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ヨルダンの治安ってどう?旅行前に知っておきたい物価や気候などの情報をご紹介!

ヨルダンの治安ってどう?旅行前に知っておきたい物価や気候などの情報をご紹介!

ヨルダンと聞くと、テロや紛争を思い浮かべる人が多いでしょう。ですが、ヨルダンの治安は比較的よく、日本人が旅行しやすい国だと言われています。ヨルダンのことをよく知らない人でも、治安情勢や気候、物価のことなどを詳しく紹介するので、参考にしてみてください。

目次 [表示]

ヨルダンの治安って?ヨルダンの基本情報

ヨルダンの気候

Photo byFree-Photos

ヨルダンは国土の8割が砂漠のため、気候は1年を通して乾燥していて、気温の変化も非常に大きいです。夏は30度くらい気温が上がり、冬は5度以下の日が続き、アンマンでは雪が降ることもあります。昼間は暖かくて薄着の服装で過ごしていても、夕方から一気に冷え込む場合も考えられるでしょう。「ヨルダンへ旅行するなら気候が安定する、春と秋がベストシーズンだ」と言われています。

気温に応じたベストな服装

ヨルダンは日本と同じように四季があるため、朝と夜の気温差が激しい時もあります。特に、ペトラ遺跡は、日中とても暑く日差しも強いため、気温の他に日焼け対策もしなければなりません。夏は40度を超す日も出てくるので、夕方頃までは涼しい格好をしているといいでしょう。反対に冬は極端に寒くなり、気温が一気に下がります。気温が低くなれば当然降雪もあり、交通がマヒしてしまうケースもあるため、注意しましょう。気候に注意しながら、服装を選ぶ必要があります。

ヨルダンの物価

ヨルダンの通貨は、ヨルダン・ディナールが使われています。基本的に日本よりも物価は安く、現地の人が通うお店で購入するといいでしょう。アンマン市内をタクシーで移動する際は、300円ほどで、どこでも行けるためタクシーの物価も安めです。ただ、観光客が多い場所や観光地は物価が高めに設定されていて、日本よりもかなり高額だと言えます。お買い物する時は、物価の相場をよく調べ、場所を選ぶようにしましょう。比較的どこでも物価は安いため、お買い物はしやすいです。

ヨルダンの宗教

Photo byZiya_Alishanli

ヨルダンはイスラム教で、イスラム教の伝統や習慣で国が動いています。ヨルダン国王がイスラム教の開祖の血筋のため、ヨルダン国民は熱心なイスラム教徒が多いのだそうです。イスラムのお祈りは1日に5回行い、純白の服装で祈りを捧げます。イスラムの教えで国が動いていますが、英語が通じる国なので、イスラム教だからと神経質に考えることはありません。宗教を意識しすぎず旅行ができるのは、ヨルダンの魅力でしょう。

ヨルダンの治安って?ヨルダンの観光情報

世界遺産「ペトラ遺跡」は圧巻!

ペトラ遺跡は、19世紀前半に、スイス人のイスラム学者によって発見されました。ペトラ遺跡は、岩を削り彫った形跡が残されていますが、何のために造ったのかは未だ解明されていません。「ナバタイ人という砂漠の遊牧民が作った国の首都だ」とも言われていますが、現在も謎のままです。ペトラ遺跡にある建物は、どれも人間が造ったとは思えず、思わず圧倒されるでしょう。ペトラ遺跡は、ヨルダンの旅行客が必ず訪れる観光地なので、ぜひ訪れてみてください。

「ワディ・ラム」は絶景

ヨルダンの世界遺産「ワディ・ラム」は、別名「月の谷」とも呼ばれる、有名な砂漠地帯。赤茶色の砂漠の上には、巨大な岩石が天に向かって立っており、カザリ渓谷やロレンスの泉など見どころが、いっぱい。先住民によって描かれた岩絵は見応えがあり、とても貴重です。ペトラ遺跡とはまた違う壮大感と演出感があって、それぞれ見比べてみるのも面白いでしょう。

