冬の奈良観光でおすすめのスポット12選！人気も名所や穴場の見どころをご紹介！

魅力あふれる古都奈良には冬でも行きたくなるスポットが盛りだくさん、有名な寺院から街歩き、冬に行くにはぴったりな温泉に食べるだけで身体がポカポカするお鍋の紹介。意外に知られていない夜景やイルミネーション、一度は行ってみてほしい穴場スポットなど、古都奈良の魅力を満喫できる見どころをたっぷり紹介していきます。

明日香村にある飛鳥寺といえば日本最古の寺院と言われている法興寺をルーツにもつ寺院。蘇我馬子いえば聖徳太子と共に物部氏を打ち破ったことで有名ですね。飛鳥大仏といわれる仏像が重要文化財になっています。本来国宝になってもおかしくない仏像ですが、修復箇所が多いのが国宝でない原因だと言われています。国宝級の仏像と蘇我家の隆盛は見どころ満載です。

平成13年に万葉のふるさと万葉集を中心とした古代文化に関する文化拠点として、万葉文化館が明日香村に開館しています。万葉集といえば新しい年号「令和」の出典もととなったことで興味を持たれた人も多いのではないでしょうか。ここは企画展示や万葉図書があり万葉集の世界に浸れる穴場スポットです。近くには「亀石」「橘寺」「石舞台古墳」など教科書に出てくる名所が至る所にあります。うっすらと雪景色した飛鳥の風景を楽しむのもおすすめです。

年が明けると春日大社にお詣りに来られる人も多いのですが、寒い奈良の冬におすすめなのがならまち巡りです。春日大社の南側には「ならまち」という地域が広がっています。ならまちの南に「鹿の舟」という施設があり、こちらは「くるみの木」という人気のお店でとっても雰囲気が良く料理もおいしいです。まちは古都奈良らしい風情を残した街並みを楽しむことができます。お団子に焼き餅など人気のお店もたくさんありますのでお散歩してみてはいかがでしょうか。

奈良を観光するなら絶対に外せない名所といえば、奈良の大仏で有名な東大寺と春日大社でしょうか。奈良公園を挟んだお隣同士で近いのでのんびりと公園を歩きながら巡るのがおすすめです。東大寺の仏像といえば大仏が有名ですが、他にも南大門の仁王像や四天王像などたくさんの仏像を見ることができます。創建1250年を迎えた春日大社は、中臣氏(後の藤原氏)の氏神を祀るために創設されました。多くの仏像や国宝に触れることができます。

聖徳太子ゆかりの法隆寺は7世紀に創建された寺院で聖徳宗の総本山です。ユネスコ世界遺産に登録された世界最古といわれる金堂や五重塔は、見どころいっぱいで冬でも人気の観光地のひとつです。冬の綺麗な澄んだ空に五重塔の写真は一見の価値があります。法隆寺へはJR法隆寺駅からは徒歩で20分、JR王寺駅、近鉄筒井駅からはバスで行くことができます。「世界最古の木造建築」といわれる法隆寺は、奈良観光では必ず行きたい名所のひとつです。

法隆寺には数々の国宝があり、まさに国宝のオンパレード。西院伽藍だけでも先述でも出てきた金堂や五重塔以外に中門、回廊、経蔵、鐘楼、大講堂などが国宝です。また東院伽藍には夢殿、伝法堂が国宝に指定されています。美術品では、薬師如来坐像、観音菩薩立像に梵天毘沙門天像などの仏像も数多く国宝です。国宝である多くの建築物や仏像を見られるまさしく奈良を代表する名所のひとつと言えますね。

平城京跡歴史公園は2018年に平城京跡に出来た国営公園です。まだまだ新しい施設ですが、見どころもたくさんあり人気のスポットになりつつあります。ここは世界遺産・平城宮跡での学びと遊びを体験できる施設で、復元された遣唐使船があったり、おしゃれなカフェやレストラン・ショップがあったりします。広大に再現された朱雀大路は幅が64メートルもあり、往時の平城京がいかに凄かったかがよくわかります。

平城宮いざない館は大型映像や出土品などを見たり、組物・瓦葺き・木簡文書づくりなどが体験できたりする人気の施設です。昔の平城宮の姿を体験しながら楽しく学ぶことができます。遣唐使絵付け体験など週末には色々なイベントも企画されています。天平みはらし館は名の通り平城京跡を一望できる人気の場所です。遠くには生駒の山々を見ることもできます。冬の澄んだ空気の中で高い建物の少ない奈良を見渡すことができます。近鉄電車が公園内を通っているのも、古代と現在が入りまじった風景です。寒い冬には建物の中でゆっくりと平城京を楽しむことのできる穴場スポットです。

