大阪にもホタルが見られる場所はある?
大阪でも実は、きれいなホタルが見られるスポットがあります。それも郊外の名所から、交通の便がいい都会の真ん中にある穴場まで、バラエティに富んでいるのが特徴です。そんな大阪のホタルスポットを名所から穴場スポットまで、ホタルの見頃情報なども合わせてご紹介しましょう。
週末のお出かけ計画の一つとして、大阪に旅行するときのプランの一つとして、ぜひ参考にしてください。
大阪のホタルが見られる名所スポット3選
名所スポット①:万博記念公園
万博記念公園は、大阪府吹田市で1970(昭和45)年に開催された大阪万博の会場跡地に作られた公園です。約260ヘクタールの敷地内には、太陽の塔をはじめ、自然文化園や日本庭園などの文化・スポーツ施設などが整備されています。
かつての万博会場は、今では季節ごとに植物や生き物たちの姿を楽しめる自然豊かな公園になりました。
ホタル観賞の時期・見頃情報
万博記念公園の日本庭園は、約300匹のゲンジボタルとヘイケボタルが生息しているホタル鑑賞の名所で、5月下旬から6月上旬がホタル鑑賞の見頃です。この時期には「万博記念公園 蛍の夕べ」が開催され、開園時間も21時30分まで延長されます。
週末はかなり混雑するので、平日20時以降の来園が穴場です。この時期ならゆっくりとホタルを楽しめるでしょう。
万博記念公園へのアクセス
万博記念公園・日本庭園へのアクセスは、大阪モノレールの万博記念公園駅から徒歩で15分ほどです。梅田・なんば・新大阪からは北大阪急行の千里中央駅経由で、大阪空港からは乗り換えなしで到着します。
車の場合は名神高速の吹田ICを出てすぐです。大きな有料駐車場もありますが、週末には周辺道路も含めかなりの混雑が予想されるので、余裕を持っての来場をおすすめします。
万博記念公園の口コミ情報
ホタルナイト☆
— ぱんだ (@PANDAtooooon) June 4, 2011
万博に本当にホタルがたくさんいました。癒された〜( ´ ▽ ` )ノ
口コミによると、園内ではたくさんのホタルを鑑賞できるようです。ただし、スマホなどでのホタルの写真撮影は禁止されているので注意してください。万博記念公園では太陽の塔や園内各所でもライトアップが行われているので、ホタル鑑賞と合わせて園内を散策するのがおすすめです。
名所スポット②:明治の森箕面国定公園
明治の森箕面国定公園(箕面公園)は、大阪府北部の箕面市にあります。日本の滝100選にも選ばれた落差33メートルの箕面大滝や、紅葉の名所として有名で、四季を通して美しい景色を楽しめる場所です。
箕面大滝へ向かう途中にある箕面公園昆虫館では、多くの昆虫が飼育されており、温室内ではチョウが飛び回る姿を1年通して楽しめます。
ホタル観賞の時期・見頃情報
箕面公園はホタルの名所としても有名で、自然に生息するゲンジボタルの姿を見られます。ホタル鑑賞の時期は6月中旬から7月上旬にかけてです。20時から21時ごろにかけての時間帯が見頃で、箕面大滝に向かう滝道沿いで幻想的な光を放つホタルの姿を鑑賞できます。
「箕面公園 ほたるの夕べ」が行われる6月中旬~下旬ごろが一番の見頃になるでしょう。
明治の森箕面国定公園へのアクセス
明治の森箕面国定公園へのアクセスは、阪急箕面線「箕面駅」で下車します。箕面駅から箕面大滝までは徒歩40分ほどなので、滝道を散策しながらホタルを鑑賞するのもおすすめです。
車の場合、阪急箕面駅近くの有料駐車場か、箕面ドライブウェイ沿いの大日駐車場を利用してください。シーズン中の週末などはたいへん混雑するので、なるべく公共交通機関を利用しましょう。
明治の森箕面国定公園の口コミ情報
昨日は夜に箕面公園に行ってきました^^ずばり蛍です!人生で一度も見たことが無かったのですが、ばっちり見ることができて感動でした♪
— でっち親分 (@dettioyabun) June 29, 2015
関西ウォーカーから蛍の取材、箕面公園では毎年、数は少ないが、6月中頃にゲンジボタルが出てくる。近くて電車で行けて見られるところがいいのではと・・・確かに最近その時分になると箕面公園に夜、大勢の人たちが見学に訪れている。
— 久留飛克明 (@kurubi59) April 29, 2013
