目次 [表示]
- 沼津はおいしい海鮮料理の宝庫
- ぬまづ丼とは沼津のどんな名物料理?
- ぬまづ丼はコンテストで誕生したグルメ
- ぬまづ丼の食材はすべて駿河湾産
- 公認ぬまづ丼が食べられるのは2店だけ
- ぬまづ丼が食べられるお店①:さかなや千本一
- さかなや千本一とはどんなお店?
- さかなや千本一のぬまづ丼①:桜海老のかき揚げ
- さかなや千本一のぬまづ丼②:三色丼
- ぬまづ丼が食べられるお店②:かもめ丸
- かもめ丸とはどんなお店?
- かもめ丸のぬまづ丼:三色丼
- かもめ丸の新しいぬまづ丼:ぬまづ伊豆丼
- 食材を用意して自宅でぬまづ丼を作ってみよう
- しらすや桜えびは直売所での購入がおすすめ
- アジの干物は干物販売の専門店で
- ぬまづ丼の簡単な作り方
- おいしいぬまづ丼を食べに沼津へ行こう!
沼津はおいしい海鮮料理の宝庫
沼津港は駿河湾の海産物が水揚げされる静岡有数の漁港で、周辺の飲食店では素材を活かしてつくられた海鮮料理が味わえます。アジ・サバ・カツオ・しらす・桜えびなど最大350種類が獲れ、種類も漁獲量も豊富です。
新鮮な海の幸が手に入ることから、沼津の干物生産量は日本一を誇り、お土産としても人気があります。海鮮丼や干物など、おいしい名物料理が詰まった街が沼津です。
ぬまづ丼とは沼津のどんな名物料理?
沼津で食べたいおいしい名物料理が、SNSでヤバイと話題になった「ぬまづ丼」です。新鮮な「しらす」や「桜えび」などが炊き込みご飯の上にのった丼料理で、誕生から20年近くが経過した今でも人気があります。
口コミやメディアの紹介で知名度が上がり、地元の方々も、おすすめする楽しい丼です。では、沼津名物のおいしい海鮮が楽しめる「ぬまづ丼」の魅力を紹介していきましょう。
ぬまづ丼はコンテストで誕生したグルメ
ぬまづ丼が誕生したのは、1999年と2000年に開かれた「ぬまづ丼コンテスト」です。B級グルメが注目されるなか、それまでは沼津に郷土料理と呼べる食べ物がありませんでした。
沼津を題材にした丼を募集したところ、プロやアマから47作品が集まります。沼津市の主婦が考案した、アジの干物を使った「うみゃあじ丼」が最優秀賞に選ばれ、「公認ぬまづ丼」になりました。
ぬまづ丼の食材はすべて駿河湾産
ぬまづ丼のメインとなる食材には、駿河湾で獲れた「しらす」「桜えび」「アジ」が使われ、漁港近くのお店だからこその鮮度で食べられるのが魅力です。沼津の海産物が1つの器に集結することで、「ぬまづ丼」というおいしい名物になります。
ぬまづ丼の食材①:しらす
沼津の「しらす」といえば、水揚げした後すぐに釜揚げをする「日本一早い釜揚げしらす」が有名です。釜揚げしらすは甘味が強く食べやすいのが特徴で、沼津の人気土産の1つにもなっています。
ぬまづ丼に使われるのは「生しらす」で、独特の苦みがある食材です。鮮度が命で漁港近くのお店でしか味わえないことから、「生しらす」がのせられた「ぬまづ丼」は人気が高まっています。
ぬまづ丼の食材②:桜えび
ぬまづ丼を華やかにする食材の1つが、色味がきれいな「桜えび」です。漁期は3月~6月と10月~12月の年2回と制限されていますが、近年は不漁続きで漁の打ち切りが行われたこともあります。
ぬまづ丼には「桜えびのかき揚げ」と「生桜えび」を使うものがあり、どちらも創業当時からの人気グルメです。桜えびは夏に産卵期を迎えるので、秋は柔らかいため生桜えびに向いています。
ぬまづ丼の食材③:アジ
沼津は「アジ」の名産地として知られ、養殖真アジの生産量は日本一を誇ります。沼津の干物作りは江戸時代末期に始まり、アジ・イカ・サバ・サンマ・金目鯛など種類が豊富です。沼津の旬と職人の技が凝縮されたアジの干物は、日本一といわれており、ぬまづ丼には「アジのたたき」や「アジの干物のほぐし身」が使われています。
公認ぬまづ丼が食べられるのは2店だけ
公認ぬまづ丼が食べられるお店は、昔ながらの割烹料理店「さかなや千本一」、丼と定食が自慢の「かもめ丸」の2店のみです。沼津港すぐ横の沼津港魚河岸にあり、駿河湾を満喫しながら楽しめる最高の立地にあります。
店内は300席と広く、座席数は沼津港周辺の飲食店では最大規模で、ランチを中心に家族・カップル・観光客で賑わうお店です。
ぬまづ丼が食べられるお店①:さかなや千本一
さかなや千本一は、2種類のぬまづ丼が食べられるおすすめ店です。ランチタイムは地元民や観光客で賑わい、「しらすや桜えびを新鮮な状態で味わえる」として人気があります。さかなや千本一のお店の特徴は何か、どんなぬまづ丼があるのか、詳しく紹介しましょう。
さかなや千本一とはどんなお店?
