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「ねぶた」と「ねぷた」の違いは?
青森県では、夏になると40もの地域で「ねぶた」と「ねぷた」が開催されます。
ねぶたとねぷたのルーツは基本的には同じですが、青森市や下北などの地域では「ねぶた」、弘前市などの津軽地域では「ねぷた」と呼ばれています。呼び方以外にも、地域が変わることで由来・歴史・意味・灯篭山車・掛け声などにも微妙な違いがあるので確認してみましょう。
「ねぶた」と「ねぷた」の違い①:由来
ねぶた・ねぷたの語源は、どちらも「眠たし(眠たい)」が訛ったものです。古来の七夕行事の眠り流しが発展し、ねぶた祭りになりました。発祥した理由は、農作業の激しさからくる眠気を払うため、災厄に見立てた木の枝やワラ人形を川に流す行事です。
ねぶたの由来
ねぶたの由来は、眠り流し以外に蝦夷討伐で征夷大将軍の坂上田村麻呂が大燈籠や笛などを使って囃し立てたという説もあります。青森には来ていないとされている坂上田村麻呂ですが、破格の勇壮さと写実性から可能性はゼロではないのではないかといわれています。
ねぷたの由来
ねぷたの代表格である「弘前ねぷたまつり」の由来には、眠り流し説と坂上田村麻呂説以外のものもあります。文禄2年(1593年)に藩祖の津軽為信が上洛中、盂蘭盆会での趣向として作らせたという説です。しかし、当時の記録にねぷたの記述がないため、説得力に欠けるとの指摘もあります。
「ねぶた」と「ねぷた」は何が違うの?