日本の空港はどこにある?
日本には89ヶ所もの空港が全国にあります。反対に空港がないのは、栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、神奈川県、山梨県、岐阜県、滋賀県、三重県、京都府、奈良県、徳島県の12府県(2019年11月現在)。それでも、北海道から沖縄まで全ての地方にあるのです。ほとんどの日本の空港には敷地内に展望デッキがあり、飛行機の離着陸を見ることができます。しかし、最近は展望デッキだけでなく、さまざまなニーズにあったおもしろい施設が誕生しているようです。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!東京国際空港(羽田空港)の楽しみ方
日本を代表する大きい空港が東京国際空港(羽田空港)です。東京都大田区にあり、都心からも近くアクセスしやすいのが特徴として挙げられます。第1ターミナルの6階にある展望デッキで賑わっているのは、東京地ビールやホットドックなどが買えるテイクアウトのカフェです。6階から繋がっている屋上の展望デッキは、開放的で滑走路全体を見まわすことができます。また、第2ターミナルにある展望デッキは24時間開放しているので、早朝・深夜に関わらず利用可能です。
展望デッキ以外にも「PLANETARIUM Starry Cafe」というプラネタリウムで、星空を見上げながら食事ができるというおもしろいカフェがあります。飲食が可能なプラネタリウムは都内でもなかなかありません。きれいな星空はもちろん、アニメーションや3分のショートムービーなど、さまざまな種類の映像が上映されるため、カップルにも子供にも人気のスポットです。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!成田国際空港の楽しみ方
千葉県成田市にある成田国際空港は特急列車1本で都心までアクセス可能なので、乗り換えに慣れていない訪日外国人や旅行初心者にやさしい空港です。展望デッキは第1・第2ターミナルに各1ヶ所ずつあります。全長4,000メートルもの大きい滑走路が見わたせるのは第1ターミナル5階にある展望デッキです。第2ターミナルの4階にある展望デッキの特徴といえば、駐機している飛行機を間近に見られることでしょう。
大きい国際空港なので楽しい施設はたくさんありますが、注目は2015年度グッドデザイン賞を受賞した第3ターミナルです。陸上のトラックをモチーフにしたおもしろい案内デザインが特徴といえます。LCC専用の小さいターミナルなのですぐに端から端までいけてしまいますが、ここにあるショップでしか買えない限定品もあるようです。第2ターミナルから無料バスで3分で移動できます。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!関西国際空港の楽しみ方
LCCが急激に普及した2010年以降も、利用者数が増えつづけている関西国際空港。楽しい施設も充実していて、360度パノラマ展望デッキなどが関空展望ホールスカイビューにあります。小さいお子さんも喜ぶような公園もあり、ピクニックをしたりと楽しいひと時が過ごせるでしょう。夜にはきれいなイルミネーションが灯り、ロマンチックな雰囲気はカップルにも人気です。
同館3階のスカイミュージアムでは空港の歴史から、空港・航空の仕事まで知ることができます。その他にアトラクションを体験するエリアもあり、展示されている第1ターミナルのジオラマは、72分の1の大きさで全長約30メートルと巨大なミニチュア模型です。関西国際空港で就航している、さまざまな種類の機体を一挙に見ることができ、その姿は圧巻といえます。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!中部国際空港の楽しみ方
愛知県にある中部国際空港は、中部の"center"と空港の"air"をかけあわせて”centrair(セントレア)”という愛称で呼ばれています。全長300メートルと縦に長く、全てウッド張りで広いテラスのような展望デッキが特徴です。滑走路までは300メートル、滑走路に移動する誘導路まではわずか50メートルと機体との距離が近いのが人気といえます。
