軽井沢タリアセンとは?
軽井沢タリアセンは、長野県軽井沢町にある美術館やレジャー施設・レストランなどが集まった複合型の公園です。敷地内にある塩沢湖の散策や美術館巡りのほか、ボートやアーチェリーなどの体験型レジャーを楽しめます。
カップルやファミリーにも人気の観光スポットですので、軽井沢旅行の際はぜひ足を運んでみてください。
「タリアセン」の由来は?
「タリアセン」とは、ウェールズ語で「輝ける額」を意味し、ケルト神話に登場する妖精「タリエシン」が由来です。タリエシンは知恵者で、芸術をつかさどっていました。
タリエシンから由来した軽井沢タリアセンでは、文化遺産にもなっている建造物や美術館で、歴史や芸術に触れ合えます。
軽井沢タリアセンの見どころ
軽井沢タリアセンの広い敷地内には美術館や文学館のほかにも、美しい花が咲き誇るローズガーデンや自然の中で子供たちと一緒にあそべる施設があります。塩沢湖のまわりをペットと一緒に散策しながらゆっくり過ごすのも気持ちよくておすすめです。
①美術館・文学館めぐり
軽井沢タリアセンには3つの美術館に加えて、軽井沢の歴史を知るうえで重要な建造物などの文化遺産が公開されています。今の場所に移築されたものや、当時のままの資料などの展示物を見られると評判です。興味のある方はぜひ見学してみてください。
ペイネ美術館
ペイネ美術館は、フランス人の画家レイモン・ペイネの作品が展示されている美術館で、レイモン・ペイネの原画やリトグラフなどの作品が見どころです。代表作「ペイネの恋人たち」は、愛らしいタッチのイラストが世界中で愛され続けています。
建築家アントニン・レーモンドが自ら設計して建築されたアトリエ「軽井沢・夏の家」を軽井沢の別の場所からわざわざ移設し、美術館として使用しています。
深沢紅子「野の花美術館」
深沢紅子野の花美術館は、深沢紅子が描きつづけた野の花の絵画を展示しています。深沢紅子は洋画家として活躍する一方で、1964年ころから夫の深沢省三とともに旧軽井沢のアトリエで野の花を多く描きました。
美術館の建物は、旧軽井沢銀座に建てられた郵便局舎を移築したもので、グリーンの色が目を引く木造2階建ての洋風建築です。
軽井沢高原文庫
軽井沢高原文庫には、堀辰雄・有島武郎・野上弥生子などの軽井沢にゆかりのある文学者の原稿などが展示されています。堀辰雄山荘や有島武郎別荘などの貴重な建造物も公開されていて、自然に囲まれた敷地内で軽井沢の文学と歴史を感じられます。
②歴史的建造物の見学
美術館のほかに、歴史的建造物を見学するのも大人の楽しみ方のひとつです。軽井沢にゆかりのある文化人についてや、軽井沢の歴史を知る貴重な建物や資料が展示されています。他ではなかなか見られないものばかりですので、ひとつひとつじっくり見学してみてください。
睡鳩荘(旧朝吹山荘)
ひときわ存在感を放つ睡鳩荘は、フランス文学者の朝吹登水子さんが住んでいた別荘を移築したものです。煙突がある木造の洋館は、軽井沢に数多くある別荘のなかで特に歴史的な価値があるといわれています。睡鳩荘を見るために公園を訪れる人もいるほどです。
堀辰雄山荘(1412番山荘)
1412番山荘は堀辰雄の代表的な小説「美しい村」に登場します。軽井沢を愛した堀辰雄は、1941年にこの別荘を購入し、1944年までの4年間夏から秋にかけて滞在したといわれています。その後、この山荘は、深沢紅子夫婦がアトリエとして使用しました。
有島武郎別荘(浄月庵)
有島武郎別荘(浄月庵)は、父である有島武から譲り受けた別荘です。夏になると有島武郎は家族とともにこの別荘で過ごしましたが、愛人関係にあった波多野秋子と心中した場所として、注目されるようになりました。現在の有島武郎別荘(浄月庵)は、有島武郎が最期を迎えた旧軽井沢から移築されたものです。
野上弥生子書斎
野上弥生子書斎は、小説家野上弥生子の書斎兼茶室で、1933年に北軽井沢に建てられ、1996年にタリアセンの現在の場所に移築されました。野上弥生子は、99歳で亡くなるまで、このからぶき屋根の書斎で執筆活動を続けました。
③体験型レジャーで遊ぶ
公園内に子供が喜ぶ体験型のレジャーが豊富にあるのも軽井沢タリアセンの魅力です。ボートやゴルフ・アーチェリーなど大人も子供も一緒になって楽しめます。軽井沢の空気を感じながら、体を動かして身も心もリフレッシュしてみてください。
料金 | |
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ボート | 手こぎ30分(3人乗230kgまで)700円 アメンボ30分(1人乗100kgまで)800円 ペダル30分(2人乗150kgまで)1200円 ペダル30分(3人乗ミニ180kgまで)1300円 ペダル30分(3人乗ヘリ230kgまで)1500円 ペダル30分(4人乗300kgまで)2000円 eボート30分(3人乗230kgまで)2400円 |
ファミリーゴルフ | 大人18ホール1000円、子供18ホール500円 |
スプラッシュバルーン | 1回3分500円 |
ゴーカート | 1周1人乗り300円、1周2人乗り500円 |
アーチェリー | 10本400円 追加10本200円 ※中学生以上 |
ちびっこアーチェリー | 矢10本400円 ※小学生 |
