目次 [表示]
- 人気の観光地・伊豆大島とは
- 東京から最も近い離島・伊豆大島
- 伊豆大島のシンボル・三原山
- 伊豆大島の3つのエリア
- 伊豆大島観光へ出かけましょう
- 伊豆大島へのアクセスは
- レンタカーで観光
- バスを利用した観光
- 伊豆大島観光旅行①三原山と周辺レジャープラン
- 評判の高いスポット:三原山の観光は楽しい
- 三原山で楽しいジオツアー
- 三原山で楽しいドライブルート
- 伊豆大島観光旅行②自然を楽しむプラン
- 評判の高いスポット:火山が生んだ珍しい景観
- 評判の高いスポット:バラエティに富んだ海岸線
- 評判の高いスポット:殺風景の極み「裏砂漠」
- 伊豆大島観光旅行③特産の椿を楽しむプラン
- 評判の高いスポット:大島公園の椿園
- 評判の高いスポット:椿花ガーデン
- 伊豆大島観光旅行④歴史や文学を知るプラン
- 評判の高いスポット:伊豆の踊子の舞台・波浮
- 評判の高いスポット:源為朝伝説の地
- 評判の高いスポット:世界でも珍しい火山博物館
- 伊豆大島観光旅行⑤楽しい人気の体験型プラン
- 評判の高いプラン:ダイビング
- 評判の高いプラン:グリーンツーリズム
- 伊豆大島観光旅行⑥ご当地グルメと温泉が人気
- ご当地グルメを味わいましょう
- 評判の高いスポット:御神火温泉
- 椿のお土産をどうぞ
- 伊豆大島観光旅行⑦椿まつりのシーズンが人気
- 椿まつりとは
- あんこさんと触れ合う
- まとめ
人気の観光地・伊豆大島とは
東京から最も近い離島・伊豆大島
東京から高速船で2時間弱という距離にありながら、ひとたび上陸すると南国ムード漂う離島の雰囲気を存分に楽しませてくれるのが伊豆大島です。三原山をはじめ、特産の椿、海の景観やレジャーなど人気や評判が高く、どれを組み合わせても楽しい観光プランが出来そうですね。東京から最も近い離島へ旅行をしてみませんか?
伊豆大島のシンボル・三原山
伊豆大島といえば三原山を思い浮かべる人も多いでしょう。有史以来大噴火を繰り返し、1986年の噴火では全島民が一時島を離れるという場面が報道されるなど、火山災害の恐ろしさを見せつけました。その一方で島民からは「御神火さま」と厚い信仰を受け親しまれており、多くの観光客が訪れる人気のレジャースポットになっています。旅行では絶対に外せないですよね。
伊豆大島の3つのエリア
伊豆大島は三原山を頂点に島を周回する道路があり、西側に元町、北東側に岡田、南東側に波浮(はぶ)の3つのエリアがあります。観光ルートを決める上で、この3つの地名を覚えておくといいでしょう。
元町とその周辺
町役場がある元町は伊豆大島の中心市街地で、船が就航する港や多くの旅館やホテル、日帰り温泉があることから観光の拠点になります。周辺には三原山に上っていく御神火スカイラインがあり、三原山レジャーの主要ルートになっています。また火山博物館や郷土資料館も近くにあります。
岡田とその周辺
岡田にも船が就航する港があり、西側に山があるため比較的風や波の影響を受けにくいとされています。周辺には大島公園椿園や椿花ガーデンがあり、椿まつりが行われる冬は椿の花と香りに彩られ、人気の観光ルートになっています。元町と岡田の中間地点にあたる島北西部に大島空港があります。
波浮とその周辺
島の最も南東にあるエリアが波浮で、険しい地形の中に集落がある小さな港町ですが、川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台になったことで人気のスポットです。周辺はバラエティに富んだ海岸線や珍しい地層を見ることができ、観光ルートには欠かせません。
伊豆大島観光へ出かけましょう
伊豆大島へのアクセスは
離島なので船か飛行機を利用します。航路は東海汽船がジェット船、大型客船を運航しており、東京、熱海、横浜が出発地です。入港するのは元町港か岡田港となりますが、風や波が強い時は岡田港に入港することが多くなります。当日の入港地は東海汽船のホームページで確認できます。空路は新中央航空となります。天候により飛べないこともありますので、最新の情報を入手してください。
伊豆大島への航路
- 東京から大島までのジェット船は1時間45分で到着します。東京での乗り場は竹芝客船ターミナルで、最寄り駅はJRの浜松町、地下鉄の大門、ゆりかもめの竹芝です。
- 熱海から大島までのジェット船は45分でとても便利です。熱海駅からバス15分の熱海港が乗り場となりますので、時間に余裕を持ってお出かけください。
- 大型客船は夜行での運航となり、東京の竹芝を午後10時、横浜大さん橋を午後11時半に出港し、大島には午前6時に到着します。
伊豆大島への空路
- 東京の調布飛行場から運航しています。所要時間は25分という空の旅になります。調布飛行場は京王線の調布駅からバスで15分です。
航路、空路ともに事前の予約が不可欠です。インターネットで空席状況の確認や予約・購入ができますので、詳しくは各ホームページをご覧ください。
レンタカーで観光
時間の気兼ねなく島内を巡るならレンタカーがおすすめです。元町、岡田、波浮を結ぶ大島一周道路があり、ノンストップなら2時間ほどで一回りできます。伊豆大島には大島レンタカー協会に加盟する伊豆大島レンタカー、海洋レンタカー、トヨタレンタカー、元町レンタカーの各社があります。港や空港への配車や送迎を行っているので、伊豆大島に着いてすぐレジャーが楽しめます。予約をした上で利用しましょう。
ナンバープレートにも注目?
