エジプトの面積は日本の何倍？日本と比較して大きさをわかりやすく解説！

エジプトにはスフィンクスや3大ピラミッドなど数多くの遺跡があり、一生に一度は行きたい観光地として近年注目されている国の一つです。日本からエジプトまでは飛行機で13時間40分です。歴史深いエジプトですが、面積、国土の広さについては知らない方も多いのではないでしょうか。

エジプトの正式な国名はエジプト・アラブ共和国です。アフリカ大陸の北東端にあり、東は紅海、西はリビア、南はスーダン、北は地中海に接しています。ナイル川沿いの地域を中心に発展し、国土の95％が砂漠というのが特徴です。

エジプトの国民は9割がイスラム教徒で、古代エジプト人の他に、アラブ系、トルコ系、ペルシャ系、ギリシャ系など多種多様な民族や人種がエジプトに住んでいます。

エジプトの国旗は、鷲が国章で、力と強さが象徴です。国旗の色は革命にちなんでいて、黒が革命前の暗黒の日々の終わりを、赤は革命の終わりを、白は革命が無血で平和に行われたことを示しています。

エジプトの人口は年々増加傾向にあり、2020年にはついに1億人を突破しました。現在エジプトでは人口の増加とともに、IT産業のインフラ整備にも力をいれています。携帯電話の普及率は90％以上で、国民の半数はインターネットを使っています。人口的にみても今後エジプトが経済大国になる日も近いかもしれません。

世界の面積ランキングでは日本61位、エジプト29位で、エジプトの国土の広さは日本の約2.7倍です。2.7倍とはどれくらい差があるのでしょう。エジプトの面積をに日本、世界と比較し、人口密度にも触れながら紹介します。

エジプトの面積は1,001,450平方キロメートルです。南北の最長距離は1024キロメートル、東西は1240キロメートルにおよぶ正方形に近い形をしています。地形はナイル渓谷、東部砂漠、西部砂漠、ナイル・デルタ地帯、シナイ半島の5つに分類されます。

エジプトの国土の大きさは、日本の約2.7倍あり、北海道13個分の大きさです。とてつもない広さですが、国土の95％は砂漠地帯であり、生活などに利用されているのはナイル川沿いのわずか5％だけというのが日本との違いです。

日本の2.7倍の面積を有するエジプトは、世界と比較すると大きいほうなのか、世界と比較して何番目で同じくらいの大きさの国はどこなのか紹介していきます。

エジプトの面積は世界202か国中29位で世界的に見ても大きな国です。面積が近い国はアフリカ大陸の西側に位置するモーリタニアで、ほぼ同じ1,030,700平方キロメートルです。モーリタニアもエジプトと同じく国土の90％が砂漠地帯で、面積も地域柄もエジプトとの類似点は多いです。

中南米に位置するボリビアは、面積が1,098,581平方キロメートルあり、世界で27番目の大きさの国です。標高4,000m以上もの高さの山が連なるアンデス山脈、熱帯雨林やサバンナの低地があり、様々な自然環境が広がっているのが特徴です。

エジプトの主要都市と日本の都道府県、比較するとどのような違いがあるのでしょうか。広さが同じような都市、都道府県を比較し紹介します。

エジプトの首都カイロの大きさは3085平方キロメートルで、日本の鳥取県と同じくらいの面積です。

アラブの春以降、観光客も激減していたが、近年毎年900万～1000万人が訪れる観光地となっています。カイロの市街地は近代的で自然も豊かで、英語も通じるため観光には何の問題もありません。
 

アレクサンドリアの面積は2679平方キロメートルで、日本の佐賀県と同じくらいの広さです。エジプト第2の都市で、アレキサンダー大王が遠征の途中に建設したギリシア風の都市第一号になります。

アレクサンドリアは、世界でも指折りのヘレニズム文化の中心で、特徴は道が狭いことと120年前から走る市電があることです。

ギザの面積は1580平方キロメートルで香川県と同じくらいです。「遺跡の町」とも評され、ギザの3大ピラミッドやスフィンクスを有する遺跡観光地で、世界遺産という概念が生まれた都市でもあります。

気候は5月から9月の間平均30度超えなので、訪れるのであれば3,4,10,11月がおすすめです。

ルクソールの面積は416平方キロメートルで、淡路島よりも少し小さい面積です。歴史ある神殿や、王族の墓が数多く残されており、近年注目を浴びています。

治安は比較的安定していますが、スリや置き引き、詐欺などの軽犯罪も多く、女性は昼夜問わず肌の露出や一人歩きは性犯罪に巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。

エジプトの人口は2020年に1億人を突破し、人口大国の仲間入りを果たしました。国土の95％が砂漠のため居住地はナイル川沿いに人口が集中しています。急激な人口密度の上昇により都市部では失業者の増加、貧困格差、土地や水の欠乏が社会問題となっています。

エジプトの人口は1億233万人に対して、日本の人口は1億2616万人です。エジプトは世界で14番目に人口が多く、日本は11位に位置しています。現在日本では若者の人口減少が問題となっていますが、エジプトでは子どもの急激な増加が問題となっており、真逆の傾向ですね。

エジプトの人口密度は約102人で、日本で同じくらいの都道府県は島根県です。人口密度の順位を世界でみると、エジプトが103位で、日本は35位に位置しています。

日本の人口密度は約336人／平方キロメートルで、エジプトの約3倍の密度で人が住んでいる計算になります。

ですが、エジプトは面積のうち5％しか利用されていないため、エジプトの居住地域における人口密度は約1000人／平方キロメートルとなります。1000人／平方キロメートルという数値は福岡県と同じで、エジプトが人口増加により人口密度が問題になっているのがわかります。

エジプトは日本の2.7倍の面積があり、人口も増加している国です。しかし実際の居住地域は面積に対して限られていて、窮屈な国です。

今後若者の人口増加問題が解消されればエジプトは更に発展していくといえます。歴史的建造物も数多くあるので、一生に一度は訪れたい国エジプトへ皆さんもぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。