目次 [表示]
- 飛行機のクラスによるサービスの違いとは?
- 飛行機の料金比較【FSCとLCC】
- 【FSCとLCC】料金の違い
- 飛行機をお得に乗る方法
- 飛行機のサービス比較【FSCとLCC】
- 【FSCとLCC】サービスの違い:受託手荷物
- 【FSCとLCC】サービスの違い:機内持ち込み手荷物
- 飛行機のサービス紹介【FSC】
- 【FSC】サービスの魅力:機内サービス
- 【FSC】サービスの魅力:ラウンジ
- 飛行機の座席比較【FSCとLCC】
- 【FSCとLCC】座席指定の違い
- 【FSCとLCC】シートの違い
- 飛行機の座席比較【JAL】
- JALの座席の特徴:国内線
- JALの座席の特徴:国際線
- 飛行機の食事比較【FSCとLCC】
- 【FSCとLCC】機内食の違い
- 【JALとPeach】食事メニューの違い
- 飛行機の食事比較【JAL】
- JALの機内食の特徴:国内線
- JALの機内食の特徴:国際線
- 飛行機のクラスによるサービスの違いとは!
飛行機のクラスによるサービスの違いとは?
航空会社は、FSCとLCCに分類されています。最近は料金が安いLCCが人気がありますが、FSCはLCCにはないサービスの良さがとても魅力的です。この記事では、代表的なFSCである「JAL]と、LCCを代表的する「Peach」を、料金、座席、食事など、さまざまな面で比較していきます。また、国内線、国際線の違いについても、みていきましょう。
FSC(フルサービスキャリア)とは?
- Full Service Carrier
- ビジネス、エコノミー、ファーストなど、複数の座席のクラスがある
- 機内食、飲料などを初めから運賃に含め、提供している
- 就航路線は、2地点間の往復に限らず、広範囲である
LCC(ローコストキャリア)とは?
- Low Cost Carrier
- コストをおさえて、低価格の運賃で運航している
- 運航のコスト削減、人件費の削減、機内サービスの有料化、インターネットなどを利用した航空券の直接販売などを行い、低コストを実現している
- 就航路線は、2地点間運航に限定した中短距離・多頻度運航が多いのが特徴
飛行機の料金比較【FSCとLCC】
【FSCとLCC】料金の違い
FSCはサービス料が含まれている分、料金設定が高くなっています。LCCは一番安いプランで予約すると、オプション料金が入っていません。予約した後、現地でオプションを追加することもできますが、FSCより料金が割高になる可能性があります。例えば、Peachの場合、現地で受託手荷物のオプションを追加すると、荷物1個につき、国内線は1,700円~2,800円、国際線は1,900円~7,900円かかってしまいます。LCCで予約する際は、あらかじめ、自分に必要なオプションが入っているかを確認し、チケットを購入するようにしましょう。
JALとPeachの運賃表
2019.12.6現在 | 国内線 | 国際線 | プラン |
大阪(関西)~沖縄(那覇) | 大阪(関西)~台湾(桃園) | ||
JAL【FSC】 | 8,000円~ | × | ウルトラ先得 |
39,110円~ | 125,900円~ | 通常運賃 | |
Peach 【LCC】 |
4,990円~ | 6,980円~ | シンプルピーチ |
7,750円~ | 11,180円~ | バリューピーチ | |
9,920円~ | 14,480円~ | プライムピーチ |
- ウルトラ先得…75日前までの予約
- シンプルピーチ…受託手荷物・座席指定など、オプションプランが一切含まれない、運賃だけのお得プラン
- バリューピーチ…受託手荷物1個無料、座席指定料無料などのオプションが含まれた、スタンダードのプラン
- プレミアムピーチ…受託手荷物2個無料、座席指定料無料などのオプションが含まれた、バリューピーチよりハイグレードなプラン
飛行機をお得に乗る方法
FSCとLCCを通常運賃で比較すると、明らかにFSCの料金の方が高いのですが、予約の仕方を変えると、FSCの飛行機に安くお得に乗ることも可能となります。飛行機に乗る予定がある方は、各航空会社のホームページで、お得な情報をチェックしましょう。
【FSC】料金プランの特徴
