どぶ板通りに行ったらスカジャンとグルメは必見！おすすめスポット9選！

どぶ板通りは神奈川県横須賀市の中心にある商店街で、京急本線・汐入駅から米国海軍ベースまでの間にあるエリアを指しています。全長は約300メートルで、150軒ほどの商店・飲食店が軒を連ねており、横須賀基地の米兵や日本の若者で賑わう人気スポットです。

どぶ板通りという名前は、どぶに板をしたことによりその名が付きました。第二次世界大戦前、この通りの中央にどぶ板が流れていましたが、通行の妨げになるとして海軍が提供した厚い鉄板でどぶに蓋をしたのです。

それによって「どぶ板通り」と呼ばれるようになりましたが、その後ドブ川・鉄板ともに撤去され、今は「どぶ板通り」という名称だけが残っています。

横須賀と言えば、その名の通りスカジャン発祥の地。どぶ板通りにもスカジャンを扱うお店がたくさんあり、スカジャンを買うために、わざわざ遠くから観光に来る人がいるほどです。横須賀名物スカジャンをお土産に買って帰るのはいかがでしょう。おすすめの名物スカジャンショップをご紹介します。

MIKASA Vol.2は、どぶ板通りのスカジャン専門店で、創業は昭和27年と歴史があり、横須賀駐留米兵のお土産品として販売を始めました。テーラー東洋・オリジナル・オーダーメイドスカジャン・還ジャン(還暦スカジャン)を取り扱っており、赤いスカジャンの還ジャンは、お祝いやプレゼントとして大人気です。

ミリタリーショップFUJIは、スカジャンのみならず、ミリタリーブランドのフライトジャケット・ブーツ・バッグ・帽子などの雑貨グッズを多数扱っています。ミリタリーな子供服やレディースもあるので、家族でミリタリーなおしゃれを楽しむのもいいですね。

プリンス商店は、昭和22年創業のスカジャン専門店で、どぶ板通りでは最も歴史があります。サテンと別珍素材を使って製作しており、刺しゅうから縫製まで全て手作業というのが観光客にも大人気です。オーダーメイドの相談もできるので、横須賀観光の記念に自分だけのオリジナルスカジャンをオーダーしてみましょう。

スカジャンショップと合わせて立ち寄りたいのがワッペンショップ。ジャンパーにアメリカ海軍ならではのパッチを施して、自分だけのオリジナルジャンパーをゲットしましょう。たくさんの種類からパッチを選べるおすすめのワッペンショップをご紹介します。

ダイヤモンド商会は昭和26年創業で、今は退役した空母のパッチから最新部隊の記念パッチまで新旧幅広く扱っています。注文枚数は50枚からにはなりますが、オリジナルパッチの製作も行っており、自分のデザインで作ってもらえるのでおすすめです。

米兵が出入りするエリアなので、アメカジ＝アメリカンカジュアルのショップもたくさんあり名物です。日本の中では本場に最も近いアメカジとも言われているので、本格的なアメカジを楽しみたい方へおすすめショップをご紹介します。

GREENはアメカジの王道、ジーンズ・フライトジャケット・ハワイアンシャツ・Tシャツなど幅広く扱っています。大人のための上質なアメカジを意識して厳選されたアイテムばかりなので、お気に入りの一着をゲットしましょう。バズリクソンズ・フライトジャケットは神奈川県下一のラインナップですよ。

SPEC★01は、アメカジマニアにおすすめ。アメカジ最高峰のザ・リアルマッコイズから70～80年代のヴィンテージものまで、マニアにはたまらないレアな逸品が必ず見つかるでしょう。メイドインUSA・メイドインJAPANに、とことん拘って商品を取り揃えています。

雑貨といっても、どぶ板通りならではのアメリカンな雑貨を扱うショップが多いのが特徴です。どぶ板通りでしか手に入らない、おしゃれでかっこいい雑貨を物色してみましょう。おすすめの雑貨を扱うショップをご紹介します。

ローズ商会は、ネックレス・指輪・ブレスレットなどのシルバーアクセサリーが充実している雑貨屋さん。豊富なアイテムが小さなお店の中に所狭しと並べられています。男性向けにキーチェーン・ジッポ、外人向けに日本の着物・法被（はっぴ）まで扱っていて、日本のみならず外国の観光客にも見どころ満載のお店です。

元木時計店は創業90年を誇る超老舗店で、元々時計屋さんとしてスタートしましたが、今は時計のみならず、宝飾品・メガネ・ライターなどを各種取り揃えて販売しています。2,000円均一のZIPPOライターコーナーが大好評。上質な一品がお手頃価格で手に入りますので、観光のお土産にいかがですか。

