香港エアポートエクスプレスの乗り方を解説！チケットの買い方や乗り場の場所は？

香港エアポートエクスプレスは、香港国際空港から市街地を結ぶ鉄道です。香港の有名観光地であるチムサーチョイをはじめ、中環（セントラル）などのホテルエリアに最短で移動ができます。香港旅行の際、移動に慣れていない観光客にとって、便利な移動手段の一つです。

また、香港エアポートエクスプレスは速いだけでなく、観光客向けのお得なチケットなども販売しています。

香港エアポートエクスプレスは「機場快線」と呼ばれ、市街地へ向かう停車駅はたったの5つです。香港の離島区・ランタオ島北部に位置する、ニュータウン赤鱲角（ツェックラップコック） の「博覧館駅」が始発となっています。

観光で香港を訪れ、香港エアポートエキスプレスに乗車するなら、機場駅からの乗車となります。多くの人が利用する区間は、「機場駅～香港駅」か「機場駅～九龍駅」でしょう。

機場駅～香港駅間の所要時間は24分、機場駅～九龍駅間の所要時間は22分となっています。ラッシュ時にタクシー移動をすると1時間ほどかかるエリアまで、半分以下の時間で行くことが可能です。

香港エアポートエクスプレスのチケット料金は、日本の鉄道と同じように区間によって金額が変わります。チケットは通常の切符と、香港の公共交通機関で使える「オクトパスカード」による決済の2種類です。

観光客が使う機場駅（香港国際空港）から各駅への大人片道料金を調査すると、オクトパスカードを利用するほうがお得になります。

大人料金に続き、各区間の子ども料金を調査しました。香港エアポートエクスプレスでは、3歳～11歳は子ども料金、0歳～1歳の幼児は無料です。大人料金と同じく、通常切符とオクトパスカードの2種類があり、基本的に子ども料金は大人料金の半額になっています。

香港エアポートエクスプレスには、いくつかのお得なチケットがあります。往復券も、一般的な往復券とは違うものがあるので、事前にチェックしておきましょう。特に家族や友人との旅行の際、お得になるチケットもあるので、知っておくことをおすすめします。

香港エアポートエクスプレスの往復券は、30日間有効です。「機場駅～香港駅」間は、大人1人あたり115香港ドルなのに対し、往復券では205香港ドル。往復券を購入すると、25香港ドルほど安くなります。ただし、往復券は大人のみです。

旅行会社によっては、現地価格で事前購入も可能です。駅のカウンターでチケット引換証とパスポートを提示すると、乗車チケットを受け取れます。

出張などで香港を訪れ、日帰りをするというケースなどにおすすめなのが、同日のみ有効の往復券です。料金は片道と同じ115香港ドルという破格値のチケットは、当日のみ有効なので、その日中に使わなければ片道のチケットは失効されてしまいます。

日帰り出張やトランジットで時間に余裕があり、市内観光を楽しむ人などにおすすめです。

「香港エアポートエクスプレストラベルパス」は、エアポートエクスプレスの乗車券と地下鉄3日間乗り放題のセットです。トラベルパスには、香港エアポートエクスプレスの片道セットと往復セットがあります。片道セットは250香港ドルで、往復セットは350香港ドルです。

お得感満載のトラベルパスですが、滞在中に地下鉄を頻繁に使うことがない場合は、損をしてしまうことがあります。もともと香港の地下鉄は安く、平均10香港ドル程度、近い距離だと数ドル程度で移動可能です。そのため3日間の有効期間中、最低でも15回くらいは乗らないと元が取れません。

香港エアポートエクスプレスでは、事前にオンライン購入で、最大30％の割引が適応されています。割引率は、区間によって違うので香港MTRのホームページで確認してください。購入後はQRコードが送られてきます。これを改札口でかざせば、乗車可能になります。

現地でのチケット購入で並ぶのが面倒、移動時間を短縮したい人におすすめの購入方法です。

2人以上のグループなら、個々で往復券を購入するより、グループ向けの割引チケットを購入したほうがお得です。香港国際空港の機場駅・九龍駅・香港駅での購入が可能で、2人なら片道150香港ドル、3人なら210香港ドルで購入できます。家族での移動もグループ割が適応されます。

香港エアポートエクスプレスのお得なチケットがわかったら、次は買い方を見ていきましょう。香港エアポートエクスプレスでは各駅でチケット購入できますが、他ではあまり見ることのない支払い方法があるのです。ここでは、チケットの購入場所や、買い方、決済の方法などをご説明します。

