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冬の岩手観光で外せないスポット12選!おすすめの冬の見どころをご紹介!

冬の岩手観光で外せないスポット12選!おすすめの冬の見どころをご紹介!

岩手にはその雄大な自然を楽しめる観光スポットがたくさんあります。そして、雪国だからこそ、冬を楽しめる見どころに満ち溢れているという点も岩手の魅力です。この記事では、岩手の冬を楽しめる観光スポットを有名どころから穴場まで紹介していきます。

目次 [表示]

寒い冬にこそ行きたい岩手の観光スポットをご紹介

Photo byLarisa-K

石川啄木や宮沢賢治をはじめ、多くの文豪たちに愛されてきた岩手県。豊かな自然に囲まれたこの地は、有名な歴史的建造物や人気レジャースポット、一風変わった穴場スポットまで、多くの見どころがある一大観光地となっています。そして、それらの観光地で雪が降る冬の季節には、また違った顔を見せてくれるというのも岩手の魅力です。この記事では、そんな岩手の「冬にこそ行きたい」人気観光スポットを紹介していきます。

自然に恵まれた広大な土地

Photo byhschmider

岩手県は北海道に次ぐ、全国2番目の大きさを誇る都道府県です。その広大な土地の西方には山々が、東方には三陸沿岸から太平洋が望める非常に自然豊かな土地となっており、四季折々の美しさを楽しめます。岩手県には、それらの自然を活かした多くの観光地があり、海の幸に代表される豊富な食材も魅力です。また、都市部のように人で溢れかえっていることも少ないので、穴場スポットでゆっくり観光したいという方におすすめです。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット①:中尊寺

中尊寺とは?

フリー写真素材ぱくたそ

中尊寺は、850年に高僧慈覚大師円仁によって作られたとされる、1000年以上の歴史を誇る由緒正しきお寺です。中世以降は奥州藤原氏ゆかりのお寺として有名になり、歴史的にも美術的にも高い価値を持つ建造物として人気を博しています。平泉文化を代表するお寺の一つとして、2011年には世界遺産に登録されました。

中尊寺の見どころ

広大な敷地を持つ中尊寺内には、複数のお堂がありますが、その中でも特に人気のスポットとなっているのが金色堂です。その名の通り、金箔で装飾された外観や堂内、数々の仏像は圧巻で、冬になると周辺に降り積もった雪の白さが、さらにこれらの輝く金色を際立たせます。藤原氏四代のミイラが収められていることでも有名な場所です。

中尊寺のイベント・レジャー情報

中尊寺は、その時節に合わせた、様々な年中行事も見どころの一つです。冬にも各種イベントが行われ、元日には県内外から初詣に訪れた人々で賑わい、新春祈祷なども行われます。また、2月には節分に合わせ、大相撲力士を招いての豆まき行事が行われるなど、この時期ならではのイベントは一見の価値ありです。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット②:毛越寺

毛越寺とは?

Photo by cyesuta

この毛越寺も、中尊寺と同じく、慈覚大師円仁によって開かれたとされるお寺で、その後、奥州藤原氏によって荘厳たる伽藍が作り出されました。度重なる火災で建物の多くが失われましたが、歴史的価値の高いその遺跡は、現代においても観光名所として人気を博しています。先述の中尊寺、松島の瑞巌寺、山県の立石寺と共に、東北の「四寺廻廊」という巡礼コースとなっているおすすめスポットです。

毛越寺の見どころ

毛越寺の見どころとして有名なのが、中央に大泉が池を湛える浄土庭園です。毛越寺のシンボルとしても知られるこの庭園は、仏教における「極楽浄土」を現しているとされ、冬には降り積もった雪によって、より一層神秘的な雰囲気を醸し出します。平安時代の建築形式を表す遺構として、学術的価値の高さも見どころです。

毛越寺のイベント・レジャー情報

初詣の参拝客で賑わう年越しの毛越寺では、大晦日の夕方から元日の朝方にかけて浄土庭園がライトアップされ、普段とはまた違った景観を楽しむことができるでしょう。1月14日から20日にかけては、新春の祈祷行事である摩多羅神祭が行われ、一年の無病息災と家内安全を願います。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット③:猊鼻渓

猊鼻渓とは?