さかなや千本一は、「おもてなし」を大切にしている大衆割烹料理店です。昼は観光客、夜は沼津市民が集う憩いの場で、ランチもディナーも、たくさんの人に利用されています。駿河湾や富士山を眺められるテーブル席、家族でゆったり座れる大座敷、接待や宴会ができる個室など、シーン別に座席を選べるのも人気のポイントです。
ランチやおすすめメニューがお得
さかなや千本一のランチでは、1,000円の日替わり海鮮料理をいただけます。おすすめメニューは昼と夜で違いますが、旬の食材を刺身・揚げ物・焼き物などで味わえる逸品ばかりです。メニュー選びで迷ったときは、500円~1,000円の価格帯で注文できる「お昼のおすすめ」や「今週のおすすめ」から選びましょう。
さかなや千本一のぬまづ丼①:桜海老のかき揚げ
公認ぬまづ丼の1つである「ぬまづ丼(桜海老のかき揚げ)」は、コンテストで優勝した料理をモデルにして作られた丼です。ご飯に「アジの干物のほぐし身」がのり、さらにサクサク感がたまらない「桜えびのかき揚げ」がのせられています。沼津茶の粉末を使った塩が、かけられているので、豊かな香りがたまりません。
だし汁を丼に注げば二度楽しめる
まずは「かき揚げ丼」としてそのまま食べて桜えびをしっかり楽しみ、最後にご飯が少なくなったら「だし汁」を注いで、天茶漬けにして食べるのがおすすめです。かき揚げは、すべて食べてしまうのではなく、少し残してほぐして具材にすれば、出汁が桜えびの甘みを引き立たせ口に入れたときの風味と食感が増します。
さかなや千本一のぬまづ丼②:三色丼
さかなや千本一にある、もう一つの公認ぬまづ丼「ぬまづ丼(三色丼)」は、その名の通り3種類の具材が、のせられた海鮮丼です。アジの干物のほぐし身と駿河サバの出汁を入れて釜で炊いたご飯に、「生しらす」「生桜えび」「アジのたたき」が、のせられています。ご飯もトッピングも駿河名物ばかりで、最高のコラボです。
薬味醤油をかけて風味を楽しむ
三色丼のご飯は、味がついているので、ぬまづ丼の通な人のなかには、何もかけずそのまま食べる方もいます。刻みネギと生姜を小皿に取って醤油を垂らし、薬味醤油を作って三色丼にかけるのも、おすすめです。たくさんかけてしまうと海鮮の甘みやご飯の旨味が薄れてしまうため、少しずつ調整しながら食べましょう。
住所 | 〒410-0845 静岡県沼津市千本港町101 千本一ビル3階 |
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電話番号 | 055-952-0025 |
営業時間 | 平日:11時00分~14時30分/17時00分~21時00分 土曜日:10時30分~15時30分/17時00分~21時00分 日曜日・祝日:10時30分~15時30分/17時00分~20時... |
定休日 | 火曜日(祝日は営業) |
アクセス | JR東海道線「沼津駅」より徒歩30分 |
公式サイトURL | http://www.senbon1kamome0.com/senbon1/ |
ぬまづ丼が食べられるお店②:かもめ丸
かもめ丸は「安くておいしい」と評判の人気店で、公認ぬまづ丼の提供は1種類のみですが、「ランチの海鮮料理や多種多様な地酒が楽しめる」と喜ばれています。平日は常連客、休日は観光客であふれ、すぐに席が埋まってしまうほどです。かもめ丸のお店の特徴は何か、どんなぬまづ丼があるのか、詳しく紹介しましょう。
かもめ丸とはどんなお店?