口コミによると、箕面公園は駅からも近く、散策がてら気軽にホタルの姿を見られるということで、多くの人が訪れる人気の場所になっています。自然に生育しているホタルなので時期によっては数が少ない時もありますが、それでも「ばっちり見られた」という意見がありました。
名所スポット③:菅原神社
菅原神社は大阪府堺市にあります。「菅原神社」の名のとおり学問の神様として知られる菅原道真公がまつられており、地元では「天神さん」として親しまれている場所です。
境内には戎神社・薬祖神社もあり、1月に行われる「えべっさん」の時には商売繁盛を願う大勢の参拝客でにぎわいます。9月中旬に行われる八朔祭も大きなお祭りで、特にふとん太鼓の宮入は見どころです。
ホタル観賞の時期・見頃情報
菅原神社のホタルの見頃は6月中旬です。境内の日本庭園では「ホタル鑑賞会」が2日間開催され、約800匹から1,000匹のゲンジボタルとヘイケボタルの姿を楽しめます。
先代の宮司が日本庭園にホタルを放したところ年々数が増え、今では観賞会を開催するほどの名所になりました。
菅原神社へのアクセス
菅原神社へのアクセスは、南海本線の堺市駅または南海高野線の堺東駅から徒歩10分、阪堺線の大小路駅から徒歩3分です。堺市・堺東駅からはシャトルバスも運行されており「大寺北門前」バス停で下車すると徒歩3分で到着します。
車の場合は阪神高速堺線の堺出口から西へ5分ほどですが、駐車場はありませんので公共交通機関を利用するのがよいでしょう。
菅原神社の口コミ情報
菅原神社のホタル見に行ってきたー!かなーり並んだけど、幻想的な風景で素敵やったなー。来年も行きたい。
— さち (@bustersachi) June 13, 2015
ホタルを見に菅原神社に来たけど人が多過ぎで挫折😰 pic.twitter.com/Ix9HWFyhK2
— OSaM (@osam) June 17, 2016
菅原神社のホタルに関する口コミ情報は多数ありました。やはり街中でホタルが見られる名所ということもあり人気が高いスポットのようです。多くの人が訪れるうえに鑑賞会は2日間だけということもあり、鑑賞するにはかなりの行列を覚悟する必要がありそう。
それでも見られるホタルの姿はとてもきれいだったという口コミも多く、長時間並んででも鑑賞する価値は十分あるようですね。
大阪でホタルが見られる穴場スポット4選
穴場スポット①:高槻森林観光センター
高槻森林観光センターは、大阪府高槻市北部の山中にある施設です。2020年からは総合バーベキュー施設にリニューアルし、大自然の中でバーベキューやしいたけ狩りなどを楽しめます。屋外だけではなく屋内でもバーベキューをできる場所があるので雨の日でも安心ですね。
ホタル観賞の時期・見頃情報
高槻森林観光センターは、天然のホタルを鑑賞できる穴場スポットで、6月上旬から下旬にかけてがホタルの見頃です。周辺の小川に天然のホタルが現れ、光を放ちながら飛び交う姿を見られます。この時期には「ホタル鑑賞会」も開催されるので、昼間はバーベキュー、夜はホタル鑑賞で楽しむのもおすすめです。
高槻森林観光センターへのアクセス
高槻森林観光センターは、山の中にあるので車でのアクセスが便利な場所です。高槻市の中心部からは府道6号線(枚方亀岡線)を亀岡方面へ進むと25分ほどで到着します。
公共交通機関でアクセスする時は、JR高槻駅北口2番乗り場から高槻市バス60~63系統に乗り「森林センター前」で下車してください。料金は510円、乗車時間は約40分です。
高槻森林観光センターの口コミ情報
高槻森林観光センターは、しいたけ狩りとバーベキューの口コミでの評判がかなり高いようです。特に自分でとったしいたけをバーベキュー場に持ち込んで、すぐに焼いて食べられるところも高評価になっています。「周辺も自然が多く、水もきれいな場所なのでホタルの季節もおすすめ」という口コミもありました。
穴場スポット②:奥山雨山自然公園
奥山雨山自然公園は、大阪府の南部・熊取町にある森林公園です。約130ヘクタールの広大な敷地の中にはアカマツなどが豊かに茂り、ハイキングコースも整備されているので、自然の中を気軽に散策できます。公園内にある永楽ダム周辺は桜の名所としても有名な場所です。
ホタル観賞の時期・見頃情報