奈良の冬の一番の名物といえば若草山の山焼きではないでしょうか。若草山は奈良公園の東側からなだらかに上がっていく標高342メートルの山です。ここからは奈良の市街を始め東大寺や春日大社など遠くの山々まで眺められます。若草山は全山ノシバが茂っているのですが、冬になると枯れてしまいます。恒例の山焼きは毎年このノシバを焼きます。迫力があり見どころ満載のこの風景は奈良の冬に風物詩といえるでしょう。冬に奈良に行くならぜひ山焼きがおすすめです。

若草山の山焼きは1月の第4土曜日に行われる冬一番の人気のイベントです。祭礼が終わると山の裾野のいたるところに積みあげられた薪に火が付けられると、火は頂上へと豪快に広がっていき、その光景は素晴らしいものがあります。また山焼きと同時に花火も打ち上げられるのも見どころです。また冬の撮影スポットとしても人気があり山焼きの火と花火に映える寺社のシルエットが美しい絶好の撮影の名所になっています。豪快な山焼きと花火のコントラストをぜひ楽しんでみてください。

冬の奈良でイルミネーションを楽しむなら天理市の「光の祭典」がおすすめです。1ヶ月以上も開催しているライトアップは、26万球もの電球が作り出す豪華イルミネーションが見どころです。2017年で12回目を迎えるイベントですが意外に知られていないので冬の観光のとっておきの穴場スポットとなっています。動物オブジェやクリスマスツリーに施されたクリスタルブルーの光が大変綺麗です。天理市は飛鳥からも近く他にも見どころがたくさんあるのでぜひ美しい風景を楽しんでください。

奈良公園といえば鹿のイメージが強いですね。東大寺や興福寺、春日大社と有名な寺院に囲まれていて奈良の代表的な観光地です。冬に奈良公園に行くなら、毎年2月に行われる「～しあわせ回廊～なら瑠璃絵」をおすすめします。イルミネーションが大変美しい冬の名所と言えるでしょう。東大寺、春日大社、興福寺を光の回廊でつなぐ神秘的な景色が見どころ。毎年最終日の2月14日には花火も打ち上げられ、多くはありませんが屋台も出ていて奈良の冬の観光の楽しむことができます。

大和の国一之宮である大神(おおみわ)神社は日本最古の神社の一つと言われており、国造りの神様として古くから信仰されていました。パワースポットとしても有名で、パワースポット巡りとしても人気の神社です。三輪はそうめんの産地としても有名ですので、冬は温かいにゅう麵でいただくのがおすすめです。石上(いそのかみ)神宮も日本最古の神社の一つで、有名な国宝七支刀が宝物として納められています。御朱印には七支刀がおすすめです。

初代天皇と言われている神武天皇が東征で、ここ橿原の地に橿原宮を作られたことが橿原神宮の起源とされており、ここが現在の日本建国の地として古くから祀られてきました。内拝殿は普段はいることができず外拝殿から見るのですが回廊に囲まれた風景は厳かで、厳粛な気持ちにさせてくれます。また遊歩道が整備された深田池は、「冬にさざんかが咲く名所」としても親しまれています。

桜井市にある談山神社は藤原鎌足を祭神とする歴史ある神社ですが、この多武峰という場所はあの有名な中大兄皇子と中臣(藤原)鎌足が密談を行った場所と言われています。その後この場所に藤原鎌足を祭神とした談山神社が建立されています。十三重の塔が美しいこの神社は春から冬と四季の移ろいが美しいです。秋の紅葉が有名ですが冬の雪化粧をした十三重の塔はその美しさに魅了されます。あまり有名ではなく観光客もまばらですが、ぜひ訪れて見ていただきたい穴場スポットです。「江戸時代に火災に会った時、自ら外に出ていて焼けなかった」と言われる不思議な仏像も一般公開される時期もあります。

談山神社の向かいには多武峰観光ホテルがあり観光客や修学旅行生が利用しています。ここの名物に「義経鍋」というものがあり、6種のお肉と山の幸を鉄板焼きと水炊きで楽しむことができます。また参道には2軒のお茶屋さんがあり、そこでお茶を入れていただいて一緒にいただく焼き餅はぜひ一度食べてみてください。きれいな景色を前にゆっくりとした時間を過ごすのも、また明日香巡りの拠点としてもおすすめです。

