目次 [表示]
- 羽田(東京)~関空(大阪)の移動は6パターン
- 羽田~関空の移動方法①:飛行機(レガシーキャリア)
- レガシーキャリアとは?
- レガシーキャリアの移動ルートは2種類
- 羽田~関空の移動方法②:飛行機(LCC)
- LCCとは?
- LCCを利用した移動ルートは2種類
- 「できるだけ安く・早く」ならLCCがおすすめ
- 羽田~関空の移動方法③:新幹線
- 各空港の新幹線最寄り駅は「品川~新大阪」
- 列車・座席により運賃が異なる
- 羽田~関空の移動方法④:在来線
- 時間はかかるが、料金は格安
- 羽田~関空の移動方法⑤:高速バス
- 主な高速バス会社の路線・料金など
- 羽田~関空の移動方法⑥:マイカー
- 同乗人数が多いほど、1人あたりの費用は格安に
- 羽田~関空の移動方法を安さ・早さで比較
- 早さ重視なら飛行機・新幹線
- 安さ重視なら高速バス・在来線
- 旅のスタイルにあわせてベストな移動方法を選ぼう
羽田(東京)~関空(大阪)の移動は6パターン
羽田~関空を移動する6つの方法を比較してご紹介します。羽田~関空の移動方法は複数あり、各ルートで料金・時間・快適さなど違いがあります。安いルートはマイカーやバスなど陸路、早いルートは飛行機か新幹線です。
ただ、利用する人数や目的によっても人それぞれ最適な移動手段は変わってきます。それぞれの違いを把握してピッタリの移動手段を見つけましょう。
羽田~関空の移動方法①:飛行機(レガシーキャリア)
羽田空港~関西国際空港の移動に、飛行機を使う方法を解説します。飛行機を利用して羽田~関空を移動するルートは複数あり、それぞれ総移動時間や運賃などが異なります。
また、飛行機は大きく分けて「レガシーキャリア」と「LCC」の2つに分類され、その違いも飛行機選択において重要です。本項ではレガシーキャリアを利用した移動をご紹介します。
レガシーキャリアとは?
レガシーキャリアは、ANA・JALなど、いわゆる大手航空会社のことを指します。お客様へのおもてなしに尽力し快適な飛行機移動を提供する、無料サービスも充実している航空会社です。航空運賃は高くなりますが、強い信頼と快適なサービスで今なお人気であり続けています。
レガシーキャリアの移動ルートは2種類
レガシーキャリアで羽田~関空を移動する場合、その移動ルートは主に2種類があります。「羽田→関空の直行便」「羽田→伊丹→関空の伊丹経由」の2つのルートです。それぞれに異なったメリット・デメリットがあるので、それを理解したうえで最適なルートを選べるようになりましょう。
羽田~関空ルート①:直行便
搭乗日:2020年5月14日(木)調査
1日の便数 | 17便以上(JAL・ANA・SFJ合計) |
---|---|
所要時間 | 約1時間20分 |
普通運賃 | 25,700円(JAL) |
早期購入割引28日前 | 8,900円~10,700円(JAL) |
東京は羽田空港を、大阪は関西国際空港を利用するルートです。羽田は東京都心から近く、飛行機搭乗までの移動が少ないメリットがあります。空港までの移動などを考えると、一番確実なルートでしょう。
ただし注意する点として、航空運賃は少々割高となることが挙げられます。また、そもそも羽田→関空の直行便は数が少ない点にも注意してください。
羽田~関空ルート②:伊丹経由
ルート | 路線 | 所要時間 | 運賃 |
---|---|---|---|
大阪空港~関西国際空港 | バス(関西空港線) | 1時間10分 | 2,000円 |
搭乗日:2020年5月14日(木)調査
1日の便数 | 21便以上(JAL・ANA合計) |
---|---|
所要時間 | 約1時間05分 |
普通運賃 | 25,700円(JAL) |
早期購入割引28日前 | 8,500円~13,800円(JAL) |
羽田~関空への移動に、大阪・伊丹空港を経由するルートです。羽田→伊丹を飛行機移動、伊丹→関空には陸路を移動します。羽田→伊丹ルートのメリットは、JAL・ANAが多くの飛行機便を飛ばしている点です。運賃・時間帯が幅広い飛行機便から最適なものを選べます。
ただし伊丹→関空の移動には、陸路分の運賃と時間が追加で必要となります。
羽田~関空の移動方法②:飛行機(LCC)
LCCに分類される飛行機も、羽田~関空をお得に移動できる手段として人気です。移動ルートはレガシーキャリアの飛行機と変わりませんが、LCCはより安く飛行機を利用できます。同じ飛行機移動でもより安く移動できるLCCについて、レガシーキャリアとの違いに触れつつ解説します。
LCCとは?
