北海道庁旧本庁舎は内部見学もできる観光地
北海道庁旧本庁舎は札幌観光の人気スポットで、前庭・建物内部はともに料金がかからず自由に見学できます。前庭と内部で開場時間が異なり、前庭の開門は7~21時で内部の平常時の開館は8時45分~18時です。滞在時間の目安は30分前後で、大いに混みあうことはないものの朝から夜まで観光客や地元の人々が訪れます。
住所 | 〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目 |
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電話番号 | 011-204-5019(平日) 011-204-5000(土・日・祝) |
公式サイトURL | http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/sum/sk/akarenga.htm |
アクセス | JR札幌駅南口から徒歩で約5分新千歳空港から自動車で約1時間 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 建物内部は8:45~18:00、前庭は7:00~21:00 |
定休日 | 建物内部は12月29日~1月3日 |
予約 | なし |
2019~2024年までは改修工事で閉館予定
前庭 | 建物内部 | |
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開放日 | 毎日 | 2024年以降* |
工事期間 | — | 2019~2024年* |
建物の内部は2019~2024年までは改修工事のため休館しており、見学できません。内部の改修は約50年ぶりで、強度や耐震性を見直し、1・2階に加えて地下1階とバルコニーも新たに公開する計画です。改修工事をおこなうのは内部だけですので、建物の外観や前庭は変わらずに楽しめます。
北海道庁旧本庁舎の見どころ①:建物外装
北海道庁旧本庁舎の1つ目の見どころは建物の外装で、北海道開拓の歴史がつまっています。建物は「赤れんが庁舎」とも呼ばれる洋館で、創建は明治時代の中期にあたる1888年です。様式は帝国主義時代にはやった威厳のあるネオバロックで、開拓時代のアメリカではやったジョージアンや、明治前中期の特徴もあります。
赤れんが
外装のなかでも注目の見どころは赤れんがで、木材や石材などと同じように明治の当時につくられた道内産です。おもな産地は白石・月寒・豊平などで、建物の土台部分には強度の高い「焼きすぎれんが」も使われています。積み方からも明治前中期の時代がうかがえ、1段に長い面・短い面を交互にならべるフランス式です。
八角塔
外装の2つ目の見どころは建物中央の屋根の上に伸びる八角のドームで、北海道開拓の歴史と誇りを伝えています。
八角塔は道庁を置く前に北海道開拓の中心を担っていた開拓使札幌本庁の建物のオマージュで、アメリカで独立の象徴としてはやった造りです。道庁旧本庁舎の八角塔は後付けの構想だったために不安定で一度外されますが、開拓100周年を記念する昭和43年に復元されました。
五稜星
外装の3つ目の見どころは五稜星と呼ばれる赤い星で、北海道開拓を象徴するマークとして建物のそこかしこに13個付いていて、うち1個だけは白いそうです。
五稜星は開拓使の船に掲げた旗印がもとで、開拓使の建てた建物に付けたマークでした。星のマークは札幌市内にある開拓使時代に由来する建物に付いているほか、道路わきの消火栓にも見つかります。
出典:写真AC