「死海」がある場所で有名

ヨルダン観光で有名な場所は、遺跡だけではありません。ヨルダンの中部にある死海も、旅行先にとても人気。死海は塩分濃度が非常に高く、体が自然に海面に浮かんできます。浮き輪をつけずに体が浮くため、面白い体験ができるでしょう。ここへ旅行に来たならおすすめなのが、死海沿岸の泥パックを全身に塗る、無料の全身泥パック。お肌がすべすべになり、特にほとんどの女性はこれを行っています。死海は気候が安定する、春と秋がベストシーズン。

美しすぎる「キング・アブドッラー1世モスク」

キング・アブドッラー1世モスクは、イスラム教徒でなくても、自由に中に入れるモスク。外観は青いドームと白い大理石で造られており、ぐるっと壁に覆われています。アンマンの喧騒から離れてとても静かなので、心が浄化されるでしょう。中は豪華なシャンデリアに広々とした空間は、3000人が収容できるそう。メインモスクの隣には女性専用のモスクがあり、広々とした空間でお祈りしながら、メインモスクの様子が見られます。

ヨルダンの治安って?ヨルダンの国事情を知ろう!

ヨルダンの治安は安定気味

Photo byStockSnap

ヨルダンは立憲君主制で、元首は国王が務めています。現在の国王は1999年に即位し2011年1月以降、政権の汚職や地方格差を理由に、改革を求める抗議活動が行われました。抗議活動を受けて、2011年10月には新しい憲法が確立されたのです。ヨルダン国内では、他の中東と比べて大きな内紛が勃発していないため、中東の中でも治安が比較的いいとされています。ただ情勢は常に変わるので、政府のホームページなどで確認するようにしましょう。

ヨルダンでのテロ

ヨルダンはシリアやイラクに囲まれており、中東の中でも比較的治安のいい国だと言われていました。しかし、2016年12月に起きたテロをきっかけに、治安が不安定になっています。現在でもテロがヨルダンのどこかで起きていて、ヨルダンに旅行に来ている方も、巻き込まれる可能性があるでしょう。2016年のテロは、ヨルダンの人気観光スポットで起きており、以降ヨルダンへの旅行客は減退しています。最新の情報をよく確認して、旅行するようにしましょう。

ヨルダン国境付近での戦争

フリー写真素材ぱくたそ

ヨルダンはシリアやイラクと面していて、国境付近は特に危ないとされています。シリアやイラク国境付近では、絶えず紛争が勃発しており、解決の見通しは立っていません。日本で放送しているため、ほとんどの方が紛争のことを知っているかもしれませんが、テレビで見ているだけでも非常に怖いです。国境付近はヨルダン政府により、立ち入り禁止になっているので、面白半分で近づかないようにしてください。

金曜日のデモ

Photo by INABA Tomoaki

ヨルダンの宗教は、イスラム教のスンナ派が多い。スンナ派の礼拝が、ヨルダン各地にあるモスクで金曜日に行われます。その金曜日の礼拝後が、ヨルダンの旅行中で最も気をつけなければなりません。礼拝後はデモが起きやすく、どこかで争いごとが起きます。争いごとが段々大きくなり、大変な事態になってしまうことも。デモを見てみたいからと興味本位で近づくと、思わぬところで巻き込まれたり、命の危険にさらされたりします。絶対に近づかないようにしましょうね。

ヨルダンの治安って?女性が気を付けるべきこと

女性の服装は特に注意!

Photo byFree-Photos

ヨルダンでは、日本人女性へのセクハラが非常に多いと言われています。日本人観光客は目立つ服装をしていたり、露出度の多い服装だったりするため、目立つのだそう。「日本人の性格上はっきりとノーと言えないため、被害に合いやすい」とも言われています。バスやタクシーでセクハラ被害が多発しているそうなので、女性一人で使うのは、やめるようにしましょう。服装も目立たない色で、できれば現地の人のような服装をすると、いいかもしれません。

