山梨の方言:甲州弁
甲州弁は、山梨県で話される方言です。甲州弁は、江戸時代(1724年)に「ひとりね」という随筆に甲州弁の語彙が記されたのがはじまりだと言われています。関西弁や広島弁などよく耳にする方言に並び、甲州弁も今ではテレビ番組で「日本一汚い方言」と取り上げられるほど有名になってきています。
地域や世代によっても違い、知れば知るほど奥が深いのが甲州弁です。
甲州弁は2種類存在する?
甲州弁は大きく分けて2種類に分けられます。一つは山梨県の西エリアで話される「国中(くになか)弁」、もう一つは山梨県の東エリアで話される「郡内(ぐんない)弁」です。
同じ甲州弁でも少しずつ表現が違う2種類の甲州弁ですが、大きく違うのは語尾です。国中弁は「ず」「〜ずら」、郡内弁は「ベー」「だんベー」を用いることがあります。
山梨以外でも甲州弁を使う地域がある?
「〜ずら」(国中弁)は、山梨だけでなく静岡、名古屋、長野の一部でも使われています。通じる地域と通じない地域があることも、方言の醍醐味です。方言の少しの違いも、地域ごとの味がでていていいものですね。
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