よこすかコレクションは、デザインへのこだわりが特徴で、日本製に限定したスカジャンも扱っています。他には、Tシャツ・アクセサリー・帽子・キャラクター商品などバラエティーに富んだアイテムが揃っていて、「横須賀」とプリントされたTシャツは、外国人観光客の見どころになっています。

横須賀にゆかりのある有名人は、たくさんいますが、その有名人たちの手形レリーフが、どぶ板通りのモールに埋め込まれており、観光スポットとなっていて見どころです。

元野球選手の王貞治さん、佐々木主浩さん、歌手の宇崎竜童さんなど名立たる有名人の手形があり見どころ満載なので、時間を忘れて一つ一つ手形を合わせながらじっくり見学してみましょう。

横須賀芸術劇場は、本格オペラハウス仕様で、クオリティの高い鑑賞を楽しめる大劇場です。オペラをはじめとして、バレエ・コンサート・演劇・ミュージカルなど、あらゆるジャンルの公演に対応しています。豪華な空間で極上の時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

ネイビーバーガーは、横須賀のローカルフードで、横須賀観光では絶対食べるべき名物グルメの一つです。ネイビーバーガーは、その名の通りアメリカ海軍から伝わってきたグルメで、とにかく大きくボリューム満点なのが特徴。どぶ板通りでネイビーバーガーを味わえるお店をご紹介しましょう。

ハニービーは、1968年創業のアメリカンダイナーで、米軍基地の目の前に位置しているため、米兵の利用も多いお店です。店内もアメリカンテイスト満載で、まるでアメリカにいるような錯覚を覚えます。

ネイビーバーガーは、創業から味を守り、一人では食べきれないボリュームと肉汁たっぷりのパテが大人気です。完食には時間がかかるので、2人で1個が、ちょうどいいかもしれません。

TSUNAMIは、横須賀グルメを一気に味わえるアメリカンダイナーで、観光客にも人気がある超有名店です。有名人や芸能人が度々訪れることでも知られています。不動の人気No.1はネイビーバーガーで、厚切りベーコン・チェダーチーズ・目玉焼きが入った、グルメにはたまらないボリューミーな逸品。

店舗の2階はダーツやビリヤードがあり、遊びながら食事やお酒を楽しめます。

どぶ板通りPerryは、横須賀名物グルメが同時に味わえるアメリカンダイナーで、ハニービー・TSUNAMIと並ぶ人気店。どの店も大人気のため行列ができ、入るまでに時間がかかりますが、「比較的他のお店より時間がかからず入れる」という声が多いです。

香ばしいバンズに人気があり、もちろんボリュームも抜群で、グルメな人たちを唸らせています。

横須賀海軍カレーは、横須賀名物グルメのひとつで、一般家庭の定番カレーライスは横須賀発祥といわれています。明治時代、旧日本海軍がイギリス海軍のカレーシチューを採用し、日本人の口に合うように仕上げたのがカレーライスのルーツ。

海軍ゆかりの地である横須賀が、日本人に愛されるカレーライスのルーツ「海軍カレー」を新たに「よこすか海軍カレー」と命名したのです。

MIKASA CAFEは、よこすか海軍カレーが食べられる海軍カレーカフェで、どぶ板通りの入り口にあり、観光の拠点としても、よい立地です。明治41年発行の海軍のレシピをもとに作っており、海上自衛隊から認定を受けた海上自衛隊カレーは、メニューの中でも見どころです。

ネイビーバーガーでも紹介したTSUNAMIは、よこすか海軍カレーも楽しめます。セット内容は海軍カレーにサラダ・牛乳と、本格的に海軍食を再現しているのも見どころです。

横須賀グルメ目当てなら、TSUNAMIに行けば満足間違いありません。次に紹介する横須賀3大グルメのもう一つ、チェリーチーズケーキもありますよ。

TSUNAMIに続き、どぶ板食堂Perryも、よこすか海軍カレーを食べられるお店です。潜水艦うずしおのチキンカレーが有名で、ライスが潜水艦の形をしているのが見どころになっています。チチキンは焼いてから煮込み、複数の調味料による深い味わいが人気で、横須賀グルメを制覇したい方にはおすすめです。

横須賀三大名物グルメ最後の一つがチェリーチーズケーキです。米軍横須賀基地がニューヨークスタイルチーズケーキをプロデュースし、2009年に日本へレシピ提供をしました。

