目次 [表示]
- 代々木上原の白いモスク東京ジャーミイはどんなところなの?
- 代々木上原にトルコ系モスクの東京ジャーミイができた経緯
- 東京ジャーミイの正式名称は「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」
- イスラム礼拝の場であり日本にイスラムを紹介する施設
- 東京ジャーミイの美しい建物の魅力を紹介
- 東京ジャーミイの魅力①:時間により変幻するステンドグラス
- 東京ジャーミイの魅力②:壁面や絨毯にちりばめられたアラベスク模様
- 東京ジャーミイの魅力③:壁面に描かれるカリグラフィー
- 東京ジャーミイの魅力④外壁
- 東京ジャーミイの魅力⑤:トイレ
- 東京ジャーミイに行くなら見学ツアーがおすすめ
- 見学ツアーは土・日・祝日に開催
- 見学ツアーは外装内装の見学と礼拝の見学
- 見学時は露出度の高い服装は禁止
- 美しいモスクだけではない東京ジャーミイの施設
- 東京ジャーミイ施設①:ハラルマーケット
- 東京ジャーミイ施設②:トルコ民芸品ショップ
- 東京ジャーミイ施設③:イスラム文化講座
- 東京ジャーミイと合せて訪れたい代々木上原周辺散策コース
- 散策スポット①:代々木八幡神宮
- 散策スポット②:日本民藝館
- 散策スポット③:駒場東大~代々木上原~下北沢
- 散策スポット④:トルコ料理店「Kebab Chef」
- 東京ジャーミイでトルコ文化に触れてみよう
代々木上原の白いモスク東京ジャーミイはどんなところなの?
新宿から小田急線で代々木上原を過ぎた辺りに、白く美しいイスラム寺院があるのをご存知でしょうか。この建物は東京ジャーミイというトルコ式のモスクで、イスラム教を信仰する方々の祈りの場です。
建物の荘厳さや繊細な調度品から、アジア各地のモスクの中でもっとも美しいともいわれるモスク。東京ジャーミイの詳細について紹介します。
代々木上原にトルコ系モスクの東京ジャーミイができた経緯
代々木上原に東京ジャーミイができた経緯は、1917年のロシア革命にさかのぼります。ロシアのトルコ民族が日本に移住してきたことから、1938に現在の地に礼拝堂が建設されました。
初代礼拝堂は老朽化のため1984年に閉鎖され、2000年に現在の東京ジャーミイが開堂。東京ジャーミイ・トルコ文化センターとして、礼拝堂と文化普及活動を行なっています。
東京ジャーミイの正式名称は「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」
東京ジャーミイはトルコ政府が運営している施設で、モスクにはトルコ文化センターが併設されています。イスラム教のモスクとして、日本に住むイスラム教徒の礼拝の場であるとともに、定期的にイスラム文化講座を開催するなど、日本にトルコやイスラム文化を発信する情報基地の役割も担っているのです。
イスラム礼拝の場であり日本にイスラムを紹介する施設
東京ジャーミイでは、毎日5回決まった時間に礼拝が行われ、金曜日には特別な金曜礼拝が行われます。金曜礼拝には400人近くもの人が礼拝に集まるそうです。
モスクの中は一般の日本人も見学が可能で、トルコの民芸品のお土産も販売されています。中にはハラルマーケットや、カルチャー教室も開催され、日本にいながらにして、トルコ文化を体験できる施設なのです。
東京ジャーミイの美しい建物の魅力を紹介
東京ジャーミイは、外側から見ても美しいですが、中に入ると日本とは思えないようなイスラム文化で装飾された美しい内装が待っています。その美しさは、ここが東京ということを忘れてしまうほどです。アラベスク文様やカリグラフィーで装飾された、東京ジャーミイの美しい建物の魅力について紹介します。
東京ジャーミイの魅力①:時間により変幻するステンドグラス
東京ジャーミイの礼拝堂の見どころのひとつは、そのステンドグラスです。青系のガラスで彩られたステンドグラスは、太陽の光の向きや、明るさで刻一刻と表情を変え、時間によって印象も異なります。礼拝堂の中でしばらくの時間ゆっくりして、さまざまなステンドグラスの美しさを楽しむのがおすすめです。
東京ジャーミイの魅力②:壁面や絨毯にちりばめられたアラベスク模様
礼拝堂内部の壁の色は淡く、神秘的で荘厳な雰囲気につつまれています。幾何学的なアラベスク文様を用いて描かれた壁や絨毯は、建築の際に「トルコから100人近い職人を招いて建築した」というのが納得できる美しさです。アジアでもっとも美しいモスクといわれる東京ジャーミイの美しさを十分に味わってください。
