目次 [表示]
- はじめに
- 冬の奈良を訪れませんか?
- 「うまし冬めぐり」を活用して
- 冬の奈良観光プラン:寺社巡り
- 寺社巡り①東大寺
- 寺社巡り②興福寺
- 寺社巡り③橿原神宮
- 寺社巡り④大神神社
- 冬の奈良観光プラン:名所散策
- 名所散策①平城宮跡
- 名所散策②斑鳩の里
- 名所散策③西ノ京
- 名所散策④山之辺の道
- 名所散策⑤ならまち
- 冬の奈良観光プラン:公園の見どころ
- 公園の見どころ①奈良公園
- 公園の見どころ②飛鳥歴史公園
- 公園の見どころ③田井庄池公園
- 冬の奈良観光プラン:人気のイベント
- 人気のイベント①しあわせ回廊なら瑠璃絵
- 人気のイベント②若草山焼き
- 人気のイベント③春日大社万燈籠
- 冬の奈良観光プラン:おすすめの穴場
- おすすめの穴場①冬の長谷寺
- おすすめの穴場②ささやきの小径
- おすすめの穴場③箸墓古墳
- 冬の奈良観光プラン:奈良のグルメ
- 奈良のグルメ①茶粥
- 奈良のグルメ②飛鳥鍋
- 奈良のグルメ③柿の葉ずし
- 奈良のグルメ④三輪そうめん
- まとめ
はじめに
冬の奈良を訪れませんか?
世界文化遺産や国宝などがたくさんあり、古墳時代から現代まで長い歴史を刻んできた奈良は、見どころ豊富な観光地です。冬は近畿地方で最も冷え込みますが、比較的晴れの日が多いので観光や散策にはいい季節ともいえます。身が引き締まる寒さの中での参拝、冬ならではのイベントやグルメなどを求めて、冬の奈良を訪れてみませんか?
「うまし冬めぐり」を活用して
冬の奈良観光で活用したいのが特別体験プラン「うまし冬めぐり」です。秘仏の特別拝観や案内、体験などが盛り込まれた社寺への参拝、グルメがセットになったプランなど盛りだくさんのイベントを用意しており、複数のイベントを組み合わせることも可能です。体験プランを紹介する特設サイトから申し込みをすることができます。
奈良へのアクセス
- 京都駅からはJR奈良線で奈良駅、近鉄京都線は近鉄奈良駅直通の電車があります。
- 東京方面からは新幹線での京都駅乗り換えが一般的です。
- 大阪方面からは近鉄線が難波駅や大阪阿部野橋駅から、JRが天王寺から奈良方面に向かえます。
- 名古屋からは大和八木を経由する近鉄線も便利です。
冬の奈良観光プラン:寺社巡り
寺社巡り①東大寺
奈良観光で外せない定番といえば東大寺で、国内外からたくさんの観光客が訪れる人気のスポットです。「奈良の大仏様」でおなじみの廬舎那仏が鎮座している大仏殿や巨大な南大門など国宝がそろう境内は荘厳な雰囲気に包まれています。大仏様の拝観を終えたら、東大寺ミュージアムで国宝や重要文化財の仏像を見学するのがおすすめです。
寺社巡り②興福寺
東大寺や春日大社と並び、奈良市街地で必ず参拝しておきたいのが興福寺です。公園のような広い境内には五重塔はじめ、東金堂、北円堂など国宝の建物が点在し、国宝館の展示物も貴重なものばかりです。近くの猿沢池は散策スポットとしておすすめで、水面に映る五重塔はインスタ映えするビューポイントとして人気があります。
寺社巡り③橿原神宮
大阪や京都から近鉄線でアクセスしている橿原神宮は、神武天皇がこの地で即位の礼を行ったとされたことから明治時代に創建され、神武天皇と皇后をまつっています。広い境内を持っていますが、初詣の時は参道に屋台がずらりと並び、たくさんの参拝者でにぎわいます。橿原神宮駅は飛鳥路散策への玄関口にもなっています。
寺社巡り④大神神社
JR桜井線の三輪駅から正面に見える三輪山をご神体としているのが大神(おおみわ)神社で、拝殿を通してご神体を拝むことになります。公式サイトでは大物主大神に由緒を持つ日本で最も古い神社と紹介しています。白蛇が神様の化身だとされ、卵を神前に供えるのが特徴でもあります。初詣には多くの参拝客が訪れています。
冬の奈良観光プラン:名所散策
名所散策①平城宮跡
