×

世界遺産もある!平泉のおすすめ観光プランをご紹介!見どころはどう回る?

世界遺産もある!平泉のおすすめ観光プランをご紹介!見どころはどう回る?

平安時代の文化を多く残し、世界遺産にも登録されている岩手県の平泉。観光に訪れるならばプランをしっかり練り、見どころをもれなくおさえたまわり方をしたいですよね。この記事では、平泉の世界遺産のおすすめ観光プランや、周辺のまわり方をご紹介します。

目次 [表示]

岩手の世界遺産・平泉観光プラン①平泉を知る

出典: https://www.town.hiraizumi.iwate.jp/heritage/asset/chusonji.html

平泉とは

岩手県の南西部に位置する平泉町は、平安時代の末期に奥州藤原氏の本拠地があった場所です。当時の栄華を偲ばせる見どころが今でも複数残り、世界中から多くの観光客を迎えています。特に有名なのが、仏教に傾倒していた藤原氏が奥州の安寧を願って建設した寺院や庭園の数々。浄土を模した5つの遺跡群の歴史的価値が認められ、2011年にユネスコの世界文化遺産に登録されたことで、ますます人気の場所となりました。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン②平泉へのアクセスとまわり方

出典: https://www.pakutaso.com/20171203345post-14442.html

鉄道でのアクセス

鉄道で平泉を訪れる場合の拠点となるのがJR平泉駅です。県外からのアクセスでは、東北新幹線や秋田新幹線などで一ノ関駅を目指すのが一般的。一ノ関駅から平泉駅まではJR東北本線に乗り継ぎ、所要時間は7分です。本数がそこまで多くないため、時刻表を事前に確認しておきましょう。

飛行機でのアクセス

空路でアクセスする場合は二通りのルートがあります。一つ目が、いわて花巻空港を目指すルート。花巻空港駅から盛岡駅まではJR東北本線でおよそ50分の所要時間。空港から直接中尊寺に向かうバスも運行しており、45分程度で結んでおり便利です。もう一つが仙台空港を目指すルート。ここからも平泉駅・中尊寺方面へバスが出ており、所要時間は3時間程度となっています。バスの運行会社は岩手県北バスです。

岩手県北バス(公式サイト)路線バス・高速バス・貸切バスの情報
岩手県北バスの公式ウェブサイトです。

平泉の見どころのまわり方

出典: https://www.pakutaso.com/20160546151post-7989.html

世界遺産の5つの構成資産は離れた場所にあり、歩いてまわるのは少し大変。町内の循環バスをうまく活用しましょう。レンタサイクルを利用しての観光も人気です。一ノ関・平泉の各駅にはレンタカーショップもありますので、ご自身のまわり方に合わせて交通機関を選択できます。自家用車であればより自由に動け、一部駐車場は無料で利用できます。車での平泉のアクセスは、平泉前沢インターチェンジより約30分です。

フリー乗車券でお得に観光

岩手県交通が運行する平泉巡回バス「るんるん路線」を利用すると、平泉の世界遺産構成資産を効率的に回れます。「るんるん1日フリー乗車券」(400円)が一ノ関・平泉の各駅と「毛越寺門前直売あやめ」で販売されていますので、利用予定したい方はお見逃しなく。同社では、平泉と一ノ関エリアを合わせてまわれる1日乗車券や、高速バスが含まれた「1日フリー券」の取扱いもあります。目的に応じたお得なフリー乗車券がないか、事前に確認しておくといいでしょう。

岩手県交通株式会社
岩手県交通株式会社

岩手の世界遺産・平泉観光プラン③中尊寺のまわり方

出典: https://www.chusonji.or.jp/know/konjikido.html

平安美術が眠る寺

中尊寺の開山は850年にさかのぼります。その後、12世紀に入ると奥州藤原氏が大規模な堂塔造営に乗り出し、現在に続く姿へと生まれ変わりました。「みちのくの戦乱に没した魂を祀るため、ここに仏国土(浄土)を建設しよう」との試みであったと伝えられます。訪れる者をまず迎えるのが「月見坂」。展望台などを経て、ゆっくり登っていくとお寺に、たどり着きます。境内にある宝物館には、貴重な文化財などが数多く保管されていますので、ぜひ立ち寄ってみましょう。藤原氏の絶大な力を感じられる見どころです。