テニス | 1時間1面2,400円(硬式ボール付) 2時間1面4,800円(硬式ボール付) 貸ラケット(硬式用)1本300円 |
サイクルモノレール | 1周1人300円 |
バッテリーカー | 1回100 円 |
ミニ・ディガー | 1回300 円 |
④イングリッシュ・ローズガーデンでバラ鑑賞
イングリッシュ・ローズガーデンでは、日本ではまだ珍しいイングリッシュ・ローズが咲き誇ります。200種類もあるイングリッシュ・ローズの見ごろは6月下旬~9月下旬ころです。バラの香りに包まれながら、色鮮やかなバラの鑑賞をしてみてはいかがでしょうか。
軽井沢タリアセンでランチやディナーができるお店
広い公園内には落ち着いてランチやディナーができるレストランや、大人数で楽しめるBBQなどのグルメスポットもそろっています。なにを食べるかも観光の楽しみのひとつですよね。湖のほとりでぜひ美味しい食事を堪能してください。
①レストラン湖水
レストラン湖水はその名のとおり、塩沢湖の湖畔にあるレストランです。カレーやハヤシライス・パスタなどの洋食メニューが豊富にそろっています。窓の向こうに広がる塩沢湖を眺めながら、ゆっくりとしたランチタイムを過ごせるでしょう。ディナータイムの営業はしていないので注意してください。
②レストランソネット
レストランソネットは、深沢紅子野の花美術館と同じ建物にあります。ノスタルジーあふれる落ち着いた店内では、季節の旬野菜を使ったパスタランチを味わえます。パスタにサラダとスープがついたランチセットと、パスタ・サラダ・スープにデザートとドリンクがついたレディースセットが人気です。
夕方5時以降のディナータイムは予約制ですので、事前に確認しましょう。
③BBQハウス「山里野」
BBQハウス「山里野」は、材料や調理道具などの事前用意の必要がなく、手ぶらで行って気軽に楽しめるバーベキューハウスです。自然の中で家族やグループでわいわい盛り上がるのも、旅行の楽しみ方のひとつですよね。前々日までの予約が必要ですので、利用の際は注意してください。
④軽井沢バーガーカンパニー
軽井沢バーガーカンパニーは、化学調味料などを使用しない素材にこだわったハンバーガーが評判のお店です。信州の黒毛和牛100%のパティは、ジューシーで食べ応えがあります。トッピングの野菜は高原野菜を使っているこだわりのハンバーガーです。
⑤一房の葡萄
一房の葡萄は有島武郎別荘の1階にあるカフェで、有島武郎小説のタイトルから名づけられています。とても風情のある店内で、コーヒーやスイーツなどが味わえる昔ながらの喫茶店です。観光の途中に、休憩でぜひ立ち寄ってみてください。
軽井沢タリアセンの基本情報
軽井沢タリアセンは塩沢湖のほとりにあり、毎日運行している循環バスかタクシー・車で行くのが便利でおすすめです。最寄り駅からのアクセスもしやすいので、気軽に立ち寄れます。営業時間などは事前に確認しておきましょう。
住所 | 〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217 |
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電話番号 | 0267-46-6161 |
営業時間 | 9:00~17:00(12月・1月は10:00~16:00) |
公式サイトURL | http://www.karuizawataliesin.com/ |
アクセス | 交通 ■軽井沢駅(JR長野新幹線・しなの鉄道)または中軽井沢駅(しなの鉄道)下車、タクシー約10分 ■上信越自動車道碓氷軽井沢インターチェンジより車で約15分軽井沢町内循環バス ■毎日運行、最寄... |
駐車場 | あり 180台(普通車500円・バス2000円) |
入園料・入館料
大人 (高校生以上) |
小人 (小・中学生) |
入園券 | ペイネ 美術館 |
軽井沢 高原 美術館 |
深沢紅子 野の花 美術館 |
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入園券 | 800円 | 400円 | ◯ | × | × | × |
ペイネ 美術館 |
1000円 | 500円 | ◯ | ◯ | × | × |
ミュージアム セット券 |
1,600円 | 800円 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
軽井沢 高原文庫 |
800円 | 400円 | × | × | ◯ | × |
深沢紅子 野の花美術館 |
600円 | 300円 | × | × | × | ◯ |
軽井沢タリアセンは入園券のほか、美術館の見学をする場合に入館券が別途必要です。ペイネ美術館の入館券は入園券込みで購入できますが、軽井沢高原文庫と野の花美術館は入館券と入園券を両方購入する必要があります。ミュージアムセット券なら、3つの美術館と入園券がセットになっているのでお得ですよ。
軽井沢を旅行するなら、タリアセンに行こう!
人気の観光地である軽井沢は、週末になると多くの観光客でにぎわっています。喧騒から離れて、自然に囲まれた広い敷地のタリアセンでリフレッシュしてみてください。芸術に触れたり、体を動かしたり、いろんな楽しみ方ができるのタリアセンに足を運んでみてはいかがでしょうか。