LCCは「ローコストキャリア」の略称です。飛行機の機内設備や無料サービスを最小限に抑えることで、格安の航空運賃を実現しています。レガシーキャリアのような手厚いサービスなどはありません。
手厚いサービスで快適性を追求するのがレガシーキャリア、サービスの簡素化で安さを追求するのがLCCという違いを知っておきましょう。
LCCを利用した移動ルートは2種類
LCCを利用した主な移動ルートは、「羽田→関空の直行便」と「羽田→成田→関空の成田経由」の2種類です。とくに成田経由の場合は、他ルートと比べて「早く・安く」が叶いますが、羽田~成田間の所要時間・運賃が、タイミングによって大きく変動する点がネックとなります。
羽田~関空ルート①:直行便
2020年3月29日~10月24日期間
1日の便数 | 5便 |
---|---|
所要時間 | 約1時間25分 |
前日予約運賃 | 11,300円~25,100円 |
早期購入割引28日前 | 7,000円~20,800円 |
羽田~関空を直行便で飛ぶLCCは、「スターフライヤー」のみとなっています。正確に区別すると、スターフライヤーはLCCではなく、ほかレガシーキャリアと比較してほんの少し安い飛行機です。チケット料金や便数は、月によっても申込日によっても変わります。自分の予定にあった航空チケットを購入しましょう。
羽田~関空ルート②:成田→関空
ルート | 路線 | 所要時間 | 運賃 |
---|---|---|---|
羽田~成田 | 京浜急行~京成線 | 2時間14分 | 1,509円 |
搭乗日:5月14日(木)調査
1日の便数 | 5便以上(ジェットスター・peach合計) |
---|---|
所要時間 | 約1時間25分 |
運賃① | 3,615円(ジェットスター) |
運賃② | 3,645円(peach) |
羽田空港ではなく成田空港を出発空港として、関西国際空港まで移動するルートです。ジェットスター・peachなどが運航しており、格安チケットの便もあるのが特徴です。ただし、羽田→成田の移動に特急を使用するなどした場合、羽田利用のほうが安くなる状況もあるので注意しましょう。
「できるだけ安く・早く」ならLCCがおすすめ
飛行機移動をおすすめする最大のメリットは、「早さ」です。それの代償にチケット代が高くなる傾向にあります。そのなかで飛行機移動でも「安さ」を求めたい場合に、LCCが最適なのです。
また全ての飛行機に共通しますが、早めの予約で「早期購入割引」を活用してより安く航空券を手に入れることができます。予定が決まればまず予約がおすすめです。
羽田~関空の移動方法③:新幹線
羽田~関空の間を結ぶ移動方法には、JR新幹線を利用する方法もあります。比較的に移動時間が短く済む新幹線は、時期による運賃の変動も少なく、乗り込みまでの手間もかからずおすすめです。また、座席のグレードの違いによる料金変動も確認しておきましょう。
各空港の新幹線最寄り駅は「品川~新大阪」
ルート | 路線 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|---|
羽田~品川 | 京浜急行空港線・本線 | 15分 | 300円 |
新大阪~関空 | JR大阪環状連絡線 | 50分 | 2,380円 |
JR新幹線で羽田~関空を移動する場合、「品川駅~新大阪駅」を利用するのがよいでしょう。品川駅は羽田空港の最寄、新大阪駅は関西国際空港の最寄となります。各空港とJR新幹線駅の間を移動するには、新幹線に追加で在来線の利用も必要です。総運賃を考える際は、追加分を忘れないように気を付けましょう。
「のぞみ」「ひかり」「こだま」が利用可能
品川新幹線を走る列車は「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類があります。「のぞみ」は停車駅が少なく、品川~新大阪間を2時間30分ほどで走ります。「ひかり」は停車駅が増え3時間ほどとなり、「こだま」はJR新幹線の停車駅すべてに停まるので、所要時間は約4時間です。