冬の夜に出歩くのは寒いですが、世界遺産である東大寺や興福寺などは夜でも境内に入ることができます。残念ながら境内を歩くだけで堂内には入れません。でもライトアップされた建物はとても幻想的で一度見てみたい穴場スポットです。昼間の奈良公園は修学旅行に遠足さらに最近は外国の方々でいっぱいですよね。でも夜は静かなので別世界の静かな奈良を楽しむことができます。暖かくして夜の奈良っていうのも素敵ですね。

奈良の有名な夜景スポットといえば若草山でしょうか。ここからの夜景は、大阪や神戸の夜景と比べると明るさは劣りますが、冬の澄んだ空気の中で京都の南部から奈良市内に明かりを見ることができます。遠くは京都タワーの明りまで眺める事ができる落ち着いた大人の魅力のある夜景です。大都市の夜景もいいですが明るすぎない奈良の落ち着いた夜景をぜひ楽しんでください。

古都奈良といえば名所は数多くありますが、おすすめの仏像をまとめてみました。ここでも色々紹介しましたが仏像を見るなら薬師寺でしょう。薬師寺の荘厳な大伽藍は白鳳伽藍と言われ、白鳳期美しさを楽しむことができます。仏像では薬師如来像、日光菩薩像、月光菩薩像の三尊はすべて国宝です。薬師三尊像といわれる美しさは一見の価値があります。他にも国宝・東院堂の聖観世音菩薩像も息をのむほどの美しさです。

鑑真和上は唐の国から何度も日本に渡海を試みましたが失敗し、ついには両目の視力を失いながらも日本に仏教を伝えるためにやって来ました。そんな鑑真和上の私寺としてスタートしたお寺が唐招提寺の起源です。ここには国宝である金堂や講堂、経蔵などがあります。仏像は廬舎那仏座像に薬師如来立像、千手観音菩薩立像などが国宝です。また御影堂には鑑真和上座像がありこちらも国宝に指定されていて、まさに国宝の宝庫といえるでしょう。冬には迎春に備えてお身ぬぐいがあり、年が明けると修正会が行われます。雪で覆われることもある唐招提寺は有名寺院が多い奈良にあって穴場的なスポットです。

奈良県最南端の秘境十津川温泉郷は近鉄の大和八木駅から路線バスだと4時間、車でも2時間半はかかる秘境の地です。すべての温泉で源泉掛け流しのお湯を楽しめることで有名ですが、冬の澄んだ空気の時に見る十津川の満点の星空は最高の景色といえるでしょう。一度は訪れたい秘境の温泉で冷えた体を熱い温泉に浸かって星空を楽しむのもおすすめの楽しみ方ですね。また十津川村は日本で一番大きな村なんです。

奈良県の温泉は吉野郡に集まっていて、十津川温泉郷などは奈良市内からだとかなり遠い場所になります。寒い冬に奈良観光をした後でゆっくりと天然温泉で温まりたい方には天平の湯がおすすめです。この温泉は奈良ロイヤルホテルの自家源泉でホテル敷地の地下から湧き出ていて、ホテルの宿泊客はもちろんですが日帰りでの入浴を楽しむこともできます。先述の平城宮跡公園からもほど近く、奈良公園からも遠くない場所にある穴場の温泉です。奈良観光で冷えた体をゆっくりと天然温泉で温めるのもいいですね。

冬に料理といえばお鍋が欠かせませんが、奈良には先に少し触れた飛鳥鍋というものがあります。1300年も前から受け継がれていると言われる飛鳥鍋はなんと、ミルク鍋なんです。特製の牛乳スープに鶏肉や野菜を煮込んだ飛鳥鍋は低カロリーでヘルシーと会って特に女性に大人気。明日香村には飛鳥鍋を食べさせてくれる「めんどや」さんというお店があります。このお店はなんと創業されて100年以上の素敵なお店ですのでぜひ時間があれば立ち寄ってみてください。

奈良のご当地ラーメンといえば天理ラーメンでしょうか。ダシはとんこつと鶏ガラがベースで、醤油タレを使用しています。具には炒めたたっぷりの白菜に豚肉、ニラがのったピリ辛で濃厚なラーメンです。元々は全国から集まる天理教の信者の人や地元の天理大学の学生向けに作られた中華料理をベースとしたラーメンでした。寒い冬にはピリ辛でスタミナたっぷりの天理ラーメンを一度試してみてはいかがでしょうか？

冬でも充分楽しめる古都奈良の見どころを紹介しました。人気の観光地だけあっていつ行っても奈良は観光客でいっぱいですが、春や秋に比べると冬はゆっくりと見ることができます。盆地なので冬の寒さは厳しいですが、暖かい格好で冬の奈良を楽しんでください。