中国地方の絶景ツーリングスポット21選！まだ見たことのない景色がココにある！

中国地方は絶景ツーリングにぴったりのエリアで、中国地方ならではの絶景が人気です。岡山・広島・山口・鳥取・島根の5県から成り、各県に魅力があります。ツーリングは1～3泊で1～2県を観光しながら走るプランが人気です。4～6泊で全県を1周するのも人気で、近隣の県からは数スポットに絞れば日帰りで楽しめます。

中国地方には海辺や高原の絶景ロードが多く、爽快な走りを楽しめます。有名な絶景ロードは山口県の角島大橋と秋吉台、広島県のしまなみ海道です。中国地方の絶景ロードは下道が多いため、小型バイクや原付で走るのも人気があります。

中国地方には中国地方ならではの自然や歴史が生んだ絶景スポットも多いです。中国地方は沿岸部は瀬戸内海や日本海の美しい海が広がっており、中国山地を境に山陽と山陰で異なる自然や文化があります。絶景スポットの周辺には眺めがよい道やワインディングがあることも多く、バイクで巡るのにちょうどよいです。

中国地方には全国的にもめずらしい絶景ロードが多く、全国のライダーに人気があります。絶景ロードの多くは高速道路のインターからのアクセスがよいため、近隣の県から日帰りで走りに来る人も多いです。観光スポットが充実したエリアにあるため、1泊2日で観光ツーリングを楽しんでもよいでしょう。

角島（つのしま）大橋は山口県下関市の本土と角島をつなぐ橋で、国内でも指折りの絶景ロードとしてライダーに人気があります。周辺の海は澄み切って明るく美しく、南国に来たかのような眺めです。橋の上をバイクで走ると明るい海と広い空の間をまっすぐに進む道が爽快で、海面をすぐ近くに感じます。

瀬戸内しまなみ海道は広島県尾道市～愛媛県今治市までの島々を橋でつなぐ高速道路です。小型バイクや原付バイクでも通れるのが特徴で、橋部分だけですが小型バイク・自転車・歩行者専用レーンがあります。各島の島内では小型バイクは下道を走るため、大型バイク以上に島や海の景色を堪能できると人気が高いです。

安芸灘とびしま海道は広島県呉市～愛媛県今治市の島々にかかる橋の総称で、「裏しまなみ」とも呼ばれる穴場の絶景ロードです。

入口にあたる安芸灘大橋のみ有料で以降の橋はすべて無料であり、各島内では車両を問わず下道を走ります。下道は部分的に狭くて路面が悪いですが、基本的に交通量は少なく、離島情緒や海の眺めを堪能できるコースです。

秋吉台カルストロードは山口県にある広大なカルスト台地を縦断する県道です。秋吉台は国内で一番大きいカルスト台地であり、緩やかな丘に岩がゴロゴロと点在する不思議な眺めが広がっています。カルストロードは別世界を走るような眺めで、バイクでトコトコと走りながら景色を間近に楽しめる絶景ロードです。

広島県の絶景ツーリングスポットは瀬戸内海ののどかな海景色を楽しむスポットが多いです。海岸道路や高台からの遠望、島にかかる橋など、余すところなく海景色を楽しめます。歴史的なスポットも多く、世界遺産の景勝地が有名であるほか、絶景スポットには戦争の名残がある場所も多いです。

帝釈峡は広島県の庄原市東城町～神石高原町にある大きな渓谷で、観光地としても人気の絶景スポットです。秋の紅葉がとくに人気ですが、春～夏の新緑も美しく、避暑地としても人気があります。帝釈峡ではバイクを停めて遊歩道を散策するのが人気で、遊歩道の先にある世界三大天然橋「雄橋（おんばし）」は必見です。

厳島神社は広島県の厳島の海上に建つ神社で、国宝かつ世界遺産に登録されている大人気の観光スポットです。潮の満ち引きで表情がガラッと変わる神秘的な絶景を楽しめます。ツーリングでは本土の宮島口の駐車場にバイクを停め、フェリーで島に渡って観光するのが定番で、日帰りで楽しめるスポットです。

鞆の浦（とものうら）は広島県福山市の入江と港で、瀬戸内海のおだやかな海とノスタルジックな港町が楽しめます。古代から交通の要衝だった歴史があり、趣深い町並みで写真を撮りながらトコトコと散策するのが人気です。

