目次 [表示]
- ホタルイカの身投げは美しいだけじゃない!
- ホタルイカの身投げとは
- ホタルイカの身投げの時期
- ホタルイカの身投げは気象条件が大切
- ホタルイカの身投げが抱える3つの問題点
- ホタルイカの身投げが抱える問題点:①観光客による騒音
- ホタルイカの身投げが抱える問題点:②観光客の違法駐車
- ホタルイカの身投げが抱える問題点:③観光客による火の使用
- ホタルイカの身投げを見る場合の2つの注意点
- ホタルイカの身投げを見る場合の注意点:①場所取りのトラブルはタブー
- ホタルイカの身投げを見る場合の注意点:②漁港は漁師さんの仕事場!
- ホタルイカをとる場合の3つの注意点
- ホタルイカをとる場合の注意点:①網の準備
- ホタルイカをとる場合の注意点:②ライトの準備
- ホタルイカをとる場合の注意点:③ウェーダーの準備
- ホタルイカを食べる際の注意点
- ホタルイカの身投げは撮影が困難
- まとめ
ホタルイカの身投げは美しいだけじゃない!
地元の人でもなかなか見ることができないホタルイカの身投げ。おびただしい数のホタルイカが富山湾へ押し寄せてくる神秘的な光景は、富山に春の訪れを告げる風物詩にもなっています。けれど、ホタルイカの身投げは決して美しいだけではありません。この記事では、ホタルイカの身投げが抱える問題やトラブルなど、誰もが考えなければならない注意点をご紹介しています。
ホタルイカの身投げとは
ホタルイカの身投げとは、産卵時期を迎えたホタルイカが富山湾沿岸に押し寄せ、浜辺などに打ち上げられてしまう現象です。刺激を与えると体中にある発光器から青白い光を放つため、海岸や波打ち際が無数のライトに照らされたように輝き、幻想的な光景を生み出します。
ホタルイカの身投げの時期
ホタルイカの身投げが見られるのは、ホタルイカの産卵時期にあたる2月下旬頃から5月にかけてです。とくに3月から5月は産卵のピーク時でもあるため、美しい光景を見ようと毎年、多くの観光客が足を運んでいます。しかし、1度や2度、足を運んだくらいではまず、見ることはできないと言われるのも確かです。なかなか見られない現象だからこそ、多くの人が魅了されるのかもしれませんね。
ホタルイカの身投げは気象条件が大切
ホタルイカの身投げは波が穏やかで、気温も安定した温かい日に起こりやすい現象です。また、数日間、雨が降っておらず新月前後の「夜中から早朝」にかけてが狙い目といわれます。しかし、ホタルイカの生態そのものが未だ完全に解明されていないため、はっきりとしたことがわからないのも事実。謎多きホタルイカの身投げは、ぜひとも一度は見ておきたい絶景です。
ホタルイカの身投げが抱える3つの問題点
「ホタルイカの身投げ」という美しく神秘的な現象を見るために、毎年多くの人が富山湾を訪れます。しかし、多くの人が集まるところには、多かれ少なかれ「トラブル」が付き物です。観光客同士のトラブルはもとより、人としてのマナーを問われる場面もあるでしょう。近年、ホタルイカの身投げの場で起こっている大きな問題点をご紹介します。
ホタルイカの身投げが抱える問題点:①観光客による騒音
ホタルイカの身投げは見るだけでなく網ですくうこともできるため、身投げが起こりやすい条件が揃うと、夕方から深夜の時間にかけて富山湾を訪れる人は増えるばかりです。しかし、富山湾は海だけではありません。海岸近くには民家が建っている場所もあります。大声で騒いだり、ゴミを投げ捨てたりすることのないよう、人としてのマナーを守ることは何よりも大切です。
ホタルイカの身投げが抱える問題点:②観光客の違法駐車
ホタルイカの身投げは深夜から早朝にかけて起こりやすい現象ということもあり、富山湾へはマイカーで訪れる人がほとんどです。そのため、駐車場に入ることができない車が路上駐車・違法駐車をし、警察沙汰になることが、たびたび問題になっています。「自分さえよければそれでいい」ということは決してありません。交通ルールを守り、迷惑がかからないように注意しましょう!
