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彫金とは?東京で人気のアクセサリーがつくれるスクールや体験教室8選!

彫金とは?東京で人気のアクセサリーがつくれるスクールや体験教室8選!

「彫金」は金属を彫ること。金や銀製のアクセサリーに模様が彫られているものが身の回りにあります。仏壇や和タンスなどに施される、飾り金具に彫られた唐草模様は「彫金」によって作られています。この記事では彫金の基礎知識・人気の彫金教室の情報も取材してご紹介しています。

目次 [表示]

「彫金」とは何?

出典: https://www.instazu.com/media/1966608473556057093

みなさんは「彫金」という技術をご存知でしたか?簡単にいうと金や銀、銅をはじめとする真鍮、鉄、アルミ、プラチナなどの金属に、鏨(たがね)や鑢(やすり)という道具を使い、模様を彫る金属工芸の技法のことです。身近な金属工芸品として人気もあります。

彫金の基本情報

引用:写真AC

彫金は日本では「和彫り」と呼ばれ、かんざしなどの装具、馬の馬具を装飾するものでした。時代を経て寺院や神社、兜や甲冑(かっちゅう)の装飾金具、刀のつば・鞘(さや)の飾り彫りとして作られていました。現代では指輪やペンダントヘッドなどのジュエリーデザインとして彫られ人気があります。

彫金の道具

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  • 弓のこ自在弦
  • つかみばし
  • ハンドドリル
  • 平やすり
  • 丸やすり
  • 平たがね
  • 角やすり
  • ラジオペンチ
  • 木づち

彫金の技法について

日本全国に彫金工芸の伝統が息づいていますが、ここでは「東京彫金」の技法について紹介します。「東京彫金」とは元禄時代の彫金師、横谷宗珉が考案した「町彫」を基準に現代に伝える技法です。その特徴は鏨(たがね)を巧みに使った技法に特化しています。鏨ひとつで精密な模様を彫り表情豊かな作品に作り上げていきます。
 

彫り 地金を鏨(たがね)で模様を彫る技法。毛彫り、蹴り彫り、片切り彫りなどがあります。使用する鏨を変えることで模様の表現を変えます。
透かし 図案に沿って地金を鏨(たがね)や糸鋸(いとのこ)で、切ったり彫ったりする技法
打ち出し 地金を熱して柔らかくして、裏側から木づちなどでたたき盛り上がりを出して、その表面にタガネを使って模様を浮き出させる技法。
象眼 地金に違う種類の金属をはめ込んでいく技法。

「彫金」の魅力!現代に伝わる匠の技

出典: https://item.rakuten.co.jp/ciero/kkr-hh4gp-ci/

現在も伝統工芸としての彫金は受け継がれています。そして、ジュエリーやアクセサリーのアクセントとして、更に身近なものとして受け継がれているのです。伝統工芸の枠を超えて自らのオリジナリティを求め、彫金に挑戦をする人も増えています。

技能別のアクセサリーとジュエリー

千社札:彫り

出典: https://www.kobofumi.com

シルバーの地金に勘亭流文字や寄席文字で名前を彫ったものです。象眼を使って別の金属で家紋を入れたりすることも可能です。

ウエスタンベルト:打ち出し+透かし

出典: https://item.rakuten.co.jp/auc-mk-farm/al30012/

異素材との組み合わせではベルトが人気です。バックルの部分は「打ち出し」技法、ベルトの飾りは透かしで模様が彫られています。

ペンダントヘッド:透かし

出典: https://item.rakuten.co.jp/dressendress/lc-129/

精巧な透かし模様の真ん中に彫留彫刻の技法で宝石が施されています。宝石をはめ込むには「彫留彫刻」という技術が必要になります。

バングル:打ち出し+象眼

出典: https://item.rakuten.co.jp/mimajewelry/bl-21/

バングル部分は打ち出しで腕まわりのサイズに加工をし、象眼によって異素材の金属と彫留で宝石を施してあります。

「彫金」を習ってみよう!東京編

このようにアクセサリーやジュエリーに彫金を用いたものは沢山あります。ですから、自然と彫金アクセサリーを自作してみたいと思う人も増え、人気が高まっていると言えるでしょう。そこで、「彫金」をマスターするまでのステップとして、「体験教室・ワークショップ」「スクール」「通信教育」から、自分にあった習う方法を探してみましょう。