Photo by toranutanuki1

猊鼻渓は、岩手県一関市にある、全長2キロにわたって高さ100メートルを超える石灰岩の岸壁がそびえ立つ渓谷です。その雄大な自然の姿は、人工の建築物では作り出せない、自然ならではの迫力に満ちています。まるで山水画の中に入り込んだかのような気分を味わえる美しい自然の風景は、日本百景に数えられるほどのおすすめスポットです。

猊鼻渓の見どころ

猊鼻渓の見どころは、やはりそそり立つ岩壁をはじめとした、その雄大な自然そのものといえます。船着き場から少し歩いた場所から見える、獅子の鼻のような大岩「大猊鼻岩」は、この猊鼻渓の名前の由来となっており、一見の価値ありです。少し足を延ばせば、近くに幽玄洞という鍾乳洞があり、化石などが見学できる穴場スポットとなっています。

猊鼻渓のイベント・レジャー情報

猊鼻渓を訪れた際には、穏やかな川の流れに揺られながら渓谷の自然を堪能できる舟下りは、ぜひ味わっておきたいところでしょう。冬の季節には舟下りの舟が「こたつ舟」となり、こたつで暖まりながら楽しむ雪化粧の猊鼻渓は、他では味わえない至福の時間です。また、事前予約しておくことで、旬の食材を盛り込んだ舟積弁当を楽しむこともできます。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット④:浄土ヶ浜

浄土ヶ浜とは?

フリー写真素材ぱくたそ

岩手県宮古市にある浄土ヶ浜は、太平洋に面する一大景勝地として有名で、かの宮沢賢治も、この浄土ヶ浜を見て歌を詠んだほどです。この浄土ヶ浜周辺も、2011年に起きた東日本大震災で甚大な被害を被りましたが、現在では三陸復興国立公園の一部として、再び賑わいを取り戻しつつあります。岩島が突き出ている、三陸らしい特徴を持つ海の景観は一見の価値ありです。

浄土ヶ浜の見どころ

浄土ヶ浜近海では遊覧船に乗ることができ、「エボシ岩」や「子安地蔵」といった、海側から見ることができる「小地名」という見どころポイントがたくさんあります。近くには展望台などもあり、美しい浄土ヶ浜の風景を上から眺めて楽しむのもいいかもしれません。浜というだけあって夏場には海水浴客で賑わっていますが、冬には海から突き出た岩場が雪で白く染まり、一風変わった浄土ヶ浜を楽しむことができます。

浄土ヶ浜のイベント・レジャー情報

浄土ヶ浜には、三陸復興を担う要の施設として作られた浄土ヶ浜ビジターセンターという施設があります。このビジターセンターには三陸の自然を学べる展示施設や遊歩道があり、浄土ヶ浜に訪れた際には合わせて行きたい場所です。また、浄土ヶ浜からほど近い場所にある津軽石川河川敷では、冬の恒例行事である宮古鮭まつりが行われています。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑤:小岩井農場

小岩井農場とは?

盛岡市の北西約12キロの場所にある小岩井農場は、約3,000ヘクタールの敷地を有する日本最大級の農場として知られています。「人のちから、自然のちから」がキャッチコピーのこの農場では、乳製品をはじめとした数々の名産品を生み出しており、小岩井ブランドは県内のみならず全国的に有名です。

小岩井農場の見どころ

農場というだけあって、ここでは新鮮な肉料理や濃厚なソフトクリームなど、美味しい小岩井グルメが味わえます。また、農場ならではの乗馬体験やクラフト教室など、家族で楽しめる数々のアクティビティーが揃っており、一日中遊んでいても飽きません。都会では味わえないような体験が楽しめる、自然の魅力に溢れたスポットです。

小岩井農場のイベント・レジャー情報

一年を通して様々なイベントが催される小岩井農場ですが、冬季にはウィンターイルミネーションが行われ、幻想的な農場の風景が人気です。また、2月に開催される岩手の一大イベント「いわて雪まつり」では、小岩井農場も会場の一つとなっており、ジンギスカンなどの農場グルメが振る舞われます。町全体が会場となる、この「いわて雪まつり」は、冬の岩手旅行に行った際にはぜひ訪れたいイベントです。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑥:宮古市魚菜市場

宮古市魚菜市場とは?