東京ジャーミイの魅力③:壁面に描かれるカリグラフィー
東京ジャーミイの壁などには、美しいアラビア文字が描かれていますが「カリグラフィー」と呼ばれるアラビア書道のようなもの。壁や絨毯などのあちこちに美しいカリグラフィーを見つけることができますので、隅々までじっくりと鑑賞するのがおすすめです。
東京ジャーミイの魅力④外壁
入口のドアも彫刻や金工で作られて美しいのですが、入り口の左側の蛇口を見逃さないでください。牛や馬も水を飲めるようモスクに設置されている「チェメシ(泉)」です。屋根の縁には鳥の巣が作られていますが、鳥にも休んでもらえるよう特等席を用意しているのです。
東京ジャーミイの魅力⑤:トイレ
東京ジャーミイのトイレは、お清めの場と兼用なので、日本の通常のトイレとは少し異なります。礼拝前に、手・口・鼻・顔・腕・髪・耳・足を順番に3回ずつ清める習わしがあるため、イスラム教の信者は、ここでお清めを行っているのです。
東京ジャーミイに行くなら見学ツアーがおすすめ
東京ジャーミイでは、毎日10時~18時まで開館しているので、料金無料で誰でも気軽に見学することができます。ただし、金曜日は金曜礼拝があるので、14時~18時となるため注意してください。
週末には日本語ガイド付きツアーが開催されています。中を見学するだけでなく、より深くトルコ文化に触れたい方は、このツアーへの参加がおすすめです。
見学ツアーは土・日・祝日に開催
東京ジャーミイのガイド付き見学ツアーは、毎週土曜、日曜ならびに祝日の14時30分から行われています。ツアーの所要時間は約1時間30分程度(料金無料)で予約の必要ありませんので、当日1階エントランスに集まってください。時間になると担当のガイドの方の案内が始まります。
見学ツアーは外装内装の見学と礼拝の見学
ガイドツアーは、東京ジャーミイの外観の説明から始まります。外観の見学とガイド説明が終わると、2階の礼拝堂へ。広い天井と美しいステンドグラスに囲まれた礼拝堂へ案内され、3階部分の女性専用の礼拝堂へ移動する流れです。礼拝堂の見学中に礼拝が始まりますが、礼拝中は撮影禁止ですので注意してください。
見学時は露出度の高い服装は禁止
礼拝堂では、女性は頭にスカーフかストールをかぶる必要があります。服装は長袖、長ズボンまたはロングスカートなど、体の露出の少ない服装となることが求められているのです。礼拝堂の入口にはスカーフが置いてあるので、無料で借りられます。しかし、数に限りがあるので、自分で持って行ったほうがよいでしょう。
美しいモスクだけではない東京ジャーミイの施設
その外見から宗教施設のイメージの強い東京ジャーミイですが、トルコ文化センターとしての役割についてもチェックしておきます。自由に入られる東京でも屈指のトルコ文化に触れられる場所ですので、トルコ興味のある方はもちろん、異国情緒にひたりたい方も利用してみるとよいでしょう。
東京ジャーミイ施設①:ハラルマーケット
ハラルマーケットは2019年5月にオープンしたばかりで、コンビニくらいの広さがあるハラル食品を取り扱うお店です。ハラル食品とは、イスラム法で食べることが許されている食材のことで、肉やチーズ・インスタント食品やコーヒーなど幅広く取り揃えています。
ハラルマーケットおすすめ品①:バクラヴァ
バクラヴァはトルコの伝統的なお菓子で、パイのように何層にも重なった生地に、アーモンドやピスタチオなどのナッツ類をはさんで焼き上げた甘いお菓子です。お値段は1,400円と安くはありませんが、日本のスーパーなどでは手に入れられないので、お土産などにおすすめです。
ハラルマーケットおすすめ品②:クスクス&ブルグル
クスクスは、世界最小のパスタともいわれ、サラダやスープなどに入れていただくことが多いです。一方、ブルグルは、全粒小麦を粒状にしたもので、クスクスより栄養価が高く、煮込み料理に添えられることが多い食材です。日本のスーパーには置いていない食材なので、この機会に、中東料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ハラルマーケットおすすめ品③:ケーキ
ショーケースにはケーキも販売されていて、料金も300円程度とリーズナブル。チーズケーキやモンブランなど日替わりでさまざまなケーキも並んでいます。イートインスペースもあるので、気になる商品があれば試してみてください。
ハラルマーケットおすすめ品④:ピクルス