体験教室・ワークショップ

「彫金」は難しそうに思われますが、実は今とても人気のあるクラフト工芸でもあります。ただ、「興味はでてきたけど、スクールで習う前に体験をして決めたい」「アクティビティー感覚な体験、デートコースに組み入れたい」など、少しだけ体験できるところがあるといいですよね。そんな、体験教室やワークショップを紹介します。

まずは体験できるスクール

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「atelier nine」は、宝石商、宝飾店がたくさん建ち並ぶ街で有名な「御徒町」にあるスクールです。持っているスキルをアップさせたり、ショップ販売できるレベルまでを習うことができるスクールが運営している1日体験教室です。「槌目リング」作りが体験できます。
 

スクール名:atelier nine
所要時間 120分
参加費用 5,000円(税抜き)
開始時間 電話予約・要確認

atelier nine(アトリエナイン)アクセサリースクール【台東区/御徒町】
彫金教室、ハンドクラフト、ワックスを用いたアクセサリーなどを教えます。ブランド支援atelier-nine(アトリエナイン)

「OZUジュエリー工房」は、数々のジュエリーショップが軒を連ねている中央区銀座にあります。指輪だけではなく、バングルやペンダントヘッド制作を習うことができる教室です。所要時間や費用は制作するものによって変わります。趣味として習いたいカジュアルコースがある彫金スクールの運営です。
 

スクール名:OZUジュエリー工房
所要時間 120分~180分
参加費用 4,000円+材料費
開始時間 火曜日~金曜日:13時30分~21時00分
土曜日・日曜日:11時00分~18時00分
※定休日:月曜日

ジュエリー教室 ジュエリー工房 彫金教室 リペア - OZU ジュエリー工房 ジュエリー教室 【中央区/銀座】
ジュエリーを自分で作ってみたい方のためのジュエリー教室と オーダージュエリー&リフォームジュエリーのニーズにお応えするためにハンドメイドにこだわったジュエリー製作工房のホームページです

初心者向けワークショップで体験

若者に人気の渋谷にある「LaVagueジュエリースクール」が運営しているワークショップでは、彫金の基礎である槌目(つちめ)模様の平打ちリング作りが体験できます。ワークショップ以外にも1日体験コースがあり、スクールでは本格的に習う目的に合わせたカリキュラムのコースがあります。
 

スクール名:LaVagueジュエリースクール
所要時間 180分
参加費用 7,560円(材料費込み)
開催日・時間 要確認/定員制

未経験者、初心者歓迎!彫金ワークショップ!|ラヴァーグジュエリースクール【渋谷区/恵比寿】
知恵の輪のような不思議な形をしたジュエリー「ギメルリング」を作ってみよう!彫金をやったことがない人にこそ楽しんでもらいたいワークショップの開催です!

二人の共同作業、結婚指輪を作る

世田谷区玉川には体験教室ともワークショップとも違うスタイルで、彫金が体験できる「彫金工房 ステアクラフト」があります。それは結婚指輪を二人で作れるという工房です。結婚という人生の岐路で二人の強い絆と誓いを深めるために作ってみませんか?スタンダートコースとオリジナルコースから選ぶことができます。
 

彫金工房 ステアクラフト
所要時間 5~6時間
費用 80,000円~150,000円(ペア/税込み)
要予約 予約可能な日がカレンダーで確認できます。

手作り結婚指輪 ステアクラフト【世田谷区/玉川】
1日1組限定、手作り結婚指輪とシルバーアクセサリー体験教室です。自由な時間で焦らず自分のペースで作れるからリラックスして作れます。1本のプラチナ、ゴールドの地金を、2人で結婚指輪に手作り。大切な結婚指輪だから無料制作相談も受付中。シルバーと真鍮を使える体験教室は、リングの他、トップ、バングル等も制作可能。

