妖怪とは?
妖怪とは、人間の想像を超える非科学的・超自然的な存在を指します。日本では、すべてのものに霊が宿っているという「アニミズム」という考えがあり、主にものや動物に霊が宿って妖怪になると考えられてきました。
西洋で妖怪に近い存在としてモンスターがあげられますが、西洋にはアニミズムの考え方がないため、妖怪と完全に同じとはいえません。しかし共通点も多くあります。
有名な妖怪モチーフ一覧
妖怪には、たぬきや狐、猫など、動物がモチーフとされているものが多くあります。動物の妖怪は、かわいい見た目からは想像できないような、恐ろしいものもいて、動物を大切にしなければならないというメッセージが込められています。
①狐
狐の妖怪は多くの種類があり、妖狐・化け狐などが有名です。狐はお稲荷様として神社に祀られるよい存在でもありますが、誰かが騙されると「狐につままれた」と悪い存在に変わります。
日本三大悪妖怪の玉藻前は、狐で最も恐ろしい妖怪です。鳥羽上皇から寵愛を受けましたが上皇を病にし、正体を暴かれてからは殺生石となり、人間や動物が近づくと命を奪ったといわれています。
②猫
猫の妖怪は化け猫や猫又が有名です。猫は西洋でも魔女の使いとして、不吉の象徴とされています。昼間はかわいい猫も、夜には目が光り、足音を立てずに歩いている様子は不気味です。飼っている猫が年老いてくると妖怪になるともいわれます。
「ジバニャン」はアニメ妖怪ウォッチに登場する、猫又がモデルのかわいいキャラクターですが、本来の猫又は人間をかみ殺す恐ろしい妖怪です。
③こども
「小僧」「童」とつく妖怪はこどもの妖怪です。豆腐小僧、一つ目小僧、座敷童などが有名ですが、河童もこども妖怪です。こども妖怪はいたずら好きで、大きな災いをもたらすことはほとんどありません。座敷童のように、幸福をもたらす妖怪もいます。