ウユニ塩湖の治安はどう?
ボリビアのウユニ塩湖は、塩湖全体の高低差が少ない「世界一フラットな場所」として知られています。神秘的な絶景を求めて旅行客が訪れるウユニ塩湖へ行く前に、知っておきたいのが現地の治安です。ウユニ塩湖周辺の治安が、いいのか悪いのか、実際のウユニ塩湖の治安状況を確認しておきましょう。
ウユニ塩湖周辺の治安状況
ボリビア南西アンデス山脈に、位置している世界最大の塩原ウユニ塩湖は、ウユニという町の重要な産業です。ボリビアでも有数の観光の目玉となってウユニ塩湖のある、ウユニの治安はどうなっているのでしょうか。ウユニの現在の治安状況と外国人が危険な犯罪の被害に遭うパーセンテージについて見ていきます。
地域による治安の差に注意が必要
ウユニに訪れる人の多くが滞在するラパスは、北の地域に空港やバスターミナル・メインストリートや観光地が集まり、南地域に高級ホテルなどがあります。「特に北側の地域は治安が悪い」と言われており、発生する犯罪の多くは北側の地域のため、夜間の外出や女性の単独行動は注意が必要です。
夜は旅行客が少なく閑散としている
ウユニは、ボリビアでもトップクラスで観光客が多く、アットホームな雰囲気で治安は安定していい状態です。ウユニは外気温が高いため、ツアーを申し込んだ後の日中は、ホテルなど室内に戻ることが多く、穏やかな雰囲気が漂っており、特に夜は町に何もないため外出する旅行客も少なく閑散としています。
日本人が被害に遭う危険性は少ない
ウユニは、日本人をターゲットにした凶悪犯罪などは発生していませんが、軽犯罪に対しての注意は必要です。日本では毎日のように事件のニュースを目にしますが、「ウユニでは日本人の被害はほとんどなく安全」と言えるでしょう。被害に遭う確率は限りなく低いですが、金品狙いの軽犯罪は発生しているため注意してください。
麻薬の密輸に注意
軽犯罪が多いボリビアのウユニは、麻薬の密輸ルートになっている現実もあります。チリとの国境付近にあり、夜は麻薬の密輸に手を染めている人もいるため注意が必要です。夜は密輸グループと遭遇して、トラブルに巻き込まれる可能性があるため、夜間の外出は控えましょう。
ウユニ塩湖の治安と犯罪発生例
南米でもトップクラスで治安がいいウユニ塩湖ですが、命の危険性が少ない軽犯罪は発生しています。発生する軽犯罪は、外国人旅行客が巻き込まれるケースが多く、日本人旅行客も警戒することが必要です。ウユニ塩湖で発生している犯罪の発生例を確認して、ウユニ塩湖を訪れる際に対処するようにしましょう。
1:スリ
ウユニ塩湖周辺で実際に発生している犯罪は、どさくさに紛れて荷物を奪い取るスリ行為です。人が多い場所や道案内など、手助けするふりをして気づかぬように、貴重品を抜き取る行為も多く巧妙化しています。貴重品は取り出しやすい場所に入れず、外では荷物から目を離さないようにしましょう。
2:置き引き
ウユニ塩湖周辺でスリに並んで多発している犯罪は、荷物を持ち逃げしていく置き引き行為です。置き引き行為をする人は単独犯だけでなく、1人が気を引いて仲間が荷物を盗むグループ犯が多いのも特徴。空港やレストランなどで狙われやすいため、旅行時は荷物は短い時間でも手放さないようにしましょう。
3:強盗
ウユニではスリや置き引きといった軽犯罪が多いですが、少数ながら強盗事件も発生しています。凶悪犯罪の発生は多くありませんが、観光地近くで明るい時間でも強盗事件が発生しています。過去にもラパスで日本人が刃物を利用した強盗被害に遭っているため、男性や女性に関係なく警戒しましょう。
ウユニ塩湖の治安に関する注意事項
ウユニ塩湖周辺は、南米のなかでは治安がいい場所ですが、行動を誤ると危険な状況を招くことも考えられるため注意が必要です。ウユニ塩湖周辺で絶景を安全に見るために、知っておきたい周辺の治安に関する注意事項を確認しておきましょう。
危険な地域には行かない
神秘的な絶景を安心して見るために、何があっても危険な地域に行かないようにしましょう。基本的に治安がいい場所ですが、周辺には貧困率が高く犯罪発生件数が多い地域が存在しています。拠点となる首都では、特に北側の地域で外国人が被害に遭いやすいため、極力外出は避けることが賢明です。
