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オーストラリアの治安ってどう?旅行で気をつけるポイントをご紹介!

オーストラリアの治安ってどう?旅行で気をつけるポイントをご紹介!

オーストラリアは治安が良く、日本から近い上に見どころ満載で、渡航先として人気の国です。ポイントを押さえて対策をすれば、楽しい旅行を満喫できます。オーストラリアの治安が悪い地域や注意すべき場所、場面を知り、安全対策と事前準備をきちんと行いましょう。

目次 [表示]

オーストラリアとは

広大な国土に豊かな自然が広がるオーストラリア。正式にはオーストラリア連邦といい、英語が公用語です。白人系のほか、先住民のアボリジニや各国からの移民も暮らす多民族国家。オーストラリアでは、道で困っていると声を掛けてくれたという話はよく聞きます。明るく陽気なイメージのとおり、フレンドリーな人も多くあたたかい国です。

オーストラリアの治安

世界の中では、オーストラリアは治安の良い国です。外務省の発表する危険レベではもっとも低く、渡航に問題はありません。ただし、何の警戒もしないのは危険です。常識が違う外国にいること、自分の身は自分で守ることを忘れずに、安全な旅行を満喫しましょう。

日本に近い治安の良さ

Photo byhandsoftmz

一般的な自衛を心掛ければ、オーストラリアの治安は日本に近い良さです。イギリスの経済誌『エコノミスト』が、不安や脅威の大きさを指数化した「世界平和度指数」を発表しています。2019年版では、日本は9位、オーストラリアは13位でした。日本と同様に銃規制があり、アルコールの規制は日本以上です。また、スラム街もほぼありません。

犯罪の多さ

Photo by7raysmarketing

犯罪発生率は、すべてにおいて日本より高いです。特に、窃盗や暴行などの軽めの犯罪が頻発しています。背景には、薬物欲しさやアルコールが入って犯罪にいたる事例が多数。オーストラリアは薬物が身近に横行し、大きな問題になっています。また、強盗や性犯罪、詐欺も後を絶ちません。オーストラリア滞在中は、日本にいるときより犯罪への警戒を強く持ちましょう。

テロの危険性

Photo byPublicDomainPictures

テロが起きる可能性があります。オーストラリア連邦政府の警戒レベルは、5段階で3番目の「PROBABLE(起こりそうである)」です。ISIL(イスラム過激派組織)関連のテロは、2016年に起こっています。2018年の2件も、警察によるとISILに触発されたテロ事件だそうです。常に最新の危険情報を確かめ、危険を極力回避しましょう。また、目立たない服装や行動が身を守ります。

オーストラリア旅行での安全対策

日本よりも、犯罪やテロの恐れがあるオーストラリア。しかし、安全対策をしっかり行えば治安は良い国です。日本人は特に警戒心が低く、体格も小さいため、被害に遭いやすいといわれます。以下では、海外旅行に共通の安全対策を見ていきましょう。

荷物には常に注意

Photo by Gareth1953 All Right Now

旅行中は、荷物を身体に触れさせておきましょう。バッグはチャック付き。身体の前面で、手を添えて持ちます。また金品は、極力人前で出さないでください。気が緩みがちなレジャー、食事、買い物、会計などは、特に危険が高まります。ガードの甘い観光客は、窃盗犯には絶好の的。脇や足で挟む、膝にのせるなど、警戒態勢を見せることは大切です。

最小限の金品のみ

Photo by llee_wu

現金は必要な分だけ、他はカード類やパスポートのコピーなど最低限を持ち歩くようにしましょう。中型以上のホテルであれば、使わない現金やパスポート、旅行券などはセーフティボックスに保管しておくと安心です。ホテルの安全性が不安な場合は、チャック付き小型肩掛けバッグや隠しポケットなどで身体から離さず管理しましょう。簡素な身なりにするのが安心です。

