茨城県大洗町の名物「あんこう鍋」
茨城県大洗町の名物「あんこう鍋」は、骨以外は捨てるところがないとされるあんこうの7つ道具すべてを味わえます。茨城県の有名店では、より濃厚なあんこう鍋「どぶ汁」を提供するお店も多いです。あんこうは冬の時期を代表する味覚として有名な高級魚で、「西のふぐ、東のあんこう」と並び称されています。
冬の味覚の代表「西のふぐ」と「東のあんこう」
冬を代表する味覚といえば「西のふぐ、東のあんこう」と並び称される2つの高級魚が有名です。
主に西日本で水揚げ・消費されるふぐは産卵に向けて身に栄養を蓄えながら、日本沿岸に近づき漁獲量の増える冬が旬とされます。主に東日本で水揚げ・消費されるあんこうは低い水温で身が締まり、春先の産卵に向けて肝臓が肥大化して味が良くなる冬が旬です。
あんこうは「骨以外捨てるところなし」
冬に旬を迎えるあんこうは、身はもちろんのこと肝・えら・皮もすべて食べられるため、「骨以外捨てるところなし」と呼ばれています。
骨以外に食べられる各部位、①ぬの(卵巣)②きも(肝)③だい身(柳肉)④水袋(胃)⑤とも(ひれ)⑥えら⑦皮、をあわせて「7つ道具」といい、あんこう鍋や供酢は7つ道具すべてを味わえる料理です。