×

下北半島のおすすめ観光スポット12選!人気の名所や穴場の場所もご紹介!

下北半島のおすすめ観光スポット12選!人気の名所や穴場の場所もご紹介!

本州の最北部に位置する青森県の下北半島は観光客の多い場所ではありませんが、穴場の名所が点在しています。ドライブにおすすめなスポット、子供と一緒に楽しめるスポットなど、下北半島の観光がもっと楽しくなる情報をお届け。名物グルメ情報もありますよ。

目次 [表示]

下北半島とは

出典:ライター撮影

本州最北端の地

下北半島は青森県の北東部に位置する半島。他の都市からのアクセスが良いとは言いがたく、観光地としてのイメージがわかない方も多いかもしれません。しかし、本州最北端の地を有するほか半島全体が国定公園になっているなど、見どころスポット満載の穴場なんです。季節ごとに美しい表情を見せ、いずれも唯一無二の魅力を放っています。

アクセスと移動

出典:ライター撮影

下北半島の中心となる街は、ほぼ中央に位置するむつ市。JRの下北駅が観光の拠点です。鉄道で訪れる場合は、新幹線で八戸または新青森に移動し、その後JR大湊線で下北駅に向かいます。空路で訪れる場合は青森空港または三沢空港からむつ市を目指すのがいいでしょう。下北半島内の公共交通機関は本数が少ないため、レンタカーでドライブを楽しみながらの移動がおすすめです。下北駅の前にはレンタカー会社があります。

船旅もできる

下北半島からは、船で青森県の他都市へ移動可能。北部の佐井村から南西部の脇野沢を経て青森市へ向かう客船「シィライン」は、市民の重要な足となっています。脇野沢と津軽半島とを結ぶ「むつ湾フェリー」なら車ごと海を渡れますので、ドライブのルートに加えてもいいでしょう。本州最北端の大間から出るフェリーに乗れば、津軽海峡を越えて北海道の函館までも行けるんです。

青森・下北半島のおすすめ観光名所①恐山霊場

出典:ライター撮影

死者とつながる名物スポット

下北半島の観光で欠かせないのが恐山霊場でしょう。下北駅からは車で30分弱の距離です。古くから霊場として知られ、「あの世への入口」とされる地でもある恐山。加えて死者との会話を実現するイタコの「口寄せ」が名物となり、少しおどろおどろしいイメージのある場所かもしれません。しかし、実際に訪れてみると、清らかな空気をもつ聖地であることが分かります。

美しい恐山の風景

出典:ライター撮影

霊場に入り「賽(さい)の河原」と呼ばれる道を歩いていきましょう。あの世への道と信じられているもので、辺り一面に死者を供養するための石が積まれ、無数に立てられた風車とあわせて特徴的な風景に。恐山には火山ガスが充満しており、一帯には硫黄臭が立ち込めます。散策のハイライトが「宇曽利湖(うそりこ)」と呼ばれる湖。驚くほど美しい青色に引き込まれそうになります。

意外と穴場の温泉

出典:ライター撮影

火山でもある恐山には温泉が湧き出ており、入浴料は入場料に含まれます。入口付近に男湯と女湯に別れた小屋が建てられ、自由に入浴可能。洗い場や貸しタオル等のない簡素な作りのため利用する人が少なく、意外とゆったりできる穴場です。タオルを持参して、恐山散策の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

青森・下北半島のおすすめ観光名所②釜臥山展望台

恐山山地の展望台

雪の季節にはスキー場にもなる釜臥山。恐山山地の最高峰にある展望台で、360度のパノラマで雄大な風景を堪能できます。下北半島の見どころが一望できるだけでなく、晴れた日には北海道の姿が見えることも。夜にはむつ市街の夜景を望めますが、その姿がアゲハ蝶のように美しいとして名物のひとつになっています。

釜臥山展望台へのドライブ

釜臥山展望台までは下北駅から車で30分強。ドライブルートとしてもおすすめですが、山頂まで遊歩道が整備されているので、歩いて登ってみるのもいいでしょう。おすすめの季節は春と夏。11月上旬から5月下旬までは閉鎖されるため注意が必要です。

