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山梨の有名な滝をすべてご紹介!それぞれの滝の違いや見どころは?

山梨の有名な滝をすべてご紹介!それぞれの滝の違いや見どころは?

自然がいっぱいの山梨県には、富士山をはじめ、八ヶ岳や北岳などの有名な山が多く存在します。その山には美しい滝や迫力のある勇壮な滝がたくさんあります。その中にはパワースポットの滝も。今回は、ハイキングや登山で気軽に行ける山梨のおすすめの滝の特徴と見どころをご紹介します。

目次 [表示]

山梨には滝の名所の見どころがいっぱいある!

https://www.photo-ac.com

自然豊かな山梨県には、美しい渓谷と、そこを流れ落ちる勇壮な滝が多く存在します。住宅地から比較的近く、遊歩道が整備されていて、観光地的なハイキングでも行きやすい滝もあれば、渓谷の奥深くにあり、登山装備が必要な場所にある滝も。そんな山梨の滝のそれぞれの特徴と見どころをご案内していきます。

滝を訪れる際のポイント

Photo by maijou2501

山に囲まれた山梨県には、美しい渓谷や、そこを美しく優雅に流れる滝、勇壮に荒々しく流れ落ちる迫力のある滝があります。滝周辺の清浄な空気を吸い、水しぶきを浴びることで、リラックスできるマイナスイオンの効果が期待できるのも大きなポイントです。

パワースポットとしての滝

https://www.photo-ac.com

滝は自然が長い歳月をかけて生み出した、人知を超えたエネルギーに満ちた場所であり、滝の自然のエネルギーがみなぎるパワースポットとして観光客に人気があります。

特に世界遺産に登録された富士山を訪れる際に、名所の滝へハイキングで立ち寄るのもおすすめです。秋には美しい紅葉を見られるのも大きなポイントと言えます。

山梨の有名な名所の滝①:仙娥滝

https://www.photo-ac.com

日本で「特に美しい」と言われる山梨屈指の景勝地・昇仙峡の中で最も人気の観光地です。甲府市の北部に位置する昇仙峡の主峰・覚円峰にある滝で、日本の滝百選にも選ばれている美しい滝を見るために、一年を通して多くの滝ファンが訪れます。

仙娥滝の特徴

地殻変動によりできた落差30メートルもの美しい滝で、花崗岩の岩肌を削って勢いよく流れ落ちるさまは、息をのむ美しさです。駐車場から遊歩道を歩いてたった5分で滝が見られる手軽さも、仙娥滝の人気の秘密でしょう。

仙娥滝の見どころ

四季折々の美しい風景が見られる仙娥滝ですが、最もおすすめの季節は、紅葉が見事な秋です。長潭橋から約4キロにわたり渓谷が続き、赤や黄金色に彩られた迫力のある滝とのコラボレーションが人気。シーズンにはライトアップされ、幻想的な雰囲気になります。

山梨の有名な名所の滝②:北精進ヶ滝

出典: https://www.instagram.com/p/B3PM61tnI41/

北杜市にある大瀑・北精進ヶ滝は、南アルプス鳳凰三山の1つ、地蔵ヶ岳を水源にする石空川(いしうとろかわ)の上流にあります。日本の滝百選に選ばれており、駐車場から撮影スポットの滝見台まで歩いて40分ほどなので、ぜひハイキングで訪れてみましょう。

北精進ヶ滝の特徴

落差121メートル・幅35メートルの大滝は、標高1400メートルの山から流れ落ちる東日本最大の滝です。切り立ったむき出しの岩肌をまっすぐ流れ落ちる様子は豪快で圧倒的な存在感があり、手前の九段の滝と併せて2本の滝が一度に見られるのもおすすめポイント。

北精進ヶ滝の見どころ

観瀑台からは、南アルプス国立公園の豊かな自然の中に深い緑に包まれた美しい滝を正面から見られます。春にはまぶしいほどの新緑、秋には赤や黄金に彩られた紅葉が楽しめる美しい渓谷の四季とのコラボレーションは必見です。

山梨の有名な名所の滝③:七ツ釜五段の滝

出典: https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4536.html

秩父多摩国立公園内に位置する景勝地・西沢渓谷では、大小さまざまな滝が流れており、その中でも七ツ釜五段の滝は、日本の滝百選にも選ばれる名瀑として有名です。西沢渓谷の入り口から観光スポットの滝までは、ハイキングコースを約90分歩いて向かいます。

七ツ釜五段の滝の特徴

西沢峡谷の奥地にある滝は、落差約30メートルあり渓谷最大で、名前の通り5つの段に分かれ、それぞれ滝壺に水が流れ落ちる変化に富んだ珍しい形状になっています。白いしぶきをあげながら轟音あを立てて流れ落ちる迫力と、繊細な美しさを併せ持つ魅力的な滝です。