ツーリングでは背後の山を走る福山グリーンラインがセットでおすすめで、ほどよいワインディングと海景色が楽しめます。

灰ヶ峰は広島県の呉市街東部にある山で、展望台は呉市街と瀬戸内海を見渡す絶景スポットです。春は山桜がかわいらしく、夏は豊かな新緑が爽快で、展望台から眺める夜景も人気があります。展望台への道は落葉が多く路面も荒れ気味で、タイトなコーナーが続くため、山道に慣れた人に人気です。

岡山県の絶景ツーリングスポットも瀬戸内海を望む開放的な眺めが多いです。海沿いは温かく晴れの日が多いため、冬のツーリングにも人気があります。岡山で絶景の高原を走るなら鳥取県との境にある蒜山高原であり、鳥取県側にある大山とあわせて巡るコースが人気です。

鷲羽山（わしゅうざん）は岡山県の児島半島南端にある山で、瀬戸大橋と瀬戸内海を望む絶景スポットです。山にはおもな展望台が3つあり、バイクツーリングでは無料駐車場そばにある第二展望台が人気があります。おすすめのツーリングコースは鷲羽山スカイラインで、随所で水島コンビナートを眼下に走る快走路です。 

片上大橋は岡山県瀬戸内市～備前市をつなぐ海上橋で、瀬戸内海と湾内を望む絶景橋です。海上にはカキの養殖いかだが浮かんでおり、ベトナムのハロン湾にも似た風情があります。片上大橋は備前インターから続く岡山ブルーラインの一部で、関西方面からのライダーの日帰りツーリングにも人気です。

蒜山（ひるぜん）高原は岡山県と鳥取県の境に広がる高原で、3つの山のすそ野を成す牧歌的な絶景スポットです。立ち寄りにはひるぜんジャージーランドが人気で、無料で駐車・入園でき、牧場と蒜山の雄大な眺めや春～秋の花畑を楽しめます。

ツーリングコースは県道422号線が人気で、草原の丘陵をのんびりと快走できる爽快な道です。

牛窓（うしまど）は岡山県瀬戸内市の海辺のエリアで、瀬戸内海のおだやかな多島美が美しい絶景の観光スポットです。牛窓は「日本のエーゲ海」とも呼ばれ、とくに牛窓オリーブ園の小高い丘から望む開放的な海景色が人気があります。オリーブ園から丘の下の港町へ下る道も眺めがよく、バイクで散策すると楽しいです。

山口県の絶景ツーリングスポットは多岐にわたりますが、基本的に観光も楽しむ絶景スポットが多いです。山口県は中国地方で唯一、瀬戸内海と日本海に面しており、2つの異なる海景色が広がっています。中国地方のなかでは冬の雪がもっとも少ない地域ですが、山間部や萩市あたりは注意が必要です。

錦帯橋は山口県岩国市の錦川にかかる5連アーチの木造橋で、日本三名橋に数えられる美しい橋です。江戸時代初期に設計された橋で、美しい造りと伝統の木組み工法は見応えがあります。ツーリングでは河川敷の駐車場からバイクとともに写真に収めるのが定番です。

秋芳洞は山口県の秋吉台の地下にある鍾乳洞で、国内で最大の規模を誇ります。約1キロの区間を観光でき、冒険気分を楽しめる人気のスポットで、秋吉台ツーリングとセットで人気です。洞内の一番の見どころは「百枚皿」で、鍾乳洞にはめずらしい棚田のような光景が楽しめます。

洞内の気温は年間を通して17度前後であり、暑い夏や寒い冬にもおすすめです。

周防大島（すおうおおしま）は山口県の南東部にある島で、「瀬戸内のハワイ」と呼ばれる絶景を楽しめます。周防大島はフェリーを使わずにバイクで無料で島に渡れて、日帰りで手軽に島ツーリングを楽しめます。本土沿岸の国道188号線を神代漁港から南下し、大島大橋を渡って国道437号線で島の北岸を快走しましょう。

別府弁天池は山口県の秋吉台の東にある別府厳島神社の湧き水です。カルスト地形から湧く水は青く透き通っていて不思議な美しさがあります。湧き水は透明度の高さから日本名水百選にも選ばれており、地域住民の飲料水や生活用水として使われてきました。別府弁天池は秋吉台や角島とあわせて訪れるコースが人気があります。