- 国内線利用で、何日も先の予定がすでに決まっている場合は、お得なプラン(JALのウルトラ先得など)で予約すると、LCCと同じくらいの料金で飛行機に乗れることがある
- お得なプランほど、予約期限、支払い期限、キャンセル可能期限も短いので注意が必要
- FSCの国際線は、お得な料金プランがいつもある訳ではないため、チケットを安く購入することができない可能性がある
【LCC】料金プランの特徴
- いつも決まった料金体系があるため、出発ぎりぎりの購入でも、チケットの料金が安い
- 国内線も国際線も安定した料金の安さが魅力
- FSCと比較すると、チケットの予約変更に手数料がかかる場合、払い戻し料金が高い場合がある
飛行機のサービス比較【FSCとLCC】
【FSCとLCC】サービスの違い:受託手荷物
FSCとLCCを比較すると、受託手荷物の容量と個数制限が、大幅に違うことが分かります。FSCの方が荷物制限に余裕があるため、お土産など、急に荷物が増えた時も安心です。さらに、LCCでは不可能ですが、FSCは一部のフライトで、ペットを飛行機に預けることが可能。いつも一緒にいるペットを旅行先に連れていきたい方は、FSCの利用をおすすめします。
運賃に含まれるサービス
航空会社 | 容量 | 個数制限 | サイズ | ||
国内線 | JAL【FSC】 | 普通席 | 20kgまで無料 | なし | 50×60×120cm以内 |
クラスJ | |||||
ファーストクラス | 40kgまで無料 | ||||
Peach【LCC】 | シンプルピーチ | 有料 | × | × | |
バリューピーチ | 20kgまで無料 | 1個 | 3辺の和が203cm以内 | ||
プライムピーチ | 20kgまで無料 | 2個 | |||
国際線 | JAL【FSC】 | エコノミー | 23kgまで無料 | 2個 | 3辺の和が203cm以内 |
プレミアムエコノミー | |||||
ビジネスクラス | 32kgまで無料※ | 3個[※] | |||
ファーストクラス | |||||
Peach【LCC】 | シンプルピーチ | 有料 | × | 3辺の和が203cm以内 | |
プライムピーチ | 20kgまで無料 | 1個 | |||
バリューピーチ | 20kgまで無料 | 2個 |
- [※]JMB FRY ONステイタスサービス会員やJCG会員は、預けられる個数や容量が変わる
【FSCとLCC】サービスの違い:機内持ち込み手荷物
FSCとLCCを比較すると、手荷物の容量に違いがあります。FSCもLCCも機内に持ち込める手荷物に制限があり、ハンドバック(身の回り品)と手荷物の合計2個まで。重さにも制限があります。FSCは合計10kg。LCCは合計7kg。機内に持ち込むことが可能となっています。
飛行機のサービス紹介【FSC】
【FSC】サービスの魅力:機内サービス
JALは、「機内WI-FI」が使用できたり、「ベビーサポートサービス」を受けられたり、LCCにはない、魅力的なサービスがたくさんあります。飛行機のクラスが上になるほど、上質なサービスを受けられます。国内線のファーストクラスの「上着預かり」、国際線のビジネスクラスとファーストクラスの「JAL Good Sleep Service」が、上のクラスならではのサービスでしょう。国際線は国内線に比べて長時間飛行機に乗るため、快適に過ごせるよう、さらにサービスが工夫されています。
機内WI-FI | 一部機体で国内線は無料、国際線は有料で使用可能 |
ベビーサポートサービス | 予備のおむつの準備やミルク作りの手伝いなど、子供連れのお客様をサポートするサービス |
上着預かり | 服がしわにならないよう、機内で預かるサービス |
JAL Good Sleep Service | 好きな時間に食事がとれるなど、機内でゆっくりと寝たい人向けのサービス |
JALの国際線ならではのサービス
- 鎮痛剤、酔い止めなど、医療品の貸し出し
- アイマスクや耳栓など、アメニティグッズが豊富
- プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスは、専用チェックインカウンターと「プライオリティバッゲージサービス(荷物を迅速に引き渡す)」が利用可能
【FSC】サービスの魅力:ラウンジ