怪しい人・場所・地域には近寄らない

Photo bymelodiustenor

危険や違和感を感じたら、避けてください。ナンパや詐欺、薬物の勧めは、きっぱり断りましょう。初対面で馴れ馴れしく話しかけられたら、要注意です。下心なく、フレンドリーに話しかけてくる人もいます。しかし、2人きりの誘いやお金絡み、薬物絡みの話は危ないケース。危険な地域や場所も、極力避けましょう。特に夜一人きりで出歩く際は、厳重注意です。

オーストラリアで治安の悪い地域【都市別】

治安が安定しているオーストラリア。しかし、注意の必要な地域もあります。犯罪が集中するのは、特に人の集まる都市部。都市部の中心部や観光名所は要警戒です。以下では、三大都市の治安が悪い地域を、それぞれ見ていきましょう。

シドニーで治安の悪い地域

中心部にあるセントラル駅やジョージストリート南側は、観光客狙いのスリやひったくりが頻発。パブが集まるキングスクロス地区では、夜間、酔っ払いや薬物中毒者による暴力沙汰が。繁華街であるダーリングハーバーは、日中のスリや置き引きが、バーの多いダーリングハーストでは、夜間、薬物や飲酒絡みの暴力沙汰が後を止まない状況です。シドニー国際空港でも窃盗に注意しましょう。

ブリスベンで治安の悪い地域

ブリスベン中心部では日中はスリや置き引きが多く、夜間には路上での傷害事件も発生しています。チャイナタウンを持つ繁華街フォーティチュード・ヴァリーでも、ナイトクラブやパブが多く、夜間は酔っ払いに巻き込まれる危険が。ベトナム人街のイナラは観光客でにぎわうため、窃盗が多いです。海辺でも、荷物管理を怠ると置き引きに遭います。

メルボルンで治安の悪い地域

郊外北西部一帯は、治安が悪いという評判があります。学生の多いサンシャイン、移民の多いセント・アルバンズなどが代表的です。薬物絡みの重い傷害事件の発生率が高め。特にセント・アルバンズは一人で歩くのは危険です。メルボルン中心部では、ナイトクラブの多いキングストリートなどを中心に、夜間は酔っ払いによる窃盗や暴行が多く、クラブではスリや置き引き、薬物にも注意しましょう。

オーストラリア旅行で注意すべき場所

特に気をつけるべき場所のポイントは、人目のない場所や気を抜きやすい場所です。日本と同じ感覚で利用、滞在すると、犯罪に遭いかねません。極力避ける、人目のある時間帯や場所を選ぶ、周囲に注意を向けて自衛するなどが必要です。

公共交通機関

Photo by denisbin

混み合うときはスリや置き引き、人目がないときは暴行やひったくりなどの重めな被害に要注意です。移動に便利なバス、電車、トラムは、混雑時の車内や駅でスリが頻発。長距離バスでは置き引きの恐れがあります。強制的に眠るのは避け、貴重品を守りましょう。一方、郊外の列車は夜になると人目がなく、窃盗や暴行の危険が。助けを求められる車両や時間帯を選ぶ方が安心です。

ATM

Photo byPeggy_Marco

スキミングや盗撮、下ろした直後の窃盗に要注意です。オーストラリアドルは日本より現地の方がレートは良く、現地で両替する人も少なくありません。銀行やホテルに比べると、カードのキャッシングがお得。気をつけるポイントは、機械の改変や隠しカメラがないか、周囲に不審な人影がないかを確認すること。入力時は手元を隠し、下ろしたお金はすぐしまうことです。また、人目のない場所や古めかしい機械は避けましょう。

宿泊先

Photo bydavidlee770924

フロントや廊下でのスリや置き引き、客室への侵入や窃盗に要注意です。客室で荷物を広げたままにするのは危険。大型ホテルであっても、外出時間の長さによらず、貴重品はセーフティボックス、ほかは南京錠付きのカバンにしまいましょう。日本人は、客室内での警戒心がとても低いといわれます。疲れも出て気が緩みがちなときほど、周囲に気をつけることが必要です。