新鮮な魚介類が水揚げされることでも有名な三陸ですが、そんな岩手の海の幸を思う存分楽しめるのが、この宮古市魚菜市場です。終戦以来続く歴史あるこの市場は、2011年の東日本大震災を乗り越え、岩手県民の台所として賑わっています。朝早くから営業しているので、この市場で朝食を楽しむのもいいかもしれません。

宮古市魚菜市場の見どころ

厳しい寒さに耐えるべく、魚たちがその身を肥やす冬の時期は、多くの魚介類が旬を迎える時期です。三陸の美味しい魚介類が楽しめるこの宮古市魚菜市場では、アワビや毛ガニ、タラ、カキ、イクラなど、冬に旬を迎える最高の海の幸を楽しめます。コンロの貸し出しもしているので、買ったばかりの新鮮な魚介類をその場で浜焼きにする食べ方がおすすめです。

宮古市魚菜市場のイベント・レジャー情報

魚菜市場近くの「道の駅たろう」では、冬に旬を迎える鮭とアワビを楽しむ「鮭・あわびまつり」が開催され、鮭・アワビのつかみ取り体験や郷土芸能のイベントが行われます。また、鮭汁の無料提供が行われるのも、寒い時期には嬉しいところです。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑦:岩洞湖

岩洞湖とは?

盛岡市にある岩洞湖は、1960年に農業用の水源として、岩洞ダムが建設されたことで生まれた人造湖です。岩洞湖の周囲は豊富な自然に囲まれており、春は新緑、秋には紅葉が楽しめる穴場の観光スポットとして人気を博しています。

岩洞湖の見どころ

岩洞湖は日本一美しい人造湖といわれ、ダム水源地環境整備センターが選ぶ「ダム湖百選」に選ばれています。この岩洞湖では、紅葉が見られる秋がベストシーズンと思われがちですが、積雪で白く染まった雄大な自然や凍り付いた湖など、冬ならではの美しさが楽しめるのも魅力です。

岩洞湖のイベント・レジャー情報

冬にはかなり寒くなるこの岩洞湖では、湖面に厚い氷が張るため、この時期ならではのワカサギ釣りを楽しめます。釣り道具や氷に穴をあけるドリルなどはレストハウスで借りることができるため、少ない荷物で気軽に行ける点もおすすめの、穴場レジャースポットと言えるでしょう。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑧:花巻温泉郷

花巻温泉郷とは?

花巻温泉郷は、花巻市に点在している温泉の総称で、温泉地が多い東北地方においても有数の温泉地として有名です。この地を代表する花巻温泉をはじめ、12もの温泉が楽しめることから、一年を通して県内外から観光客が集まります。温泉地だけあって、湯治宿や大型ホテルなどの宿泊施設も充実しています。

花巻温泉郷の見どころ

露天風呂から眺める雪景色は格別で、日ごろの疲れをゆっくり癒したい方におすすめです。数ある温泉の中から、自分好みの穴場温泉を探してみるのもいいかもしれません。また温泉以外にも、近くに国指定名勝の「釜淵の滝」や、岩手を代表する文豪宮沢賢治ゆかりの記念館があるなど、観光も楽しめる場所となっています。

花巻温泉郷のイベント・レジャー情報

Photo byromelfrost

冬になると、花巻温泉郷宿泊者限定で参加できる、「スカイランタンイベント」が催されます。この「スカイランタン」とは、タイや台湾などで有名な、小型の熱気球を飛ばす行事で、もともとは祈祷のための行事とされてきました。冬の夜空に浮かぶスカイランタンは、幻想的な風景を創り出し、きっと素敵な思い出になることでしょう。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑨:盛岡城跡公園

盛岡城跡公園とは?

Photo by nauleyco

盛岡城は、南部藩南部氏の居城として建築されました。明治時代には廃藩置県の影響もあって、天守などのほとんどの建物が解体されましたが、その後は公園として整備され現在に至ります。城郭こそありませんが、東日本でも最大級の石垣が残っており、日本百名城として親しまれています。

盛岡城跡公園の見どころ

土塁の多い東北地方の城跡にしては珍しい、白い花崗岩で組まれた石垣は大変美しく、冬季期間中はライトアップされるため、その美しさが一層引き立てられます。また、公園内には岩手を代表する2人の文豪、宮沢賢治と石川啄木の歌を記した碑があり、彼らの文学に触れられる穴場スポットとしても人気です。

盛岡城跡公園のイベント・レジャー情報

盛岡市内を彩る冬の一大イベントに、「もりおか雪あかり」というものがあります。これは盛岡城跡公園をメイン会場とし、雪像や小さいかまくらの中にキャンドルを置いてライトアップするというイベントです。雪国ならではのオブジェが並ぶ光景はとても幻想的で、通常のイルミネーションとはまた違った雰囲気を味わえるおすすめスポットです。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑩:八幡平

八幡平とは?

