目次 [表示]
- 奈良ドリームランドとはどんな遊園地?
- ディズニーランドになれなかった遊園地
- 奈良ドリームランドがあった場所
- 奈良ドリームランド廃園後の現在の姿とは?
- 2019年時点でアトラクションは撤去済み
- 現在は何もない更地の状態
- 奈良ドリームランド廃園とその後は?
- 人気遊園地の台頭で来場者が減少して廃園
- 廃園後の遊園地はしばらく手つかずで放置
- 廃園後は不法侵入が絶えなかった
- 奈良ドリームランドの廃園後の状況は?
- 入札を募集するも応募者が無かった
- 2015年に大阪市の不動産会社により買収
- 不法侵入の増加を理由に解体工事
- 奈良ドリームランドの跡地の活用は?
- 観光客向け大規模駐車場に転用計画
- 現在も廃墟地の使い方は決まっていない
- 奈良ドリームランドに入る方法はある?
- 関係者以外は立ち入り禁止になっている
- 今の奈良ドリームランドを見る方法
- 奈良ドリームランドを思い出してみよう!
奈良ドリームランドとはどんな遊園地?
奈良県で人気のあった遊園地の今の状況を見ていきます。奈良ドリームランドという遊園地は、奈良県で昔から地元の人を中心に爆発的な人気を誇っていた遊園地です。閉園からかなりの時間が経過した2019年現在、どのような姿なのかご存知でしょうか。
ディズニーランドになれなかった遊園地
1961年オープンした奈良ドリームランドは、ディズニーに感銘を受けた実業家によって誘致を試みた遊園地です。ディズニーに無償のノウハウを提供してもらい作ったのですが、失敗してしまいました。誕生した経緯でディズニーとトラブルもあり、ディズニーランドになれなかった遊園地としても知られています。
奈良ドリームランドがあった場所
施設があったのは奈良県奈良市です。法蓮佐保山という場所に建てられた遊園地でした。現在はスタジアム、フィールド、陸上競技場など、広い敷地を有効的に活用した施設や住宅街が広がっています。
奈良ドリームランド廃園後の現在の姿とは?
現在の遊園地の跡地についてみていきます。奈良ドリームランドは、1961年から2006年まで40年以上にわたって営業していました。子供の頃、親子で通っていたという人も多いのではないでしょうか。昔からの長い歴史に幕を閉じた廃園後の姿はどうなっているのでしょうか。
2019年時点でアトラクションは撤去済み
2019年時点ですべてのアトラクションが撤去済みです。奈良ドリームランドには、ジェットコースターやメリーゴーランドなど、複数のアトラクションがありましたが、2016年に開始された撤去工事で早々に撤去されており、残念ながら、いまは一切ありません。
現在は何もない更地の状態
アトラクションを含めて施設が撤去された園内に、次は何が建つのか、楽しみに待っている方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、いまだに次になにが建つのか決まっていません。遊園地が過去にあった事実が感じられないほど面影はなく、フラットで手入れが行き届いていない殺風景な敷地だけが残っている状態が続いています。
奈良ドリームランド廃園とその後は?
奈良ドリームランドが廃園した理由、そのあとに発生した問題などをみていきましょう。園内のアトラクションは廃園後すぐではなく、少し時間が空いてから撤去されたのです。アトラクションが撤去されるまでには、さまざまな問題が発生しました。
人気遊園地の台頭で来場者が減少して廃園
日本版ディズニーランドを目指して、昔から地元を中心に親しまれた施設でしたが、2006年に廃園となりました。新しいテーマパークとして建設したものの、同じ関西エリアに2001年USJが開業したことで、来場者が減少したことも廃園の原因となっています。
廃園後の遊園地はしばらく手つかずで放置
廃園した後すぐにアトラクションなどが撤去されていたのではなく、廃園してから約10年の時間が経過した後に撤去されています。撤去が遅れたのには次の持ち主が決まらなかったという背景があり、廃園した後の遊園地は、手つかずの状態で放置されて廃墟のような姿に変わっていったのです。
廃園後は不法侵入が絶えなかった
アトラクションなどが放置されていた廃墟状態の施設は、施設内に侵入する人が絶えないことが問題となっていました。主に廃墟が好きな人やアトラクションで遊ぼうと試みる人などが侵入していたのですが、当然、全員が無許可で侵入していたため、地元住民から警察に苦情が寄せられる事態となりました。
奈良ドリームランドの廃園後の状況は?