今から1200年以上前に国の都として栄えた平城宮は、当時の為政と繁栄を象徴する広大な史跡になっています。巨大な朱雀門から史跡内に入ると、大極殿や遺構展示館、資料館、庭園などがあり、遺構に沿って散策路が整備されています。公園のように広々とした光景を眺めながら、古き都に思いを巡らせてみるのもおすすめです。
名所散策②斑鳩の里
奈良市街地から南西へ10キロほど行ったのどかな田園地帯が斑鳩(いかるが)の里です。その中心にあるのが日本で最初に世界文化遺産となった法隆寺です。聖徳太子と推古天皇が創建し、その当時からの建物である五重塔、金堂、夢殿は国宝に指定され、一番の見どころです。冬の境内散策では寒さも伴い、凛とした空気を感じることができます。隣接する中宮寺や近くの法起寺にも足を運びたいですね、
名所散策③西ノ京
奈良市街地と斑鳩の里に挟まれている西ノ京には、薬師寺と唐招提寺という二つの世界文化遺産があります。薬師寺は1300年の歴史を誇る国宝の東塔と、昭和に再建された金堂、西塔が並び立っています。古代から脈々と続く歴史と現代の新しい技術がマッチした見事で美しい景観を作り上げています。
落ち着いた雰囲気の唐招提寺も
唐招提寺は中国から苦労を重ねて渡ってきた鑑真の遺徳を後世に残したいという弟子たちが創建した寺で、周囲が森で覆われている落ち着いた雰囲気を持つ寺です。奈良時代に創建された金堂は国宝で、訪れた参拝者を厳かな気持ちにさせてくれます。
名所散策④山之辺の道
天理市から桜井市の東側の山裾にある約16キロの遊歩道は、歴史に登場する最古の道とされる「山之辺の道」として、7世紀ごろの万葉の時代から人々に利用されてきました。天理市側のスタートは石上神宮で、古代に権勢をふるった物部氏の総氏神です。遊歩道は整備されていて歩きやすく、途中には崇神、景行天皇の陵墓があり、元伊勢の檜原神社を経て大神神社へと至ります。
名所散策⑤ならまち
興福寺の南側のエリアは「ならまち(奈良町)」と呼ばれ、昔ながらの雰囲気が伝わる町並みの中にグルメやショッピング、体験できる店があり、観光客に人気です。ならまちの中心にある元興寺は世界文化遺産になっており、他にも寺社や資料館など町並み散策を楽しませてくれる見どころがたくさんあります。
冬の奈良観光プラン:公園の見どころ
公園の見どころ①奈良公園
東大寺や春日大社を含む広大なエリアを持ち、奈良市民の憩いの場になっているのが奈良公園です。公園のシンボルであり、奈良を象徴する動物が鹿たち。春日大社の神様の使いとして長い間、人々と共存してきた鹿の愛らしい姿は、散策する観光客の目を楽しませてくれます。好物である鹿せんべいを買って、鹿たちと近くで触れ合ってみましょう。
公園の見どころ②飛鳥歴史公園
史跡や古墳の宝庫である明日香村は名所である史跡周辺を飛鳥歴史公園として整備しており、観光や歴史散策の見どころスポットになっています。公園の中でも高松塚古墳や石舞台古墳には多くの観光客が訪れています。レンタサイクルで巡るのが一番便利ですので、冬でも天気がいい日は暖かい服装で走ってみたいですね。
公園の見どころ③田井庄池公園
JR桜井線と近鉄線が乗り入れる天理駅のすぐ近くにある田井庄池公園は、観光客には穴場かもしれませんが天理市民にとっては憩いの場となっているスポットです。公園内にはロボットの形をした滑り台があり、子供たちが楽しむ姿が見られます。冬にはイルミネーションイベントが行われることでも知られ、市内外からたくさんの人が訪れ、光のオブジェを楽しんでいます。
冬の奈良観光プラン:人気のイベント
人気のイベント①しあわせ回廊なら瑠璃絵
奈良市の冬の人気イベント「しあわせ回廊なら瑠璃絵」は、東大寺、春日大社、興福寺をイルミネーションでつなぎ、光の回廊を作って訪れた人たちをもてなしています。日が暮れた厳寒の闇の中に浮かぶ幻想的な光を頼りに散策し、各寺社で特別拝観ができます。インスタ映えするスポットもあちこちにあり、期間中には関連イベントも企画されています。
