沖縄の美しすぎる鍾乳洞14選！鍾乳洞を見るために沖縄旅行もアリかも！

日本最南端にある人気リゾートの沖縄では、綺麗なビーチ・おいしい沖縄料理の他に、鍾乳洞観光がおすすめです。沖縄旅行で鍾乳洞へ訪れる予定の方に向けて、沖縄にある有名な鍾乳洞をご紹介します。人気の鍾乳洞から、知る人ぞ知る鍾乳洞の穴場スポットまで幅広くご紹介するので、参考にしてみてください。

沖縄で鍾乳洞は古くから、方言で「ガマ」と呼ばれてきました。沖縄は日本有数の鍾乳洞の数を誇る場所で、沖縄本島だけでも、2,000を超える多さです。

その中でも日本で1番美しいと話題の「玉泉洞」は、観光客が多く訪れる人気スポットで、「玉泉洞」を目当てに本州から足を運ぶ方もいます。鍾乳洞は今や、沖縄旅行にかかせないスポットです。

沖縄に鍾乳洞が多い理由は、珊瑚礁が多いからです。鍾乳洞ができるのは石灰岩地帯で、主に炭酸カルシウムでできており、炭酸カルシウムは二酸化炭素を含んだ雨水によって溶けます。その雨水が石灰岩の地層に染み込み、長い時間をかけて溶かしていくので、地下に鍾乳洞ができます。

石灰岩は珊瑚礁に関係しているので、沖縄には鍾乳洞が多いです。

沖縄にある鍾乳洞は、地下にある特徴を活かして第二次世界大戦の時には、兵士や市民の避難場所でした。沖縄戦と「ガマ」は、きってはきれない関係があり、集団自決など悲しい歴史があります。特に有名なのは「チビチリガマ」という名前の鍾乳洞で、今なおその歴史が語り継がれる程です。

沖縄本島を観光する方に向けて、訪れておきたい、おすすめの鍾乳洞を7個ご紹介します。沖縄本島には日本で最も美しいとされる鍾乳洞をはじめ、魅力ある人気スポットが盛りだくさんです。どれも有名な鍾乳洞ばかりで、地下にある自然が作り上げた芸術品の数々は、「感動すること間違いなし」といえます。

「玉泉洞」は、沖縄にある有名な鍾乳洞の1つで、たくさんの観光客が訪れます。国内最大級の長さと大きさを誇り、「東洋一の鍾乳洞」と称される程の名所です。「おきなわワールド」という名前の施設の中にあります。30万年以上前にできたとされており、今も進化を続けているので一見の価値ありです。

入場料は無料ではなく1,240円で、所用時間は45分程となっています。

「松田鍾乳洞」は、観光地化されている鍾乳洞ではないので、手付かずの地下世界を冒険できます。約800メートルの長さに、たくさんの鍾乳洞が点在しており、それらのすべてが「松田鍾乳洞」です。探検できる長さは240メートル程となっています。料金は無料ではなく3,240円で、所要時間は2時間程です。

「ガンガラーの谷」は、数十年前まで鍾乳洞だった場所にできた谷です。亜熱帯の森で、自然豊かな道を散策できます。数万年前の先住民族の居住区とされており、今でも発掘調査が行われる歴史的なスポットと言えるでしょう。

散策ルートの長さは約1キロメートルで、所要時間は80分程です。入場料は無料ではなく、2,500円となっています。

「金武鍾乳洞」は「金武観音寺」の敷地内にある鍾乳洞で、酒造としても有名となっています。270メートル程の長さに1万本以上の酒が貯蔵されており、金武鍾乳洞は日本初の古酒造です。鍾乳洞内は温度が安定しているので、酒の貯蔵にぴったりの環境となっています。

鍾乳洞の散策にかかる時間は1時間20分程で、料金は400円です。

「青の洞窟」は海に面した位置にある鍾乳洞で、太陽の光によって海の青色が鍾乳洞内に広がり、神秘的な景色が楽しめるスポットとして人気です。

「青の洞窟」に訪れるにはツアーに参加して、ボートに乗る必要があります。鍾乳洞内をダイビングするツアーがあるのも、「青の洞窟」ならではの楽しみ方です。所要時間は2時間程で、料金は4,000円程からとなっています。

「普天満宮洞穴」は「普天満宮」の敷地内にある鍾乳洞で、パワースポットとして人気です。長さは約280メートルで、その内の50メートルを探検できます。「宜野湾市天然記念物」に登録されており、普天間地区で最も有名な観光スポットです。所要時間は10分程で、入場料は無料となっています。

沖縄県うるま市から橋を渡って、アクセスできる「薮地島」にあるのが「ジャネー洞」です。大きなサトウキビ畑がある沖縄らしい風景を進み、小道を歩くと大きな鍾乳洞に到着します。

所要時間は10分程で、入場料は無料となっているジャネー洞は、6500年前の土器が出土するなど、古代人の居住区だったとされている歴史的なスポットです。

石垣島をはじめ、沖縄には本島以外にもたくさんの鍾乳洞がありますので、これらのスポットを訪れるのは、離島観光の大きな見どころの1つです。離島にある鍾乳洞は観光客があまり訪れず、手付かずの自然環境が残っているので、壮大な景色を楽しめます。その中から特におすすめの鍾乳洞についてご紹介するので、参考にしてみてください。