まばゆい輝きを放つ金色堂

出典: https://www.chusonji.or.jp/know/konjikido.html

中尊寺で最大の見どころは、やはり金色堂(こんじきどう)。現在は新覆堂という建物の中に保存されており、見学には別途拝観券が必要です。金色堂は阿弥陀堂として作られたものですが、内外に金箔が貼られた様子は「皆金色(かいこんじき)」とも呼ばれます。金箔が輝くのみならず漆や螺鈿で飾り立てられた姿は、まさに豪華絢爛。細部にまで平安芸術の粋が宿っていますので、時間をかけて、じっくり見学したい場所です。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン④毛越寺のまわり方

出典: http://www.motsuji.or.jp/keidai/index.html

仏国土をイメージした庭園

中尊寺に並び重要な寺院である毛越寺(もうつうじ)が有する庭園は、「仏国土の世界をイメージして造られた」といわれています。この庭園は国の特別史跡・特別名勝の指定を受けており、日本を代表する庭園のひとつ。中央に広大な池が設えられた様子から、いかにこの寺院が壮麗であったかが偲ばれることでしょう。「遣水(やりみず)」と呼ばれる水路の美しい作りも見どころ。毛越寺の見学には拝観料が必要です。

平安の雅を感じるイベントも

出典: http://www.motsuji.or.jp/about/index.html

毛越寺では坐禅や写経を体験できるプログラムも用意されています(要事前予約)。毎年5月には、庭園の遣水に盃を浮かべ、その流れに合わせて和歌を詠む歌遊びも開催。この行事は「曲水の宴(ごくすいのえん)」と呼ばれ、詠み人は平安装束姿で登場します。優雅な趣のイベントとなっており、平泉の風物詩として親しまれているんです。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン⑤観自在王院跡のまわり方

復元され再評価される庭園

観自在王院は毛越寺に隣接して建てられた寺院ですが、平安末期以降は打ち捨てられ荒廃した場所になっていました。しかし、境内の庭園は、毛越寺と同様に平安様式を残す貴重な庭園遺構であると再評価され、1970年代に至り発掘・復元作業が行われます。規模こそ小さいものの美しい庭園が見どころで、毛越寺からも歩いて移動できるため、立ち寄っておきたい場所です。無料で見学可能ですよ。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン⑥無量光院跡のまわり方

平等院鳳凰堂を模した寺院

京都・宇治の平等院鳳凰堂はいわずと知れた名所ですが、これを模して建立されたのが無量光院です。鳳凰堂よりも少しだけ大きいことが分かっており、「京都を超える場所にしよう」という藤原氏の意欲が垣間見られます。そんな人間味あふれる偉人の姿に触れるのも、旅の醍醐味ですよね。無量光院跡も平安様式の庭園が設えられています。建物は金鶏山の稜線に沈む夕日を借景とするように設計され、その意匠から「浄土庭園の最高傑作」とも評されることもあるほどです。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン⑦金鶏山のまわり方

出典: https://www.town.hiraizumi.iwate.jp/heritage/asset/kinkei.html

伝説とともに町を守る山

金鶏山は中尊寺と毛越寺の中間に位置する円錐状の山です。小さな山ですが、藤原氏が人夫を並べて築いた人工の山であるとも伝えられます。山頂に経塚が埋められており「平泉の町を守るため金色の鶏を埋めた」という伝説が残る場所。この山が仏国土(浄土)のシンボルとして信仰の対象になっていたと考えられており、ユネスコの世界遺産登録にあたり構成資産のひとつに入りました。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン⑧平泉のランチ事情

出典: https://www.bashokan.co.jp/

「大人のそば屋」地水庵

観光の楽しみのひとつが食事ですよね。平泉にいくつかあるお店の中から、地元の人々からおいしいと評判のそば屋のご紹介です。中尊寺の近くにある地水庵(ちすいあん)は「大人のそば屋」がテーマ。古民家をおしゃれにリノベーションした店内にはジャズが流れます。お店で実を挽いてそば粉から作られており、挽きの粗さでそばの種類を選べる点が特徴。風味豊かなそばはシンプルに岩塩のみで頂いてもおいしい。ぜんざいなどの和スイーツも人気で、休憩処としての利用にもおすすめです。

「夢乃風」の郷土料理

夢乃風はもともと毛越寺の境内で休憩処の役割を果たしていました。現在は中尊寺に近い場所で営業しています。こちらの自慢は郷土料理の「藤原三代お餅膳」。小さな食器に入ったわんこそばとお餅のセットは見た目にもかわいらしく、写真撮影するお客さんも多いんです。わんこそばは盛岡の名物ですが、平泉では独自の形式で提供されるようになりました。ずんだ、あんこ、くるみの三色お餅も絶品。お餅の単品メニューもそろっていますので、歩き疲れた際の休憩にも最適です。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン⑨少し足を伸ばして

