冬の富山はどんなところ?
冬の富山の魅力は、雪化粧した観光スポットとおいしいグルメです。雪景色を見ながら入る露天風呂、旬の海の幸や郷土料理を味わうのが醍醐味。
おいしいグルメのなかでも、特に海鮮ご当地グルメが人気です。五感で楽しめる要素がたくさん詰まった富山は、冬も見どころが盛りだくさん。この機会に足を運んで満喫しましょう。
迷ったときはモデルコースを参考に
冬の富山観光をしようと考えたとき、スポットやルート選びで悩んでしまいます。見どころの名所をたくさん巡るためには、効率よく動くことが欠かせません。まわり方の参考になる4つのモデルコースをご紹介します。
- バスで行く!1泊2日世界遺産めぐり!
- 電車で行く!1泊2日名所周遊コース!
- 車で行く!日帰りで3つの博物館を巡る!
- 海沿いを走る!日帰りドライブコース
観光スポットの見どころ、宿や乗り物の情報、おすすめグルメなどを含め、モデルコースのルートを解説していきます。旅の様子を想像しながら見てくださいね。
冬の富山観光モデルコース①:バスで行く!1泊2日世界遺産めぐりコース!
世界遺産バス「五箇山フリーきっぷ」が便利
このルートは、世界遺産に登録されている2つの合掌造り集落を中心に名所を巡ります。世界遺産がある五箇山方面へは、加越能バスの「世界遺産バス」が便利です。今回は、「五箇山フリーきっぷ」というお得な乗車券を使ったモデルコースを紹介。新高岡駅・高岡駅からフリーエリア内が2日間乗り降り自由なので、たくさん見て回りたいときにおすすめです。新高岡駅の観光案内所、高岡駅の加越能バス乗車券センターで購入できます。
1日目
道の駅たいら
高岡駅から世界遺産バスと南砺市営バスを乗り継いで1時間半の「道の駅たいら」。当日受付でもできる「手すき和紙」や「はがき」の体験がおすすめで、700円で好きな作品を制作できます。特産コーナーでは、五箇山限定の手作り土産を販売中。昼ご飯は食事処で「なめこそば」や「岩魚から揚げ定食」をいただけば、ふるさとの味を楽しめます。
住所 | 富山県南砺市東中江215 |
電話番号 | 0763-66-2223 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
下梨集落
南砺市営バスに10分乗り、乗り換え時間を利用して下梨集落を散策。この地域は、麦屋節などの民謡で知られています。おやつに羽馬製菓の「とち餅」がおすすめ。五箇山のもち米と栃の実を使って手作りする光景が見どころです。素朴な香りと甘みが大好評でお土産にもぴったり。
村上家
世界遺産バスに5分乗ると、国の重要文化財に指定されている「村上家」に到着。伝統的な和紙や塩硝に関する民俗資料を紹介し、囲炉裏で温かいものを飲みながら話を聞けます。近くには、富山最古の木造建築「白山宮本殿」、江戸中期の民家「羽馬家住宅」などがあり、見どころが満載。合掌造りの仕組みや歴史を学べるおすすめスポットです。
住所 | 富山県南砺市上梨742 |
電話番号 | 0763-66-2711 |
営業時間 | 8時30分~17時00分 |
相倉集落
世界遺産バスと徒歩で20分、宿泊施設もある世界遺産の相倉集落が1日目のゴール。現存している合掌造りは20棟で、冬は雪景色に囲まれた昔懐かしい風景が広がっています。築150年の「勇助」、囲炉裏がすてきな「庄七」、家庭的な「五ヨ門」など、宿はどこもおすすめです。五箇山の大地の恵みと女将さんのおもてなしで、旅の疲れも癒されます。
2日目
岩瀬家
合掌造りで一夜を過ごしたら2日目スタート。世界遺産バスに揺られて20分、西赤尾集落に着きます。日本最大級の合掌造り「岩瀬家」は、加賀藩の権威を表す建物です。囲炉裏や武者隠しの間、天井裏など内部をじっくり見学できます。
住所 | 富山県南砺市西赤尾町857-1 |
電話番号 | 0763-67-3338 |
営業時間 | 8時00分~17時00分 |
菅沼集落
世界遺産バスで10分、旅の締めくくりとなる菅沼集落に到着。2か所目の世界遺産で、のどかな雰囲気の中に9棟の合掌造り家屋が建てられています。集落を散策しながら、塩硝を詳しく学べる「塩硝の館」、当時の生活が分かる「五箇山民俗館」を見学。冬の厳しい寒さを乗り越える人々の知恵を実感できます。
吾郎平
最後に、菅沼集落の食事処「吾郎平」で昼食をいただきます。おすすめは名物の岩魚料理や五箇山豆腐料理で、「岩魚塩焼き御膳」や「五箇山豆腐御膳」、「吾郎平御膳」が人気。地元食材が盛り込まれたグルメはどれも絶品です。世界遺産バスに1時間半乗って高岡駅に着くと、1泊2日の世界遺産巡りは終わります。歴史、文化、味覚が見どころのおすすめルートです。
住所 | 富山県南砺市菅沼906 |
電話番号 | 0763-67-3502 |
営業時間 | 10時00分~17時00分 |
冬の富山観光モデルコース②:電車で行く!1泊2日名所周遊コース!
