日本の断崖絶壁スポット21選！有名な絶景の名所をご紹介！

荒れ狂う波と足もすくむ高さ。断崖絶壁というと、サスペンスドラマで最後に犯人が追い詰められて自白する場所、というイメージがありますよね。日本全国には断崖絶壁スポットが数多くあり、それぞれそこでしか見られない絶景があることをみなさんはご承知でしょうか。特におすすめの絶景が見られる断崖絶壁スポットをご紹介してゆきます。

山や川岸、海岸などの険しく切り立った場所のことを崖といいます。さらにもっと角度があり、垂直に切り立った崖が「断崖絶壁」です。その出来方はさまざまで、風や水の浸食などによって崖は作られます。荒波に削られた跡などがありありと見える断崖からは、まさに自然の強さを感じられることでしょう。

北海道の室蘭市にある二つの断崖絶壁で、室蘭八景の一つでもあります。高さ約100メートルの直立した断崖で、金屏風と銀屏風はそれぞれ別の場所にありますが二つで一つになります。金屏風は朝日を浴びると金の屏風を立てたように見えることから金屏風と呼ばれ、銀屏風は夕日を浴びると銀色に輝くことから銀屏風と呼ばれるようになりました。

青森県の下北半島西岸にある断崖絶壁スポットです。仏ヶ浦は国が指定した天然記念物で、自然が作り上げた断崖はとても神秘的！日本の秘境100選にも選ばれました。仏ヶ浦は海からしか見られないため、船に乗って行きましょう。海からの美しい景色を見られる遊覧船コースがおすすめです。5月～7月ごろにはイルカにも出会えるかもしれません！

岩手県の田野畑村にある断崖絶壁スポットです。日本で唯一、全国の観光資源を評価・ランク付けをする（財）日本交通公社の「観光資源評価」で最高ランクの特A級に格付けされた日本が誇る名所です！高さ200メートルの断崖と豊かな自然は四季折々の美しさを見せてくれます。海にせり出た展望台から見る絶景の景色はとてもおすすめです！

青ヶ島は東京から358キロメートル南に離れた火山島です。人口約160人と日本一人口の少ない村として知られていますが、じつは隠れた絶景スポットでもあります。島をぐるりと断崖絶壁が囲っており、内も外も急斜面になっています。崖によって海の波がうねるため、港には船が着岸できないことが多く空から上陸することをおすすめします。

千葉県の豊津市にある断崖絶壁スポットです。針山は標高329.4メートルの山で、登った先にある「日本寺」には有名な「地獄のぞき」があります。まさにその名の通り！高所恐怖症の人にはおすすめできない、空中へせり出た岩の上に立つことができます。実はこの岩は人工的に作られたもので、岩肌には職人さんの屋号も刻まれているそうです。

石川県のヤセの断崖は松本清張の名作である「ゼロの焦点」の舞台となった断崖絶壁です。1961年と2009年に公開された映画のロケ地としても使われました。断崖に立ち、身を乗り出して下を覗くと「身がやせる思いがする」ことから、「ヤセ」の名がついたとも言われています。崖の上から一望する日本海はまさに絶景です。

福井県の坂井市にある断崖絶壁スポットです。日本で有名な断崖絶壁といったらここを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。東尋坊は国の天然記念物でもあり、「輝石安山岩の柱状節理」という珍しい奇岩は世界でも東尋坊を含めて3カ所しかありません。崖には手すりや柵がないため、行く際には足元に十分注意してください。

駿河湾に面する黄金崎は夕陽を浴びて黄金に輝くことで有名です。コバルトブルーの駿河湾と雄大な富士山を一度に眺めることができます。岬全体が公園になっており、昭和63年には静岡県の天然記 念物 に指定されました。岬の先端が馬の形に見えることから「馬ロック」の愛称で親しまれています。

三重県の熊野市にある断崖絶壁スポットです。高さは約80メートル。海からそそり立つ柱状節理の絶壁はまさに圧巻！海に突き立てられた巨大な楯にも見えます。またここは神武天皇が上陸した地としても有名です。1937年に三重県の名勝と天然記念物に指定されました。楯ヶ崎はハイキングコースにも最適です。

兵庫県の香美町の香住海岸にある断崖絶壁スポットです。高さは65メートル、角度70度の巨大な大岩壁です。柱状節理と板状節理が武者の鎧の袖に見えることから、「鎧の袖」といわれています。1938年には国の天然記念物にも指定されました。遊覧船に乗って見る鎧の袖の壮大な景色はとてもおすすめです。