青森・下北半島のおすすめ観光名所③尻屋崎灯台

出典:ライター撮影

寒立馬とは

寒立馬(かんだちめ)は読んで字のごとく、北の厳しい寒さに耐えられるよういくつかの品種が交配された馬のことです。下北半島の尻屋崎のみで放牧され、非常に珍しい名物となっています。その由来には諸説ありますが、現在は農耕馬として人の生活を支えてくれる存在。非常に人懐っこく人が近づいても恐がらないので、子供からも大人気です。独特なフォルムがかわいらしい寒立馬と写真を撮られれば、良い思い出になることでしょう。

尻屋崎灯台と寒立馬の名物コラボ

出典:ライター撮影

下北駅から車で40分ほどのところにある尻屋崎は、牧草地と海と真っ白な灯台のコントラストが楽しめる美しい土地。辺りを貫く「尻屋崎道路」は日本百名道のひとつで、ドライブの穴場です。春から秋にかけてはこの辺り一帯に寒立馬が放牧され、自由に歩き回っています。風景と寒立馬のコラボレーションが下北半島の名物のひとつ。冬になると「アタカ」と呼ばれる越冬地で過ごしますが、この様子も見学可能。どの季節もおすすめできます。

見学の注意点

寒立馬は農家さんが飼っている馬です。トラブルを避けるためにも、不用意に触らないよう注意してください。またいくら人に慣れているといっても、近づきすぎると思わぬ事故につながります。特に背後にまわる行為は非常に危険なので、近づく際は正面からゆっくり、を意識するといいでしょう。

青森・下北半島のおすすめ観光名所④猿ヶ森砂丘ジオサイト

日本最大の砂丘

砂丘といえば鳥取砂丘が有名ですが、実は日本最大の砂丘は下北半島にあるんです。尻屋崎の南に広がるこの砂丘は防衛装備庁管轄の下北試験場となっており、観光による立ち入り区間は制限されます。ただ、許可されたエリアだけでも興味深い事象が見られる意外な穴場。踏むと「キュッ」と鳴る「鳴き砂」や、砂に埋もれた枯れ木が再度露出した「ヒバ埋没林」といったものがその代表で、ここでしか見られない名物となっています。下北駅からは車で40分弱です。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑤本州最北端の地

出典:ライター撮影

北海道が見えるかも?

せっかく下北半島を訪れるなら、本州最北端の地までドライブしてみてはいかがでしょう。下北駅から車で1時間ほどの大間崎が最北端の地で、名物の「まぐろの一本釣りモニュメント」と写真を撮る人が列をなします。天気が良ければ遥かに北海道を望めることも。レストハウスでは本州最北端への到達証明書を発行しており、冒険好きの子供にもおすすめの穴場スポットです。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑥脇野沢

出典:ライター撮影

北限のサルに会えるスポット

下北半島に住むニホンザルは、ヒト以外の霊長類では最も北で生息していることが確認されており、「北限のサル」と呼ばれます。下北半島をドライブすると野生のニホンザルに出くわすこともありますが、その可能性は極めて稀。しかし「脇野沢野猿公苑」では、北限のサルを野生に近い状態で飼育しており、確実に会えるので、子供も喜ぶこと間違いなしの穴場スポットです。野生に近い生態を保持しているとあってかなり荒々しい雰囲気ですが、それも合わせて観察してみましょう。野猿公苑へは、下北駅から車で1時間程度です。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑦鯛島

出典: http://www.sii-line.co.jp/tour/02.html

征夷大将軍の悲恋伝説

鯛島は脇野沢の沖合にある小さな島で、その見た目から名づけられました。脇野沢エリアのシンボルともなっているスポットですが、悲しい物語が伝えられています。時の征夷大将軍、坂上田村麻呂がこの地を訪れた際、一人の村娘と恋に落ちました。娘は将軍の子を身ごもりますが、彼は無情にも娘を捨てて都に帰ります。悲しんだ娘は子どもを産むと自ら命を絶ち、哀れに思った村人たちが鯛島に娘を葬りました。人々の間では今でもこの物語が息づいています。この地に生育するワカメは娘の髪の毛だと信じられ、漁が避けられているのです。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑧仏ヶ浦

