宍道湖は「しじみ」「夕日」以外の楽しみ方もできる！見どころを解説！

宍道湖周辺には、島根県立宍道湖自然館ゴビウスなど穴場の観光スポットが沢山あります。島根県立宍道湖自然館ゴビウスや宍道湖グリーンパークでは、宍道湖の生物について学べます。ジオパークの竜渓洞や、松江藩の藩主にゆかりのある明々庵もディープな体験ができる穴場スポットです。

島根県立宍道湖自然館ゴビウスは、島根県の川と宍道湖と中海に生息する生物を200種1万点も展示している体験学習型の水族館です。テーマごとにわかれた水槽やタッチプール、エサやり体験のイベントなど、子供から大人まで学んだり体験したりしながら楽しめます。

自然館ゴビウスの見どころは、「汽水のなかまたち」と「ラムサールコーナー」です。

宍道湖や中海の魚が「汽水のなかまたち」のゾーンに展示されています。シラウオの水槽は、日本で唯一の通年展示をしているため必見です。「ラムサールコーナー」は、ラムサール条約に登録された宍道湖と中海の展示です。ラムサール条約の解説と、宍道湖のヤマトシジミの水質浄化実験などを行っています。

宍道湖グリーンパークは、宍道湖を一望できる野鳥観察舎を持つ多自然型公園です。観察舎敷地の北側は、約1.6ヘクタールの水深の浅いビオトープ池があります。水草が生え、水鳥や魚、昆虫、両生類などの生物が生息しています。予約すれば自然観察会に参加可能です。

宍道湖グリーンパークの野鳥観察舎からは、宍道湖の湖面や湖岸の水鳥が観測できます。野鳥観察舎には双眼鏡や望遠鏡が常備され、スタッフも常駐しているため、初めての人でも気軽にバードウォッチングが可能です。

屋外にある「カワセミ池」と鳥が水遊びをする「バードバス」は、人が立ち入りできませんが、観察窓から双眼鏡で観察できます。

ペンギンミュージアムは、宍道湖グリーンパークの野鳥観察舎の一角にあります。

ペンギンミュージアムには、宍道湖グリーンパークを運営する財団の理事長が、40年かけてコレクションしたペンギングッズ2,000点が展示されています。南米産の木彫りのペンギンなど国内外のペンギングッズもあるため、ペンギン好きにおすすめです。

竜渓洞とは、「大根島第二溶岩隧道」のことで、昭和8年の道路工事中に偶然発見され、昭和10年に天然記念物に指定されました。

竜渓洞のある大根島は中海に浮かぶ火山島で、大根島には、溶岩によってできた洞窟である「溶岩隧道」の天然記念物が2つあります。2つの内、1つが稀有な形をしていることから、竜神様の住処に例えて竜渓洞と名付けられました。

竜渓洞の洞窟内は、自然観察指導員の案内を聞きながら見学できますが、予約が必要です。洞窟内には、溶岩が流れた跡があり、目の退化した洞窟性の生物や珍しいヨコエビの一種が生息しています。竜渓洞には、世界的にも希少な生物が生息しており、学術研究の対象になるほどです。

明々庵は、松江藩の七代目藩主である松平不昧公ゆかりの茶室です。安永8年に、大名茶人としても知られる不昧公の好みによって、建てられました。茶室と四季折々の庭園の美しさを鑑賞したり、明々庵から松江城を眺めたりしてもいいでしょう。明々庵付設の「百草亭」では、抹茶と和菓子をいただけます。

松平不昧公は、17歳で松江藩の藩主となり、破綻寸前だった藩の財政を立て直した有名な藩主です。名を松平治郷といい、隠居してから不昧公と呼ばれるようになりました。

不昧公は教養人で、語学や書、和歌、俳句、画など多才でしたが、特に茶人として優れていたため大名茶人として知られています。不昧公は若い頃から茶の湯や禅学を学び、茶道「不昧流」を完成させました。

宍道湖は、定番のしじみや夕日以外にも見どころが沢山です。宍道湖周辺には、有名どころから見逃せない穴場まで数多くあります。島根県屈指の絶景である宍道湖を観光する際は、穴場スポットも訪れてみると旅の新たな発見ができるでしょう。