冬の山梨の魅力は？人気観光スポットや穴場の名所もご紹介！

富士山、南アルプス、八ヶ岳など山々に囲まれた山梨県には、おすすめの観光地や名所がたくさんあります。冬も晴天に恵まれる日が多いため、観光やレジャーに訪れやすい一方で、雪景色や結氷など冬ならではの見どころも豊富。グルメや温泉といった観光資源に恵まれた山梨県へ冬の観光に訪れてみませんか？

多くの観光客が訪れる富士山や山麓の河口湖、山中湖などは、冬のレジャーやイベントが目白押しです。富士急ハイランドをはじめとするレジャースポットで楽しむことができますし、冷えた体を温める温泉やグルメをセットして一日ゆっくり過ごせます。冬の山梨観光を計画されているのなら、見どころいっぱいの富士山麓をプランに入れてみてはいかがでしょうか。

山梨県は2月23日を語呂合わせで「富士山の日」に制定し、この日を中心に全県で様々なイベントを毎年行っています。富士山麓の富士吉田市や富士河口湖町などにある観光施設では、2月23日に無料入館や割引、記念品プレゼントといった企画を用意。イベントガイドは山梨県ホームページで紹介されます。

東京都心からのアクセスがいいのも山梨県の魅力です。

• 中央高速道路：調布インターから河口湖インターまで1時間ほど、甲府昭和インターまで1時間20分ほどで着きます
• JR中央本線：新宿からあずさ号、かいじ号で甲府まで1時間半前後。ほぼ30分に1本運行されています
• 富士急行線乗り入れ：新宿から大月での乗り換え無しで河口湖まで行く特急富士回遊号が運行されています。所要時間は2時間ほどです

JRの大月駅から富士山駅、富士急ハイランド駅を経て河口湖駅を結ぶ富士急行線は、多くの観光客が利用する観光地を結ぶ路線です。フジサン特急は様々な富士山のイラストが車体に描かれており、見ているだけで楽しい気分にさせてくれます。富士急ハイランドのトーマスランド20周年を記念したラッピング電車も人気です。

冬はウインタースポーツを楽しむ唯一のシーズンです。富士山1合目にある「ふじてんスノーリゾート」は東京都心から1時間半という抜群のアクセスにあるスキー場で、「富士山で滑る」というロケーションが人気のおすすめコース。スキーやスノーボードのほか、家族で楽しめるそりや雪遊びのゲレンデも充実。夏はアウトドアスポーツが楽しめます。

• 営業期間：12月中旬から４月上旬まで（気象状況により変わります）。ナイター営業を行います
• リフト券：1日券、2日券、4時間券、回数券などがあります。シーズン券も用意しています
• アクセス：富士急行線河口湖駅から往復バスツアーがあります。車なら河口湖インター下車

台風観測などで日本の防災を支えてきた富士山レーダーや気象観測について学べる屋内施設が富士山レーダードーム館です。NHKのプロジェクトXで紹介されたレーダー建設のドキュメント映像のシアターや富士山頂の過酷な気象を体験できるコーナーもあります。子供たちが防災や気象について知ったり、学べたりできる見どころ豊富なおすすめの施設です。

• 入館料：大人610円、小中高生410円、5歳以下無料
• 定休日：毎週火曜日
• アクセス：富士急行富士山駅からバスで15分

山梨県を代表する郷土料理といえばほうとうですが、その可能性を追求した海鮮ほうとうを出す店「ほうとう研究所」が河口湖にあります。研究所では、手打ちほうとう体験教室を行っており、プロの指導で麺打ちから盛り付けまでを行い、手作りの海鮮ほうとうを味わう楽しみ方も。小学生以上対象なので親子での参加をおすすめします。

• 定休日：年中無休
• アクセス：河口湖駅から周遊バスで河口湖美術館下車

富士山を目の前にいただくロケーションにある道の駅富士吉田は「富士山麓の買う、食べる、遊ぶの魅力が集結した道の駅」がウリで、富士山レジャーの立ち寄りスポットとしておすすめ。とくにミネラルたっぷりの富士山の水を無料で持ち帰ることができる水くみ場が人気で、専用タンクを販売しているので手ぶらでも安心です。