出典:ライター撮影

遊覧船でめぐる奇景

下北半島の西側にある仏ヶ浦は、長い年月をかけて海に浸食された奇岩が作り出した景勝地。海からでないと全景を見渡せないこともあり、「日本の秘境100選」にも選ばれた穴場スポットなんです。仏ヶ浦では複数の観光船による1時間半ほどの遊覧コースを楽しめます。上陸して不思議な岩場を間近に観察する時間もとられているので、子供と一緒に出かけるのもいいですね。下北駅から船乗り場までは1時間10分ほどのドライブで到着。観光におすすめの季節は春から秋ですが、冬に雪化粧をした姿も圧巻です。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑨薬研温泉

出典: https://www.aptinet.jp/Detail_display_00003482.html

カッパ伝説の残る温泉地

薬研温泉は下北駅から車で40分ほどのところにある穴場の温泉です。その歴史は古く、恐山を開いた慈覚大師が大けがを負った際、かっぱが教えてくれたお湯につかったところ回復したという伝説が残ります。辺りにはふたつの露天風呂があるのみですが、風光明媚な景色の中で楽しむお湯は最高の幸せでしょう。秘湯のような露天風呂にかっぱの像があちこちに設置された独特の雰囲気は、子供にもおすすめです。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑩下風呂温泉

本州最北の温泉街

下風呂(しもふろ)温泉郷は風間浦村にあり、本州最北の出湯温泉とも言われます。下北駅からは車で50分ほどでたどり着く、老舗の旅館や民宿が並ぶ趣ある温泉街です。夏場には名物のイカ釣り船の漁火が津軽海峡に灯り、さらに風情を増します。一部の旅館では日帰り温泉を利用できますが、おすすめは二つの公衆浴場。「大湯」と「新湯」と名付けられており、昔ながらの銭湯のような佇まいです。地元の方の交流の場ともなっているので、一緒にお湯につかれば話が弾むかもしれません。ドライブに出かけるなら、ぜひ洗面用具をお忘れなく。

無料の足湯も楽しんでみて

付近にある鉄道橋の跡地はメモリアルロードという遊歩道になっています。津軽海峡や北海道を望める穴場スポットなので、子供と一緒に歩いてみても楽しいでしょう。遊歩道の中ごろには足湯が設けられ、7月から10月の間は誰でも無料で楽しめるんです。あまりゆっくり時間が取れない場合でも、ここで気軽に旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑪湯野川温泉

出典: https://simokita.org/onsen/yunokawa/

下北半島中心の穴場温泉

湯野川温泉は下北半島のほぼ中心に位置する温泉。湯ノ川沿いにいくつかの旅館が並び、濃々園(じょうじょうえん)では日帰り入浴も楽しめます。風光明媚な露天風呂があり、温泉通に人気の穴場なんです。内臓疾患や神経痛への効能があるとされるお湯でゆったりくつろいでみてはいかがでしょうか。下北駅からは50分ほどのドライブです。

青森・下北半島のおすすめ観光名所⑫むつ市街

出典:ライター撮影

昭和の名残を残す夜の街

下北半島内の各地に宿泊できる場所はありますが、半島全体を回る場合におすすめの拠点は、むつ市街です。同市の田名部町は「本州最北の歓楽街」の異名をとる飲み屋街で、さまざまな居酒屋やスナックが集います。驚くべきはお店の数で、「人口に対する飲み屋の比率が日本一」と言われることもあるほどなんです。一日の終わりに青森グルメを堪能するもよし、地元の人とディープな交流を楽しむもよし。田名部町の賑わいは夜更けまで続きます。

