ルワンダ虐殺の悲惨さを残す観光スポット
ルワンダに数多く存在する虐殺記念館は、遺品や遺体が展示されており、目を背けたくなるような光景でありますが、虐殺の悲劇を残し後世に伝えるための貴重な場所です。現地ガイドによってルワンダ虐殺で起こった事実や、ルワンダ虐殺収束後どのように民族が共存して暮らしているのかなど説明してもらえます。
キガリ虐殺記念館
キガリ虐殺記念館は、ルワンダの首都キガリにあります。ルワンダ虐殺が起きた理由や実態について説明されていますが、虐殺に関する資料や写真などの展示がメインです。2階には被害者の遺品や、犠牲になった子ども達の写真、好きだったおもちゃや食べ物、死因などの詳細が展示された部屋もあります。
ムランビ虐殺記念館
ムランビ虐殺記念館は、ルワンダ南部州のムランビにあります。もともと学校として使われていた建物で、虐殺が始まると多くのツチ族が避難してきました。しかし建物内で襲撃が起こり、校内で殺害された人数はたった1日で4万人にものぼります。
館内には無数の頭蓋骨や、手足が切断されミイラ化した遺体などが展示されており、虐殺の惨さを物語っています。
ルワンダ虐殺が題材のおすすめ映画
ルワンダ虐殺を題材にした映画は、実話を元にして制作されているため虐殺の残酷さがリアルに描かれています。あまりにも悲惨な状況で、涙なしには見られません。作品を見れば、ルワンダ虐殺についてより理解が深まりますよ。
おすすめ映画①:ホテル・ルワンダ
ホテル・ルワンダは、2004年に制作されました。ホテルの支配人であるポール・ルセナバギナは、ルワンダ虐殺が起こる中、難民を自身のホテルにかくまい約1200人もの命を守りました。舞台となった「オテル・デ・ミル・コリン」は、今でも営業しており宿泊可能です。
おすすめ映画②:ルワンダの涙
ルワンダの涙は、2005年に制作されました。ルワンダの首都キガリにある公立技術学校が舞台です。
主人公はイギリス人英語教師で、目の前で起こる民族間対立に対し何もできない無力さや葛藤、虐殺の様子がリアルに描かれています。制作やキャストには、ルワンダ虐殺の被害者である人たちも参加しているため、よりリアリティさが増した作品です。
犠牲になった多くの命が物語る悲しい歴史
ルワンダ虐殺は、たった四半世紀前に起こりました。もともとは存在しなかった民族間の区別が植民地支配によって生み出され、ジェノサイドにまで発展しています。約50万人〜100万人の命が奪われた悲しい歴史を二度と繰り返さないためにも、真実を語り継いでいくことが大切です。