• 定休日：年中無休
• アクセス：河口湖インターから10分。富士山レーダードーム館近く

鮮烈な生涯をおくった昭和の作家・三島由紀夫の直筆原稿を展示しているのが、山中湖畔にある三島由紀夫文学館です。原稿や創作・取材ノートなど貴重な資料を収集・保存しており、三島を紹介する映像も流しています。近くの徳富蘇峰館と共通チケットになっているので、作家とジャーナリストの生涯に触れてみてください。

• 定休日：毎週月曜日、年末年始
• 料金：一般500円、高校・大学生300円、小中学生100円
• アクセス：富士急行富士山駅からバスで文学の森公園下車

富士山の山頂から朝日が昇る、もしくは夕日が沈む光景は「ダイヤモンド富士」と呼ばれ、富士山が最も美しく輝く光景として人気です。山中湖周辺には日没のダイヤモンド富士が見られるスポットが複数あり、冬には多くの写真愛好家が訪れます。スポットは時期によって移り変わるため、山中湖村の観光公式ホームページなどでご確認ください。

ダイヤモンド富士の日の出を見るなら、富士川町にスポットがあります。冬至の前後の時期だけですが、厳しい冷え込みの晴れた朝に山頂から太陽が姿を現す様子は、時期が限られているからこその貴重な絶景と言えるでしょう。富士川町のホームページに案内マップがあります。

山中湖はフィッシングのメッカとして知られていますが、秋から冬にかけての釣りといえばワカサギ。冬の山中湖は厳しい寒さとなりますが、雨でも雪でも暖かいドーム船での釣りができますので親子連れにも人気です。釣り竿はレンタル可能で、釣りたてのワカサギを現地で天ぷらなどにして味わうグルメも冬ならではの楽しみといえます。

暖冬の影響で近年はなかなか湖が結氷しませんが、厳しい冷え込みで全面結氷すれば真冬の風物詩でもあるワカサギの穴釣りを楽しむことができます。穴釣りできるポイントは限られており、現地のルールに従って安全な釣りをしてください。

山梨県内には多くの日帰り温泉がありますが、富士山を眺めることができる絶景の湯も少なくありません。山中湖村の紅富士の湯は、すべての湯船から富士山を一望することができます。内風呂も露天風呂も充実しており、風呂上がりにゆっくりくつろげる大広間もあることから観光客に人気の温泉です。

鳴沢村にある富士眺望の湯ゆらりも、露天風呂やパノラマ風呂から眺める絶景の富士山が格別な日帰り温泉。食事処のふじざくらからも富士山が見えますし、個室の食事処「お狩場」はミニSLが食事を運ぶという趣向が楽しいです。

富士吉田市の名物といえば「吉田のうどん」です。非常に腰が強い歯ごたえのある麺が特徴で、キャベツや馬肉を付け合わせにしているのが特徴。盛んだった織物業を担う女性たちの昼食にと、男性が力任せに練ったため腰が強くなったと言われており、富士吉田の風土や文化に根付いたうどんとして観光客に人気のグルメになっています。

地元の人は吉田のうどんをB級グルメではなく、農林水産省が選定する郷土料理としてアピールしています。また、吉田うどんではなく、間に「の」を入れるのが正式な呼び方です。富士吉田観光のサイトでは吉田のうどんマップを用意しており、スタンプラリーで食べ歩いてみませんか。

ワイン王国の山梨県の中でも甲州市は「勝沼ワイン」のブランドで有名です。勝沼ぶどうの丘は、ブドウ畑が広がる高台にあるワインのアンテナショップです。貯蔵庫でもあるワインカーヴには約200銘柄のワインがそろい、専用の試飲容器を使ってワインの試飲ができます。お気に入りの一本を探してみてはいかがでしょうか。

ぶどうの丘には日帰り温泉「天空の湯」があり、露天風呂からの眺めは格別でゆっくり温泉につかって絶景を楽しみましょう。温泉の後は施設内のワインレストランや和食どころで食事を楽しめば、一日くつろぐことができ、もっとゆっくりしたい方には宿泊施設もあります。

2027年の開業を目指しているリニア中央新幹線について学び、体験できる施設が県立リニア見学センターです。試験車両の実物を見ることができたり、超電導の仕組みをわかりやすく解説してくれたりと、親子で楽しめる見どころ豊富な施設。山梨県内の観光案内やお土産を販売しているわくわく山梨館も併設されています。

