宮島沼とは?
宮島沼は、北海道道央地方の美唄市にあり、北海道有数の観光地として注目されています。珍しい渡り鳥や水鳥が観察できる、野鳥ファンに人気のスポットです。札幌市から車や電車でアクセスしやすい場所にあり、北海道内外から沢山の観光客が訪れています。
渡り鳥や水鳥の他に、日本では珍しい虫や植物も観察でき、豊かな自然を肌で感じたい方には見どころ満載のおすすめスポットです。
渡り鳥の寄留地
宮島沼は渡り鳥の寄留地として、多くの鳥が飛来してきます。宮島沼は約30ヘクタールある沼地で、沼の深さは約86センチほどの浅い湿地です。周辺は石狩川と豊かな田園風景が広がっています。宮島沼には見どころたっぷりの珍しい鳥も飛来するため、野鳥マニアから観光客まで幅広い層に人気があるのも大きな特徴です。
ラムサール条約に登録された湿地
宮島沼はラムサール条約に登録された湿地で、2002年11月に、渡り鳥や生物が暮らしやすい貴重な湿地であることが世界的に認められました。虫たちや植物も根を張りやすい環境という、日本でも数少ない湿地の一つです。
宮島沼の魅力は?
宮島沼の魅力は、豊富な種類の水鳥や渡り鳥を観察できることです。広大な湿地と田園風景が、鳥たちと一つになって自然と融合した芸術作品を創り出しています。メジャーな渡り鳥から希少な鳥まで、季節毎にさまざまな鳥たちに出会えるのも宮島沼の魅力の一つです。
渡り鳥の飛び立つ姿は必見
宮島沼から鳥たちが飛び立つ姿は非常に魅力的で、日の出と共に大空へ羽ばたいていくねぐら立ちは必見です。飛び立つ鳥の数は数千羽から数万羽に及ぶと言われています。
自然をバックに群れをなして飛び立つ鳥たちは、まるで映画のワンシーンのような風景です。群れをなして大空に羽ばたく鳥たちや、V字型に編隊を組む鳥たちなどを観察したり写真撮影をすることができます。
珍しい渡り鳥もいっぱい
宮島沼では珍しい鳥たちが飛来し、日本の湖や沼地などにいる鳥たちと共に羽を休めています。春にはシジュウカラガン、夏にはミサゴ、秋にはミコアイサ、冬はマヒワなどが観察できることが大きな特徴です。
季節が変わると、鳥たちは次の餌場を求めて宮島沼を飛び去っていきます。貴重な鳥たちを季節限定で観察できる、見どころいっぱいの湿地です。
オオハクチョウやコハクチョウが観察できる
宮島沼では、珍しいオオハクチョウやコハクチョウが観察できることで有名です。毎年春と秋にユーラシア大陸などから飛来し、春には数千羽から1万羽以上のコハクチョウやオオハクチョウが飛来します。
コハクチョウとオオハクチョウは同じ鳥に見えますが、くちばしの模様が違います。コハクチョウとオオハクチョウの違いを比べながらバードウォッチングを楽しみましょう。
希少種マガンも観察できる
宮島沼は、春と秋に希少種のマガンを観察できることで有名です。マガンは、ロシアの湿地などで生活をし、秋になると宮島沼に飛来します。冬が始まる頃本州地方へと渡り、春になると再度宮島沼に飛来します。春の数週間宮島沼に滞在した後、ロシアへと帰っていくのがマガンの1年のサイクルです。
マガンは天然記念物に指定された渡り鳥
マガンは1971年に国の天然記念物に指定された渡り鳥です。昔から宮島沼や美唄市周辺に飛来していたマガンですが、狩猟民がマガンを捕獲しすぎたため、1960年代には絶滅の危機を迎えてしまいました。
天然記念物に指定された後は、マガンが狩猟されることは少なくなり、1970年代には約4千羽ほどだったマガンが、1990年代には約3万5千羽まで回復しました。
珍しい植物も要チェック
宮島沼で観察できる豊富な種類の珍しい植物も要チェックです。綺麗な湿地と豊富な栄養分から生まれ育った植物は見事に成長し、鮮やかな植物の数々は見る人を魅了します。
春にはミズバショウ、夏はショウブ、秋はミズアオイやキクイモといった珍しい草花や樹木を観察できます。普段は植物図鑑でしか見れなかった植物が目の前で観察できるのも、宮島沼観光の魅力の一つです。