ツバルと日本の面積を比較
国名 | 面積順 (位) | 面積 (㎢) | 人口順 (位) | 人口 (人) | 人口密度 (人/㎢) |
---|---|---|---|---|---|
ツバル | 191 | 26 | 192 | 11,646 | 449.65 |
日本 | 62 | 377,974 | 11 | 125,708,382 | 332.58 |
ツバルの面積は9つの島をあわせても約26万平方キロメートルで、日本の面積とは1万倍以上の差があります。ツバルの人口は11,646人で、面積と同様、日本の人口とは1万倍以上の差があります。
一方ツバルの人口密度は日本と比較して1.35倍で、約450人/平方キロメートルと高いのが特徴です。
東京都品川区くらいの面積!
面積 (㎢) | 人口 (人) | 人口密度 (人/㎢) | |
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ツバル | 26 | 11,646 | 449.65 |
品川区 | 23 | 416,171 | 18,221.15 |
ツバルは東京都品川区と同じくらいの広さです。品川区は23区の中でも古くから栄えた街であり、今もオフィス街として開発が進んでいます。高層マンションも多いため、人口が多いのが特徴です。
ツバルの面積は品川区と同じくらいにもかかわらず、人口は約36分の1と、品川区のほうが圧倒的に多いです。
日本最西端の島「与那国島」より小さい
面積 (㎢) | 人口 (人) | 人口密度 (人/㎢) | |
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ツバル | 26 | 11,646 | 449.65 |
与那国島 | 29 | 1,625 | 56.27 |
ツバルはひとつの国として独立していますが、沖縄県の自治体のひとつである与那国島よりも小さい面積です。
面積はツバルのほうが小さいですが、人口はツバルのほうが多く、与那国島の7倍以上で11,646人です。ツバルの人口密度は、与那国島の人口密度と比較して約8倍で、非常に高いです。
沈みゆく国といえばツバル
ツバルは「温暖化で沈みゆく国」として、1990年頃から知られています。南太平洋の楽園が海面上昇によって沈んでしまう、という情報は大きなインパクトがあり、地球温暖化問題に対する関心をひきつけました。
ツバルでは、人口の多くが海抜の低い環礁の小さな陸地に居住しているため、わずかに海面が上昇するだけで大きな影響を受けます。
ツバルの海面上昇の状況
ツバルの海面は、主に地球温暖化によって生じる異常気象が原因で上昇しています。地震による津波やサイクロンによる高潮も、海面上昇の一因です。
オーストラリア政府の「太平洋海面および測地モニタリングプロジェクト」の測定値より、各年の最高潮位の推移を確認すると、確実に上昇を続けていることが分かります。
海面が上昇しやすい海域に位置する
ツバルは海面が上昇しやすい海域に位置します。地球温暖化によって寒冷地の氷が解けるだけでなく、赤道のやや南側という熱帯地域であるために、海水温度の上昇による熱膨張が起こるからです。
中緯度地域と比較すると、低緯度であるツバルのほうが熱膨張の影響をうけやすく、海面が上昇しやすいといえます。
温暖化や異常気象以外の原因
ツバルが沈むといわれるのは、人口増加や生活の近代化による自然破壊にも一因があります。
生活形態の変化によって処理しきれないごみが放置された結果、水質が汚染され、ツバルの基盤となるサンゴが傷つけられました。また観光客を受け入れるために、サンゴを含む大量の土を収集して大規模な土木工事をおこなったために、地盤が弱くなり、波の浸食を受けやすくなりました。
出典:イラストイメージ