• 入館料：一般・大学生420円、高校生310円、小中学生200円
• 休館日：月曜日、年末年始
• アクセス：JR大月駅からバスで15分。大月インターから車で15分

観光シーズンには多くの若者らでにぎわう清里は、山梨県内でも積雪が多く、冬は穴場の観光地になります。冬の清里の楽しみ方は雪原をスノーシュー（西洋かんじき）で歩くスノートレッキングです。雪化粧された高原に動物たちの足跡が点々と残されているようすを見ることもできますので、シーズンと違った清里の魅力を楽しめます。清里を熟知したツアーガイドと一緒に歩きましょう。

山梨県といえば、ブドウに代表される「フルーツ王国」ですが、冬から春にかけてのフルーツなら「イチゴ狩り」がおすすめです。県内には甲府市などにイチゴ狩りができる農園やハウスが点在し、その場でもぎ取って味わう甘いイチゴは格別。冬の山梨観光にぜひ加えたいですね。「山梨県　いちご狩り」でスポットを検索してみてください。

長野県境の北杜市白州にあるお菓子のシャトレーゼ白州工場は予約制で工場見学を受け入れています。名水で有名な白州の水、新鮮な牛乳、十勝産あずきで作るお菓子製造を見学した後は、試食コーナーでアイスクリームをいただくことができます。寒い冬ですが、暖かい室内で味わうアイスは格別ですので、家族で訪れてみてはいかがでしょうか。

甲府市からバスや車で40分のところにある昇仙峡は山梨県を代表する観光地で、紅葉の名所として知られています。訪れる人が減る冬も昇仙峡ロープウエイが運行しており、富士山が見える山頂のパノラマ台まで直行。雪や氷に覆われた昇仙峡は枯山水を思わせるような幽玄な風景に包まれ、穴場の見どころとしておすすめできます。

武田信玄を祭神としてまつっている甲府市の武田神社は、かつて武田家の本拠地だった躑躅ケ崎館跡に創建されました。武田家の家紋である「四つ菱」が手水舎などあちこちにあしらわれているのが特徴的です。初詣の時期を除けば、冬は観光客が少なくなる穴場のパワースポットで、参拝とともに信玄らの史料が展示されている宝物館も見学しましょう。

武田信玄や徳川家康が厚く保護したことで知られる甲州市塩山の名刹「恵林寺」は、山梨県を代表する寺の一つとして多くの参拝者が訪れます。本堂や庭園、宝物館と見どころ豊富な名所で、とくに宝物館は必見です。恵林寺では土曜朝などに座禅会を開いており、冬の厳しい冷え込みの中で座禅を組み、身も心も引き締めるというのはいかがでしょうか。

笹子トンネルの出口にある甲斐大和駅から2キロのところに、武田勝頼が最期をとげた地に創建された景徳院があり、勝頼一族が眠っています。観光客があまり訪れない穴場ですが、武田家滅亡の悲運を背負った武将に思いを巡らせたいですね。景徳院から先の山あいには、そば切り発祥の地の碑がある栖雲寺や日帰り温泉のやまと天目山温泉があります。

山梨県内の日帰り温泉の中でも秘境のムードを味わえるのが県の北西部にある増富温泉で、穴場の秘湯としておすすめします。最大の特徴は体の新陳代謝を促すラジウム温泉で、国内では珍しい泉質です。また、深い山の中にあって転地効果も期待できますので、温泉にゆっくり浸かり、食堂で体を休めながらのんびりと過ごしましょう。

JR甲府駅の近くにある舞鶴城公園は百名城の一つ、甲府城跡を整備した公園です。幕府にとって重要な拠点だっただけに巨大な石垣が残っており、城跡から甲府市街地や盆地を取り巻く山々を眺めることができる穴場の観光名所。甲府にはB級グルメでグランプリを取ったことがある「鳥もつ煮」を味わえる店がたくさんありますので、併せて寄りたいですね。

冬の魅力あふれる見どころが満載で、冬ならではのお楽しみが盛りだくさんの山梨観光。富士山麓や県内各地のさまざまなレジャースポット、富士山を眺める温泉、山梨のワインやおいしいグルメをごゆっくりお楽しみください。