ドライブしていると「わ」ナンバーのレンタカーを数多く見かけます。それと同時に車は「品川」ナンバーを付けているので、伊豆大島が東京都内であることを実感できます。
バスを利用した観光
大島バスが島内にバス路線を持っており、港や空港から各エリアや観光地を結ぶルートを設けていて、便数も比較的多いのでレジャーにはとても便利です。乗降自由の1日もしくは2日乗車券を利用して楽しいプランを立てましょう。また、昼食付きの定期観光バスが運行していますので、プランに活用してみてはいかがでしょうか。
島内のバス路線
- 大島公園ライン 元町港-(大島空港)-岡田港-大島公園
- 波浮港ライン 元町港-地層断面前-波浮港-大島町陸上競技場
- 三原山ライン 元町港または岡田港-三原山頂口※当日の入港地を発着
- このほか、季節運行の路線があります
伊豆大島観光旅行①三原山と周辺レジャープラン
評判の高いスポット:三原山の観光は楽しい
三原山観光の拠点になるのが駐車場やバス停がある三原山山頂口で、多くの観光客でにぎわっています。すぐ近くの展望スペースから三原山を眺めると、山頂に向かってほとんど高木はなく、溶岩流の跡もはっきりと分かります。山頂口からは外輪山への登山ルートが整備されていて、火山を一周する「お鉢めぐり」は間近に三原山を感じることができます。
三原山で楽しいジオツアー
火山島の伊豆大島は、地球の仕組みを知ることができるジオパークとして知られており、三原山の大自然と火山の島に生きる動植物に触れることができるジオツアーも人気です。ジオパークのサイトでは、三原山の2つのモデルコースを紹介していますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
- 三原山お鉢めぐりコース 山頂口-カルデラ内-お鉢めぐり-カルデラ内-山頂口(徒歩7キロ)
- 三原山&裏砂漠ルートコース 山頂口-カルデラ内-お鉢めぐり-裏砂漠ルート-温泉ホテル(徒歩8キロ)
三原山で楽しいドライブルート
三原山へ向かうドライブルートは、元町から一気に山頂口を目指す御神火スカイライン、大島空港の近くから上っていく三原山登山道路、登山道路から東側の大島公園に出るあじさいレインボーラインがあります。山岳道路だけに、上り下り及びカーブが非常に多いので運転には注意が必要ですが、山腹にくると、高原ドライブのような雰囲気を味わえ、視界が開けると三原山が姿を現して楽しい気分が盛り上がります。
道路の真下を突き抜けた割れ目噴火口
三原山登山道路の新火口展望台から山頂口へ向かう途中、右に下っていく道があります。しばらく走ると行き止まりになりますが、その先にあるのが「割れ目噴火口」です。86年にこの道路の真下から噴火し、元町集落に溶岩が迫っていったのです。その痕跡は今もはっきりと残っていて、火山のエネルギーの凄さを目の当たりにできます。ドライブルートにぜひ組み込みましょう。
伊豆大島観光旅行②自然を楽しむプラン
評判の高いスポット:火山が生んだ珍しい景観
ジオパークの伊豆大島ならではの珍しい絶景のなかでも、最近とくに注目を集めるようになったのが島の南側の道路沿いにある「地層大切断面」です。いくつもの地層が重なり合う姿は2万年の噴火の歴史を物語るとともに、バウムクーヘンを思わせるようなインスタ映えする楽しいスポットです。海に目を転じると、天気が良ければ利島、新島、神津島を眺めることもできます。
評判の高いスポット:バラエティに富んだ海岸線
四方を海に囲まれた伊豆大島には、海の絶景が楽しめるスポットがいくつかあります。島の最北端となる野田浜と乳ケ崎は切り立った断崖の丘と南へ延びる海岸線が目を引きます。南東側の波浮近くには断崖絶壁の海に浮かぶ筆島の尖った険しい自然美を見ることができます。いずれもドライブルートに入れたいスポットです。
評判の高いスポット:殺風景の極み「裏砂漠」
観光客でにぎわう三原山の北西部とは対照的に、東側中腹一帯は「裏砂漠」と呼ばれ、植物がほとんど生えない荒涼たる台地が広がります。一周道路から細い月と砂漠ラインという道を入っていき、駐車スペースに車を止めてしばらく歩くと眼前に広大な黒い原野が現れ、思わず言葉を失ってしまいます。観光ルートから外れるため周辺を訪れる人は少なく、穴場スポットといえます。
