目次 [表示]
- 寒いからこそ味わえる!"非日常"を求めて冬の秋田へ
- 秋田で冬の雪景色を観光するなら①「森吉山の樹氷」
- 日本でも有数の樹氷スポット
- 標高1200メートルまではゴンドラで
- 樹氷観光だけの人も、スキーをしたい人も
- 駅からは乗り合いタクシーで
- 秋田で冬の雪景色を観光するなら②「新玉川温泉」
- 温泉好きに知らない人はいない人気の名所
- 玉川温泉について
- 移動中に堪能!秋田の冬の幻想的な景色
- 夜は秋田の名物を食べてポカポカに
- 秋田で冬の雪景色を観光するなら③「秋田内陸縦貫鉄道」
- 秋田の北部から中央部まで縦に貫く鉄道路線
- 内陸線の見どころ
- 休日はフリーパスで名所や観光地を巡る
- 角館で新幹線からの乗り換えも可能!
- 秋田で冬の雪景色を観光するなら④「上桧木内の紙風船あげ」
- 上桧木内の紙風船あげって?
- 闇に踊る炎が幻想的
- 移動には内陸鉄道がおすすめ
- 秋田で冬の雪景色を観光するなら⑤「阿仁根子集落」
- 行くまでが大変!けれど一見の価値はある隠れた穴場
- 厳かさ極まる雪景色
- 帰りは阿仁合駅で人気のランチはいかが?
- 冬の雪国では寒さ対策はもちろん、ほかにも注意点が
- 雪の上のドライブ、徒歩移動は気をつけよう!
- 水分補給はしっかりと
- 田舎を歩いてまわるときは・・・
- さいごに・・・
寒いからこそ味わえる!"非日常"を求めて冬の秋田へ
秋田には人の手の入ってない大自然が多く、冬の雪景色は古からの荘厳な雰囲気をまとっています。眼前に広がる銀世界。樹氷、マタギ、温泉、郷土料理など見どころが盛りだくさん。モンスーンが生んだ奇跡の文化、絶景を堪能しに行きませんか?今回は冬の秋田のおすすめ絶景スポットを、穴場から名所までいくつかご紹介します。冬は一年のうちでもっとも寒さの厳しい季節。事前に準備をしっかり整えて、都会では決して味わえない、唯一無二の時間を過ごしに行きましょう。
秋田で冬の雪景色を観光するなら①「森吉山の樹氷」
日本でも有数の樹氷スポット
寒さだけではなく、さまざまな自然条件が重ならなければ見ることができないのが樹氷。それゆえに国内でも樹氷を見られるスポットは限られてしまいます。そんな中でも名所として名前が挙げられるのが、ここ森吉山です。山肌に広がるアオモリトドマツの樹氷群はまさに壮観。大自然の豪胆さを全身で受けることができるでしょう。森吉山の樹氷は海外でも有名で、シーズンになれば台湾やタイなど、アジア各国からも観光客が訪れます。
標高1200メートルまではゴンドラで
森吉山には山麓から山頂を結ぶ、全長3473メートルもの長さのゴンドラがあります。所要時間は片道およそ二十分。山頂駅から歩いてすぐ樹氷の観光コースに入ることができます。シーズン中は、地元の方がボランティアでやっている無料ガイドが人気です。かんじきの無料貸し出しもやっていますので、この機会にぜひ利用してみてくださいね。
樹氷観光だけの人も、スキーをしたい人も
阿仁スキー場は森吉山にある、秋田でも人気のスキー場。樹氷群のあいだを滑れることで有名ですね。初心者向けのコースやスキー教室もありますので、経験がないかたでも楽しく遊べます。大自然の中で滑りたいというかたも、樹氷だけを見に来たというかたも、ぜひ一度訪れてみてください。
駅からは乗り合いタクシーで
ゴンドラ山麓駅まで行くには、阿仁合駅から出ている乗り合いタクシーがおすすめです。一人あたりの利用料金は1000円。もちろんレンタカーを借りてドライブもできますが、雪道の運転はとにかく大変です。とくに阿仁合駅からスキー場までの道は山間を縫っていくため、カーブが非常に多い。ドライブはプロにまかせて、山奥でしか見ることのできない、神秘的な雪景色を眺めながら行くとしましょう。
基本情報
住所 | 〒018-4624 秋田県北秋田市阿仁鍵の滝79-5 |
電話番号 | 0186-82-3311 |
ゴンドラ運行時間 | 9時00分〜16時00分:上り最終15時00分・下り最終15時30分 |
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秋田で冬の雪景色を観光するなら②「新玉川温泉」
温泉好きに知らない人はいない人気の名所