日本にあるチーズケーキよりチーズを多く使い、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。日米の友好により誕生したこのチーズケーキには、日本の象徴である桜がトッピングされ、チェリーチーズケーキとなりました。

汐入駅前にあるメルキュールホテル横須賀のロビーラウンジ「シャンゼリゼ」で、チェリーチーズケーキを提供しています。高級感漂うホテルのラウンジで優雅なデザートタイムはいかがですか。北海道産のクリームチーズを使用し、チェリーソースを閉じ込めた絶品のチェリーチーズケーキを味わえます。

YOKOSUKA SHELLは、TSUNAMIやどぶ板食堂Perryのように、横須賀三大グルメを味わえる数少ないお店の一つです。ふんだんにチーズを使用したチーズケーキに、チェリーソースとジェラートアイスをトッピング。甘さ控えめに仕上げているので男性にもおすすめです。

どぶ板通り観光と一緒に楽しみたいのが、YOKOSUKA軍港めぐりです。YOKOSUKA軍港めぐりは、米海軍施設のある横須賀本港、海上自衛隊司令部のある長浦港を船で巡るご当地クルーズで、毎日運航しています。艦船を間近に見られる日本で唯一のクルーズということで、横須賀観光では欠かせないスポットです。

毎日10:00から15:00まで1時間ごとに6便運航しており、乗船時間約45分のコースです。土日は込み合うので事前予約がおすすめで、WEBまたは電話で予約受付しています。料金は大人1,600円、小学生800円、小学生未満は無料です。

出発地点の汐入ターミナルは、かつて汐入駅前にあった下士官兵集会所「EMクラブ」の内装を再現しており、エキゾチックな古き良き横須賀の雰囲気を味わえます。待合所ではドリンクも飲めるので、ドリンクを飲みながら雰囲気に浸るのもよいでしょう。

海上から見る海上自衛隊・米海軍の艦船はとても多彩で、潜水艦や護衛艦、イージス艦など普段見られない光景が次々に目に飛び込んできます。実際、艦船は毎日出入港しているため、毎日違った港の風景が見られ、いつ来ても新しい発見があるのは見どころです。

クルーズ中の船内では毎回生放送で案内人がガイドをしてくれます。個性あふれる名物案内人がいるのも見どころの一つ。船について詳しくない方にもわかりやすく丁寧に解説をしてくれ、横須賀の歴史や観光まで学べます。乗船時間の45分間、飽きることなく乗れるでしょう。

汐入ターミナルはお土産コーナーも充実しているので、ぜひ乗船後に立ち寄ってみましょう。「海上自衛隊カレーシリーズ」が大人気で、艦ごとに味が違うカレーを忠実に再現しています。他にも船や海軍にちなんだ雑貨やお菓子が多く揃っているので、思い出に残るお土産が見つかるでしょう。

今は日本人にも外国人にも愛される名物観光スポットとなっているどぶ板通りですが、一体どのような時間を辿って現在の姿になったのでしょうか。現在のどぶ板通りに至るまでの歴史を時間の流れとともに振り返ってみます。

どぶ板通りは横須賀米軍基地との関係が深いエリアで、今もアメリカと日本の文化が融合した独特の雰囲気を醸し出しています。第二次世界大戦前は横須賀海軍の門前町として栄え、第二次世界大戦後は進駐軍や在日米軍横須賀海軍施設の兵隊向けに土産物店、バー、飲食店などが栄えました。

ベトナム戦争の頃を境に、米兵向けのバーや飲食店は数を減らし、2000年代には日本人の若者向けのアパレル店や雑貨店などが栄えました。横須賀発祥のスカジャン専門店やミリタリーショップなどもでき、観光地としても見どころのたくさんある人気スポットとなったのです。

どぶ板通りへは京急本線・汐入駅が最寄で下車徒歩3分ほど、横須賀線・横須賀駅も徒歩圏内ですが、下車徒歩10分ほどと汐入駅より少し遠いです。汐入駅へは品川駅から京急本線で約1時間、横須賀駅へは東京駅から横須賀線で約1時間15分で到着するので、都内の方でも週末気軽に観光が楽しめます。

どぶ板通りはアメリカ文化と日本文化が融合して、独特な魅力を放っている観光スポットです。以前は治安が悪くあまり人が寄り付かない場所でしたが、今は観光地化が進み日本人も外国人も幅広く楽しめるスポットになっています。

横須賀名物は全てどぶ板通りに揃っているといっても過言ではないので、ぜひどぶ板通りで横須賀文化に触れてみましょう。