奥山雨山自然公園は、ホタル鑑賞の穴場スポットです。6月上旬ごろがホタル鑑賞の見頃で、自然の中を飛び交う天然のゲンジボタルを鑑賞できます。自然が豊かで水もきれいな場所ですが、ボランティアの方々による清掃や周辺の環境整備などもあり、年を追うごとに見られるホタルの数が増えてきました。
奥山雨山自然公園へのアクセス
奥山雨山森林公園へのアクセスは、JR阪和線の熊取駅を利用するのが便利でしょう。大阪駅から熊取駅までは関空・紀州路快速で約50分です。熊取駅からは南海ウイングバス90系統「つばさが丘北口行き」に乗車して「成合口」バス停で下車し、歩いて約20分で到着します。
車でアクセスする場合は、阪和自動車道の貝塚ICから車で10分ほど走れば到着です。
奥山雨山自然公園の口コミ情報
大阪府の熊取町にある奥山雨山自然公園の頂上展望台からりんくうタウンや関西国際空港などの夜景が望める。https://t.co/vN7xQ6pz08 pic.twitter.com/SbrboeWd8y
— 夜景登山家@涼 (@ryota24mm) February 15, 2020
奥山雨山森林公園の口コミ情報によると「自然を満喫できる」「のどかな場所だ」という意見があり、多くの人がハイキングや散策で訪れていることがわかります。公園の頂上には展望台があり、天気のよい日には関空まで望めるとのこと。
ホタルのシーズンにもたくさんの人が訪れていて、ホタルスポットではボランティアの方が案内をしてくれるそうです。
穴場スポット③:新梅田シティ中自然の森
新梅田シティはJR大阪駅の北西にある梅田スカイビルを中心とした複合施設です。2つのビルを屋上でつないだような形状の梅田スカイビルは梅田のランドマークといえるでしょう。屋上にある展望台「空中庭園」は特に外国人観光客に人気があります。
中自然の森は梅田スカイビルの南側にあり、都会の真ん中で四季の豊かな自然に触れられる穴場スポットです。
ホタル観賞の時期・見頃情報
新梅田シティ中自然の森では5月末から6月中旬にかけてがホタル鑑賞の見頃です。ゲンジボタルなど約2,000匹のホタルが毎年放たれています。生育環境を整備してきたことで、近年では自然に生まれたホタルの姿も見られるようになってきました。
この時期には「蛍、舞う。」と題したイベントも開催され、ビルに囲まれた都会の真ん中でホタルの乱舞を楽しめる穴場です。
新梅田シティ中自然の森へのアクセス
新梅田シティ中自然の森へは電車でのアクセスが便利です。JR大阪駅中央北口からはグランフロント大阪の西側を北に、阪急大阪梅田駅茶屋町口・大阪メトロ梅田駅からはヨドバシLINKS梅田の北側を西に進んでください。通路と地下道を抜けると新梅田シティです。
JR大阪駅からは徒歩で約7分、阪急大阪梅田駅・大阪メトロ梅田駅からは徒歩約10分で到着します。
新梅田シティ中自然の森の口コミ情報
新梅田シティでホタル鑑賞♪♪
— Konomi* (@konomi1101) June 7, 2012
めちゃ綺麗♥♥♥
スカイビルと蛍で都会と自然のギャップがなんだか幻想的( ´ ▽ ` )ノ
新梅田シティのホタルイベントの写真整理中。
— 恋する絶景旅 (@kouji48927994) June 2, 2018
生まれて初めて多重露光でのホタル撮影に挑戦なかなか難しい。
しばらく通うことになりそう。 pic.twitter.com/tpNHNyEzJY
新梅田シティ中自然の森の口コミでは、「数が少ないながらもきれいなホタルをけっこう見られた」という意見がありました。「アクセスがよいので仕事帰りやデートで見たい」という人も多いようです。
ただピークの時間帯にはかなりの行列ができるようなので、平日か時間をずらして行くのがよさそうですね。
穴場スポット④:太閤園
太閤園は大阪市都島区にある、結婚式場・宴会場・レストランなどの総合施設です。敷地は約8,000坪もあり、緑豊かで静かな環境はとても都会の真ん中にいるとは思えません。
敷地内の庭園は都心の隠れた名所として有名です。豊かな自然の中に平安時代から大正時代までの石の建造物が配置され、小川や池、木々などとともに四季折々の造形美を演出しています。
ホタル観賞の時期・見頃情報
太閤園は都会の中でホタルが見られる穴場スポットです。太閤園では5月中旬から6月中旬がホタル鑑賞の見頃で、庭園内に流れる小川を飛び交う自然のゲンジボタルとヘイケボタルを鑑賞できます。