日本の家庭ではピクルスを食べる習慣はありませんが、お漬物代わりに食べるのもよいでしょう。ハラルマーケットでは、トルコ産のキュウリやオリーブ、唐辛子のピクルスの瓶詰めが販売されています。お値段も、300円前後と日本のスーパーで買うよりお手頃なので、お土産にいかがでしょうか。
東京ジャーミイ施設②:トルコ民芸品ショップ
トルコのスカーフやアクセサリ-、食器や絵はがきなど、異国情緒あふれる民芸品の数々が販売されています。日本国内では手に入りづらいものも多いので、気になる商品があればお土産として購入するのもよいでしょう。ちなみに、民芸品の料金売上げは、東京ジャーミイ・トルコ文化センターの運営資金として使われています。
東京ジャーミイ施設③:イスラム文化講座
トルコ文化センターでは、毎週土曜日にイスラム文化に関する講座が開催されています。アラビア語書道講座やトルコ料理教室、こどもクルアーン教室などの講座が人気です。無料の講座から有料のものまでありますので開催時期・料金・その他詳細は、ホームページを参照してください。
公式サイトURL | https://tokyocamii.org/ja/ |
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営業時間 | 東京ジャーミイのモスクは、毎日10時~18時までの開館時間中であればいつでも自由に見学できます。ただし、金曜日は集団礼拝があるため、一般の見学は14時以降となるため注意が必要です。また、ハラルマーケッ... |
アクセス | 電車で行く場合、小田急線もしくは千代田線の代々木上原駅で下車します。西口または南口を出て、下北沢方面へ向かい徒歩約5分で到着。代々木上原周辺は線路と道路が斜めに交わっているため、分かりづらいですが、井... |
電話番号 | 03-5790-0760 |
メールアドレス | info @ tokyocamii.org |
東京ジャーミイと合せて訪れたい代々木上原周辺散策コース
せっかく代々木上原まで来たので、東京ジャーミイだけでなく、周辺のスポットも含めて1日代々木上原周辺の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
代々木上原周辺は、坂道が多く、坂の上の高台には高級住宅地が、駅周辺の低地にはおしゃれなカフェや雑貨屋があります。地図を片手にぶらぶらすれば、気になるお店も見つかるでしょう。
散策スポット①:代々木八幡神宮
スタートは、代々木上原のとなり、代々木八幡です。代々木八幡駅から徒歩5分程度のところにあるのが代々木八幡神社。土地柄もあり芸能人の方も数多く参拝されており、テレビなのでもパワースポットとして紹介されることが多い神社です。
とくに、本殿の右奥にある出世稲荷は、金運に御利益があるとされ、参拝の列ができるほど。まずは、日本の神様にお参りしてからスタートです。
散策スポット②:日本民藝館
代々木八幡から駒場東大方向へ20分ほど歩くと日本民藝館があります。ここは思想家の柳宗悦が、民衆が日常的に用いている工芸品の美しさを顕わすために設立した美術館。
陶磁器や染織また木漆などの工芸品約17,000を収蔵しています。入場料金は、大人1,100円必要ですが、河井寛次郎や棟方志功など著名な工芸作家作品が多数展示されているのでおすすめです。
散策スポット③:駒場東大~代々木上原~下北沢
日本民藝館のあとは、東京ジャーミイです。駒場東大キャンパスの中を通り抜け、代々木上原の高級住宅地でリッチな気分を味わいながら時間にして15分ほど歩けば到着します。最寄り駅でいうと、日本民藝館は井の頭線の駒場東大前、東京ジャーミイは小田急線の代々木上原ですが、歩くと以外と近い距離にあるのです。
散策スポット④:トルコ料理店「Kebab Chef」
東京ジャーミイから下北沢までは、徒歩で20分弱。下北沢の「Kebab Chef」は、その名の通りケバブ料理を中心としたトルコ料理店です。
本格的なトルコ料理はもちろん、トルコワインも取り揃えているので、東京ジャーミイでトルコ文化に触れた後は、比較的手頃な料金の本格的なトルコ料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
東京ジャーミイでトルコ文化に触れてみよう
東京ジャーミイは、代々木上原という小田急線や千代田線でアクセスしやすい場所にあり、入場料金もかからず気軽にトルコ文化に触れられる場所です。アジア一美しいモスクとも賞される礼拝堂の美しい建物は、見るだけでも価値がありますので、休日の東京散策として一度訪れてみてはいかがでしょうか。