道で、雰囲気があります。

千仏鍾乳洞は平尾台で有名な観光鍾乳洞で、冒険気分を味わえます。駐車場から坂を5～7分下ると売店・トイレ・鍾乳洞入口があり、鍾乳洞は約900メートル地点まで往復約40分です。480メートル以降が見どころで、膝まで水がある地下川を進むため、タオルと着替えを用意しましょう。

駐車場付近までの道はバイク散策が楽しく、入洞しなくてもツーリングルートとしておすすめです。

目白鍾乳洞は茶ヶ床園地の先にある観光鍾乳洞で、駐車場から近く、3つある観光鍾乳洞のなかでもっとも手軽に楽しめます。入洞料は500円で、約200メートル地点までの道のりを往復するコースです。見どころは約20メートルもある一枚岩で、国内最大級の鍾乳石に自然の迫力を感じます。

牡鹿鍾乳洞は国内ではめずらしい垂直型の観光鍾乳洞で、雰囲気たっぷりの地底探検を楽しめると人気です。駐車場から遊歩道を約5分進むと入口があり、100段近くある階段を下ると地下川が流れる水平型鍾乳洞につながります。入洞料は500円で往復で約30分であり、脚力に自信がある人におすすめです。

平尾台自然の郷は平尾台西部にあり、景色や食事などを楽しめる広大な自然公園です。駐車場はバイクであれば無料で利用でき、園内には無料休憩所もあるため休憩もかねて気軽に立ち寄れます。公園の東部を横断している細道もあわせておすすめで、道から見える山に囲まれた台地と集落の景色はアルプスにも似た風情です。

平尾台自然観察センターは平尾台の自然や成り立ちについて理解を深められるスポットです。館内には展示室・ジオラマ・図書コーナーなどがあり、ツーリングの最初に立ち寄ると平尾台の景色をより深く楽しめます。県道28号線のルート上にあって駐車場・入館料は無料でトイレもあり、散策の拠点として便利なスポットです。

レストランムートンは平尾台自然の郷にある売店・レストランで、公園を訪れるときにあわせておすすめのお店です。ホットドックやサンドウィッチなどのテイクアウトメニューがあり、園内の青空の下で食べられます。土日祝日のランチには予約制のビュッフェも提供しており、福岡の食材を中心に使ったおいしい洋食が好評です。

デイリーヤマザキ小倉新道寺店は小倉南インターから国道322号線の平尾台入口交差点へ向かうルート上にあるコンビニです。「平尾台」と刻印されたあんぱんとクリームパンがひそかな名物で、店内で焼き上げています。平尾台の散策ツーリングのお供にぴったりであり、小倉方面から訪れる際は見逃せません。

せんぶつ茶屋は千仏鍾乳洞の入口付近にある食事処で、鍾乳洞探検とあわせておすすめです。うどん・そば・カレーなどの軽食や、ソフトクリームやコーヒーなどの喫茶メニューを提供しています。名物のカルストまんじゅうはやさしい甘さのさつまいもあんが素朴でおいしく、探検後のおやつとして人気です。

河内貯水池は北九州市八幡東区にあるダム湖で、平尾台からはバイクで県道を経由して約40分の場所にあります。ダム湖の四季を感じられる眺めや、歴史がある堤防や人道橋が美しいスポットです。河内貯水池～畑貯水池までの県道62号線・61号線はワインディングロードが楽しめます。

北九州空港は新門司港の南の海上にあり、平尾台からはバイクで県道64号を経由して約40分の場所にあります。空港のバイク駐車場は無料ですので立ち寄りやすく、3階の展望デッキと足湯が人気です。空港と対岸をつなぐ連絡橋は無料で通れる橋としては国内で2番目に長く、海上を爽快に走れます。

門司港レトロは平尾台からはバイクで県道を経由して約1時間の場所にあります。明治・大正のレトロな建物を楽しめるエリアで、散策ツーリングが人気です。ご当地グルメの焼カレーもおすすめで、人気店の伽哩本舗は2,000円以上の食事で駐車場を無料で利用できます。

近くの和布刈（めかり）公園にかけての道も港町の風情があってあわせておすすめです。

耶馬渓（やばけい）は大分県北東部にある九州を代表する景勝地群です。平尾台からは京築アグリラインを経由して約1時間20分の場所にあります。奇岩や木々の風流な絶景スポットをつなぐように走りながら、ワインディングも楽しめる定番のツーリングスポットです。

平尾台ツーリングではスピードを出しすぎないように要注意で、県道28号線の平尾台区間は30キロに制限されています。峠道には凹凸がある減速帯が多く、行橋方面には分厚いマット状の減速帯もあるため、スピードを上げて通ると転倒しかねません。台地上の道ではハイキングや登山をする歩行者に注意が必要です。

観光シーズンの平尾台は駐車場付近が混むため、早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。コロナ禍前までの5月の連休やお盆休みは、駐車場待ちの車が道に長い列を作っていました。細い道が多いため、景色や散策ツーリングを楽しむには人が少ない時間帯がおすすめです。

平尾台ツーリングに行く際は路面状況に関する最新情報をこまめに確認しましょう。台地上の道路にくぎがまかれたり、埋め込まれたりして複数の車両がパンクする事件が2022年5月までに数件起こっています。万が一の可能性もあるため、ツーリングの前日や当日にはSNSで情報を収集しましょう。

平尾台日帰りプランでは平尾台のおもな見どころを回り、ランチを食べて帰路に着きます。絶景区間に直結する行橋方面からのぼり、台地上を散策し、減速帯の少ない小倉方面へくだるルートです。走行距離は約21キロであり、平尾台には約3時間半滞在します。

北九州日帰りプランでは北九州空港へ連絡橋を快走してから平尾台に向かい、河内貯水池の西側を走り、門司港を散策します。平尾台ではおもな絶景スポットをトコトコと巡って散策ツーリングを楽しみましょう。海辺と峠道の両方を楽しめて、絶景やレトロな街並み、名物グルメも網羅したルートです。

福岡県北九州市にある平尾台は市街地から手軽に日帰りできますので、ツーリングプランを立ててみてはいかがでしょうか。九州最大のカルスト台地に広がる別世界のような景色の中をバイクで散策できます。鍾乳洞を観光しても楽しいですし、北九州エリアのツーリングスポットとあわせて巡るプランもおすすめです。

2022年5月16日時点での情報であり、変更される可能性があります。