かもめ丸の店内は雰囲気がよく、「漁師になった気分で食事を楽しめる」と話題のお店です。特に、家族利用や飲み会で利用しやすい囲炉裏席、小さな子どもも座りやすい掘りごたつ席は人気があります。落ち着いた雰囲気で食事ができたり、みんなでワイワイしながら楽しんだり、さまざまな利用の仕方ができるのが特徴です。
単品料理がかなり充実している
かもめ丸のメニューは豊富で、昼はランチ、夜は単品料理が充実しています。平日ランチの日替わりメニューは1,000円で、漁港近くならではの抜群の鮮度です。単品料理は刺身・揚げ物・焼き物・煮物・ご飯物など多種多彩で、どれも静岡の地酒と合いますが、価格は400円~1,200円と幅があります。
かもめ丸のぬまづ丼:三色丼
かもめ丸の公認ぬまづ丼は、さかなや千本一の三色丼と同じものがいただけます。アジの干物を混ぜ込んだ炊き込みご飯がおいしく、「生しらす」「生桜えび」「アジのたたき」とのコンビネーションが最高です。刻みネギと生姜を加えた薬味醤油を少しずつ垂らしながら食べれば、海鮮の甘みと薬味で、おいしさが倍増します。
最期の茶漬けまで贅沢に食べられる
まずは、具材とご飯のコラボを楽しみながら食べましょう。生しらすとご飯、生桜えびとご飯、アジのたたきとご飯のように、それぞれの組み合わせには味覚に特徴があります。丼が半分くらいになったら、だし汁を入れてお茶漬けにすると、最後までおいしく食べられ、沼津の海の幸を一杯の丼で贅沢に味わえるのが魅力です。
かもめ丸の新しいぬまづ丼:ぬまづ伊豆丼
かもめ丸には、公認ぬまづ丼を進化させたオリジナルの海鮮丼があります。その名は「ぬまづ伊豆丼」で、味噌汁と〆のだし汁がセットです。アジの干物が入ったご飯は同じですが、トッピングは大きく異なり、トビウオの卵を塩漬けした「とびっこ」・磯のり・釜揚げしらす・数種類の海鮮具材となっています。
最後のお茶漬けも進化バージョン
トッピングも進化していますが、茶漬け用の出汁も進化しています。沼津産のサバ節を合わせた特製出汁で、ぬまづ丼の茶漬けとはひと味違った逸品です。プチプチ感がある「とびっこ」を残しておくと茶漬けの食感が増すので、最初は海鮮丼として、最後は茶漬けとして食べることで、うなるようなおいしさを楽しめます。
住所 | 〒410-0845 静岡県沼津市千本港町101 千本一ビル1階中央 |
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電話番号 | 055-952-3639 |
営業時間 | 平日:11時00分~15時00分 土曜日:11時00分~21時00分 日曜日:11時00分~20時30分 |
定休日 | 水曜日(祝日は営業・翌日振替休業) |
アクセス | JR東海道線「沼津駅」より徒歩30分 |
公式サイトURL | http://www.senbon1kamome0.com/kamome0/ |
食材を用意して自宅でぬまづ丼を作ってみよう
ここまで「ぬまづ丼」を紹介してきましたが、本場の味を再現し自宅で手作りして食べてみたいものですね。沼津周辺の鮮魚店やお土産店、インターネット通販などで食材を購入すれば、家庭でも簡単に作れます。食材の入手方法や簡単な作り方を紹介しましょう。
しらすや桜えびは直売所での購入がおすすめ
ぬまづ丼に欠かせない「生しらす」や「生桜えび」は、漁協の直売所や鮮魚専門店、ネット通販などで購入できます。直売所では100グラム単位の冷凍商品がほとんどなので、鮮度の心配なく持ち帰りでき、自宅での調理も簡単です。そのまま使用してもよいですが、少し解凍すれば新鮮さを味わえます。
アジの干物は干物販売の専門店で
炊き込みご飯に入れるアジの干物は、沼津港近くの「沼津みなと新鮮館」の干物販売店や鮮魚店で購入するのがおすすめです。「真あじの干物」は沼津ブランドの認定品で、ほとんどのお店で数多く用意されています。1枚140円前後でまとめ買いもでき、サイズも大小あるので、店頭で好きなものを選んで手に入れましょう。
ぬまづ丼の簡単な作り方
ぬまづ丼を作るには、炊き込みご飯とトッピングが必要です。アジの干物をじっくり焼いた後に身をほぐして炊き込みご飯にし、大きめの器によそったら「生しらす」や「生桜えび」などの具材をトッピングします。
大葉・刻みネギ・食用菊などを添え、お好みで醤油を垂らせば完成です。具材の量を調整したり、味付けを変えてみたりと、自分流のアレンジもできます。
おいしいぬまづ丼を食べに沼津へ行こう!
沼津名物である「ぬまづ丼」を紹介しました。駿河湾で獲れた海鮮がふんだんに盛り込まれているので、海鮮丼でもお茶漬けでもおいしい人気料理です。
元祖の公認ぬまづ丼は、「さかなや千本一」と「かもめ丸」のみで提供されており、どちらも満席必至のおすすめ店です。メディアやSNSで話題のぬまづ丼は沼津の魅力が詰まっているので、沼津方面へお出かけの際は、ぜひ食べてみてくださいね。