1日目
高岡大仏
旅のスタートは高岡駅。まちなかを10分ほど歩くと、日本一美男の大仏様と称されている「高岡大仏」に着きます。奈良大仏、鎌倉大仏と並ぶ日本三大仏の名所で、高さ約16メートルの木造阿弥陀如来像です。十二光仏が安置されている台座下廻廊、七本杉の古材を使った13枚の仏画などが見どころ。無病息災や開運厄除にご利益があります。
住所 | 富山県高岡市大手町11-29 |
電話番号 | 0766-23-9156 |
拝観時間 | 6時00分~18時00分 |
射水神社
北東方向へ5分歩くと、日本百名城の高岡城内に鎮座する「射水神社」に到着します。御祭神の二上神は、富山を守る五穀豊穣・みちひらき・縁結びの神様です。境内の見どころは、さざれ石、亀甲石、飛鶴松などのパワースポット。色鮮やかな駐春橋はおすすめのフォトスポットです。ご利益抜群と言われているお守りや御朱印も人気があります。
住所 | 富山県高岡市古城1-1 |
電話番号 | 0766-22-3104 |
ドラえもんトラム
射水神社の本丸広場を出て3分歩いた所にある急患医療センター前駅から、「ドラえもんトラム」で高岡駅に戻ります。車体や車内のあちこちにキャラクターが描かれた路面電車で、ドラえもん一色です。子どもが喜ぶ仕掛けがたくさんあるので、色んなものを見つけながら移動を楽しめます。
ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~
高岡駅から氷見駅までは、予約が必要な休日運転の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~」に乗車します。高岡銅器や井波彫刻が付けられた車内で、色彩豊かな車窓を満喫。VISIT富山県で事前申込をしておけば、車内で寿司職人の握り寿司や海鮮丼を味わえます。全員にクリアファイルのプレゼント、抽選で1名にパスケースが当たるなどサービスが充実。電車旅を豪華にしたい方におすすめです。
氷見温泉郷
このルートの宿泊先は、富山で名高い「氷見温泉郷」です。豊かな成分から「美人になる湯」と呼ばれ、女性観光客に人気があります。数ある民宿や旅館のなかでも、海が見える露天風呂付の宿が特に人気です。お風呂からの富山湾の絶景、新鮮な日本海の海の幸、ゆったりできる和室など、宿ごとに違った魅力があります。たくさん調べて、好みの宿を探してみてくださいね。
2日目
まんがロード
漫画家の藤子不二雄Ⓐさんは、氷見市の出身。約600メートルの商店街に「忍者ハットリくん」や「サカナ紳士録」などが置かれ、しゃべるモニュメントで人々を楽しませています。見どころの名所は「忍者ハットリくんカラクリ時計」で、キャラクターたちが水のショーを繰り広げる人気スポットです。氷見市潮風ギャラリーでは、複製原画やデジタル漫画などで作品を紹介しています。
氷見漁港場外市場ひみ番屋街
まんがロードを北上したところにあるのが、氷見漁港場外市場の「ひみ番屋街」です。飲食店や土産売り場など30を超える専門店が軒を連ねています。「氷見前寿し」や「浜焼き」などの魚介類はもちろん、「氷見カレー」、「氷見ラーメン」、「氷見うどん」、「氷見牛」などのご当地グルメが勢ぞろいです。鮮度にこだわった朝獲れ魚、干物、野菜など、冬ならではの新鮮な食材が手に入ります。お土産購入にちょうど良い場所です。
住所 | 富山県氷見市北大町25-5 |
電話番号 | 0766-72-3400 |
営業時間 | 8時30分~18時00分 |
忍者ハットリくん列車
名所を巡りお土産をたくさん買ったら、氷見駅から高岡駅までは「忍者ハットリくん列車」で戻ります。青色と白色の2種類が毎日運行中です。ダイヤは前日の昼に確定するため、確実に乗りたいという方はJR西日本の北陸案内センターに直接問い合わせましょう。鉄道を利用して富山の冬を堪能したい方におすすめのルートです。
冬の富山観光モデルコース③:車で行く!日帰りで3つの博物館を巡る!