香港エアポートエクスプレスでは事前購入だけでなく、目的駅に到着後にチケットを購入することも可能です。

事前購入は「客務中心（Customer Service Centre）」か「列車者票（Train tickets to the city）」の窓口、もしくは販売機で購入。乗車後の場合は、降車駅の「客務中心」で購入し、改札でタッチすれば大丈夫です。

乗車チケットを客務中心で購入した場合、現金だけでなくクレジットカードでの決済も可能です。香港に到着後すぐに両替している、もしくは香港ドルを持っている場合を除き、手元に香港ドルがあるケースは少ないでしょう。手持ちの香港ドルがないとき、クレジットカード決済は便利です。

次に、香港エアポートエクスプレスの乗り方を見ていきましょう。香港エアポートエクスプレス機場駅の乗り場は、香港国際空港のターミナル1とターミナル2の中央にあります。ターミナル1からの場合は、平行移動すれば乗り場と連絡していますが、ターミナル2は、一度ターミナル1を抜けなければ乗り場に行けません。

香港エアポートエクスプレスの乗り方はとても簡単です。まず、乗り場に到着したらチケットを購入してください。その後、改札にチケットをタッチして改札を抜け、ホームに到着し乗車可能となります。日本の電車の乗り方と変わらないので、困ることはほとんどないでしょう。

香港エアポートエクスプレスは始発から23時28分までの間、10分間隔で運行しています。23時28分～0時48分の最終便までは12分間隔です。 比較的遅い時間まで運行しているので、飛行機の深夜到着便でない限りは利用できます。深夜料金などもありません。

車内の座席は前方と後方に分かれていて、中心の両脇には荷物置き場が設置されています。荷物置き場は、よほど大きな荷物でない限り、半分以上の乗客の荷物を置くことが可能です。車両内には、駅から駅の移動がわかる掲示板があるので、走行している場所や降りる駅を確認できます。

香港エアポートエクスプレスの座席は、通路を挟んだ両脇に2座席づつの計4列、指定席などはなく全て自由席になっています。座席のデザインは新幹線に似ていますが、アジアの電車の中では座席は比較的広めです。基本的には座れるので、立っている乗客はほぼおらず、飛行機移動で疲れた体を少し休めることができます。

香港エアポートエクスプレスの一部座席には、USB充電できるシートがあるので、スマートフォンの充電やパソコンの充電に役立ちます。座席には通常の充電もありますが、日本とは形が違うので｢BF型｣の変電器を使って充電しましょう。車内にはWi-Fiも完備しています。

香港エアポートエクスプレスの利用者は、シャトルバスが利用できます。料金は無料です。シャトルバスは「Free Shuttle Bus」の乗り場から乗ってください。

シャトルバスは主要ホテルを巡回していて、K1～K5を周る九龍駅ルートと、H1～H4を周る香港駅ルートがあります。宿泊するホテルや、近隣ホテルにシャトルバスが停まるなら、シャトルバス利用がお得です。

一部電車の乗り場では、飛行機のチェックインができるのも、香港エアポートエクスプレスの便利なところです。早めのチェックインができるメリットや、乗り場の説明とともに、早いチェックインを行う際の注意事項を説明していきます。

九龍駅と香港駅では65の航空会社で、空港に行かずにチェックインができ、荷物も預けられるサービス「インタウンチェックイン」が利用できます。時間を有効に使いたい観光客にとって、便利なサービスです。

インタウンチェックインは、飛行機の離陸時間の1日前～90分前までです。大きな荷物を預けられるので、ギリギリまで身軽に動けます。

インタウンチェックインは時間を有効に使えて、とても便利ですが注意する点があります。インタウンチェックインを早く行った場合、飛行機の搭乗ゲートが決まっていないこともあるのです。

香港国際空港はアジアのハブ空港らしく、非常に広い空港です。空港到着後、搭乗ゲートの番号を真っ先に確認しておいたほうが、空港での移動時間などを考えると安心できます。

乗り方も簡単で、香港市街地に最速で行ける香港エアポートエクスプレスはとても便利です。日本と比べると安いタクシーも、初めて香港を訪れた人にとって料金の予想がつきづらく、時間も確定できません。

そういう点から見ても、乗り方が簡単な香港エアポートエクスプレスは、便利な移動手段として活躍してくれることでしょう。お得チケットを購入して、快適な旅を楽しんでください。