伊豆大島観光旅行③特産の椿を楽しむプラン
評判の高いスポット:大島公園の椿園
伊豆大島を代表する花木といえば椿ですね。島内には約300万本の椿が自生しており、秋から冬の見ごろにはあちこちで花が咲きます。島の東側にある大島公園の椿園は国際優秀つばき園に認定されたほど、たくさんの種類の椿が植えられており一番の見どころといえます。また、岡田から大島公園に向かう途中には道路の両側を椿の大木が覆う「椿のトンネル」もあります。
大島公園には動物園も
家族連れならぜひ訪れたいのが、大島公園の中にある動物園です。鳥類や小動物がメインで、動物たちと触れ合うコーナーもあります。溶岩の岩山をそのまま生かしたサル山で、ワオキツネザルとバーバリーシープが一緒に暮らしている姿は見ていて楽しいです。入園無料のレジャースポットとして一日楽しむこともできます。
評判の高いスポット:椿花ガーデン
三原山登山道路の入口で周辺を見渡せる高台にあり、椿やアジサイなど四季の花々に彩られたレジャースポットが椿花ガーデンです。国際優秀つばき園に認定されており、シーズン中の椿はもちろん見どころですが、ガーデン内にはゴーカートや芝生広場もあって、どの季節に訪れてものんびりと過ごせます。晴れていれば、海の向こうに富士山を眺めることもできますよ。
小動物との触れ合いも
椿花ガーデンは、以前は「りす村」の名で親しまれていましたが、今でも可愛いウサギたちが観光客を出迎えてくれます。ウサギには餌を上げることもできるので、近くで触れ合えます。お土産にはリスまんじゅうや牛乳せんべいがおすすめです。
伊豆大島観光旅行④歴史や文学を知るプラン
評判の高いスポット:伊豆の踊子の舞台・波浮
古くから風よけの港として栄えた波浮は、「波浮の港」の歌や「伊豆の踊子」の舞台として有名になり、伊豆大島でも指折りのレジャースポットになりました。港の周辺は切り立った断崖となっていて、集落先の見晴台から全景を眺めることができます。集落から港へ下る階段は、かつて踊り子たちが旅館に出向いた時に使ったと言われています。
往時のにぎわいをしのぶ旧旅館
遠洋漁業の中継地点としてにぎわった当時をしのぶ旧港屋旅館は、踊り子の里資料館として公開されています。人形を使って宴会のようすを再現しているほか、数多くの映画やドラマのポスターなども展示しています。資料館を中心にのどかな港をそぞろ歩きするのも楽しいですよ。
評判の高いスポット:源為朝伝説の地
平安時代の末期、武勇にたけた武将として名をはせ、保元の乱で敗れて伊豆大島に流罪となった源為朝にまつわる史跡が島内に点在しています。為朝の館跡とされる為朝神社や為朝が最後に戦ったとされる乳ケ崎などを巡り、戦いの中で数々の武勇伝を残し時代を超えたヒーローとなった武将の足跡をたどるのも面白いでしょう。
武田信玄の孫が眠る
元町の南にある野増集落に「七人様」と呼ばれる古い墓所があります。弔われているのは、江戸時代の初めに大久保長安事件に連座して配流された武田信道とその家臣です。信道の祖父は戦国武将で名高い武田信玄で、信道の子孫は江戸時代から現代まで命脈を保っています。
評判の高いスポット:世界でも珍しい火山博物館
伊豆大島火山博物館は世界でも数少ない火山専門の博物館です。三原山が86年に大噴火した時のニュース映像からは、火山の凄まじさや当時の切迫した状況を知ることができますし、三宅島など火山が多い伊豆諸島の成り立ちも学べます。火山がもたらす伊豆大島の豊かな自然も映像や写真で紹介しています。
大島町郷土資料館も面白い
大島空港のすぐ近くにあり、伊豆大島の歴史や民俗などを知ることができる郷土資料館も立ち寄りたいスポットの一つです。展示資料のほか、「昭和初期に三原山山頂に滑走台があった」などのコアな情報を手に入れることもできます。また、あんこさんの衣装を着て記念撮影ができるコーナーもあります。
伊豆大島観光旅行⑤楽しい人気の体験型プラン
