木の根ペンションは何のために作られた?
木の根ペンションは、成田空港の建設に反対の意思を示す人々が集まるために建てられ、「木の根団結小屋」と呼ばれていました。1989年に制定された成田新法により、反対運動の拠点である団結小屋の使用が禁止されたため、2階建ての一軒家に改築されました。
「木の根団結小屋」が改築されてからは、「木の根ペンション」と呼ばれています。
三里塚闘争を支援する新左翼の団結小屋とするため
木の根ペンションは、三里塚闘争で、成田空港の建設に反対する人々が拠点とするために建てた木の根団結小屋の改築後の姿です。
三里塚闘争は、地元住民と新左翼の人々が成田空港の建設や存続に反抗して起こした運動です。成田空港の建設予定地には、飛行機の運航を妨害し、反対運動の拠点とするために、横堀鉄塔や団結小屋が次々と建てられました。
成田新法の適用から免れるためペンションに改築
木の根団結小屋は、1989年に制定された成田新法の適用から免れるために、平屋から2階建てのペンションに改築されました。
成田新法の正式名称は「成田国際空港の安全確保に関する緊急措置法」で、成田空港付近での工作物の使用を禁じる法律です。成田新法の制定により、地元住民や新左翼派などが集まる反対運動の拠点の1つである木の根団結小屋も使用が禁止されました。