資格取得からプロになるためのスクール

出典: https://www.dovetokyo.com/

ちょっとした興味や趣味探しで「彫金」を習えるスクールを探してみましょう。初心者やハンドメイドショップで販売できるまでのスキルが学べるものと、本格的な職業として極められるスクールまで。幅広いスクールが検索結果でヒットすると思います。そんな、プロを目指す人のための東京のスクールをご紹介しましょう。

日本伝統の彫金が学べる

武蔵野市吉祥寺にある、日本の伝統彫金を世界に広めるアーティストを養成するスクールです。日本の彫金技術は世界からも認められています。そのノウハウを習得し世界に通用するエキスパートを目指します。見学・1日体験入学もできます。


学校名:Dove Tokyo College of Jewelry
コース名 日本伝統彫金コース
費用 授業料:1,100,000円(入学金、工具・材料費別途)
期間 1年間(720時間)※2年生も有
時間割例 1限目 11時00分〜13時30分
2限目 14時30分〜17時00分
3限目 18時00分~20時30分 ※平日はフレックスタイム

東京の彫金教室 DOVE Tokyo College of Jewelry 【武蔵野市/吉祥寺】
彫金教室 DOVE東京 | 吉祥寺のジュエリーの専門学校。初心者からプロ志向の方まで、ジュエリー、アクセサリー創作を楽しく学べる東京・吉祥寺の彫金教室。1日体験受付中

基礎からデザインまで総合的に学ぶ

出典: https://www.jj-craft.com/01tokyo/

「日本宝飾クラフト学院」は日本の宝飾・ジュエリーの中心拠点ともいえる台東区御徒町には、彫金の基礎からジュエリーに関する専門的なことを学べるスクールがあります。技術の基礎からデザイン・宝石鑑定までこまかく技術と知識を学ぶコースが分かれています。入学検討者には体験講座もあるから、うれしいですね。


学校名:日本宝飾クラフト学院
コース名 専科:宝飾科
期間 週1単位受講:2年間
週2単位受講:1年間
※1科目1単位:2時間45分
費用 週1回(月4回)12,650円
週2回(月8回)22,000円
※入学金・工具材料費は別途
時間割 月~土
午前クラス 10時00分~12時45分
午後クラス 14時00分~16時45分
夜間クラス 18時00分~20時45分※土曜日は無し

彫金教室 | 日本宝飾クラフト学院
彫金教室でジュエリー・アクセサリーの制作を学びませんか。宝石の街・上野御徒町の本校を中心に、ジュエリー・アクセサリーの制作・デザインから宝石学まで、充実の授業を展開しています。 趣味で彫金を学びたい方から、本格的にプロを目指す方まで、様々なニーズにお応えします。

彫金は通信教育で学べるの?

技術を身に付けたあとのプラスα

出典: https://www.jj-craft.com/course02/course04/

彫金の技術を習うには道具や工具、器具が必要なので通信教育には不向きのようです。ただし、自分の思い描くアクセサリーやジュエリーを作るためには、デザインや図案を学んだり、宝石を埋めこむ技術を学んだりする必要があります。基本的な技術はスクールや教室で習い、修了した後や平行しながらスキルアップ技術を通信教育で習うという方法もあります。補助的な役割になるのが通信教育です。

日本宝飾クラフト学院|通信教育コース
宝飾デザイン科、ロストワックス科、彫留彫刻科

通信制高校で学んでから、実技を磨く

出典: http://www.hiramotokoubou.com/

あなたがもしジュエリーデザイナーを目指したい10代だったら、デザインや知識を高校で学んでから、宝飾関係の会社や工房に就職し実践の中で彫金の技術を習得することも可能です。単位制の高校の特徴を活かしながら通学か通信教育(スクーリング有)のどちらか選択することができます。アクセサリーショップを開業することも夢ではありません。

ハンドメイドジュエリー専攻|通信制高校 日本ウェルネス高等学校【東京キャンパス】
高校卒業資格が取れる、学校法人タイケン学園グループの通信制高校・日本ウェルネス高等学校【東京キャンパス】の「ハンドメイドジュエリー専攻」です。東京都板橋区成増1-12-19