評判の高いプラン:ダイビング
周辺の海がきれいな伊豆大島は東京から身近なダイビングスポットとして評判が高いです。島内には秋の浜、野田浜、ケイカイ、王の浜、トウシキの5つのポイントがあり、春夏秋冬どの季節でも楽しむことができます。大島ダイビング連絡協議会がローカルルールを設けており、来島の際には確認してもらうよう呼び掛けています。
評判の高いプラン:グリーンツーリズム
観光だけでなく、体験をすることで旅行が一層楽しいものになります。大島ではグリーンツーリズム研究会が、草木染めや陶芸、煎餅作り、椿油しぼり、郷土料理作りといった体験メニューを用意しています。地元の名人から手ほどきを受け、旅行の思い出に残るような体験をしてみてはいかがでしょうか。
伊豆大島観光旅行⑥ご当地グルメと温泉が人気
ご当地グルメを味わいましょう
伊豆大島では観光やレジャーだけでなく、島ならではのご当地グルメもぜひ味わいたいです。周辺が海に囲まれているので、春はトコブシやイサキ、夏は金目鯛やタカベ、秋はカツオ、冬は伊勢海老やアオリイカなど海の幸は豊富です。
大島名物のくさやも
旬の新鮮な魚もおいしいですが、伊豆大島に来たら「くさや」をぜひ味わってほしいですね。ムロアジやトビウオなどを秘伝のくさや汁に漬けては干し、を繰り返しながら、あの独特の風味をつけていきます。最初は食べるのに抵抗があるかもしれませんが、慣れればやみつきになる味。島の焼酎との相性は抜群です。
ピリ辛のべっこう寿司
島とうがらし入りの醤油に漬けた旬の白身魚を、握り寿司にして出してくれる伊豆諸島の郷土料理が「べっこう寿司」です。文字通り、べっこう色に染まった寿司はピリ辛が利き、他では味わえない風味がします。刺身にも使う島とうがらし醤油はお土産に買うこともできます。
明日葉は欠かせません
島内で自生し、伊豆大島では野菜として料理に欠かせないのが明日葉です。「今日摘んでも明日には芽が出る」と言われるほど成長が早く、鮮やかな緑色をしているのが特徴で、おひたし、炒めものや餃子の具材などいろいろな料理に使われています。
評判の高いスポット:御神火温泉
伊豆大島では火山の恵みともいえる温泉を一日のレジャーの締めくくりとして楽しみたいですね。島内のホテル・旅館にも温泉がありますが、日帰り温泉では元町港近くの「愛ランドセンター御神火温泉」がおすすめです。入浴のほか、温泉プールで楽しむことができます。また、東京を夜出港した旅客船の早朝到着に合わせた営業も行っています。
椿のお土産をどうぞ
お土産の一番人気は椿油です。椿の実から取る油はオレイン酸が豊富に含まれていて、髪や肌に付けてもいいですし、もちろん料理用としても活用できます。また、元町の島の煎餅という店では、サクサクとした食感で美味しいお菓子「椿揚げ」を販売しています。旅のお供やお土産にぜひどうぞ。
伊豆大島観光旅行⑦椿まつりのシーズンが人気
椿まつりとは
椿が開花する1月下旬から3月中旬にかけて、伊豆大島全島を会場に開催されるのが「椿まつり」です。大島公園椿園など島内のあちこちで多種多彩な椿が咲き誇り、東京をはじめ全国各地から観光客が訪れます。まつりに併せた旅行プランが用意されたり、期間中の週末には夜まつりも開催されるなど、伊豆大島最大の人気レジャーと言ってもいいでしょう。
あんこさんと触れ合う
椿まつりのヒロインといえば「アンコ椿は恋の花」の歌で有名になったあんこさんですね。元々は普段着として身に付けていた絣の着物に前垂れを付け、頭には手ぬぐいを巻いた姿がおなじみで、イベント会場では常に人気を集めています。あんこさんによる踊りの披露のほか、船の入港・出港時には出迎えやお見送りをしてくれます。
椿まつりの情報はホームページで
椿まつりのイベント情報や椿の開花状況は、大島観光協会もしくは東京都大島町公式サイトでご確認ください。通年の観光情報も両サイトで詳しく紹介しています。
まとめ
東京から日帰りでもレジャーが楽しめる伊豆大島ですが、大自然、グルメ、温泉など観光スポットがいっぱいあるので、ぜひ1泊あるいはそれ以上滞在して、思い出に残る楽しい旅行を計画してみてください。