FSCには、飛行機にのる人がゆっくりとくつろげるラウンジが設けられています。会員制のラウンジや、飛行機のクラス別に使えるラウンジなど、ラウンジの種類はさまざま。条件を満たしさえすれば、全国、全世界の各空港のラウンジが利用可能になります。
JALのラウンジが使用可能なクラス
- 国内線「ファーストクラス」
- 国際線「エコノミークラス」「プレミアムエコノミークラス」「ビジネスクラス」「ファーストクラス」
飛行機の座席比較【FSCとLCC】
【FSCとLCC】座席指定の違い
FSCは元々運賃に座席指定料金が含まれているので、好きな席が選べます。ただし、お得なプランなど、正規料金以外の時に座席指定ができない場合もあるので、注意が必要です。一方、LCCは運賃に座席指定料金は含まれず、指定する場合は有料です。LCCは友人と隣り同士で座りたくても、席がバラバラになってしまう可能性があるということを覚えておきましょう。Peach場合は、バリューピーチとプライムピーチを事前に選んでおけば、一部の座席が無料で使用でき、座席指定ができるようになります。
【FSCとLCC】シートの違い
FSCはエコノミー・ビジネス・ファーストなど、クラス分けがあるため、そのクラスごとに、こだわりのシートを楽しめます。LCCは飛行機内でクラス分けがないため、足元が広い、窓側など、座る場所を選ぶことができるくらいで、シートのつくりは基本的に同じとなっています。
飛行機の座席比較【JAL】
JALの座席の特徴:国内線
JALの国内線は、普通席、クラスJ、ファーストクラスに分けられています。ファーストクラスが一番上のクラスで、ファーストクラスに近くなるほど、座席がゆったりとし、座りやすいでしょう。上のクラスになるほど、プライベート空間が保たれるため、読書灯やAC電源などの設備が豊富になります。
普通席シートの特徴
- 座席の幅が狭い
- オープンな状態のため、圧迫感がない
クラスJシートの特徴
- 座席幅が普通席より広くなり、レッグレストがつくことで、リラックスできる仕様になっている
- ひじ掛けで仕切られているため、普通席よりプライベート空間が保たれている
ファーストクラスシートの特徴
- 座席の幅がかなり広い
- 顔のあたりまで仕切りがあるため、完全ではないがプライベート空間ができ、1人の空間を楽しめる
JALの座席の特徴:国際線
JALの国際線は、エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスに分けられています。国内線と同じで、ファーストクラスになるほど、備え付け設備が増え、ゆったり過ごせるような座席の仕様になります。長旅だと眠ってしまうことが多いので、体を休めることができ、しっかりとプライベート空間が保たれているのは嬉しいですね。
エコノミークラスシートの特徴
- 国内線と同じく、座席の幅は狭い
- オープンな状態のため、圧迫感がない
プレミアムエコノミークラスシートの特徴
- エコノミークラスより座席の幅が広く、レッグレストもあるため、ゆったりと座れる
- ひじかけでしっかりと仕切られているため、エコノミークラスよりプライベート空間が保たれている
ビジネスクラスシートの特徴
- 国際線の中で、一番座席の種類が多い
- 座席が広く、足元のスペースがゆったりしている
- 背もたれをフルフラットにできたり、レッグレストを微調整できたりなど、座席が眠りやすいつくりになっている
- 顔のあたりまで仕切りがあるため、プライベート空間が保たれている
ファーストクラスシートの特徴
- 座席が個室のようになっている
- シートをフルフラットにできるので、ベッドで寝るようにくつろげる
- シートが全体的に囲まれているので、プライベート空間が保たれている
飛行機の食事比較【FSCとLCC】
【FSCとLCC】機内食の違い
FSCは基本的に機内食の料金が、運賃に含まれています。ドリンクは国内線と国際線の全クラスで提供されますが、機内食は条件が異なり、短いフライトだとない場合もあります。LCCは機内食は運賃に含まれず、ドリンクのサービスもありません。希望者は、どちらも機内で購入可能となっています。
【JALとPeach】食事メニューの違い
FSCは機内食やドリンクが運賃に含まれているため、クラスごとに、さまざまな種類の料理が用意されています。LCCは、食事と飲み物のメニューの種類を選べますが、FSCのようなセットメニューはありません。各商品ごとに料金を支払います。