三段壁は和歌山県の南紀白浜の観光名所の一つです。高さは50メートル、岩肌に打ち寄せる波が激しくぶつかり合うダイナミックな光景はとても迫力があります。平安時代に源平合戦で知られる熊野水軍が船を隠したと言われる洞窟があり、日本最大級の青銅でできた牟婁大辯才天様が鎮座していることからパワースポットとしても有名です。

鳥取県三朝町にある三徳山三仏寺の奥院です。標高900メートルの場所に境内を持っており、垂直に切り立った絶壁に建てられたとても珍しい建築物です。他に類を見ないことから国宝にも指定されています。三徳山は修行のための場所でお堂へ行くには岩をよじ登って行かなくてはなりませんが、辿り着いた先に待つのはまさに絶景です！

島根県の隠岐国賀海岸にある断崖絶壁スポットです。海抜257メートルの巨大な絶壁はナイフで切り取ったように垂直に立っており、波や潮によって削れて出来たこの崖は日本有数の高さを誇っています。遊覧船に乗って海から見上げるのも大迫力ですが、車で行って放牧された馬と一緒に見る長閑な景色もおすすめです。

同じく鳥取県にあるもう一つの断崖絶壁スポットです。隠岐郡知夫村の西海岸にある知夫赤壁は高さ50メートルから200メートルの巨大な岩でできた壁で、青い海と赤い壁のコントラストがとても美しくまさに絶景です。知夫赤壁は知夫村の観光名所でもあります。1935年に国の名勝と天然記念物に指定されました。

山口県の萩市にある断崖絶壁スポットです。約1400万年前、地殻変動によるマグマの熱の影響を受けてできました。灰白色と黒色の縞模様が美しく、高さ15メートルの巨大な断崖から見る景色はとても綺麗です。2007年には日本の地質百選にも選ばれました。地球の歴史を感じられる断崖絶壁スポットです。

徳島県の三好市にある断崖絶壁スポットで、観光名所でもあります。その名の通り、崖から大自然を見下ろすように小便小僧の銅像が立っています。昔、子供たちが崖の上で放尿して度胸試しをしたという逸話から作られたそうです。崖の高さは200メートルもあり、見下ろした先には青々とした木々と祖谷川を見ることができます。

高知県の幡多郡大月町にある海岸で、半島の南側には波によって浸食された岩壁が続いています。高さは120メートルから130メートルと高く、ロッククライミングスポットとしても有名です。どこまでも続く白い岩壁と青い海はまさに絶景！また自然の中にはニホンザルも生息しており、運が良ければ野生の猿にも合うことができます。

長崎県の平戸市にある断崖絶壁スポットです。西部側の海岸線がほとんど断崖になっており、柱状節理の奇岩が約1キロメートルにも渡って続いています。その高さは約20メートルに及び、長崎県新観光百選の一つとしても有名です。綺麗な六角形の岩壁と海の青さのコントラストはとても迫力のある景色です。

九酔渓は大分県の玖珠郡九重町にあり、新緑や紅葉がとても美しい渓谷です。玖珠川流域の両岸に約2キロメートに渡って断崖絶壁が続いており、高さは約200メートルもあります。斜面一面にモミやカエデなどの落葉樹が多く、九州地方でも有数の紅葉の名所でもあります。また滝も多いことで有名で、震動の滝は日本の滝百選にも選ばれました。

宮崎県の日向市にある断崖絶壁スポットです。70メートルの断崖は足もすくむ圧巻の高さ！日向一の絶景ポイントとしても知られており、上から見下ろす景色はまさに絶景です。岬全体が馬の背に似ていることから、馬ヶ背断崖と名付けられたそうです。太平洋を見渡せるその景色は、地球の壮大さを感じられることでしょう。

鹿児島県の薩摩川内市にある断崖絶壁スポットです。高さは200メートル。人形瀬や鶴穴といった名前が付いた奇岩があります。断崖にはウミネコの巣があり、日本の繁殖南限地としても有名です。展望所が設けられているため断崖の近くを飛ぶウミネコの姿を見ることができます。遊覧船も出ているため、海から大迫力の断崖を見るのもおすすめです。

日本全国の断崖絶壁スポットをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。それぞれの断崖に歴史があり、四季折々の美しい景色があります。簡単に見ることが出来ないからこそ、心に響くものがありますね。断崖のから見る美しい景色に見とれて足を踏み外さないように、足元には十分注意しながらスリルのある絶景を満喫してください！