セントレア内にあるのはアミューズメントパークのような「FLIGHT OF DREAMS(フライト オブ ドリームズ)」。こちらの施設には実際に使われていた機体(ボーイング787)が大迫力にそのまま展示されています。プロジェクションマッピングで有名な「チームラボ」がプロデュースしていて、光と音の幻想的な空間が人気です。ボーイングはシアトル生まれの機体。それにちなんでシアトルの街並みをイメージしたエリアもあり、そこではシアトル本場のフードを楽しむことができます。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!福岡空港の楽しみ方
空港なのに、公園である。公園なのに、空港である。
”公園である。公園なのに、空港である。”をコンセプトに福岡空港は2016年から現在もリニューアル工事を行なっている新しく、きれいな空港です。そして、2020年の全館完成にむけて、着々と新しいエリアがオープンしています。SWEET HALLは2019年8月にオープンした空港初のスイーツセレクトショップです。九州のスイーツ専⾨店が14店舗ならんでいて、老舗のものから旬の食材をつかったものなど種類豊富な和・洋スイーツを買うことができます。
展望デッキは国内線ターミナル4階にあり、国内外問わずいろいろな種類の飛行機の離着陸を見られます。また、展望デッキのほかにも国際線ターミナル4階に送迎デッキがあり、夜は街中にある福岡空港ならではの夜景を一望できるでしょう。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!新千歳空港の楽しみ方
北の玄関口と言われる新千歳空港の展望デッキからは旅客機とともに、広大な土地ならではのきれいな地平線も見わたすことができるでしょう。12月〜3月の4ヶ月間は積雪のため、閉鎖しています。雪国の”期間限定”の展望デッキです。
冬季でも夏季でも楽しめるのは豊富なご当地グルメ。「北海道ラーメン道場」には北海道を代表するラーメン店が10店舗集まっていて、見てまわるだけでも楽しめるエリアです。他にも安倍首相が3度も訪れたと言われるスープカレー屋「Lavi」や、元祖味つけジンギスカンの「松尾ジンギスカン」と空港内には道内の人気店が数多く入っています。また、スターバックス新千歳空港店では北海道限定タンブラーのほか、北海道の大地と雪をイメージした新千歳空港店限定フラペチーノもあるようです。
日本の空港それぞれの魅力をご紹介!その他の空港の楽しみ方
仙台国際空港の楽しみ方
仙台空港内にある「とぶっちゃ」はエアポートミュージアムです。ビジネスクラスのシートがあったり、パイロットの訓練に実際使用されていたコックピットが設置されていて座ることができます。そのほかに、本物の飛行機のタイヤを近くで見て、触れることができる楽しい体験型の施設です。また、牛タンが有名な仙台ならではの「駅弁」ならず、「空弁(そらべん)」もあります。
小松空港の楽しみ方
石川県にある小松空港は民間の空港のなかでは小さい空港ですが、旅客機のほかに航空自衛隊も同じ滑走路を使用しています。そのため展望デッキでは戦闘機の離着陸も見ることができるでしょう。また、平日のみの予約制ではありますが、普段は見ることのできない訓練や基地内を見学することができます。そのほかにも、空港内にある航空プラザは入場無料で、小型飛行機などの実機の展示を自由に見てまわることができる施設です。数種類のシミュレーターも設置されていて、ワンコインで操縦体験もできます。
長崎空港の楽しみ方
長崎空港は上から見ると分かるように、海が空港を囲んでいる本格的な海上空港です。本土との連絡橋は箕島大橋といい、全長970メートルあります。歩道も整備されているので海風を感じながら渡ることが可能です。空港内には名物長崎ちゃんぽんのお店や、カラフルで、かわいいパッケージのご当地カステラなどのお土産を買えるショップがいくつかあります。
石垣空港の楽しみ方
石垣島にある小さい空港の石垣空港。伝統工芸であるミンサー柄を各所で使っていたり、亜熱帯植物があったりとエントランスから南国を感じる温かいデザインの空港です。また、送る側も送られる側も飛行機に乗る最後まで姿を見ることができるように、送迎デッキ・搭乗橋ともに全てガラス張りになっています。
まとめ
北海道から沖縄までの各地に点在している日本の空港。主要の大きい空港から国内線のみの小さい空港まで、それぞれの魅力があり、展望デッキ以外にもおもしろい施設が増えています。搭乗時間までのすきま時間はもちろん、飛行機の利用の有無を問わず、家族やカップルでさまざまなシチュエーションで楽しいひと時を過ごすことができるでしょう。