日本一の強酸性温泉水!一カ所からの温泉湧出量日本一!秋田にある温泉地の中でも、とくにおすすめなのが玉川温泉。この温泉は古くから万病に効くといわれており、有名な湯治場としてその名をご存じのかたも多いと思います。現在は一年を通じて観光地としても全国からお客さんが訪れますが、冬はいつもとは違う、まるで昔話に出てきそうな景色を楽しむことができますよ。
玉川温泉について
玉川温泉はリウマチや疲労回復、さまざまな病気に効くといわれています。館内には看護師が常駐しているので、なにか気になることがあれば、無料で相談できます。大浴場には源泉100パーセントの浴槽のほか、肌が弱いかたのために弱酸性の浴槽も用意してありますよ。また、玉川温泉は天然の岩盤浴スポットとしても有名です。冬期は館内の温熱浴を利用しましょう。床の下に源泉が通っていて、岩盤浴と同じ効果が期待できます。
移動中に堪能!秋田の冬の幻想的な景色
旧館である玉川温泉は数年前から冬季営業を中断していますので、冬の利用は新館の新玉川温泉のみとなります。田沢湖駅から発車する路線バスが唯一の交通手段となっていますので、車で来たかたは駅付近の新玉川温泉駐車場に駐め、路線バスに乗り換えましょう。のんびり景色と運転手のドライブテクニックを楽しみながら目的地へ向かってください。初めてのかたはきっと、こんな山奥にこんな立派な温泉地が!と驚くことでしょう。
夜は秋田の名物を食べてポカポカに
秋田の冬といえばやはり鍋ですね。新玉川温泉では食事に秋田の郷土料理や新鮮食材を用意しています。有名なきりたんぽでも食べて、身も心もポカポカになりましょう。ほかにも比内地鶏を使った料理や地元でとれたあきたこまちなど、おいしいものがたくさん食べられますよ。温泉といっしょに食事も楽しんでしまいましょう!
基本情報
住所 | 〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢 |
電話番号 | 0187-58-3000 |
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秋田で冬の雪景色を観光するなら③「秋田内陸縦貫鉄道」
秋田の北部から中央部まで縦に貫く鉄道路線
北は鷹巣、南は角館まで、秋田の内陸を南北に走るのがこの秋田内陸縦貫鉄道。山々を切り開き、距離にして94.2キロを駆け抜ける鉄道路線です。春夏秋はもちろんですが、冬の眺めもまた格別。ごっつお玉手箱列車など人気のイベントも盛りだくさん。雪国の町並みから里山の穴場まで、さまざまな景色や名所を訪ねに行きませんか?
内陸線の見どころ
内陸線の見どころといえば、なんといっても里山の原風景。車内から雪化粧をした山々や、雪との格闘を繰り返す人々の暮らしを垣間見ることができます。大自然の中を走って行きますので、運が良ければ野生動物の姿を見られるかもしれません。冬ではありませんが、「クマが線路の上に居座ったために列車がしばらく立ち止まってしまう」というハプニングもあったりするんですよ!
休日はフリーパスで名所や観光地を巡る
沿線には数々の名所や穴場スポットがあります。角館では歴史ある武家屋敷を、舞い散る雪の中で散策できます。阿仁マタギ駅から行けるくまくま園では、クマの冬眠見学ツアーを開催しているので、興味のあるかたはぜひ参加してみてください。休日にはお得なフリーきっぷを利用することができます。全線利用ならば2000円。鷹巣ー阿仁合間ならば1000円で乗り放題です。この機会に秋田の里山を満喫してしまいましょう!
角館で新幹線からの乗り換えも可能!
内陸線の南の始点である角館駅では、秋田新幹線からの乗り換えが可能です。東京からおよそ三時間で到着できます。新幹線は一時間に一本程度出ていますが、時間帯によっては乗り換えに時間がかかってしまうので、内陸線の時刻表は要チェックです。人気の観光地である角館の観光も視野にいれ、予定を立てることにしましょう。
基本情報
角館駅
住所 | 〒014-0368 秋田県仙北市角館町中菅沢14 |
電話番号 | 0187-54-3758 |
内陸線窓口 営業時間 | 9時00分~16時50分 |
秋田で冬の雪景色を観光するなら④「上桧木内の紙風船あげ」
上桧木内の紙風船あげって?
上桧木内の紙風船あげは毎年二月十日に行われる、秋田では有名な冬の風物詩です。当日は各集落の住人たちがつくった紙風船を夜空に向かって浮かびあげます。祭りの由来は定かではありませんが、江戸時代の学者である平賀源内が、この地を訪れた際に遊びとしてはじめたのがきっかけともいわれています。風に運ばれた紙風船は後日、遠く森吉山の山間で見つかることもあるんですよ!