廃園後の状況について見ていきましょう。廃園した後に廃虚化したのには原因があります。最も人が足を運んだ最盛期には、年間160万人という膨大な人数が訪れていた人気の遊園地。現在の様子になるまでには、さまざまなトラブルがありました。
入札を募集するも応募者が無かった
遊園地は元々持ち主がいましたが、税金滞納により差し押さえられ、所有権を奈良市が持つことになりました。奈良市は差し押さえ物件を公売にかけたのですが、入札がなく不成立となっています。最低入札価格を7億3千万円という、近隣と比較すると破格の値段ながら、問題が多く敬遠されたのです。
開発規制区域指定が多重に掛かっている
買い手がいなかった理由として、開発規制区域指定が多重に掛かっていることが関係しています。遊園地の跡地は都市開発法に基づいた市街化調整区域に位置しており、土地の利用法が制限されることも要因。他にも社会福祉施設やスポーツ施設、学校などの開発のみ認められていることも関係していたのでしょう。
遊園地の土地に関する権利が分散している
応募者がなかったのは、遊園地跡地の土地に関する権利を保有する人が複数に分散していることも原因です。遊園地跡地は土地の権利者が分散していることで、権利者から利用法についての承認を得るのが困難であることが予想されていました。
遊園地の遊具撤去などの費用がかかる
問題点の中で最もシンプルな理由の1つが、遊園地という施設に関する問題です。
遊園地跡地で差し押さえ物件のため、以前使われていた遊具が設置された状態で、購入者に受け渡されることになります。すると、廃墟化した遊園地の遊具撤去に費用がかかってしまいます。撤去の費用には莫大な金額がかかるため、応募者がいなかったのです。
2015年に大阪市の不動産会社により買収
長年廃墟化していた跡地。最初の公売は入札がなかったのですが、2015年改めて実施された公売で落札者が決まりました。落札したのは大阪市の不動産会社SKハウジング株式会社1社で、最低見積価格で落札しています。しかし、購入側の今後の利用方法は、具体的に何も決まっていません。
不法侵入の増加を理由に解体工事
2015年に再度実施された公売で購入者が決まった跡地ですが、昔のまま遊具などが残った廃墟状態でした。遊具が残っていることで、侵入者が多くいたため、地元住民や警察が安全対策として撤去するように要請し、2016年に解体工事が始まりました。2019年現在、遊具はすべて取り壊されています。
奈良ドリームランドの跡地の活用は?
跡地がどのように活用されるのか見ていきます。廃墟状態が続いた遊園地ですが、購入者が決まったことで進展があったのか気になりますね。跡地は規制が多く、自由に好きな建物を建てることができないのですが、奈良ドリームランド跡地は何に使われるのでしょうか。
観光客向け大規模駐車場に転用計画
奈良市の計画は、周辺の渋滞緩和が目的となる大規模駐車場に転用することでした。狙っていたのは、観光客用の大規模な駐車場。目的地に向かうパークアイランド型システムを導入するつもりだったのです。しかし、制限や承認、遊具の撤去の要因から応募者がなかっため実現しませんでした。
現在も廃墟地の使い方は決まっていない
2015年に大阪市の不動産会社によって購入された跡地ですが、購入から4年以上経過した今も跡地は更地の状態です。周辺住民の方は購入者が決まったことで、何ができるのか楽しみにしていますが、何を建てるのかすら決まっていません。今後、何が建設されるのか注目されています。
奈良ドリームランドに入る方法はある?
ドリームランド跡地に入る方法はあるのでしょうか。跡地は現在更地の状態ですが、廃墟マニアの方や昔懐かしい中の風景が気になる方も多くいることでしょう。昔と違う風景を見たい方が、跡地に入る方法を探ります。
関係者以外は立ち入り禁止になっている
敷地内は今現在、関係者以外は立ち入り禁止です。部外者が中へ入ることは一切できません。周囲は草木が茂っており、外から中の様子を見ることもできません。敷地内に入らないのであれば、周囲の散策でも雰囲気を感じられますが、内部への侵入はできないため撮影なども含め、諦めましょう。
今の奈良ドリームランドを見る方法
今は内部を見ることはできませんが、別の手段では見ることが可能です。その方法がマップサイトなどの航空写真。航空写真は定期的に更新され、最新の風景を見ることができます。
奈良ドリームランドを思い出してみよう!
奈良ドリームランドはどうなってるのか、廃墟になった遊園地の今の姿をご紹介していきました。公売にかけられた跡地は、遊具が全て撤去されて現在も跡地として存在していますが、侵入することなく心の中で昔の記憶を思い出してみましょう。