専門学校で総合的に学ぶ

自由度が高く自分で時間割を組む単位的なスクールではなく、またスクール卒業後に通信教育などで必要なスキルを学ぶものでもない、進みたい道へのカリキュラムが時間割として、しっかり組まれた授業を受けるには「専門学校」がおすすめです。時間割通りに学ぶので効率の良さでは一番でしょう。

ジュエリーコース(2年制・3年制・4年制) | 東京校 | 専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ 東京校は、シルバーアクセサリー、ジュエリーデザイン、バッグ、シューズのモノづくりを目指すスクールです。お問い合わせ:0120-00-3389(入学相談室直通)

「彫金工芸」を東京都内で探そう!

出典: https://www.miyamoto-unosuke.co.jp/company/brandstory/manufacturing_mikoshi.php

東京都内で見ることのできる「東京(江戸)彫金」の技はいくつもあります。特に東京の伝統工芸を守っている地域は、台東区、江東区、葛飾区、足立区などの下町に集中しています。各区には伝統工芸品を紹介している工芸館なども見つかりますよ。神社も数多く点在し博物館でもみることもできるのです。では、人気のスポットをいくつかご紹介しましょう。

『神輿』宮本卯之助商店

出典: https://www.tokyometro.jp/ginza/topics/20170428_109.html

運よくお祭りの日に合えばお神輿も見ることができますが、お祭りがなくてもお神輿を近くで見ることのできるスポットがあります。台東区浅草の「宮本卯之助商店」のショールームに行くとお神輿だけでなく、祭りに関する祭礼具を見られます。また、東京メトロ銀座線「浅草駅」地下改札口1番出口付近にも常設展示されています。

宮本卯之助商店について | 宮本卯之助商店
創業文久元年(1861年)、東京浅草「宮本卯之助商店」です。太鼓・和太鼓・神輿・雅楽器・祭り用品等の製造・製作・販売・修理・レンタルなどを行なっております。

『神社』浅草寺と上野東照宮

浅草寺雷門

出典:写真AC

浅草浅草寺の4つの山門にはそれぞれ大提灯が吊るされていて、それが名物のひとつにもなっています。下からのぞいてみましょう。そこに見えるみごとな龍の彫り物を囲む部分も彫金による装飾金具です。

聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト
金龍山浅草寺のオフィシャルホームページ

上野東照宮 唐門

Photo by wongwt

上野東照宮社殿に続く「唐門」には、江戸時代から伝わる装飾の数々を間近で見られます。社殿の拝観は有料ですが、唐門の見事な装飾は自由に見学できます。

上野東照宮公式ホームページ
上野東照宮”。徳川家康を祀る神社で、ぼたんが有名で冬と春にぼたん祭が行われています。

『博物館』東京国立博物館

Photo by pyoeswie

台東区上野にある東京国立博物館の本館「日本ギャラリー」では、平安時代~江戸時代までの金工技術を彫金の飾り金具で施された、数々の甲冑や刀剣で見られます。時代の移り変わりにあわせて彫金装飾が施される対象が変わり、模様や図案にも変化があることに注目してみましょう。

東京国立博物館 - 展示 本館
東京国立博物館-トーハク-の公式サイトです。展示・催し物の情報や来館案内、名品ギャラリーなどをご覧いただけます。

まとめ

出典:写真AC

いかがでしたか?彫金は日本が誇る伝統工芸でありながら、もともとはかんざしなどの装身具の装飾でした。それが時代と共に新しい発展を遂げて、現代ではオリジナルのアクセサリーやジュエリーとして、更に身近な工芸品として息づいています。また、趣味として気楽に自分でも作ることが可能だということもわかりました。伝統的な物からカジュアルな彫金の楽しさを「見る・習う・作る」で体験してみてください。

うるめ
ライター

うるめ

東京は城東地区(下町)の紹介が得意です。主に東京都内、関東圏の人気スポットからレアな場所まで読者の皆さんがワクワクするような情報をお届けしたいと思います。

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