JALの機内食
- ごはん、サラダ、おかず、デザートなどがついたセットメニュー
- 飛行機のクラスごとに、異なったこだわりのメニューが提供され、種類も多い
- セットメニューだけでなく、アラカルトや軽食、お菓子などが準備されている
- ソフトドリンク、アルコール(一部のクラスのみ)などのドリンクの種類が豊富
Peachの機内食
- セットメニューはなく、たこ焼きや雑炊、カップ麺など、手軽に食べられるものが中心
飛行機の食事比較【JAL】
JALの機内食の特徴:国内線
国内線の機内食は、ファーストクラスしかありません。朝食、昼食、夕食と3食あり、時間帯によって種類が変わります。夕食は有名レストランや料亭とコラボした食事が楽しめることが多く、フライト中の楽しみのひとつでしょう。ソフトドリンクは、すべてのクラスで提供されており、数種類の中から好きなものを選ぶことができます。
ファーストクラスの機内食 特徴
- 食事は、朝食(~10時29分まで)、昼食(10時30分~16時59分)、夕食(17時00分~)があり、それぞれメニューが異なる
- 1か月に3回、朝食、昼食、夕食の食事メニューが変わる
- クリスマスメニューなど、期間限定メニューが提供される場合がある
- JALのオリジナルカップ麺の提供がある
- アルコールの提供がある
JALの機内食の特徴:国際線
国際線は、すべてのクラスで機内食を提供しています。利用するクラスが上がるごとに、メニューの種類も多くなり、上質なものが提供されます。予約が必要ですが、お子様メニュー・宗教メニュー・健康メニュー・ベジタリアンメニュー・アレルギー専用メニューなど、対応できるメニューの種類も多いことが特徴です。
エコノミークラスの機内食の特徴
- 有名なシェフとコラボしたメニューの提供がある
- お菓子のセルフサービスやペットボトルの水(一部の路線のみ)の提供がある
- ソフトドリンクとアルコールの提供がある
プレミアムエコノミークラスの機内食の特徴
- 食事のメニューは、エコノミークラスと同じ
- JALオリジナルカップ麺の提供がある
- ソフトドリンクとアルコールの提供がある
ビジネスクラスの機内食の特徴
- 有名シェフとコラボした料理、和食と洋食が選べる
- アラカルト、セットメニュー、JALオリジナルカレー、ラーメン、丼、お菓子など、食べられるメニューの種類が豊富
- 「機内食事前予約サービス」があるので、食べたい機内食メニューをホームページで事前に予約できる
- ソフトドリンクとアルコールの提供がある
ファーストクラスの機内食の特徴
- 有名シェフとコラボした料理、和食と洋食が選べる
- 和食と洋食だけでもメニューの種類が多い
- アラカルト、セットメニュー、JALオリジナルカレー、ラーメン、丼、お菓子など、食べられるメニューの種類が豊富
- 「機内食事前予約サービス」があるため、食べたい機内食メニューをホームページで事前に予約できる
- ソフトドリンクとアルコールの提供がある
飛行機のクラスによるサービスの違いとは!
まとめ
- FSCとLCCを比較すると、基本的にはLCCの方が料金が安いが、プランによってFSCの方が安くなることがある
- FSCとLCCを比較すると、FSCの方が多くの荷物を飛行機に持ち込むことができる
- FSCにはLCCにはない魅力的なサービスがたくさんある(ラウンジやファーストクラスのチェックインカウンターなど)
- FSCでは座席指定が運賃に含まれており、自由に座席を選ぶことができる
- FSCはクラスごとに、座席の仕様が変わり、上のクラスになるほど、ゆったりと座ることができる
- FSCは機内食が運賃に含まれている(国内線と国際線で提供条件が異なる)
- FSCの機内食はセットメニューがあるが、LCCにはない(LCCでは簡単に食べられる食事を機内販売している)
- FSCの機内食は、クラスごとにこだわりのある食事が提供されており、種類も豊富である
いかがでしたか。各航空会社でサービスに違いはありますが、自分にあう航空会社を見つけ、快適な飛行機の旅を楽しんで下さい!また、飛行機のサービス、座席の仕様、メニューの仕様は、2019年12月17日現在の情報のため、詳しくは各航空会社にお問い合わせくださいませ。ご覧いただき、ありがとうございました。