魚津水族館
富山の冬観光は、マイカーやレンタカーで名所を訪れる日帰りドライブもおすすめです。富山にある多種多様な博物館を1日でいくつも回るコースも人気があります。まずは、日本海側で初めて作られた歴史ある「魚津水族館」。240トンの水量がある富山湾大水槽が一番の見どころで、水中トンネルで見上げたりバックヤードで見下ろしたりできます。視点を変えてブリやリュウグウノツカイなどを間近で見られるのは迫力満点です。
住所 | 富山県魚津市三ケ1390 |
電話番号 | 0765-24-4100 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
ますのすしミュージアム
次は、富山の名物のことが分かる「ますのすしミュージアム」。1日で数千個を作る製造工程の一部を工場見学でき、ますのすしがどのようにできあがるのかが一目瞭然です。伝承館では、職人が丹精込めて仕上げる姿をガラス越しに見られます。創業から100年以上続いている伝統の技を目の前で見られる所はここだけです。予約をすれば、職人に教わりながらますのすしを手作りする体験もできます。これは、日帰りのお土産にぴったりです。
住所 | 富山県富山市南央町37-6 |
電話番号 | 076-429-7400 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
お食事処さくら亭
ドライブ途中の休憩には、ますのすしミュージアムにあるお食事処「さくら亭」がおすすめです。地元食材を使ったメニューで人気を集め、趣向を凝らした料理を味わえます。人気グルメは「すしづくし御膳」。やわらかいマスとふわふわの米の食感が最高で、富山のおいしさが詰め込まれた逸品です。
富山市ガラス美術館
最後は、平成27年に開館した新しい名所「富山市ガラス美術館」です。たくさんのガラス作品やグラスアートが展示され、ガラスでまちづくりをした成果の一部を見られます。空間を活用した色彩豊かな芸術作品が見どころ。ミュージアムショップのオリジナルグッズが好評で、旅の記念品を手に取る観光客が多いです。博物館巡りを通して、冬の富山を満喫できる日帰りドライブルートになっています。
住所 | 富山県富山市西町5-1 |
電話番号 | 076-461-3100 |
営業時間 | 9時30分~18時00分 |
冬の富山観光モデルコース④:海沿いを走る!日帰りドライブコース
雨晴海岸
富山の冬ドライブでは、海沿いを走るのが定番コースの1つです。海の絶景を見ながらのドライブは爽快で、ツーリングやサイクリングコースとしても人気があります。スタートのおすすめは「雨晴海岸」。万葉歌人の大伴家持が愛した昔からの名所で、息をのむほどの美しさがあります。富山湾越しに見える雪化粧した立山連峰と朝日は絶景で、晴れた日に撮った一枚は旅の記念です。
ほたるいかミュージアム
次は、ほたるいかを中心に海の生き物を鑑賞できる「ほたるいかミュージアム」。LEDを使った発行ショーや大パネル展示、ジオラマなどのさまざまなアイテムでほたるいかの魅力を解説しています。深海魚コーナーでの写真撮影が人気で、珍しい生き物とのツーショットも夢ではありません。幻想的な光で神秘的な世界に触れられる博物館です。
住所 | 富山県滑川市中川原410 |
電話番号 | 076-476-9300 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
海の駅蜃気楼
魚津周辺は蜃気楼の名所で、3月から6月の日中を中心に観測されています。「海の駅蜃気楼」は絶好の展望スポットで、レストランや鮮魚販売、浜焼きが日帰りドライブで好評です。組合直営店のためどれも格安で、定番から珍しいものまで豊富な魚を味わえます。冬は、寒ハギやヤリイカの水揚げが盛ん。お土産を買ったら宅配コーナーで自宅へ送れば、荷物の心配もありません。海を見ながら魚を食べられる最高の場所です。
住所 | 富山県魚津市村木2500-2 |
電話番号 | 0765-24-4301 |
営業時間 | 9時00分~18時00分 |
宮崎・境海岸
日帰りドライブの最後は、砂利浜が4キロメートルも続いている「宮崎・境海岸」。翡翠が打ち上がる世界的に珍しいスポットであることから、「ヒスイ海岸」と命名されました。きれいな石を拾いながら波打ち際を歩くのは気持ちよく、デートスポットとしても人気があります。夕日が沈み、海と空が茜色に染まる光景はとても美しいです。近くでは「たら汁」が味わえ、旨味たっぷりで温まります。富山湾を丸ごと満喫できるコースです。
富山の冬観光をモデルコースで満喫しよう!
冬の富山観光を楽しむために、名所を巡る1泊2日のルート、日帰りドライブで観光スポットを回るルートの4つをモデルコースとして紹介しました。絶景のフォトスポット、新鮮な海の幸、歴史や文化を学ぶ施設など、見どころはたくさんあります。宿泊でも日帰りでも楽しめるところばかりなので、気になったところはチェックしてみましょう。富山の冬は寒いので、ぜひ暖かい服装で出かけてみてくださいね。