列車・座席により運賃が異なる
普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 | |
---|---|---|---|
料金 | 13,870円 | 14,720円(±200円) | 19,590円 |
特徴 | 座席は自由に座れる 繁忙期には座れないことも |
必ず座席に座れる 時期によって±200円の差 |
座席幅・間隔が広い 比較的空間が静か |
JR新幹線を利用して移動する場合、新幹線の座席を決める必要があります。いわゆる「座席のグレード」です。席によって運賃はもちろんサービスにも差が出るので、どの座席を選ぶのか大切になります。「普通車自由席」「普通車指定席」「グリーン車」、それぞれの特徴と違いを理解しておきましょう。
羽田~関空の移動方法④:在来線
JRの在来線で、羽田~関空を移動することもできます。ビジネスや次の予定がある場合には向いていませんが、ゆっくりと移動時間も楽しみたいという旅行者にはおすすめです。お得にJR在来線を利用する方法もあり、格安の移動費で東京から大阪まで移動できますよ。
時間はかかるが、料金は格安
路線 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
JR東海道本線 | 約10時間05分 | 8,910円 |
移動すべてをJR在来線だけに限定した場合、総移動時間約10時間はかかってしまいます。乗り継ぎなどを事前にチェックしておくことで多少の時間短縮にはなりますが、総移動時間はそこまで変わりません。
その分、運賃は比較的安く済むのが在来線移動の利点です。途中下車も自由にできることで、途中駅で降りて観光をして遊ぶこともできます。
青春18きっぷを使えばさらに格安に
通常運賃 | 青春18きっぷ | |
---|---|---|
料金比較 | 8,910円 | 2,410円 |
「青春18きっぷ」とは1日間のJR普通・快速の列車が全線乗り放題になるお得なチケットです。移動の総運賃は約5,000円は安くなり、とてもお得になります。観光用チケットとして人気で、5回分が1セットとして販売されています。
"青春18"と言いますが、年齢制限なく利用できるきっぷです。ただし、販売・利用期間が決まっている点にはご注意ください。
羽田~関空の移動方法⑤:高速バス
羽田~関空を移動する高速バスは格安の料金で利用できるので、時間に余裕のある人にはおすすめです。ただし、乗り物酔いの不安がある人にはおすすめしません。高速バスは各バス会社が、女性専用や夜行バスなど、さまざまなプラン便を運航しています。
主な高速バス会社の路線・料金など
出発日:2020年5月14日(木)調査
バス会社 | 1日の本数(総数115便) | 料金 |
---|---|---|
WILLER | 18便 | 4,400円~ |
さくら観光 | 25便 | 2,200円~ |
平成エンタープライズ | 21便 | 4,000円~ |
オー・ティー・ビー | 7便 | 3,000円~ |
高速バスの最大の利点といえば、安さに加え豊富な便数とサービスでしょう。高速バスの醍醐味ともいえる夜行バスは、各運航会社が豊富な便数を展開しています。
また、いろいろな客層が利用できるのも特徴の一つです。例えば、おしゃれな内装で女性人気の高い「WILLER」、低価格・高品質で満足度の高い「さくら観光」などは、それぞれ違う客層を主なターゲットにしています。
羽田~関空の移動方法⑥:マイカー
ルート | 所要時間 |
---|---|
新東名高速道路 | 約6時間30分 |
料金一覧 | 高速料金(一般) | 高速料金(ETC) |
---|---|---|
通常料金 | 13,180円 | 11,610円 |
夜間割引 | 13,180円 | 8,340円 |
休日割引 | 13,180円 | 8,870円 |