島根県の絶景ツーリングスポットは日本神話にまつわるスポットが多いです。日本海沿いや宍道湖の周辺を中心に夕日がきれいなスポットが多くあります。隠岐諸島はフェリーで渡るため穴場ですが、雄大で険しく最果ての情緒がある眺めがひそかに人気です。

日御碕（ひのみさき）は島根県の島根半島の西端にある岬で、日本海を一望できる絶景スポットです。日御碕に建つ出雲日御碕灯台は日本一の高さを誇り、白い石造りがスッとそびえるさまは絵になります。ツーリングでは日御碕に向かって海岸を北上する県道29号線も見どころで、断崖絶壁のそばを快走できるコースです。

宍道湖は島根県の松江市～出雲市に位置する湖で、夕日が美しい絶景ツーリングスポットです。湖の北西岸にある夕日スポットがおすすめで、湖上に浮かぶ嫁ヶ島をふくめた幻想的な夕景を楽しめます。ツーリングでは湖の北岸を走る国道431号線がおすすめで、ローカル電車と並走しつつ湖岸を楽しめるコースです。

国賀海岸は島根県隠岐の西ノ島にある海岸で、迫力満点の断崖絶壁を楽しめるスポットです。赤尾展望所から眺めるのがおすすめで、馬が草をはむ草原の高台から雄大な崖と水平線を一望できます。西ノ島だけを訪れる場合は日帰りでも楽しめますが、キャンプしながら隠岐の島々をフェリーとバイクで巡るのが人気です。

鳥取県の絶景ツーリングスポットは中国地方の最高峰である大山が有名で、走りも楽しみたいライダーに人気です。鳥取県は無料の自動車専用道路が多くて近県から日帰りでアクセスしやすく、下道は交通量も少なくてツーリングに向いています。鳥取県は全域で冬の降雪があるため、春～秋のツーリングがおすすめです。

鍵掛峠は中国地方の最高峰である大山を望む絶景ツーリングスポットです。大山の南壁の荒々しい山肌とブナ林の対比が見事で、とくに秋の紅葉は見応えがあります。

ツーリングコースは大山環状道路と蒜山大山スカイラインがおすすめで、高原のワインディングが人気です。関西からは弾丸で日帰りツーリングに来る人も多く、手軽に走りと絶景を楽しめます。

鳥取砂丘は鳥取県鳥取市の日本海岸に伸びる砂丘で、観光できる砂丘としては日本一有名です。砂丘をラクダが歩く光景は全国でも鳥取砂丘だけであり、中近東の砂漠に来たかのような眺めを楽しめます。砂丘までのツーリングコースは国道9号線がおすすめで、海岸沿いの快走路です。

中国地方ツーリングではおもな見どころが離れているため、日帰りプランであれば1～2エリアに絞りましょう。

走りも楽しむなら鳥取県の大山がおすすめで、島根県の出雲や宍道湖もセットでおすすめです。広島・岡山・山口県は倉敷～福山や広島～錦帯橋、角島～秋吉台などがセットで回りやすいでしょう。しまなみ海道は全島を観光しながら巡る場合は1泊2日かけるのがおすすめです。

海沿いコースは広島県の尾道から始めてしまなみ海道を因島まで走り、鞆の浦へ向かい、岡山県の鷲羽山でゴールです。瀬戸内海の海景色を本土の高台や港町、島などあらゆる角度から楽しめます。瀬戸内海の海沿いは冬でも雪や凍結の恐れがなく、季節を問わず楽しめるコースです。

おすすめの海と山コースは山口県下関市から始めて海沿いを北上し、朝の角島大橋を快走し、別府弁天池を見て秋吉台を走ります。春～夏にとくにおすすめのコースで、とくに角島大橋は混みやすいため、朝10時までに訪れるのがおすすめです。広島から日帰りする場合は下関市に行かずにまっすぐ角島を目指すとよいでしょう。

中国地方にはほかの地方にはない絶景が多く、バイクツーリングにおすすめです。全部の県を回ろうとすると4～5泊は必要ですが、近隣の県からは1～2エリアに絞れば日帰りでも楽しめます。瀬戸内海の澄んだおだやかな海や、日本最大のカルスト台地や砂丘など、中国地方特有の絶景を見に走ってみてはいかがでしょうか。