七ツ釜五段の滝の見どころ

エメラルドグリーンに輝く水の色と、色とりどりに染まった紅葉とのコラボレーションは非常に神秘的で、ぜひ見ておきたい絶景です。滝全体を見渡せる場所は残念ながらありませんが、数か所のビューポインがあるので、それぞれ異なる角度からの景色を楽しみましょう。

山梨の有名な名所の滝④:吐竜の滝

https://www.photo-ac.com

八ヶ岳を流れる川俣川渓谷にある滝の中でも、緑豊かな岩間から流れ落ちる姿が美しいと言われる人気の名瀑です。川俣川の清流沿いの遊歩道を、周囲の景色や写真撮影を楽しみながら15分トレッキングするとあっという間に到着します。

吐竜の滝の特徴

竜のような神秘的な姿からその名がつけられたパワースポットで、落差10メートルから流れ落ちる絹糸のような繊細な姿に魅了される滝ファンは少なくありません。何段にも分かれて流れ落ちるのが特徴で、遊歩道からその姿を眺めるのがおすすめです。

滝の見どころ

新緑の青々とした風景はまぶしいほど美しく、紅葉をバックにした優美な姿はとても趣があります。釣りが好きな人には近くに釣り場が設けられており、釣った魚は焼いて食べたり、バーベキューを楽しむことも可能です。

山梨の有名な名所の滝⑤:両門の滝

出典: https://www.instagram.com/p/BoIn9O8hPrG/

甲武信ヶ岳の南麓にある笛吹川を源流とする東沢渓谷にあり、渓谷最上流部に位置する滝です。西沢渓谷の駐車場から旧登山道を進み、沢登りを含め約5~6時間の道のりなので、観光やハイキング気分で行かないように十分計画を立てて訪れることをおすすめします。

両門の滝の特徴

落差30メートルの2本の滝が左右から同じ滝壺に流れ落ちる迫力のある滝で、ひとつの滝壺に2本の滝が並んで流れ落ちるさまは迫力満点!水量の多い滝ならではのゴーッという水音は、強力なパワーが感じられ、長い道のりを歩いてきた達成感でいっぱいになります!

両門の滝の見どころ

2本の滝はそれぞれ水量も落差も同じですが、西俣は傾斜がややきついナメ滝で、岩を一気に流れ落ちています。対して東俣は、西俣の滝より傾斜がゆるく、下に行くほど幅が広く迫力が増す印象です。2本の滝ならではの迫力と、その違いを見比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。

山梨の有名な名所の滝⑥:神蛇(じんじゃ)滝

出典: https://www.instagram.com/p/BTp0mYKAAIb/

北杜市にある神蛇滝は、雄大な甲斐駒ケ岳を源流とする尾白川渓谷の上流にあり、豊かな自然に囲まれた中にあります。渓谷の入り口から観瀑台までは徒歩で1時間ほどですが、険しい箇所もあるのでしっかり装備をして訪れましょう。

神蛇の滝の特徴

三段に分かれて渓谷の岩肌を流れ落ちるのが特徴で、それぞれエメラルドグリーンに彩られた滝壺があります。総落差30メートルを流れる清流は息をのむ美しさを保ち、尾白川渓谷の数ある滝の中でも特に神秘的な雰囲気です。

神蛇の滝の見どころ

3段ともほぼ同じ落差があり、力強さと優美さが感じられるパワーみなぎる観光スポットとして知られています。四季折々にまったく異なる表情を見せてくれますが、特に紅葉の季節がおすすめで、色鮮やかに染まる山々と滝との絶景は、一枚の絵のような美しさです。

山梨の有名な名所の滝⑦:大滝

出典: https://www.instagram.com/p/Bo4CXm8Fw3g/

甲府市の荒川ダムの奥に広がる板敷渓谷を流れる名瀑で、ひっそりと佇む姿は昇仙峡エリアの秘境と言われています。駐車場から400メートルという近さも人気で、板敷渓谷に存在する大小さまざまな滝や川の流れ、木漏れ日が射す渓谷の景色が楽しめるのも魅力です。

大滝の特徴

板敷渓谷は自然のパワーを肌で感じ、水エネルギーの浄化パワースポットとして知られています。流れ落ちる大滝は水量が豊富で迫力があり、標高約30メートルから2段で落下する滝に、水しぶきがかかるほど近くに行けるのも魅力です。

大滝の見どころ

夏には新緑の中の避暑として、秋には自然が紅葉に染まる景色を楽しみながら、ひんやりとした空気が漂う空間で心身が浄化されるのを感じられます。2キロ離れた仙娥滝を含めて、滝めぐりのハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

山梨の有名な名所の滝⑧:母の白滝

出典: https://www.instagram.com/p/B3s4Q5wn5BN/

南部留群富士河口湖エリアにある母の白滝は、河口浅間神社の脇の山道を上った先にあり、隠れた観光名所として滝ファンから親しまれています。滝からマイナスイオンたっぷりの水しぶきが飛び、神秘的な雰囲気の滝です。