羽田~関空の移動は、マイカーを使って運転していく、という方法もあります。普段から車の運転が好きだったり、家族・知人だけで盛り上がりながら向かいたい、というグループにはおすすめです。
高速道路を利用して、通しで運転すれば約6時間で到着しますが、途中休憩は必須なので総移動時間としては8~9時間を見ておきましょう。寄り道し放題なのも、マイカー移動の利点です。
同乗人数が多いほど、1人あたりの費用は格安に
マイカーで羽田~関空を移動する場合、新東名高速道路を使うのが定番ルートです。必要費用としては、高速代14,000円+ガソリン代5,000円程度が必要になるでしょう。
一見すると高いようにも思えますが、マイカーは1台で複数人を運べるメリットがあります。マイカーは、同乗人数が多いほど1人あたりがより安くお得に移動できる方法です。
羽田~関空の移動方法を安さ・早さで比較
比較一覧 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
飛行機 | 約1時間20分 | (変動)8,500円~25,700円 |
飛行機(LCC) | 約1時間20分 | (変動)3,615円~ |
新幹線 | 約2時間30分 | 13,870円~19,590円 |
在来線 | 約10時間05分 | 2,410円~8,910円 |
高速バス | 便それぞれ違う | (変動)2,200円~ |
マイカー | 約6時間30分 | 8,340円~13,180円 |
羽田~関空の移動方法にはさまざまな手段があり、それぞれ利点や注意点が違うことがわかります。そのなかで、「安さ・早さ」で比較してみましょう。目的が旅行・観光なら移動費は安く抑えたい、ビジネスなら早く目的地に着く方がいい、移動の最適解は人それぞれです。
早さ重視なら飛行機・新幹線
ビジネス目的などで、早さを重視する場合は、飛行機か新幹線の2択でしょう。羽田~関空の移動時間としては1時間30分程度~2時間30分程度になります。ビジネスや日帰り旅行などで移動時間をあまりかけたくない場合には、飛行機・新幹線がおすすめです。
待機時間を入れると新幹線のほうが早いことも
飛行機と新幹線を比較すると、純粋な移動時間だけでは飛行機の方が早く到着します。ただし、飛行機は搭乗前手続きや到着後荷物受け取りなどで時間がかかることも。一方で新幹線は乗り降りにかかる時間が短く、移動にかかる拘束時間としては新幹線のほうが早い場合もあります。
飛行機・新幹線のチケットを格安で入手する方法
"早い"飛行機・新幹線は、その代償に運賃が高くなってしまいますが、それでもお得に安く利用したいですよね。
飛行機の場合は、「航空券検索サイト」で各航空会社の比較をしてより安いチケットを購入するのがおすすめです。新幹線は、旅行会社が提案する宿泊プランや入場券つきプランを利用すれば、観光費用の全体的な出費を抑えられますよ。
安さ重視なら高速バス・在来線
安さを第一に重視して移動したいなら、高速バスがおすすめです。時間はかかりますが、安い料金で長距離移動ができます。複数の運行会社がいろいろなバス便を展開しており、選択肢が豊富にある点も魅力のひとつ。また、在来線も青春18きっぷが利用できる期間であれば格安です。
人数によってはマイカーも選択肢に
マイカー利用も、人数によっては安さ重視の移動方法としておすすめです。車1台分で複数人が移動できるので、同乗人数が多いほど、1人分は安い料金で移動が可能です。急な目的地変更や寄り道もしやすく、家族旅行やグループ旅行などにもおすすめです。
旅のスタイルにあわせてベストな移動方法を選ぼう
羽田空港から関西国際空港までは、複数の手段での移動が可能です。安さを重視するのか、早さを重視するのか。自分が優先する事柄を考慮して、それぞれに最適な手段を選びましょう。
また、飛行機や新幹線が苦手、他人と近い距離が苦手、車酔いをする、などの自分の苦手意識も強く関係します。自分の体質にあった手段を選ぶことも大切です。