まずは沖縄の年間気温の変化を見てみよう
まずは沖縄県の県庁所在地である那覇市の年間気温の変化を表で見てみましょう。
1~2月は最低気温が10℃を下回っています。本州でも10℃を下回ると厚手のコートが必要ですよね。沖縄でそのくらいの温度感の時期もありますので、注意が必要です。日中との寒暖の差も大きくなるので、体温調節にも気を配る必要があります。
最高気温が20℃を下回らない
最低気温が10℃を下回る月があるとはいえ、年間通して最高気温は20℃を下回らないことから、本州に比べ温暖であることは間違いありません。本州では真冬と言われる月でも、春くらいの体感で過ごせます。ただし、30℃を超える季節は長いため、暑さとの戦いが長く続くことは覚えておきましょう。
30℃超えの期間が長い
本州だと30℃を超える日が続くのは主に7月から9月までですが、沖縄では5月から9月まで30℃超えの日々が続きます。常夏と言われる所以でもあり、海遊びをする人には最高ですね。しかし、長い期間にわたって暑さ対策が求められるので、体調を崩さないように注意もしないといけません。
気候的に過ごしやすいのは10月・11月
20℃前後が人間にとって一番快適に感じる気温です。その点で、「10月・11月の気温は快適に過ごせる時間が長い」と言えます。屋外での観光やアクティビティを楽しみたい方には、気温による不快感を感じずに楽しめる絶好の時期でしょう。
沖縄の年間気温:「12~2月」寒暖の差に注意!
冬でも平均気温は17℃程ととても過ごしやすい季節で、この時期の沖縄旅行は、断続的な冬の寒さからも解放され快適に過ごせるのでおすすめです。とはいえ冬は冬なので、海からの風が強く吹く日は、グッと体感気温が下がりますので防寒対策も必要になります。
冬におすすめのアクティビティ
冬はさすがに海に入ることはできませんが、川でカヌーカヤックができるアクティビティがあります。おすすめは「慶佐次川のマングローブ林をカヌーで散策する」というアクティビティ。日本では沖縄でしか見られないマングローブ林を間近に見ながら、カヌーに乗る体験もでき大変人気です。
冬におすすめの服装は?
基本は長袖長ズボン
基本は長袖シャツに長ズボンまたはスカートで、気温の上がる日中はこの服装で十分です。ただし、温度が下がる日や風の強い日は、防寒対策として羽織るものが必要になります。カーディガンを持っていく人がいますが、風を通しやすいのでおすすめしません。風を通さないジャケットやコートを持参しましょう。
ヒールの高いブーツ・サンダルはおすすめしません
現地では女性を中心にブーツを履いている人もいる季節ですが、観光客は動きやすさ重視で運動靴を選ぶのが無難です。ブーツを履きたい方は動きやすいブーツにしてください。
とはいえ、海に入らないまでも海辺を散策することもあるので、すぐ脱げる靴の方がいいでしょう。「それならサンダルでもいい」と考える人もいますが、サンダルで歩ける季節ではないので止めた方がよいです。
防寒対策におすすめのアイテムをご紹介
沖縄の冬の気温はとても不安定で、真夏のように暑く感じる日もあれば、厚手のコートを着ていても寒く感じる日もあります。
本州から飛行機に乗る前に、ジャケットを空港で預けてしまうことがありますが、預けずに持参するのがおすすめ。ユニクロのコンパクトに畳めるダウンジャケットは荷物にもならず、防寒機能もばっちりなのでおすすめです。
沖縄の年間気温:「3~5月」短い春から夏本番へ
1~2月に桜が咲くことからもわかるように沖縄は春の訪れが早いです。3月には本格的な春の気候となり、4~5月になると、あっという間に本格的な夏の気候に。
3月はまだ朝晩冷え込むことがありますが、4~5月になると冷え込みもなくなります。日中の暑さは厳しくなりますが、朝晩は快適に過ごせるでしょう。短い春ですが、沖縄の春は快適に過ごせる季節のひとつです。
春におすすめのアクティビティ
毎年ゴールデンウィークに那覇新港埠頭で行われている那覇の一大イベント「那覇ハーリー」への参加がおすすめです。ハーリーとは、沖縄県各地の漁港で行われる爬竜船競漕とその祭りのこと。
約600年前に中国から伝わったとされており、今も時代の流れを汲みながら伝統を継承しています。観光客も乗船できる日があるので、思い出に乗船してみましょう。
春におすすめの服装は?
3月:薄手の長袖長ズボンまたはスカート
3月の日中は薄手の長袖Tシャツに長ズボンまたはスカートで過ごせますが、女性のミニスカートやホットパンツは、まだ早いかもしれません。
朝晩はまだ寒いことがあるので、厚手のパーカーを持参しておくとよいでしょう。しかし、冬のように日中も寒くなることはないので、夜間まで外出する予定がない場合は、ホテルに置いておいて大丈夫です。
3月:運動靴にビーチサンダル持参
3月は日によってまだ冷える日もあるので、終日ビーチサンダルやミュールで過ごすことは難しいですが日中気温の上がる日も増えてきます。基本は運動靴として、臨機応変に履き替えられるように手持ちでビーチサンダルやミュールを持参しておくと便利です。
4~5月:半袖半ズボンまたはスカートでOK
4月~5月になると日中は暑さを感じる日が増えるため、半袖Tシャツに半ズボンまたはスカートで過ごせます。4月は雨が多く、雨の影響で気温が下がることもあるので、念のためジャンパーを持っていると便利です。5月は雨も少なく、気温の上がる日が増えるので、半袖半ズボンで心地よく南国気分が味わえます。
4~5月:サンダルファッションが増える時期
4月になると沖縄は、いち早く海開きが行われ海水浴が解禁に。ビーチサンダルやミュールで終日過ごしても問題のない季節に入り、サンダル人口が急激に増えます。特に女性は、かわいいサンダルやミュールを南国で履けるのは一つの楽しみです。
沖縄の年間気温:「6~9月」別格の暑さ!
