目次 [表示]
- 屋久島の縄文杉を見にトレッキングに行きたい!
- 屋久島の縄文杉トレッキングコースとは?
- 標高と所要時間
- トレッキングコースの2つの楽しみ方
- 縄文杉トレッキングに必要な体力
- 屋久島の縄文杉トレッキングのコース解説
- ルート上の設備
- ルート上の要注意点
- ルート①:荒川登山口~小杉谷休憩舎
- ルート②:小杉谷休憩舎~三代杉そば
- ルート③:三代杉そば~トロッコ道終点
- ルート④:大株歩道入口~ウィルソン株
- ルート⑤:ウィルソン株~大王杉そば
- ルート⑥:大王杉そば~縄文杉
- ルート⑦:縄文杉~荒川登山口
- 屋久島の縄文杉トレッキング登山口への行き方
- 荒川登山口までの行き方(3~11月中)
- 屋久杉自然館までの行き方
- バスでの行き方の注意点
- トレッキング初心者にはガイドツアーがおすすめ
- 縄文杉トレッキングでガイドツアーがおすすめな理由
- ガイドツアーのおもな種類と料金目安
- 屋久島の縄文杉トレッキングに必要な装備は?
- 登山靴
- 服装
- 雨対策
- 必要なものリスト
- 屋久島の縄文杉トレッキングの計画を立てよう!
屋久島の縄文杉トレッキングのコース解説
縄文杉トレッキングのコースは、平坦なトロッコ道(8.5キロ)と登山道(2.5キロ)からなる片道11キロのルートで、縄文杉を見て折り返します。水場やトイレのある休憩ポイント間を1時間前後で進み、5~10分休憩するのが基本のペース配分です。
ルート上の設備
数 | 場所 | ||
---|---|---|---|
トイレ | 4 | 荒川登山口・楠川わかれ・大株歩道入口・高塚小屋 | |
携帯トイレ用ブース* | テント | 3 | 小杉谷小中学校跡・翁杉・高塚小屋 |
木製 | 1 | 大王杉 | |
水場 | 複数 | 小杉谷休憩舎・トロッコ道終点・ウィルソン株そば・大王杉そば・縄文杉ほか | |
休憩所・小屋 | 2 | 小杉谷休憩舎・高塚小屋 |
ルート上の要注意点
縄文杉トレッキングのルート上で注意すべき箇所は、トロッコ道の枕木・橋・登山道のぬかるみです。トロッコ道は枕木の両端が滑りやすく、橋は高架なため風の影響も加わり、転倒・転落の危険が高まります。登山道は、土がぬかるんだような場所があり、靴に土がついたまま木や岩の上を歩くと危険です。
ヤクシカやサルを見かけますが、人里を荒らすようになるので餌付けしないでください。
ルート①:荒川登山口~小杉谷休憩舎
標高差 | 80m |
---|---|
所要時間 | 50分 |
歩行距離 | 2.6km |
ルートの開始地点「荒川登山口」~第1休憩ポイント「小杉谷休憩舎」までは、トロッコ道2.6キロを約50分かけて進みます。登山口のトイレは、きれいに整備されていますので、朝食やストレッチを済ませたら入っておきましょう。
橋が多く、いずれも足元のすきまが広いうえに、欄干のない橋もありますので、周囲を眺めるときには立ち止まってください。
ルート②:小杉谷休憩舎~三代杉そば
標高差 | 100m |
---|---|
所要時間 | 50分 |
歩行距離 | 2.4km |
トイレ・水場のある小杉谷休憩舎~「三代杉」のそばの休憩ポイントまでは、引きつづきトロッコ道2.4キロを約50分かけて進みましょう。40分ほど進むと、白谷雲水峡への分岐点「楠川分れ」があり、山側へ登山道がつづいていますが、そのまま「縄文杉」の方向へ進んでいくと、右手にトイレがあります。
ルート③:三代杉そば~トロッコ道終点
標高差 | 100m |
---|---|
所要時間 | 70分 |
歩行距離 | 3.5km |
三代杉そばのトイレ~トロッコ道の終点までは少し長く、3.5キロを約70分かけて進みます。勾配が少し増してきますし、足の疲れもたまってくるころなので、塩分や糖分の補給をはさみつつ、無理せずに進みましょう。トロッコ道の終点には、右手に登山道の入口があり、左手にかかる橋を渡るとトイレと水場があります。
ルート④:大株歩道入口~ウィルソン株
標高差 | 100m |