オーストラリア旅行での危険な場面

現地の情勢は常に変化しています。ご紹介した治安情報のみをあてにするのは危険です。渡航すると決めたら、最新情報を定期的にチェックすること、危険な状況の傾向を知ることが必須。以下では、特定の地域や場所に関係なく、気をつけるべき状況をご紹介します。

人込み

Photo by daryl_mitchell

スリや置き引きが頻発しています。お金を持った観光客が集まる場面は、格好の窃盗スポットだからです。レジャー施設、路上、店内、駅・空港、乗り物、エレベータなどどこにいても、周囲に気をつける必要があります。会話や支払い、お土産選びなど、注意がそれたときは特に危険です。盗られにくい持ち方、盗られても最低限の損失で済む対策をしましょう。

人目のない状況

Photo by MassiveKontent

強盗や傷害など、危険な犯罪が起こりやすいです。性犯罪や薬物の密売に巻き込まれる恐れもあります。周囲に助けを求められなそうな場所には、近寄らないことが一番。夜間は極力一人で出歩かず、ホテルでしっかり疲れをとると良いでしょう。日中であっても、薄暗い路地や人通りのない場所は避ける方が安心。絡まれた場合、持ち物は差し出し、まずはその場から逃げましょう。

見知らぬ人が話しかけてきた

Photo by JefferyTurner

ナンパや薬物、詐欺などに警戒してください。初対面の人からの誘いやお金の絡む話は、きっぱり断りましょう。間違っても薬物には手を出してはいけません。オーストラリア人の中には、悪気なくニコニコ話しかけてくる人もいて、疑いにくいです。しかし、あまりにしつこい人や馴れ馴れしく踏み込んでくる人、お金や薬物を話題にする人に対しては、断ってすぐ離れましょう。

出発前に押さえておきたいこと

最新の治安情報をチェックしましょう。以下で紹介する緊急連絡先の他、航空・カード・海外旅行保険の会社の連絡先などを、紙にメモして持ち歩くと安心です。また、家族や友人に自分の連絡先と渡航期間を伝えておくと良いでしょう。

外務省の安全情報

Photo bygeralt

外務省の海外安全ホームページでは、最新の治安情報を入手できます。在豪日本大使館・領事館の発表する情報も一緒に見られて、便利です。渡航前には、最新の情勢を確認しましょう。また、旅行中に現地の危険情報を日本語で受け取れるメールサービスやアプリも紹介しています。事前に登録し、事件やテロに巻き込まれたときの情報収集に活用すると良いでしょう。

海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

緊急連絡先

パスポートや金品の紛失・盗難、事故や事件、テロの場合、まずは警察に届け出ます。在外公館ではトラブル対応の相談を受付。困ったら連絡しましょう。滞在先の州の領事館や警察局も、各自要チェックです。

オーストラリア警察・救急・消防 000
在オーストラリア日本国大使館 02-6273-3244

トラブル時に使えるフレーズ

フリー写真素材ぱくたそ

暗記または紙にメモしておくと良いでしょう。

具合が悪いです I'm sick.
失くした lost
盗まれた stolen
遺失物取扱所 the Lost and Found
日本語話者はいますか Any Japanese speakers?

安全な良い旅行にするために

自衛の姿勢が肝です。日本でしないことは旅先でもしない、常に周囲に気をつける、この2点を押さえましょう。しっかり対策すれば、オーストラリアは治安の良い国です。気をつけることを怠って気分の悪い旅行になってしまうと、悲しいしもったいない。外務省の情報もご参考に、安全で素敵な旅をぜひ。

Sato
ライター

Sato

森林浴が好きで、旅先では各地の自然に触れるのが一番の楽しみです。 自然や街並みを切り取った風景画も好きなので、題材になりそうな景色を探して歩くことや、古くからの街並みの散策や美術館巡りも好きです。

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