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蕗俵とは?伊賀などの郷土料理の特徴・作り方をご紹介!

蕗俵とは?伊賀などの郷土料理の特徴・作り方をご紹介!

蕗俵は俵型の豆ごはんおにぎりを大きくて丈夫なフキの葉で包んだ郷土料理です。三重県の伊賀や奈良県の大和高原地域などの農村に伝わっています。蕗俵は田植えの時期に豊作を祈るお供えものとして作られ、大変な仕事の合間の栄養補給食としても食べられていました。

目次 [表示]

蕗俵とは?

出典:写真AC

蕗俵ってどんな料理?

蕗俵(ふきだわら)とは三重県の伊賀・名張地域や奈良県の大和高原地域、京都府の相楽(そうらく)郡などの郷土料理です。農村に古くから伝わる郷土料理であり、米作りの風習にもとづいています。かつての農村のくらしや風習、生活の知恵がうかがえる料理です。

蕗の葉で包んだ豆ごはんおにぎり

蕗俵は丈夫で大きな蕗の葉で包んだ豆ごはんおにぎりであり、葉は食べません。かつての農村の食卓では木の葉や竹の皮も食器として使っていました。おにぎりは米と大豆を炊き込んで、温かいうちに葉で包み、俵型ににぎります。かしわもちと同じようにおにぎりに葉の香りが移って風味がよいです。

田植えの時期の伝統料理

出典:写真AC

蕗俵は蕗がよく採れる田植えの時期に作られてきた伝統的な料理です。田植えの初日に行う「田開き」の儀礼で使う料理で、田植えの合間のおやつでもありました。蕗俵の呼び名として田開きを意味する言葉を付ける地域もあります。三重県の米ノ庄地区では「さぶらぎごはん」であり、奈良県での別名は「さびらきごはん」です。

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