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所要時間 | 30~40分 |
歩行距離 | 0.6km |
「大株歩道入口」~写真スポット「ウィルソン株」までは、崖のような登山道と階段0.6キロを30~40分かけて進みます。一気に本格的な登山道に様変わりしますので、木の根に注意しつつ、無理せずにゆっくりと確実に進んでください。
ウィルソン株は、「切り株の中の右隅から見上げるとハート形が見える」と人気ですので、休憩しつつ写真におさめましょう。
ルート⑤:ウィルソン株~大王杉そば
標高差 | 200m |
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所要時間 | 70分 |
歩行距離 | 1.1km |
ウィルソン株~「大王杉」のそばの水場までは、引きつづき登山道1.1キロを約70分かけて進みます。すぐ5分ほどのところに、ルート上で一番おいしいといわれる水場があり、その先50分ほどは足腰に堪える階段です。階段を耐えて、さらに先へ行くと、水場と休憩スペースがありますので一息つきましょう。
ルート⑥:大王杉そば~縄文杉
標高差 | 100m |
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所要時間 | 40分 |
歩行距離 | 0.8km |
大王杉の手前~「縄文杉」までの間も、引きつづき木の階段0.8キロを約40分でのぼります。縄文杉の次に大きい大王杉は、根を守るために展望台から見る決まりの縄文杉よりも間近で見られるので、迫力は増して見えるそうです。
待ちに待った縄文杉は、南北両側の展望台から堪能できますので、落ち着いたら下の休憩スペースでお弁当にしましょう。
ルート⑦:縄文杉~荒川登山口
標高差 | 700m |
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所要時間 | 5時間前後 |
歩行距離 | 11km |
縄文杉~荒川登山口までは、進んできた登山道・トロッコ道の11キロを5時間前後で下山します。登山道の長い階段は、「下りのほうが楽」といいますが、初心者は疲れの溜まった足で降りるのでむしろ大変であり、無理をしないことが肝心です。
トレッキングでは登山(往路)が優先ですので、すれ違う際は山側に避けて道をゆずってください。
屋久島の縄文杉トレッキング登山口への行き方
屋久島の縄文杉トレッキングの登山口は、街から離れた山岳部にあり、行き方は3~11月はバス・タクシー、12~2月はバス・タクシー・レンタカーのいずれかです。繁忙期にあたる3月1日~11月30日は、環境・道路事情などが問題になるので、一般車で登山口に乗り入れるのを禁止しています。
荒川登山口までの行き方(3~11月中)
3~11月中の荒川登山口までの行き方は、シャトルバス・タクシーの2択であり、人数・荷物が多いとき以外はバスをおすすめします。「荒川登山バス」は、登山口~「屋久杉自然館」間(約40分)の運行で、中学生以上は片道700円・往復1,400円で、小学生は半額です。
管理運営のための協力金(日帰り1,000円・1泊2日2,000円)も一緒に納入しましょう。
屋久杉自然館までの行き方
シャトルバスの発着する屋久杉自然館への行き方は、路線バス・レンタカー・タクシーの3通りがあります。路線バスは、まつぱんだ交通か屋久島交通があり、最寄りの宿泊街・安房からは240円、宮之浦からは980円です。
タクシーの予約や、レンタカーなら、街灯がなく暗い早朝の道でも迷わないために必要なルート確認は、前日までにしておきましょう。
バスでの行き方の注意点
屋久杉自然館~荒川登山口へのシャトルバスでの行き方は、便数が限られており、春~秋の連休に使う場合、注意点が2つあります。予約もできないので、時刻ぎりぎりに着くと乗れないこともあり、自然館には30分前までに着いて待機するのがおすすめです。
チケットは、当日、屋久杉自然館で買おうとすると並びますので、事前に購入しておきましょう。
出典:写真AC