「仲原鍾乳洞」は、沖縄県の宮古島にある鍾乳洞です。宮古島は珊瑚礁でできているので、島全体で鍾乳洞の数が多くなっています。265メートルの長さですが、探検できるのは15メートル程だけです。所要時間は30分程で、入場料500円の鍾乳洞内には、泡盛の貯蔵も行われており、沖縄らしさを感じられました。

「石垣島鍾乳洞」は日本最南端の鍾乳洞で、その名の通り石垣島にあります。鍾乳洞内にあるトトロの形をした「トトロ鍾乳洞」は、この鍾乳洞の人気スポットです。鍾乳洞イルミネーションが、綺麗に輝き訪れる観光客を魅了しています。

長さが2.3キロメートルで、その内の660メートルが公開されており、所要時間は40分程です。入場料は1,100円となっています。

「洞寺鍾乳洞」は、沖縄県の粟国島にある鍾乳洞です。形の変化が豊富な鍾乳洞で、約200年前に雲水僧侶が島流しの刑になり、粟国島に流され余生をこの鍾乳洞で過ごしたという伝説があります。鍾乳洞内には雲水僧侶の祭壇があり、今なお祀られている歴史的なスポットです。

20分程で見学できる鍾乳洞で、入場料は無料となっています。

「星野洞」がある沖縄県の南大東島は、100を超える数の鍾乳洞がある島です。「星野洞」の名前は、鍾乳洞がある場所が「星野さん」の土地であったからといわれています。サトウキビ畑の真ん中にある「星野洞」は、沖縄にある鍾乳洞の中でも屈指の名所です。

375メートルの探検ルート（入場料は800円）では、自然が作り上げた壮大な芸術が楽しめます。

「伊原間サビチ洞」は石垣島にあり、海に通じている日本唯一の鍾乳洞です。鍾乳洞内にある池には、オオウナギなどの生物も住んでいます。およそ3億7000年前にできたとされる鍾乳洞です。

入場料は1,250円・40分程の所要時間で見学できる鍾乳洞で、鍾乳洞と綺麗なビーチが繋がっているので、鍾乳洞とビーチの両方が楽しめます。

「パンプキンホール」は、沖縄県の宮古島にある鍾乳洞で、入口が海になっているので泳いで入ります。この鍾乳洞の名前は、中に入ったら目に飛び込んでくる「パンプキン」の形をしていることが由来で、存在感抜群の鍾乳洞です。

海にダイブもできる「パンプキン」の形をした鍾乳洞は、高さ約3メートルで、所要時間3時間程のツアー（料金は要問い合わせ）もあります。

「ヤジャーガマ洞窟」は、沖縄県の久米島にある鍾乳洞です。明治時代まで、この場所では風葬が行われていたので、鍾乳洞内には瓶に入った人骨が多数あり、神秘的な世界が広がっています。絶滅危惧種の沖縄県特有の、コウモリの姿も見られるスポットです。

戦時中は、兵士や島民の避難場所として使われており当時の様子がイメージできます。所要時間は90分程で、料金は2,500円です。

沖縄観光で、鍾乳洞巡りを計画中の方におすすめの移動手段は「レンタカー」です。沖縄には電車が走っておらず、バスの本数も少ないので、公共交通機関での観光はおすすめできません。那覇空港をはじめ、沖縄県内にはたくさんのレンタカーショップがあり、さまざまなプランが用意されているので利用してみてください。

レンタカーを借りるのが不安な方や、鍾乳洞巡り以外にも沖縄の観光名所を満喫したい方には、オプショナルツアーがおすすめです。ホテルまでのピックアップがあるツアーや、装備をレンタルできるツアーなど、何も準備していなくて満喫できます。それぞれの名所を格安で周られるので、利用してみるといいでしょう。

観光地化されており、安全な鍾乳洞もありますが、あまり人の手が入っていない鍾乳洞もあります。離島の入場料が無料の鍾乳洞などは、探検の際は足元に特に注意してください。「青の洞窟」など、入口が海になっている鍾乳洞は、天候によって入場できない可能性があるので、天候をチェックして計画しておくと安心でしょう。

温暖な沖縄でも鍾乳洞内は、温度が15度から20度程なので、半袖半ズボンではかなり寒く感じます。訪れる際は、羽織るものがあれば安心でしょう。足元が険しい場所もあるので、サンダルではなく動きやすい靴を履いて訪れてください。

地下は暗いので、ライトが必要です。レンタルできる場所が多いですが、できない場所もあるので事前にレンタルの有無を確認しておきましょう。

地下にある洞窟を探検できるのは、鍾乳洞ならではの楽しみ方です。鍾乳洞は神秘的で、自然の壮大さを感じられるので、沖縄観光のプランに入れてみてください。

全国的にも有名で人気の鍾乳洞もありますが、入場料が無料な名所も多く、穴場的な楽しみ方もあります。訪れる際は服装や天候に注意して、安全で楽しい鍾乳洞探検にしてください。