終わらない葬式の家とは?
「終わらない葬式の家」は、別名を権東の家、あるいは荒川沖の廃墟(廃屋)と呼ばれています。
終わらない葬式の家という名前は、とてもインパクトがありますが、後からつけられました。もともとは、人が平和に暮らしていたはずの家だったのです。なぜ怖い心霊スポットとなってしまったのでしょうか。
心霊スポットとして有名
終わらない葬式の家は、名前の由来となった怖いエピソードで、心霊スポットとして有名になった場所です。
人気ユーチューバーのフィッシャーズも「【心霊】「終わらない葬式の家」を全員で調査したら不気味なことがわかった。」という動画で訪れています。動画では、メンバーが近所の住民に聞き取り調査を実施しており、廃墟を不気味に思っている住民の声が収録されていました。
茨城県土浦市の住宅地にある
終わらない葬式の家は住宅地のなかにあり、周りの住宅では普通に人が生活しています。普通の住宅地のなかに、心霊スポットがあるのは珍しいケースです。廃墟の近くだけはなぜか空き地が広がり、すぐ隣の家というのは存在しません。近くが空き地であることで、廃墟が妙な存在感を放っています。
住所は茨城県土浦市中875で、最寄りの荒川沖駅からは車で15分ほどの位置です。
2階建ての木造一軒家
終わらない葬式の家は、1961年から1975年くらいに建設されたと推測されている、2階建ての木造一軒家です。横に長細いのが特徴で、あまり見かけない構造の建物だと言えます。廃墟となってから長い年月が経っており、木が腐って崩れかけている危険な状態です。
「終わらない葬式の家」が心霊スポットになった3つのヤバい真相
終わらない葬式の家が、全国的に有名な怖い心霊スポットになった理由は、家の中の異様な状態にありました。黒いリボンのかかった遺影が置き去りになっており、どのような住民が住んでいたのか推測できるほど、生活感が残ったままだったのです。
住民が遺影などを置き去りにして、急に家を出なければならないような事件や事故が起きたとしか思えず、不気味な雰囲気を醸し出しています。
ヤバい真相①:黒いリボンのかかった遺影が置き去り
終わらない葬式の家の建物内には、黒いリボンがかかったままの遺影が置き去りでした。黒いリボンは故人が極楽浄土に行くための裁きの期間である四十九日が過ぎるまでに外すしきたりですので、四十九日が過ぎるまでの間に、住民に何かがあったと推測できます。
故人は成仏できていないのではないかという話もあり、「終わらない葬式の家」と呼ばれるようになりました。
ヤバイ真相②:生活感が残ったまま
終わらない葬式の家の中にある家具は海外の高級なものが多く、裕福な外国人の家庭だったのではないかと言われています。犬の血統書の発行などを行っている法人のトロフィーが並べられていることから、犬好きな住民だった可能性が高いです。
キッチンなどは生活感が残ったままだったため、突然、家を出なければならないような事件があったと推測できます。
ヤバい真相③:小学生の女の子が住んでいた形跡
終わらない葬式の家には、熊のぬいぐるみや、勉強机に地球儀、小学校高学年向けの本も、置き去りになっていました。小学校高学年の娘をもつ家族が住んでいたと推測できます。遊び道具や勉強道具が充実している様子から、とても大事に育てられていたと言えるでしょう。
なんらかの事件に、まだ幼い少女も巻き込まれたのかもしれないと思うと胸が痛み、余計に不気味さを感じざるを得ません。
「終わらない葬式の家」の現在の姿とは?
終わらない葬式の家は、心霊スポットとして有名になり始めた頃と、現在とはでは、いくつか変化しているところがあります。特に、行ってみたいと思っている場合は、建物の老朽化が進み、危険な場所となっているので、現在の姿を事前に把握しておきましょう。
名前の由来の遺影はなくなっている
終わらない葬式の家が心霊スポットして有名になってからしばらくは遺影がありましたが、突然なくなったそうです。近所の住民や、心霊マニアの間で、遺影がなくなったという噂が広まっています。
親族が取りに来たのか、心霊マニアが持ち去ったのか、などの理由は不明ですが、現在は名前の由来となった遺影を実際に見ることができません。
建物は崩壊しかけている
終わらない葬式の家は古い木造の建物なので、全体的に老朽化が進んでいますが、特に建物の東側は老朽化がひどく、東側の1階と2階は完全に崩れてしまっています。東側以外も、どこがいつ崩れてもおかしくない状態なので、建物内に侵入するのは絶対にやめましょう。近づくのも危険です。
家の中に入るには許可が必要
部外者が勝手に入ることはできず、終わらない葬式の家に入るには管理者の許可が必要です。建物自体が崩壊しかけていることもあり、誤って侵入すると危険なため、現在、1階の窓やドアは、すべて板で防いであります。
廃墟の解体には費用がかかるため、持ち主や買い手がいなければ、解体はできません。1階の窓やドアを塞いで危険を回避し、自然な崩壊を待っている状態だと言えます。
「終わらない葬式の家」は外から見よう
終わらない葬式の家は名前の由来を知るとますます怖くなる心霊スポットです。茨城県を訪れた際に話題にすると盛り上がること間違いなしです。行く場合は、家の中には入れないうえ、住宅地にあるので、近所の住民の方々の迷惑にならないよう、軽く外から見る程度にしましょう。