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蕗俵とは?伊賀などの郷土料理の特徴・作り方をご紹介!

蕗俵とは?伊賀などの郷土料理の特徴・作り方をご紹介!

蕗俵は俵型の豆ごはんおにぎりを大きくて丈夫なフキの葉で包んだ郷土料理です。三重県の伊賀や奈良県の大和高原地域などの農村に伝わっています。蕗俵は田植えの時期に豊作を祈るお供えものとして作られ、大変な仕事の合間の栄養補給食としても食べられていました。

目次 [表示]

蕗俵の作り方

出典:写真AC

  12~13個分の材料
おにぎり 3合
乾燥大豆 100g
少々
包み 蕗の葉(葉柄付) 12~13枚

蕗俵の作り方は地域や家庭によって手順・大きさ・材料などに多少の違いがあります。みえ食文化研究会のレシピを参考にすると12~13個分の材料はお米3合・大豆100グラム・塩少々・蕗の葉12~13枚です。奈良県や京都府にはきなこをまぶす地域もあり、三重県の伊賀や名張ではそら豆やいんげん豆も使います。

豆ごはんおにぎりの作り方

豆ごはんおにぎりを作るときは前日に乾燥大豆を炒って、水を吸わせ、皮をむいておき、朝を迎えて米・大豆・塩を炊きます。蕗の葉で包んでにぎるのが肝で、炊き上がってすぐの熱々のごはんでもにぎりやすいです。ごはんの熱で葉が黒く変色しているものほど、葉の香りが移っておいしいとされます。

蕗の葉での包み方

出典: https://www.instagram.com/p/CAr40V0gCbt/

蕗の葉は豆ごはんを炊いている間に水で汚れを洗い落として水気をふき取ります。葉柄の筋を1筋葉元まで割き、葉元から1本のひもが伸びた状態にして下準備は終了です。豆ごはんを包んで俵型に整えたら、葉先をすぼめて、葉元に残しておいた葉柄の筋でしばります。

蕗俵は田植えのときの伝統料理!

出典: https://www.instagram.com/p/BjZDIkmHHUR/

蕗俵は農村の文化を今に伝える食べ物!

蕗俵は田植えにまつわる伝統的な料理で、三重県の伊賀地方や奈良県の大和高原地域などで受け継がれてきました。大きな蕗の葉で包んだ大豆ごはんのおにぎりで、米俵の形を模しています。豊作を祈って田の神さまにお供えし、田植えの合間のおやつとしても食べられていました。

Sato
ライター

Sato

森林浴が好きで、旅先では各地の自然に触れるのが一番の楽しみです。 自然や街並みを切り取った風景画も好きなので、題材になりそうな景色を探して歩くことや、古くからの街並みの散策や美術館巡りも好きです。

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