出典: http://hiraizumi.or.jp/heritage/index.html#about_chusonji

世界遺産以外にも見どころが

平泉の観光といえば世界遺産に登録されたエリアが有名ですが、周辺にも見どころが点在しているんです。公共交通機関ではアクセスしづらい場所が多いため、全ての方にはおすすめできません。車やレンタサイクルでの旅行の際には一考の余地があるでしょう。歴史に自然と、平泉の魅力をより奥深く堪能できるスポットをご紹介します。

1.達谷窟毘沙門堂

征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂は、ここ達谷窟(たっこくのいわや)を拠点としていた蝦夷の首領「悪路王(あくろおう)」の討伐を達成します。征夷の達成を記念し、武神である毘沙門天をまつったのがこの岩窟。平泉からは車で10分ほどの距離で、気軽に足を伸ばせる場所にあります。毘沙門堂は京都の清水寺を模していると伝えられますが、岩窟に作られた御堂としては日本最大。その謂れを知ってから眺めると一層迫力が増すことでしょう。

2.猊鼻渓の舟下り

平泉から車で20分ほど進んだところにある猊鼻渓は、100メートルあまりの石灰壁が砂鉄川を挟む名勝地。この絶壁の間を小舟に乗って進む舟下りが人気です。船頭が時折歌いながら竿一本で小舟を漕ぐ様は、まるで山水画の世界。紅葉の時期には周囲を色とりどりの木々が彩り、鮮やかな風景へと様変わり。ゴール地点では、対岸の穴に「福玉」を投げ入れるという遊びも楽しめます。往復90分ほどのツアーとなるため時間に余裕をもって訪れたい。路線バスでもアクセス可能です。

3.岩手の鍾乳洞のひとつ幽玄洞

豊富な石灰資源を有する岩手県には入場可能な鍾乳洞が数多く存在しています。そのうちのひとつである幽玄洞へは、平泉から車で30分ほど走ると到着。一ノ関はかつて海の底にあった場所で、幽玄洞では3億5千年前の化石などが母岩のまま観察できます。内部にできた地底湖なども見どころ。洞窟内は1年を通して13℃程度を維持しており、真夏や真冬に訪れても快適です。

岩手の世界遺産・平泉観光プラン⑩ここでしか手に入らないお守り!?

お土産に珍しいお守りを

寺院が数多く存在する平泉は一風変わったお守りが売られていることでも有名です。一般的な交通安全や商売繁盛だけでなく、平泉でしか手に入らないお守りを持ち帰ればお土産話にも花が咲くこと間違いなし。以下、特に興味深いお守りを二つご紹介します。

1.「め」の神様のお守り

中尊寺の峯薬師堂には目の神様が祀られています。「め」の一文字が印象的なお守りは、ぜひ旅の記念に持ち帰りたいですね。境内には目がびっしりと書き込まれた旗や、大きく「め」と書かれた絵馬がたくさんあり、ちょっと異様な光景!このインパクトこそが魔除けになっています。目に関する悩みがある方は「め」印のお守りに願いを込めてみては、いかがでしょうか。

2.「最強の御札」の霊力にあやかる

平泉近郊の達谷窟毘沙門堂は征夷大将軍の坂上田村麻呂が活躍した場所であり、パワースポットとしても知られます。ここで頂けるお守り「牛玉寳印」は、厳粛な儀式を経て作られており、玄関などに飾ることで厄払いの効果を得られます。坂上公のパワーにあやかり、「最強の御札」の異名をとるお守りに家内安全の願いを託しましょう。

まとめ

出典: https://www.town.hiraizumi.iwate.jp/heritage/asset/motsuji.html

以上、見どころ尽きない平泉のまわり方のご紹介でした。有名な中尊寺と毛越寺以外にも見るべき場所が多数あることがお分かりいただけたかと思います。仏国土のなごりを残す平泉は、平安時代の栄華を感じられる雅な観光地。ゆったりとした旅をお楽しみください。

パンダスキー
ライター

パンダスキー

東京都在住。パンダが好きです。なかなか手に入りづらい旅行情報を中心にお届けします。

今、あなたにオススメの記事

関連記事

人気ランキング