夜道は絶対に歩かない

Photo by sayo-ts

どこの国でもそうですが、女性は特に夜道の一人歩きはやめましょう。暗い夜道は、どこにどんな人が潜んでいるかわかりません。日本のように道がきれいに舗装されたところや、街灯がたくさんある場所などほとんどないです。そのため、旅行客が間違えて街灯の全くないところに足を踏み入れた途端に、事件に巻き込まれたりするケースもよくあります。特に抵抗力の少ない女性は、夜の一人歩きはやめておいた方が、ヨルダンで安全に過ごせるでしょう。

タクシーには乗らない

Photo by tk78000u

ヨルダンのタクシーは、基本的に乗らない方が良いです。中にはいいドライバーさんに出会えて、親切にしてもらえるケースもあります。ぼったくりやセクハラ被害が多いので乗らないのが無難。ドライバーの多くが、ヨルダンでの自分自身の生活を守るため、悪いことをしている人が多いそうです。どうしてもタクシーに乗らなければならない時は、大人数で乗るか、タクシーの相場を知っておくといいでしょう。

無駄に愛想よくしない

Photo byAbsolutVision

日本人は目が合った相手や、面白くないのに笑顔をふりまいたりする女性が、非常に多いです。しかし、誰にでも愛想のいい日本人女性は標的にされやすく、ヨルダン人の男性を勘違いさせてしまうこともあります。実際に勘違いをして付きまとわれたり、無理やりセクハラをしてきたりするケースもあるため、良かれと思って行った行動が危険を招くのです。あまりキョロキョロせずに、目が合ったとしてもニコニコしたりしないようにしましょう。

ヨルダンの治安って?日本人が気を付けるべきこと

海外であることを忘れずに!

Photo by GEEK KAZU

日本は安全な国なので、海外に行っても日本にいるような感覚で、行動してしまう人も結構います。しかし、ヨルダンは安全な国ではないので、常に身の回りに気を配るようにしましょう。悪い人たちは、わずかな隙を狙って来るので、一瞬の気の緩みも許しません。無駄なトラブルを避けるためにも、自分で気を付ける必要があるのです。ゆったり旅行する場合でも、自分には関係ないと思わずに行動するように心がけましょう。

カバンや財布のひったくり

Photo by yto

ヨルダンではセクハラ被害以外にも、カバンのひったくりやスリも多発しています。ちょっとでも目を離した隙にはもう荷物がないので、絶対にカバンや荷物から目を離さないようにしましょう。日本にいる感覚は捨てていかないと、ヨルダンで痛い目に合うことになります。できれば荷物が少ない方がいいので、荷物は安心できるホテルで預かってもらうか、必要最小限の荷物で動くなど対策を練るのがいいですよ。

日本語が堪能な人には注意!

フリー写真素材ぱくたそ

どこの国へ行ってもそうですが、日本語が堪能な人が近づいてきたら、怪しいと思ってください。親切心で近づいてくる人もいますが、ヨルダンでは観光客に麻薬を売りつけてくる人が多くいるので、注意しなければなりません。男女関係なく売りつけてきて、相手にしてしまうとしつこく強要してきます。そういったことにならないためにも、怪しいと思う人の相手をしないのがベストです。

ラマダンの時期は避けよう

Photo byfreebiespic

イスラム教徒の多いヨルダンですが、6月中旬から7月上旬にかけて、ラマダンが行われます。ラマダンは日中に人前での飲食や喫煙が禁止されているため、ヨルダン人は非常に気が立っていることが多いです。気が立っているところに観光客が余計なことをすると、暴行や犯罪に巻き込まれるケースもあります。特にヨルダンに長期旅行される方は、ラマダンのことをしっかりと理解し、余計なことはしないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、ヨルダンの治安や気候について紹介していきました。ヨルダンは朝と夜の気温差があるため、服装には十分に注意して渡航してください。治安は比較的いいとされていますが、テロがどこで起きるかわからない状況で、危険な地域もいくつかあります。自分で事件を起こす引き金にならないためにも、周囲には常に目を配り、情報を収集するようにしましょう。楽しいヨルダン旅行にしてくださいね。旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」をチェックされることをおすすめいたします。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。
麻衣
ライター

麻衣

海外旅行が特に大好きです。 これから旅行される方のお役に 立てればと思います。

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