夜の不要な外出は控える
治安が悪い場所でなくても慣れていない異国の地では、夜間の不要の外出は避けるようにしましょう。ラパスのような主要都市でも夜間は人通りが減り、日中よりも治安が悪い状況になります。男性女性関係なく単独での行動は避けて、遅い時間の移動はタクシーを利用することがおすすめです。
外出時の荷物は最低限にする
宿泊場所から外出する際の荷物は、注意力が散漫する恐れがあるため、最低限に減らすことがおすすめです。特に女性は荷物が多いですが、混雑している場所ではスリの被害に遭いやすくなります。荷物を最低限にすれば、取られても被害が最小限になるため、リスクを考えて荷物を減らしましょう。
ホテルに荷物を置きっぱなしにしない
外出する際に荷物を減らすことが推奨されていますが、ホテルに荷物を置きっぱなしにすることも注意が必要です。日中はツアー参加で客室が空くため、ホテルに荷物を置いておくと狙われやすくなります。ホテル内なら安心と思いがちですが、意外と物取り被害が多いことを覚えておきましょう。
身の回りを警戒する
ウユニ周辺は田舎で穏やかな場所のため、凶悪犯罪の発生自体は少ないですが、観光客狙いの強盗犯罪は多発しているため注意が必要です。特に首を絞め気絶させて意識を失った人から、荷物を奪い取る首絞め強盗が多発しているため、外出時は周囲を警戒することを忘れてはいけません。
偽警官に騙されない
ラパスでは、警察官を装い観光客に近づく、偽警察官がいるため注意が必要となります。ラパスの路上や車内で警察を語る人物が、所持品検査を求めることがありますが、このようなケースは偽警察官であることが多いです。偽警察官は私服であることが多いため、怪しいと思った際は制服警察官に声をかけるようにしましょう。
ウユニ塩湖周辺で治安の悪いエリア
ウユニ塩湖周辺は比較的治安がいい場所が多いですが、少し場所を間違えると治安が悪いこともあるため、外出時は気をつけなければなりません。比較的治安がいい周辺エリアでも、男性女性関係なく注意したい治安の悪いエリアを確認しておきましょう。
エルアルト
ウユニ周辺で男性女性関係なく、外出する際に注意したい治安の悪いエリアが「エルアルト」です。エルアルトは貧困層が暮らすエリアで、有名なガイドブックでも注意喚起されているほど窃盗被害が多くあります。治安が悪いエルアルトは、特に夜は行くことを控えて、行く際は荷物の管理にご注意ください。
ウユニ塩湖のあるウユニの町とは?
神秘的な絶景が見られるウユニ塩湖があるのは、ボリビア南西のアンデス山脈の町ウユニです。世界中から観光客が訪れるボリビア屈指の観光地で、インスタ映えする光景は若い女性からも支持を集めています。世界中から人の集まるウユニ塩湖が位置している、ウユニの町の雰囲気や危険性について確認しておきましょう。
ウユニの雰囲気
ウユニの町は塩原から車で約1時間の場所に位置しており、飛行機や鉄道、バスなどさまざまな交通手段があり、ウユニ観光における拠点となっています。町は観光が主な産業で中心地は旅行業者のオフィスが並び、ウユニには日本語が話せる人もいてアットホームな雰囲気です。
危険な南米でも治安はいい
南米は貧富の差が激しく治安が不安定で悪い印象が強くありますが、「ボリビアのウユニは比較的安全」と言われています。ウユニは歩いて1周できるほど小さな町で、穏やかな雰囲気で普通に観光すれば危険はありません。町は中国人・韓国人・日本人などアジア人も多く女性でも気軽に訪れることができる南米の観光地です。
治安に注意してウユニ塩湖へ行こう!
絶景を求めて世界中から旅行客が集まるウユニ塩湖周辺の治安は、近隣国に比べると格段にいい状態です。治安はいい状態ですが、地域や時間を誤ると危険な事件に巻き込まれる可能性もあるため注意が必要になります。実際に行く際には注意するポイントを抑えて、感動する神秘的な景色を堪能しましょう。
旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」をチェックされることをおすすめいたします。