最近では本州でも40℃を超える日があったり、異常気象が続いていたりしますが、沖縄の気温も最高になる時期を迎えます。本州と比べて同じくらいの気温ですが、なぜか別格の暑さを感じるのです。日差しが強いことが影響していると言われていますので、服装には日差し対策も必要になります。
夏におすすめのアクティビティ
夏は何といってもマリンアクティビティが人気で、シュノーケルやバナナボードなど沖縄の海を満喫できるプランがたくさんあります。おすすめは青の洞窟でのシュノーケリングツアー。イタリアの青の洞窟にも勝るとも劣らない真っ青な海が現れ、非日常な景色を海の中から見られます。
夏におすすめの服装は?
通気性のいい服装を心掛ける
半袖半ズボンまたはスカートで過ごせる季節ですが、通気性のいいものを選ぶようにしましょう。熱がこもってしまうと熱中症になる危険もありますので、日焼け対策で長袖を着用する場合も通気性に注意して選んでください。
半袖半ズボンで直接肌に暑さを感じるよりも、通気性の良い長袖を着ている方が快適に過ごせるかもしれません。
パーカーも1枚準備しよう
6月は梅雨の時期で、梅雨明け前だと沖縄でも少し肌寒く感じることがあります。雨に濡れると急激に体温が下がることもありますので、パーカー1枚持っていると便利です。真夏に行くときにもパーカーは重宝します。
日陰のないビーチなどに長い時間いる場合、日焼け止めを塗ってパーカーを着ていると、かなり日焼けを軽減できるのです。
その他便利アイテム
帽子も日差し除けには便利ですが、頭に熱がこもると熱中症になりやすいので、通気性のいい帽子であることが重要です。こまめに頭の換気も心がけましょう。サングラスも日差し除けに重宝します。沖縄の夏はビーチ遊びがメインになりますので、ビーチサンダルも持参すると便利です。
泳ぐ時はTシャツやラッシュガードがおすすめ
この時期の観光客はビーチ遊びがメインイベントのケースが多いですが、水着にも注意が必要です。ビキニや露出度の高い水着を選びがちですが「現地の人はほとんど水着で海に入らない」と言います。
たいていTシャツなどを着て海に入るのは、日差しの強さが尋常ではないためです。観光客でもTシャツやラッシュガードの着用をおすすめします。
沖縄の年間気温:「10~11月」ベストシーズン
10,11月の気温は東京の6月の気温と同じくらいですが、紫外線量、湿度ともに6月の東京よりも低くなります。台風シーズンも終わり天気は安定し、ベストシーズンを迎えるのがこの時期です。10月には遊泳期間を終えるため、泳ぎたいなら10月までに行くようにしましょう。
湿度が下がることが快適の要因
沖縄といえば湿度が高く、じめじめしたイメージがありますが、10~11月は台風が過ぎ去ることもあり、湿度がガクっと下がります。梅雨の時期や夏に比べると10%ほども下がるので、沖縄でもカラッとした日々が続き「ベストシーズン」と言われる要因になっているのです。
秋におすすめのアクティビティ
遊泳期間は、まだマリンアクティビティも楽しめ、体験ラインナップが豊富な季節ですが、芸術の秋ということで、沖縄の文化に触れるアクティビティはいかがでしょうか。
サトウキビを自分で狩って黒糖を作る体験や、沖縄名物サーターアンダギーを手作りする体験、沖縄名物シーサーに絵付けをする体験など文化体験もたくさんあります。じっくり沖縄文化に触れる秋の旅もおすすめです。
秋におすすめの服装は?
厚手の半袖or薄手の長袖
日中であれば半袖で十分過ごせますが、沖縄でもこの時期は秋の装いに変わるので薄手より厚手の半袖がよいでしょう。腕を捲ることができる薄手の長袖でもいいですね。朝晩は気温が下がるようになるので、上着は用意しましょう。カーディガンや薄手のジャケットで大丈夫です。
遊泳期間を終えたらサンダルは避けよう
遊泳ができる期間は、まだ街中でもサンダルで歩くことに違和感はありません。しかし、遊園期間を終える時期になると、本格的に秋を迎えるので、終日サンダルは違和感があり寒さも感じます。
観光客であれば運動靴にした方がよいです。海辺のアクティビティに参加する場合は、ビーチサンダルを手持ちで持参しておくとよいでしょう。
年間気温を参考に各々の季節を楽しもう
沖縄の年間気温は思った以上に変化があることがわかりました。常夏のイメージしかなかった方は、意外なベストシーズンや寒い沖縄を体験してみるのもよいでしょう。ずっと半袖半ズボンにサンダルでは過ごせないことがわかったので、沖縄旅行の準備の際の参考にしてみてくださいね。
出典:ライター撮影