母の白滝の特徴

滝のすぐそばには母の白滝神社が鎮座しており、その昔、富士登山者が登山の前に身を清めて、安全祈願を行ったという神聖な場所です。うっそうとした緑に包まれ、荒々しい勇壮な滝とは異なり、母のような心落ち着くパワースポットになっています。

母の白滝の見どころ

春は新緑、秋は鮮やかな紅葉、冬には氷の景色が彩り、四季を存分に楽しめる魅力があります。さらに山道を上っていくと、母の白滝よりこぢんまりとした父の白滝があり、祠と鳥居が建っていますので、ぜひ2か所併せて訪れてみてはいかがでしょうか。

山梨の有名な名所の滝⑨:白糸の滝(北都留郡小菅村)

出典: https://fujinomiya.gr.jp/guide/170/

全国に数十か所ある白糸の滝は山梨県にも2か所あり、その1つが北都留郡小菅村の小菅川の源流にある白糸の滝です。奥多摩湖へ注ぐ紅葉の名所として知られる滝は、林道を通り、整備された橋や階段の遊歩道を10分ほど歩いた自然豊かな場所にあります。

白糸の滝の特徴

36メートルの落差を一本の白い糸のように流れ落ちる光景は大変美しく、緑に包まれた風景とのコラボレーションは、まるで別世界に迷い込んだような気分になります。滝壺のほぼ近くまで行けるので、滝を真下から見る迫力の光景を体感してみてはいかがでしょうか。

白糸の滝の見どころ

小菅村は面積の95パーセントが森林であるため豊かな自然に満ち溢れ、春から夏の新緑や秋の紅葉はもちろんのこと、冬には滝の水が凍る氷瀑が見られます。冬の寒さがたいへん厳しい小菅村だからこそ見られる神秘的な滝の姿は、まるでそこだけ時が止まったかのようです。

山梨の有名な名所の滝⑩:五色ヶ滝

出典: https://www.instagram.com/p/BE-9F21qxhr/

南アルプス鳳凰登山道のドンドコ沢コースにある五色の滝は、4つの名瀑が見られる滝めぐりルートの終盤にあります。登山コースは往復で10時間ほどかかる中級者コースのためかなりハードですが、1日ですべて巡りたいなら、事前にルートをチェックしておきましょう。

五色ヶ滝の特徴

標高2100メートルの高所にあるとは思えない豊富な水量と、落差70メートルの絶壁から2段に分かれて一気に流れ落ちるさまは迫力満点!ゴーゴーと流れ落ちる豪快な滝を見るために、時間もかけて多くの登山家が訪れています。

五色ヶ滝の見どころ

滝の前はかなり広い空間になっており、雄大で清々しい風景を見ると、苦労して登ってきたという達成感でいっぱいになります。五色ケ滝は滝壺の奥に行き、滝の裏側から流下する滝の裏側が見られる裏見の滝なので、体力が残っていればぜひ見ておきましょう。

山梨の有名な名所の滝⑪:一之釜滝

出典: https://www.instagram.com/p/BkPimw2BRm9/

山梨県の中央を流れる笛吹川の上流の三富地域に位置する一之釜滝は、滝好きの中では秘境の名瀑と呼ばれています。一之釜入り口からつり橋を渡り、遊歩道を少し歩くと、一之釜の女滝・釜沢の滝・男滝の3つの滝がお出迎えです。

一之釜滝の特徴

緑に覆われた岩の壁にすっぽり包まれたような形状が大きな釜のようになっており、その中にマイナスイオンが充満しているため、心身が洗い流されていくよう。男滝は滝のすぐそばまで行けるので、落差21メートルから流れ落ちる迫力を体感するのもおすすめです。

一之釜滝の見どころ

一之釜の美しさは、季節や時間によってその姿を変えるという神秘的な魅力があり、SNSでも話題を呼んでいます。緑で彩られたつり橋、紅葉とのコラボレーション、エメラルドグリーンの滝壺、水しぶきに光が当たるとまるで虹色のように光る様子など、幻想的な空間は一見の価値ありです。

自然あふれる山梨の滝に癒しとパワーをもらおう!

Photo byPoswiecie

山梨の清流が見られる渓谷には、個性的な滝が見られます。高い場所から流れ落ちる迫力のある滝、緑に包まれた神秘的な滝、四季折々の自然の姿を見せてくれる風情のある滝などさまざま。気軽な観光やハイキングから、中級者向けの登山まで、それぞれアクセスを十分確認してから訪れましょう。

emi
ライター

emi

兵庫県在住。旅行好き、ホテル好き、神社好き、そして絶景好き。日本と海外の素晴らしい場所を紹介していきたいと思います。

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