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

八幡平は、岩手県と秋田県にまたがっている奥羽山脈の山群です。山頂部はなだらかな高原となっており、各地に無数の沼や湿地がある、岩手県内でも特に自然豊かな場所となっています。火山帯のため温泉が湧き出ている場所もあり、国民保養温泉地にも指定されている八幡平温泉郷は、花巻温泉郷にも負けない穴場温泉地となっています。

八幡平の見どころ

Photo by 8ware

自然豊かな八幡平は、たくさんの見どころで溢れています。八幡平頂上付近では、雪が木を覆うことで生まれる、「樹氷」を見ることができる有名な観光地となっています。また、八幡平温泉郷にある松川温泉は、秘湯のようなひっそりとした雰囲気で、穴場の温泉でのんびり湯に浸かることができる点がおすすめです。

八幡平のイベント・レジャー情報

なだらかな高原である八幡平は、スキー場としても有名。安比高原スキー場や下倉スキー場などがあり、子供や初心者でも楽しめる比較的なだらかなコースが多いため、家族連れにおすすめです。毎年1月8日に行われる平笠裸参りは、独特の白装束を着た行列が雪の中を練り歩く、一風変わった行事となっています。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑪:厳美渓

厳美渓とは?

フリー写真素材ぱくたそ

一関市にある厳美渓は、栗駒山から流れる磐井川が周辺の岩などを侵食することで生まれた景勝地です。2キロに渡って続くそのダイナミックな景観は、かの奥州王伊達政宗も絶賛したとされるほどの美しさで、国の天然記念物にも指定されています。

厳美渓の見どころ

厳美渓の見どころは、何と言っても、磐井川の水流によって生み出された独特な形の岩たちでしょう。その間を流れるエメラルドグリーンの川と相まって、まるで異世界に来たかのような不思議な光景を創り出しています。同じ渓谷でも、猊鼻渓とは一風違った穴場スポットとして親しまれています。冬になると、雪で白く染められた岩々が、普段とはまた違った幻想的な世界を創り出してくれるのも魅力です。

厳美渓のイベント・レジャー情報

この厳美渓の名物として有名なのが、「空飛ぶだんご」とも呼ばれる「郭公だんご」です。ロープに付いている「かご」に料金を入れて木の板を叩くと
、渓谷の反対側にあるお店までかごが運ばれていき、だんごが入って返ってくるという面白いシステムになっています。渓谷を歩き疲れたら、この「空飛ぶだんご」で一休みするのもいいかもしれません。

冬を楽しむ岩手の人気観光スポット⑫:三陸鉄道こたつ列車

三陸鉄道こたつ列車とは?

フリー写真素材ぱくたそ

三陸鉄道は、岩手県の三陸沿岸地域を縦に走る鉄道です。東日本大震災によって甚大な被害を受けましたが、2019年には、震災以前JR山田線内にあった宮古駅から釜石駅の間の路線も、この三陸鉄道に移管されて復旧しました。この三陸鉄道で冬季限定運行している「こたつ列車」は、その名の通りこたつが設置されている列車に乗って三陸を旅できるという、とても面白い列車です。

三陸鉄道こたつ列車の見どころ

「こたつ列車」そのものも見どころと言えるのですが、こたつでくつろぎながら眺める三陸沿岸の景色はとても素晴らしい眺望となっています。また、事前予約で食べられる海鮮弁当は、ウニ、アワビ、ホタテ、イクラなど、三陸の高級食材が楽しめる大変豪華な駅弁です。交通手段として、また、観光名所としても楽しめるのが三陸鉄道の大きな魅力となっています。

三陸鉄道こたつ列車のイベント・レジャー情報

「こたつ列車」の車内イベントとして、トンネル通過時の暗闇の中から「なもみ」が登場するというものがあります。この「なもみ」というのは、秋田の「なまはげ」のような鬼が練り歩く、縁起の良い岩手北部の伝統行事です。また、レトロ車両を利用した「洋風こたつ列車」も企画されており、一風変わった「こたつ列車」の旅を楽しめるおすすめのイベントが盛りだくさんとなっています。

まとめ

Photo by zunsanzunsan

ここまで、有名どころから穴場まで、雪国岩手の冬を満喫できるおすすめ観光スポットを紹介してきました。これらの中には2011年の東日本大震災で被害を受けた地域も多く、一時は観光地としての復活も危ぶまれたほどなのです。しかし、現在ではどの場所も、以前にも増して岩手の魅力を楽しめる素晴らしい観光スポットとして蘇っていますよ。今年の冬は、そんな岩手を旅してみてはいかがでしょうか。

瀧口
ライター

瀧口

ライターの瀧口です。よろしくお願い致します。

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