この時期には「ホタル物語」と題したイベントやガーデンイルミネーションも実施されているので、食事と合わせてイルミネーションやホタルを楽しむのがよさそうです。
太閤園へのアクセス
太閤園へのアクセスは、JR東西線「大阪城北詰駅」3号出口から徒歩1分です。京阪電鉄京橋駅の片町口からは徒歩7分、大阪メトロ長堀鶴見緑地線の京橋駅からも徒歩5分と便利な場所にあります。
「ホタル物語」の開催期間中、庭園への入場はレストランや宴会場などの利用客のみに限られていますのでご注意ください。
太閤園の口コミ情報
京橋の太閤園にて、ホタルを観に行ってきました。 直前まで雨が降っていたからか、あまり飛んでなかったですけど、都会のなかのホタルも面白いものですね。 pic.twitter.com/LDDuU9uu4p
— Masanori @ ぴよ氏 (@piyo3728) June 18, 2014
太閤園でホタルの夕べ
— まさたろう日記 (@yD6mHOm4C0E8fDj) May 25, 2019
ホタルが綺麗です pic.twitter.com/j37bQGq9lm
太閤園の口コミ情報では「都会の中にいながらきれいなホタルが見られて癒やされた」という意見がありました。「驚くほどたくさんのホタルがいた」「庭園もすてきで街中にいるとは思えない」という書き込みも見られます。
「太閤園でのおいしいディナーと合わせてホタルの乱舞を楽しめる」というところも、高評価のポイントになっているようです。
大阪のホタル観賞お役立ち情報
大阪で見られるホタルの種類
ホタルは世界中で約2,000種類が発見されています。そのうち日本には約40種類ほどが生息していますが、大阪で見られる主な種類はゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3つです。
最もよく見られるゲンジボタルは大型で放つ光も強く、清流の近くに住んでいます。ヘイケボタルは、田んぼ・池、ヒメボタルは、森・雑木林・河川敷などが主な生息地です。
ホタル観賞ができる時期
ホタルは5月中旬から飛びはじめ、7月下旬ごろまで見られますが、種類によって鑑賞できる時期が異なります。ゲンジボタルは主に5月下旬から7月上旬、ヘイケボタルは6月下旬から7月下旬、ヒメボタルは5月中旬から6月上旬にかけてが見頃です。
ホタルを鑑賞するなら、ゲンジボタルがピークになる6月上旬から下旬にかけての時期がベストですね。
ホタルを見られる時間帯
ホタルは1日に3回、活動する時間帯があります。1回目が19時半~21時ごろ、2回目が23時ごろ、3回目が26時(深夜2時)ごろですが、20時~21時ごろの時間帯が最も活発に活動するそうです。
ホタルは風がなく、月明かりの少ない曇り空で、蒸し暑い日によく活動すると言われています。ホタルを鑑賞するときには、ホタル活動の時間帯と活動の条件も頭に入れておきましょうね。
ホタル観賞に必要な持ち物
ホタルのいるところは当然暗いので、鑑賞場所へ行く時には足元を照らす懐中電灯を用意します。懐中電灯がない時にはスマホのライトでもOKです。郊外の穴場スポットでは山道を歩くこともあるので、サンダルではなくスニーカーをはきます。夜は意外に冷えるので1枚羽織るものがあるといいでしょう。
草むらでは虫刺されの心配もあるので、虫よけスプレーを持っておくと安心です。
ホタル観賞のマナー
ホタルは繊細な生き物です。特に強い光があると草の中に隠れてしまいます。絶対に懐中電灯やスマホライトなどで照らさないようにしましょう。大きな声での会話や物音を立てるのは、ホタルだけではなく周辺の迷惑にもなります。
ホタルはきれいな環境でしか生きられません。ごみを放置するのは絶対にNGです。ホタルを捕まえたり、持ち帰ることも絶対にやめてください。
大阪でもいろいろな場所でホタルを楽しめる!
大阪でも自然豊かな場所や、都会の真ん中でホタル観賞ができる名所や穴場があります。その一方、自然環境の変化でホタルを見られる場所が減っているのも事実です。
自然のホタルを守るために活動する人、ホタルを育てている人たちがいなければ、ホタルの姿は消えてしまうかもしれません。ホタルを楽しむときには、そんな人たちへの感謝の気持ちも忘れないようにしましょう。
マナーを守って貴重なホタルの姿を楽しみましょうね!
大阪にもきれいなホタルを見られるスポットがあるの?