ホタルイカの身投げが抱える問題点:③観光客による火の使用
ホタルイカの身投げは、寒さがまだ厳しい2月下旬ごろからです。深夜から早朝にかけての時間帯ということもあり、砂浜で暖をとる観光客が年々増え、消防車の出動も目立ってきています。「火を使っている人がいるから大丈夫だろう」という安易な考えはせず、火を使ってもよい場所なのかどうか、一人ひとりがしっかり確認をすることが大切です。
ホタルイカの身投げを見る場合の2つの注意点
ホタルイカの身投げは、地元の人でさえ、なかなか見ることのできない現象です。しかし、「なかなか見ることができない」と言われれば言われるほど、見たくなるのも事実でしょう。ただ、そのために場所取りなどで他人ともめたり、規制のある漁港に入っていったりするのは論外です。誰もが気分よく美しい現象を眺めることができるよう、トラブルは決して起こしてはなりません。
ホタルイカの身投げを見る場合の注意点:①場所取りのトラブルはタブー
ホタルイカの身投げは潮の流れや、時期・時間によって打ち上げられる海岸が異なります。そのため、「ホタルイカが打ち上げられるだろう」と予想をたてた海岸で、早くから場所を取り「そのとき」がくるのをじっと待っている人も多いでしょう。場所取りが悪いわけではありません。しかし、場所を取った、取られたというトラブルは周りの人にも迷惑がかかります。このようなトラブルが起こらないよう、人の多い場所では一声かけることも大切です。
ホタルイカの身投げを見る場合の注意点:②漁港は漁師さんの仕事場!
ホタルイカを漁港から眺めたり、長い網ですくったりする人もいるでしょう。規制がかかっていない漁港も多く観光客には有難い場所です。しかし、漁港は漁師さんの大切な仕事場。とくにホタルイカの身投げが見られる深夜から早朝にかけては、漁港も活気を帯びている時間帯です。漁師さんの邪魔にならないよう注意しましょう!
ホタルイカをとる場合の3つの注意点
ホタルイカは産卵の時期になると富山湾沿岸へ押し寄せます。しかし、潮の流れなどで海岸へ打ち上げられてしまうと、砂を吸い込みながら息絶えてしまうのがホタルイカのさだめです。ホタルイカをとって持ち帰る場合は打ち上げられたものではなく、海中にいるものを網ですくわなければなりません。この章では「ホタルイカをとる場合の注意点」をご紹介しましょう。
ホタルイカをとる場合の注意点:①網の準備
ホタルイカをとったりすくったりする場合は、長い柄のついた網が必要となります。しかし、網の目が大きければ小さなホタルイカは全部、網からこぼれ落ちてしまうため、ホタルイカをとるには細かい網目のものが必要です。網だけでなく、ホタルイカを入れる容器(クーラーボックス)なども忘れずに準備しましょう。
ホタルイカをとる場合の注意点:②ライトの準備
たくさんの人が海に入りライトを照らしていたとしても、海全体が明るいわけではありません。深夜の海は真っ暗です。波で海面が揺れると海中にいるホタルイカはまず見えません。やみくもに網を入れても、なかなかすくえるものではないため明るいライトを必ず準備しましょう!
ホタルイカをとる場合の注意点:③ウェーダーの準備
ホタルイカの身投げは深夜から早朝にかけて起こりやすい現象です。海水温も冷たいため安易な姿で海に入ると、波でずぶ濡れになってしまいます。ホタルイカをすくうにはウェーダーなどの長い履物が必須です。また、富山湾近くの釣具店ではホタルイカすくいに適した網やライト、ウェーダー・手袋など、数多く販売されていますので、初めて訪れる人は釣具店で買いそろえるのもよいでしょう。
ホタルイカを食べる際の注意点
海ですくったばかりの新鮮なホタルイカでも、ホタルイカには寄生虫がいる可能性があり、生食はよくありません。必ず火を通すようにしましょう。また、砂浜に打ち上げられ時間が経ったホタルイカは砂を口にしているため、食用には向いていません。持ち帰る場合は海中にいるものを持ち帰りましょう。
ホタルイカの身投げは撮影が困難
絶景ともいわれるホタルイカの身投げ。年々、訪れる人が増え「身投げが起こるかもしれない」という情報が流れただけで、海は瞬く間に多くの人でいっぱいになります。そのため、絶景を撮影するポイントを見つけるのは撮影者にとって至難の業といってもいいほどです。強いライトをもつ人も多く、人とライトに照らされた海岸では、絶景を撮影するのは非常に困難だと言わざるを得ないでしょう。
まとめ
ホタルイカの身投げという美しい現象を「一度は見てみたい」と、多くの人が毎年、富山湾を訪れています。しかし、美しい現象の裏には年々、大きな問題が増えているのも事実です。観光客同士のトラブルやマナーの悪さが目立ってくると、今後はそれ相応の取り締まりが出てくる可能性もあります。いつまでも富山湾で起こる美しい現象を見ることができるよう、ルールとマナーを守って富山湾を訪れたいものですね。
出典:https://www.photo-ac.com/