人気のイベント②若草山焼き
古墳に眠る霊魂の弔いが起源という長い伝統を誇る若草山の山焼きは、奈良公園の冬のイベントとして今も続けられています。冬の夜空を焦がすように全山が炎に包まれ、それに合わせて花火が打ち上げられる光景は多くの観光客の目をひきつけます。山焼きによって焼き払われた若草山は春の芽吹きの季節へと移行していきます。
人気のイベント③春日大社万燈籠
世界遺産の春日大社は奈良県で最も初詣客が多い神社ですが、初詣と並んで冬に多くの参拝者が訪れる行事が2月の節分の万燈籠(まんとうろう)です。回廊などに吊り下げられた燈籠に明かりが灯され、しんしんとした冬の夜の寒さの中で光が揺らぐ様子は幻想的です。昼間の春日大社も見どころ豊富で、奈良に訪れたらぜひ参拝しましょう。
冬の奈良観光プラン:おすすめの穴場
おすすめの穴場①冬の長谷寺
冬は比較的晴れの日が多い奈良ですが、山あいに近いところでは時々積もるような雪が降ります。桜井市にある長谷寺は春の桜をはじめ、「花の御寺」と呼ばれるほど季節の花々で彩られていますが、雪景色に包まれた境内も冬だからこそ見ることが出来る絶景として穴場のスポットになっています。
おすすめの穴場②ささやきの小径
春日大社の二の鳥居から南へ下り、高畑という集落へ抜ける道があります。「ささやきの小径」と呼ばれ、観光客があまり訪れない穴場の散策路になっています。アセビの森に覆われた静かな小径はデートスポットとして隠れた人気があります。小径の南側には志賀直哉が住んでいた旧居があり、見学することができます。
おすすめの穴場③箸墓古墳
JR桜井線沿いにある箸墓(はしはか)古墳は、卑弥呼の墓ではないかと注目された知る人ぞ知る穴場スポットです。日本書紀では卑弥呼とは別の人物の墓としており、埋葬者が誰なのかは古代ロマンの謎に包まれています。のどかな里山や田園が広がるエリアにある存在感たっぷりの前方後円墳の姿はインパクトがあります。
冬の奈良観光プラン:奈良のグルメ
奈良のグルメ①茶粥
奈良で食べてみたいグルメの筆頭が「茶粥」です。文字通りご飯をお茶で炊いただけというシンプルな料理で、朝食にはもちろん、昼食や夜の飲み歩きのシメにも合います。店によってほうじ茶や抹茶など、使うお茶の種類も異なるため、味わいには店の個性が現れます。茶粥に様々なおかずを盛り合わせた八寸が付いたセットメニューも用意しています。
奈良のグルメ②飛鳥鍋
飛鳥地方には牛の乳を材料とした醍醐や蘇といった昔ながらの乳製品がありますが、牛乳を使った郷土料理「飛鳥鍋」もご当地グルメとして人気があります。牛乳と鶏ガラをベースにしたスープを用い、野菜がたっぷり入った鍋料理は栄養たっぷりでしかもヘルシー。冷え込みが厳しい冬だからこそ、飛鳥鍋の温かさが身に染みます。
奈良のグルメ③柿の葉ずし
柿の葉っぱを使って押しずしを巻いた奈良の郷土料理が「柿の葉ずし」です。柿の葉には抗酸化や殺菌の作用があり、内陸部にある奈良の保存食として昔から地域に根付いています。定番のサバやサケのほか、今はさまざまな旬の味覚を使っています。一口大のコンパクトなサイズなのでお土産にもぴったりです。
奈良のグルメ④三輪そうめん
桜井市を中心とした三輪地方に伝わる「三輪そうめん」は、昔ながらの製法の手延べそうめんとして親しまれています。冬の寒い時期に天日干しで製造され、細いながらも力強い歯ごたえで食べごたえがあります。流しそうめんなど夏のイメージがありますが、冬は温かい汁の温麺で味わっても美味しいです。
まとめ
どの季節に訪れても観光客や歴史ファンを楽しませてくれる奈良ですが、イルミネーションイベントなど冬には寒い季節ならではの楽しみ方があります。奈良県単独での旅行をするのもいいですが、京都での観光や大阪でのレジャーとセットするのも面白いので、ぜひ訪れてみてください。