青森・下北半島のおすすめグルメ①大間のまぐろ

出典:ライター撮影

誰もが知っている名物グルメ

ここからは下北半島で味わいたいグルメの情報です。本州最北端の地である大間町は、何と言っても「大間まぐろ」で有名な地。津軽海峡でとれるクロマグロ(本マグロ)は「黒いダイヤ」とも呼ばれ、グルメ好きでは知らない者はいないほどのブランドとなっています。大間町にはいくつかの食堂があるので、まぐろ丼や寿司、海鮮定食などを好みに応じて楽しんでみてくださいね。さらに大間はウニの名産地でもあり、名物のウニ丼は穴場グルメのひとつ。大人も子供も大満足間違いなしの海鮮尽くしを堪能しましょう。

大間グルメを最も楽しめる季節は

出典: https://www.umai-aomori.jp/season-report/seasonal/sea-urchin_201406.html

クロマグロの水揚げは夏から冬にかけてで、1年のうち幅広い期間で新鮮なまぐろを食べられます。ただ、まぐろに脂が乗るのは寒い時期のため、秋と冬がおすすめの季節です。一方、ウニ漁は春から夏にかけて盛んになり、ご飯が見えないほどにウニが敷き詰められたウニ丼は夏限定のお楽しみ。どちらの季節のグルメを楽しむか、好みに応じて選びましょう。

青森・下北半島のおすすめグルメ②元祖烏賊様レース

出典: http://www.yukaimura.com/experience/squidrace.html

下風呂温泉の名物レース

下風呂温泉に来たらぜひ参加してみたいのが、名物の「元祖烏賊様レース」。その場で活イカを買って特設コースで速さを競わせるというイベントが、子供たちに大人気です。「イカサマ」にかけたネーミングとなっていますが、買ったイカは順位にかかわらずお持ち帰りできますので、安心してくださいね。追加料金を払えば、その場でイカ刺しにもしてくれ、グルメな大人も楽しめます。おすすめの季節はイカ漁の盛んな夏から秋にかけて。レースの開催は7月中旬ころから10月末までの限定です。

青森・下北半島のおすすめグルメ③鮟鱇感謝祭

出典: http://www.kazamaura.com/festival.html

冬だけのお楽しみ

下風呂温泉のある風間浦では、夏のイカに対して冬のアンコウも名物グルメなんです。毎年2月に下風呂漁港で行われる「風間浦鮟鱇感謝祭」では、アンコウを雪の上で解体する「雪中切り」に歓声が上がります。珍しいアンコウの姿に子供たちも大興奮!新鮮でなければ提供できないアンコウの刺身が食べられるのも、下風呂ならではの魅力です。大間町と同様、季節ごとに異なるグルメを楽しめますよ。

青森・下北半島のおすすめグルメ④みそ貝焼き

出典: https://www.umai-aomori.jp/mealtour/foodarea06/shimokita-misokaiyaki.html

むつ市発祥のグルメ

みそ貝焼き(みそかやき)はむつ市発祥のご当地グルメで、青森が生んだ作家太宰治も愛した貝料理です。むつ市街にはみそ貝焼きを提供する飲食店が複数あります。陸奥湾でとれたホタテを野菜などとともに味噌で煮込むものですが、その際にホタテの貝殻を鍋にすることが特徴。しっかりした味付けのためお酒が進む一品ですが、見た目がおもしろく子供も喜ぶことでしょう。夏と冬の二度旬を迎える陸奥のホタテは、季節を問わず楽しめるのも嬉しいポイント。

まとめ

出典: http://www.saiteikikanko.jp/hotokegaura.html

季節に応じてさまざまな魅力を見せる、青森県下北半島。温泉にグルメに大自然に、大人も子供も楽しめるスポットがたくさんあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。ゆっくりドライブしながら、本州最北端ならではの穴場スポットを見つけてみてくださいね。

パンダスキー
ライター

パンダスキー

東京都在住。パンダが好きです。なかなか手に入りづらい旅行情報を中心にお届けします。

今、あなたにオススメの記事

関連記事

人気ランキング