闇に踊る炎が幻想的
上桧木内の紙風船は気球と同じように、熱した空気の浮力で空を飛びます。紙風船は内側から炎に照らされ、表面に描かれた願い事や絵が闇夜に浮かびあがります。点火をしてもうまく飛ばず、すぐに墜落してしまう紙風船もありますが、それもまた見どころのひとつなのです。地元のかたたちが二ヶ月もかけてつくる紙風船。会場を訪れた人たちと感動を分けあえるのも、このお祭りの魅力です。
移動には内陸鉄道がおすすめ
祭りは上桧木内駅のすぐそばにある、紙風船館の広場で行われます。駐車場はありますが、積雪真っ盛りの時期ですし、有名なお祭りなので当日は非常に混み合います。臨時駐車場もいっぱいになりますので、移動はドライブより内陸線がおすすめ。駅から会場まで徒歩十分もかかりませんし、車を駐める場所を探して何十分もドライブしなくてすみます。公共機関を利用して楽に移動してしまいましょう。
基本情報
お問い合わせはこちら
西木観光案内所
電話番号 | 0187-42-8480 |
秋田で冬の雪景色を観光するなら⑤「阿仁根子集落」
行くまでが大変!けれど一見の価値はある隠れた穴場
最後に紹介するのが隠れた穴場スポット、阿仁根子集落。あまり人の訪れない観光地ですが、この景色を一度は見ておくことをおすすめします。移動は内陸線、笑内(おかしない)駅から徒歩で二十分程度。雪道であればもう少しかかるでしょうか。急な坂道をのぼった先には、ひっそりとたたずむトンネルが。それを抜けると眼前に集落の全景が見下ろせます。
厳かさ極まる雪景色
諸説ありますが、根子集落は「この地に逃げのびた源平の落人が開拓した」と考えられています。集落の存在がまだ外の世界に知られる前のこと、川の下流に住んでいた人々は上流から流れてくる箸を見て、この先に人の住んでいる場所があるのかと驚いたそうです。それほどの山奥になおも130人ほどの住民が生活を続けています。昔に思いをはせながら集落を散歩し、ノスタルジックな気分に浸るのも悪くありませんよ。
帰りは阿仁合駅で人気のランチはいかが?
集落を散策したかたたちは、きっと足が棒になるほど疲れているかと思います。帰りは阿仁合駅に寄り、駅構内に併設された穴場レストラン、こぐま亭でランチはいかがですか?ここの名物はなんといっても馬肉シチュー。肉が舌でとろけるほどじっくり煮込まれたシチューは絶品。旅の疲れを癒やすにはうってつけです。余った時間は、かつて鉱山の町として栄えた阿仁合を散歩してみるのもおすすめですよ。
冬の雪国では寒さ対策はもちろん、ほかにも注意点が
雪の上のドライブ、徒歩移動は気をつけよう!
雪道はとにかく滑りやすい。車でドライブする場合は必ずスタッドレスのタイヤを履き、四輪駆動で走りましょう。慣れていないかたにドライブはおすすめしません。歩いて観光地をまわるなら、長靴を履くのが理想です。普段使っているスニーカーやランニングシューズですと滑りますし、溶けた雪がしみこんで足先がとてつもなく冷えてしまいます。雪道を滑らないように歩くコツは体全体を使うことです。一歩を踏み出すときはあまり大股にせず、真下に向かって体重をかけるようにすると滑りにくいですよ。
水分補給はしっかりと
たとえ水道が凍ってしまうほど気温が低くても、長い時間を歩いたり、軽い運動をしたりすると汗はかいてしまうもの。日が出ているときはなおのこと、顔は寒い、けれど体は温かいなどということもしばしば。外にいても知らず知らずのうちに体の水分が失われていることがあるので、あまり喉が渇いていなかったとしても、水分補給はこまめにするようにしましょう。
田舎を歩いてまわるときは・・・
秋田で冬の見どころ絶景スポットを巡るとなると、やはり里山の原風景は外せません。ですが散策するときは注意が必要です。道路が一面まっ白なため道に迷いやすいですし、邪魔な雪を投げ入れるために蓋をはずしてある側溝に気づかず、足を踏み外して落ちてしまうのも雪国ではあるあるです。また、住民の中には人見知りのかたも多いので、マナーをしっかり守り住民のかたに迷惑がかからないようにしましょう。
さいごに・・・
冬の秋田の美しい景色をいくつかご紹介させていただきました。ですがここでは紹介しきれなかった穴場や名所、観光地が秋田にはたくさんあります。冬にわざわざ寒いところまで?というかたも多いとは思いますが、苦労して見つけた絶景は忘れられない思い出となるでしょう。この冬は時間をつくって、あなただけの秋田の見どころを探しに行きませんか?
出典:ライター撮影