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諏訪湖の御神渡りはなぜ起きる?起こる理由・時期・場所を解説!

諏訪湖の御神渡りはなぜ起きる?起こる理由・時期・場所を解説!

諏訪湖の御神渡りはなぜ起きるのか、起こる理由などをご紹介します。映画『君の名は。』の聖地とされる諏訪湖は冬、全面結氷した湖上に亀裂が走り、氷がせり上がる「御神渡り」が現れます。諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへ渡った跡とする伝説があり、冬の風物詩です。

目次 [表示]

諏訪湖の御神渡りが見られる時期は?

御神渡りの出現時期
時期1月上旬1月中旬1月下旬2月上旬
2003年
2004年
2006年
2008年
2012年
2013年
2018年

御神渡りが見られる時期は極寒の1月から2月の間で、見られる期間は数日から数週間です。諏訪湖の結氷日や御神渡り出現日などの記録は、1444年以降連続的に残され、冬の気候変動を知る貴重な史料になります。

1990年以降、御神渡りが出現したのは8回で、1年の出現率は3割以下です。

出現期間は1月・2月の数日から数週間

諏訪市の1月の最低気温は平均マイナス5.9度、2月はマイナス5.5度にもなります。温暖化の影響もあってマイナス10度は減っていますが、湖面の標高は759メートルで周囲を山に囲まれた盆地の底にあり、冷気が溜まりやすい構造です。

快晴の日が多く、夜間に放射冷却で気温が下がり、マイナス10度前後まで冷え込みます。御神渡り出現の有力な後ろ盾です。

諏訪湖の御神渡りにまつわる伝説

出典: https://www.instagram.com/p/BfLDZ94BTWn/

御神渡りにまつわる伝説の一つをご紹介します。昔、諏訪にはタテミナカタノミコト(男神)と、おきさきのヤサカトメノミコト(女神)の二人の神様がいました。

諏訪大社上社(諏訪市)で仲良く暮らしていたある日、ささいなことからけんかになり、女神は舟で諏訪湖を渡り、対岸の諏訪大社下社(下諏訪町)へ行ってしまいます。

村人を驚かせた湖上の音

2人はしばらく湖を挟んだ上社と下社で暮らしていましたが、寂しくなった男神は、女神に早く会うため、凍った湖の上を歩いて、下社に行くことにします。

大きな体の男神が歩くたび、湖上は「ゴォー、ミシミシ」と大きな音をたてました。驚いた村人は、朝、湖に見に行くと、割れた氷の山のうねりを見つけます。村人たちは口々に「神様が通って行った恋路だね」と話しました。

諏訪大社八剣神社の神事

出典: https://www.instagram.com/p/CBT_etvht7n/

全国の諏訪神社の総本社で、諏訪湖の南に上社(前宮、本宮)と、北に下社(春宮、秋宮)の四社があり、摂社末社60数社が郡内に鎮座しています。

7年に一度行われる御柱祭(おんばしらさい)は、宝殿を造営する祭りです。長さ約17メートル、重さ10トンものモミの木を住民らが山から神社まで曳いて、各社殿の四隅に建てます。20万人の観光客でにぎわう長野県屈指の祭りです。

諏訪市無形民俗文化財の特殊神事

御神渡りが出現すると、諏訪大社上社摂社の八剣(やつるぎ)神社の神官が神事を行い、総代らが氷の上を見て回り、氷の隆起などを検分して御神渡りかどうかなどを判定します。

後に行われる拝観式では、御神渡りができた方向を過去の記録に照らして決定し、その年の世相などを占うのがならわしです。1978年に特殊神事として諏訪市無形民俗文化財に指定されました。

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